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トルコきってのリゾート地・カシュ。透き通った青い海と白い建物の景観の中にいると、その地がトルコだということを忘れてしまいます。 「まるでギリシャみたい」。それもそのはず。カシュの目の前に広がっている海はギリシャへと繋がっていて、港から出ているフェリーを利用すれば約20分でギリシャ領の島まで行けてしまいます。
アンカラやイスタンブールといったトルコの主要都市よりも外国であるギリシャの方がずっと近い、そんな場所にあるカシュはトルコでありながら、ギリシャの雰囲気も存分に味わえてしまう場所。今回はカシュの魅力と安宿での体験をお伝えします。
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そんなトルコのリゾート地・カシュで手造りの安宿を見つけた私(前回参照)。未完成の宿に泊まってくれるお客さんが珍しいのか、はたまたアジア人の一人旅が珍しいのか(日本人=グループ旅行と思われることが多々あります)、オーナーも従業員もとても親切でした。
お茶をごちそうしてくれたり、美味しいレストランを教えてもらったり…。でも、彼らは英語がほとんど喋れず、私自身はトルコの現地語が全く喋れないということで、翻訳アプリやジェスチャーを使って意思疎通をしていました。基本的には何とかなっていましたが、時には理解不足で大きな勘違いをすることもありました。
ある日のことです。カシュ散策から帰宅した私はいつものように屋上へ向かいました。屋上で迎えてくれたオーナーは、様子がすこし変。見慣れた陽気な雰囲気ではなく、うなだれた様子でした。
「どうしたの?」 頭を抱えたオーナーがいいます。 「〇×※▽§±Θ」
私にはまったく理解できない現地の言葉で呟くオーナー。意味がわからないでいるとスマホの翻訳画面を見せてくれました。 そこにはこう書いてあります。
「泥棒」 「え!泥棒?」 「そうなんだ。僕たちは泥棒になってしまったんだ!ΘΡΛ±§」
ベンチに腰かけて従業員と何かを会話しながら、首を振るオーナー。 突然「泥棒になった」と聞かされた私はショックで立ち尽くしてしまいました。 どうしよう。オーナー捕まっちゃうの?物凄く反省しているみたいだけど、何を泥棒してしまったんだろう。もしかしてこの宿は閉鎖?
グルグル考えていると、何かが変であることに気が付きました。 「泥棒してしまった」と告白するオーナーは、言葉をかけるのをはばかられるほど憔悴しています。あれ?もしかして…。
「泥棒の被害にあったの?」 「そう!そうだよ」
良かった、泥棒になったんじゃなくて、泥棒の被害にあったんだ。あぁでもオーナーにとっては悪夢か。
よくよく話を聞けば、犯人は宿のお客さん(若いカップル)。何泊か宿泊していたのに、清算もせずいつの間にか部屋から消えてしまったとか、ホテルにあった様々な備品と共に。盗まれてた品の中には、スマホなどの高級品も含まれていたようで、肩を落として嘆くオーナーの背中は泣いていました。
親切なオーナーを欺いて、宿泊費を踏み倒すどころか、金品を盗んでいくなんて…。でも、旅に油断はつきものです。
この宿は、建築途中ということもあり、宿泊代はいつでも良いよ!パスポートも預からないよ!受付には人もいないこともあるよ!というゆる~い宿でもありました。 人の〝善意〟を信じて疑わないオーナーの人柄は魅力です。でも、もしかしたら、私の荷物も盗まれていたかもしれません(すぐに確認しました)。
夜中に押し入られていたかもしれない。親切な従業員がいる感じの良いホテルでも、そこに集う人々がすべて良い人とは限らない。だから自分の荷物は、自分の身は自分で守らなきゃいけない。一人旅をする身として気が引き締まる経験でした。
カシュはとても小さな町でした。
山から透き通った海へと向かうなだらかな道。→その道の周辺は、ゲストハウスやB&Bといった雰囲気の簡易宿泊施設がいくつかある以外、観光できるような施設もありません。
道を下りきり海まで行くと、少し賑わった場所があることに気付きます。そこがギリシャ・メイス島行きのフェリー乗り場。大きな船はそこにしかないので、とても簡単に見つけることができました。
そしてフェリー乗り場の目の前には、1本のメイン道路。道路周辺には畳一枚程度のスペースしかない小さなお土産物屋さんにカフェ、ローカルフードを売っている屋台、立派な面構えの宝石屋さんまでが並んでいます。1時間も歩けば、どこに何があるかだいたい分かってしまう小ささ。
綺麗な海があるほかは特にコレといったものはありません。 でも、それこそがカシュの一番の魅力でした。
穏やかな海、穏やかな街並み、穏やかな人々…。キレイな透き通った海は、フィジーやニューカレドニアのそれと同じくらい美しいのに、観光客の数はまばら。場所によっては貸し切りに近い形で遊ぶこともできました。
何より嬉しいのは、ビーチの至るところに自由に使ってよいビーチパラソルやソファが置かれていること。美しい海があって「あとは無料で自由にどうぞ!」という懐の深さ!(日本のビーチでは、パラソル1本〇〇円と有料の貸出が主流なので、それを考えると素晴らしいサービスですよね)
海辺に置かれたソファやパラソル。あまりにキレイでピカピカに手入れされているので、最初のうち私はレストランやホテル利用者専用の場所だと思ったほどです。
「花まで用意されているけれど、高級ホテルが近くにあって、そこの宿泊客だけが利用できるベンチ?でもどこにもアナウンスはないし、監視員はいないし…。それとも、このビーチそのものがプライベートビーチ?」
海で泳ぎつつソファを使おうか考えていたら、なんと私が宿泊していた宿のオーナーがやってきました。
例によって世話好きのオーナー。「私が海に行ってくる!」といったのを覚えていて、休憩のタイミングで遊びにきてくれたのです。パパっとあっという間に上着を脱ぐと、そのままドボン!一通り泳ぎ終わるとソファでくつろぎ始めました。
「このソファ使っていいの?」 「もちろん。使いたい人が自由に使える場所だ」
それにしても場所は教えていないのに、辺りは一面海なのに、なぜ私の居場所が分かったのか…。ちょっと不思議で、ちょっと怖くもあったのですが考え直しました。 カシュは本当に小さな町。ずっとこの地に住んでいる人からしたら、全てが庭なのかもしれません。
その日は、屋上で熱々のチャイを飲みながらオーナー、私、女性従業員の3人でお喋りをしていました。
「明日、青の洞窟を見にギリシャのメイス島に行ってくるね」 「おお!いいね、いいね。もし時間に余裕があったらお酒を買ってきれくれない?」 「お酒?」 「うん、こっち(トルコ)で買うより、ずっと安く買えるんだよ」
トルコはイスラム教徒が大多数を占めるイスラム教の国です。イスラム教では基本お酒はご法度。でも不思議なことにイスラム教徒の多くはお酒をたしなみます。 (私の元夫も真面目なイスラム教徒でしたがお酒は飲んでいました。日本人でいうところの『19才だけど大学生になったし、ちょっと位は飲んでいいよね?』と大学の歓迎会でお酒を飲んでしまう感覚に近い気がします。)
ギリシャよりトルコの方がずっと物価が安いので、まさかギリシャでお酒を買ってきて欲しいと言われるとは…。
話を聞きながらヨルダンで目にした光景を思い出していました。 ヨルダンには、映画「インディー・ジョーンズ』にも登場する有名なペトラ遺跡があります。周辺には安宿がいくつかあるのですが、どの宿も基本オーナーはイスラム教徒。イスラム教徒なのでお酒の販売はしません。
でも旅行者はお酒を飲みたがる。どうするかというと、みんなで連れだって キリスト教徒が運営している宿やレストランに行き、お酒を売ってもらうのです。 もちろん、イスラム教徒のオーナーも一緒になってお酒を購入。イスラム教の国でお酒を買うのは、結構大変だったなぁ…と。カシュの地も、もしかしたらそういった問題があるのかも知れません。
「オーナーたちは行かないの?メイス島。近いんだし、お酒の買い出しに行ったりするの?」 「僕たちは、あの島には行けないんだよ」 「行けない?行ったことがないの?」
またお互いの言葉の理解不足かと思っていたら、そうではありませんでした。
「君はいつでも行きたい時にメイス島に行ける。フェリーの切符を買うだけでいいんだから。でもね、僕らはトルコ人だから簡単には行けないんだ。あの島はギリシャ、つまりヨーロッパだ。僕らトルコ人は、ヨーロッパにそんなに簡単に行けないんだよ」
長くカシュで暮らし、生活を営んでいる人々にとってメイス島は行きたくても行けない、特別な場所のようでした。
青くどこまでも澄んだ海のこっち側はトルコ、向こう側はギリシャ。
ギリシャの人は次々とカシュにやってくるのに。 どこからともなくやってきた旅行者はカシュの地を通過してギリシャへ行けるのに。 それなのに、トルコの地に住まう彼らは自由に行き来することができない。
目に見えない境界線を感じた瞬間でした。
大学卒業後、ライター&編集者として出版社や新聞社に勤務。 マイナーな国をメインに、世界中を旅する。 旅先で出会ったイスラム教徒と国際結婚。 出産&離婚&再婚を経て現在は2児の母。 公式HP:Lucia Travel
トルコきってのリゾート地・カシュ。透き通った青い海と白い建物の景観の中にいると、その地がトルコだということを忘れてしまいます。
「まるでギリシャみたい」。それもそのはず。カシュの目の前に広がっている海はギリシャへと繋がっていて、港から出ているフェリーを利用すれば約20分でギリシャ領の島まで行けてしまいます。
アンカラやイスタンブールといったトルコの主要都市よりも外国であるギリシャの方がずっと近い、そんな場所にあるカシュはトルコでありながら、ギリシャの雰囲気も存分に味わえてしまう場所。今回はカシュの魅力と安宿での体験をお伝えします。
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目次
僕、泥棒になってしまった!
そんなトルコのリゾート地・カシュで手造りの安宿を見つけた私(前回参照)。未完成の宿に泊まってくれるお客さんが珍しいのか、はたまたアジア人の一人旅が珍しいのか(日本人=グループ旅行と思われることが多々あります)、オーナーも従業員もとても親切でした。
お茶をごちそうしてくれたり、美味しいレストランを教えてもらったり…。でも、彼らは英語がほとんど喋れず、私自身はトルコの現地語が全く喋れないということで、翻訳アプリやジェスチャーを使って意思疎通をしていました。基本的には何とかなっていましたが、時には理解不足で大きな勘違いをすることもありました。
ある日のことです。カシュ散策から帰宅した私はいつものように屋上へ向かいました。屋上で迎えてくれたオーナーは、様子がすこし変。見慣れた陽気な雰囲気ではなく、うなだれた様子でした。
「どうしたの?」
頭を抱えたオーナーがいいます。
「〇×※▽§±Θ」
私にはまったく理解できない現地の言葉で呟くオーナー。意味がわからないでいるとスマホの翻訳画面を見せてくれました。
そこにはこう書いてあります。
「泥棒」
「え!泥棒?」
「そうなんだ。僕たちは泥棒になってしまったんだ!ΘΡΛ±§」
ベンチに腰かけて従業員と何かを会話しながら、首を振るオーナー。
突然「泥棒になった」と聞かされた私はショックで立ち尽くしてしまいました。
どうしよう。オーナー捕まっちゃうの?物凄く反省しているみたいだけど、何を泥棒してしまったんだろう。もしかしてこの宿は閉鎖?
グルグル考えていると、何かが変であることに気が付きました。
「泥棒してしまった」と告白するオーナーは、言葉をかけるのをはばかられるほど憔悴しています。あれ?もしかして…。
「泥棒の被害にあったの?」
「そう!そうだよ」
良かった、泥棒になったんじゃなくて、泥棒の被害にあったんだ。あぁでもオーナーにとっては悪夢か。
よくよく話を聞けば、犯人は宿のお客さん(若いカップル)。何泊か宿泊していたのに、清算もせずいつの間にか部屋から消えてしまったとか、ホテルにあった様々な備品と共に。盗まれてた品の中には、スマホなどの高級品も含まれていたようで、肩を落として嘆くオーナーの背中は泣いていました。
親切なオーナーを欺いて、宿泊費を踏み倒すどころか、金品を盗んでいくなんて…。でも、旅に油断はつきものです。
この宿は、建築途中ということもあり、宿泊代はいつでも良いよ!パスポートも預からないよ!受付には人もいないこともあるよ!というゆる~い宿でもありました。
人の〝善意〟を信じて疑わないオーナーの人柄は魅力です。でも、もしかしたら、私の荷物も盗まれていたかもしれません(すぐに確認しました)。
夜中に押し入られていたかもしれない。親切な従業員がいる感じの良いホテルでも、そこに集う人々がすべて良い人とは限らない。だから自分の荷物は、自分の身は自分で守らなきゃいけない。一人旅をする身として気が引き締まる経験でした。
歩いて周れちゃう小さな楽園
カシュはとても小さな町でした。
山から透き通った海へと向かうなだらかな道。→その道の周辺は、ゲストハウスやB&Bといった雰囲気の簡易宿泊施設がいくつかある以外、観光できるような施設もありません。
道を下りきり海まで行くと、少し賑わった場所があることに気付きます。そこがギリシャ・メイス島行きのフェリー乗り場。大きな船はそこにしかないので、とても簡単に見つけることができました。
そしてフェリー乗り場の目の前には、1本のメイン道路。道路周辺には畳一枚程度のスペースしかない小さなお土産物屋さんにカフェ、ローカルフードを売っている屋台、立派な面構えの宝石屋さんまでが並んでいます。1時間も歩けば、どこに何があるかだいたい分かってしまう小ささ。
綺麗な海があるほかは特にコレといったものはありません。
でも、それこそがカシュの一番の魅力でした。
穏やかな海、穏やかな街並み、穏やかな人々…。キレイな透き通った海は、フィジーやニューカレドニアのそれと同じくらい美しいのに、観光客の数はまばら。場所によっては貸し切りに近い形で遊ぶこともできました。
何より嬉しいのは、ビーチの至るところに自由に使ってよいビーチパラソルやソファが置かれていること。美しい海があって「あとは無料で自由にどうぞ!」という懐の深さ!(日本のビーチでは、パラソル1本〇〇円と有料の貸出が主流なので、それを考えると素晴らしいサービスですよね)
全部無料?リッチな気分を味わえるビーチ
海辺に置かれたソファやパラソル。あまりにキレイでピカピカに手入れされているので、最初のうち私はレストランやホテル利用者専用の場所だと思ったほどです。
「花まで用意されているけれど、高級ホテルが近くにあって、そこの宿泊客だけが利用できるベンチ?でもどこにもアナウンスはないし、監視員はいないし…。それとも、このビーチそのものがプライベートビーチ?」
海で泳ぎつつソファを使おうか考えていたら、なんと私が宿泊していた宿のオーナーがやってきました。
例によって世話好きのオーナー。「私が海に行ってくる!」といったのを覚えていて、休憩のタイミングで遊びにきてくれたのです。パパっとあっという間に上着を脱ぐと、そのままドボン!一通り泳ぎ終わるとソファでくつろぎ始めました。
「このソファ使っていいの?」
「もちろん。使いたい人が自由に使える場所だ」
それにしても場所は教えていないのに、辺りは一面海なのに、なぜ私の居場所が分かったのか…。ちょっと不思議で、ちょっと怖くもあったのですが考え直しました。
カシュは本当に小さな町。ずっとこの地に住んでいる人からしたら、全てが庭なのかもしれません。
行きたくても、行けない場所
その日は、屋上で熱々のチャイを飲みながらオーナー、私、女性従業員の3人でお喋りをしていました。
「明日、青の洞窟を見にギリシャのメイス島に行ってくるね」
「おお!いいね、いいね。もし時間に余裕があったらお酒を買ってきれくれない?」
「お酒?」
「うん、こっち(トルコ)で買うより、ずっと安く買えるんだよ」
トルコはイスラム教徒が大多数を占めるイスラム教の国です。イスラム教では基本お酒はご法度。でも不思議なことにイスラム教徒の多くはお酒をたしなみます。
(私の元夫も真面目なイスラム教徒でしたがお酒は飲んでいました。日本人でいうところの『19才だけど大学生になったし、ちょっと位は飲んでいいよね?』と大学の歓迎会でお酒を飲んでしまう感覚に近い気がします。)
ギリシャよりトルコの方がずっと物価が安いので、まさかギリシャでお酒を買ってきて欲しいと言われるとは…。
話を聞きながらヨルダンで目にした光景を思い出していました。
ヨルダンには、映画「インディー・ジョーンズ』にも登場する有名なペトラ遺跡があります。周辺には安宿がいくつかあるのですが、どの宿も基本オーナーはイスラム教徒。イスラム教徒なのでお酒の販売はしません。
でも旅行者はお酒を飲みたがる。どうするかというと、みんなで連れだって キリスト教徒が運営している宿やレストランに行き、お酒を売ってもらうのです。
もちろん、イスラム教徒のオーナーも一緒になってお酒を購入。イスラム教の国でお酒を買うのは、結構大変だったなぁ…と。カシュの地も、もしかしたらそういった問題があるのかも知れません。
「オーナーたちは行かないの?メイス島。近いんだし、お酒の買い出しに行ったりするの?」
「僕たちは、あの島には行けないんだよ」
「行けない?行ったことがないの?」
またお互いの言葉の理解不足かと思っていたら、そうではありませんでした。
「君はいつでも行きたい時にメイス島に行ける。フェリーの切符を買うだけでいいんだから。でもね、僕らはトルコ人だから簡単には行けないんだ。あの島はギリシャ、つまりヨーロッパだ。僕らトルコ人は、ヨーロッパにそんなに簡単に行けないんだよ」
長くカシュで暮らし、生活を営んでいる人々にとってメイス島は行きたくても行けない、特別な場所のようでした。
青くどこまでも澄んだ海のこっち側はトルコ、向こう側はギリシャ。
ギリシャの人は次々とカシュにやってくるのに。
どこからともなくやってきた旅行者はカシュの地を通過してギリシャへ行けるのに。
それなのに、トルコの地に住まう彼らは自由に行き来することができない。
目に見えない境界線を感じた瞬間でした。
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筆者プロフィール:R.香月(かつき)
大学卒業後、ライター&編集者として出版社や新聞社に勤務。
マイナーな国をメインに、世界中を旅する。
旅先で出会ったイスラム教徒と国際結婚。
出産&離婚&再婚を経て現在は2児の母。
公式HP:Lucia Travel