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ネパールに来てから約2週間。 ホストマザーがずっと楽しみにしていた、あるイベントがやってきました!
私がなぜネパールにいるのかについては、前回の記事をご覧ください▼ 英語を学びにネパールへ!無計画こころの奮闘記
ホストマザーが楽しみにしていたイベントとは、8月下旬から9月上旬にかけて行われる“Teej(ティージ)”という女性のお祭りです。元々は、夫の長寿や健康を願うことが目的だったそうですが、今ではシンプルに女性がダンスを踊って楽しむハッピーイベントになりつつあります。
そしてこの日は一家主催のTeej ホームパーティー! 親戚一同を自宅に招くため、早朝4時からご馳走の支度が始まりました。
Teejは元々ヒンドゥー教のお祭りですが、人口の8割がヒンドゥー教を信仰しているネパールでは、この期間国全体がTeejムード。街中でも至る所で音楽が響き渡ります。
普段着としてはあまり着られない伝統衣装“サリー”も、この日ばかりは出番です。 私もホストマザーから可愛いサリーを貸してもらい、念願のサリーデビュー果たしました (*’▽’)
丁寧に着付けをしてもらい、心はすっかりネパール人!
サリーというと、布一枚で着るイメージがあるかもしれませんが、現在はその下にチョリという丈の短いブラウスと、ペチコートを履くのが一般的です。 その上から大きなサリーを巻き付けるので、どんな体系の人でも綺麗に着こなせます!
肝心のパーティーの内容は至ってシンプルで、ただダンスを踊って楽しむだけ! 普段から人が集まる場所ではすぐに踊りだしてしまうほど、ネパール人は本当にダンスが大好きです。
この日もTeejソングが流れ始めると、待ってましたと言わんばかりにみんな一斉に踊り始めました。
踊って食べて飲んで踊って…身も心も幸せでぱんっぱん! 夕方から始まったのに、気づけば時刻は24時を回っていました。
大量に用意されていたご馳走とお酒は跡形もなくなり、男性陣は子供を連れて一足先に帰っていきました。残された女性陣はまだまだ踊り続け、そのままみんなでお泊りコースです。
狭い部屋に布団を敷き詰めて、みんな仲良く就寝準備。汗で湿ったサリーを着たまま大勢でお泊りをした記憶は、かなりカオスなものとして頭の中に残っています。
男性は先に帰ってしまう所もそうですが、THE女性のためのお祭り!!って雰囲気が本当に楽しかったなぁ。子供は旦那に任せて、一人の女性として思いっきり楽しめる祭事があるって、なんだか素敵ですよね!(本来の意味は違うかもしれませんが!)
数週間という長い期間各地で開かれるTeejパーティーですが、これはすべてTeej本番の前段階。本番の日はちゃんと定められていて、当日は多くの女性がヒンドゥー教のお寺で祈りを唱えます。ちなみに、この日は女性のみ祝日となるので、学校や仕事はお休みです。
本番前夜までに既婚女性は里帰りをし、懐かしの家族の下で過ごすのだそう。そして当日は本来のやり方に倣い、1日断食をして夫の長寿と健康を祈ります。
昔は水どころか、自分の唾さえ飲むのを禁じられていた断食ですが、現在は水はもちろんチャイやフルーツまで食べてもOKなのだとか。もはやそれは断食なのか怪しい領域に入ってきています(笑)
とはいえ、普段ダルバートを沢山食べているネパール人女性からしたら、この断食はなかなか辛いこと。もしかしたら当日の断食に備えて、パーティーでご馳走を沢山食べていたのかもしれませんね!
当日にお寺へ行ってみると、真っ赤なサリーを身に纏った女性で溢れかえっています。みんなとってもおしゃれで可愛い(*’▽’)
なぜこの日は赤いサリーを着るのかというと、ヒンドゥー教の神様“シヴァ”が好きな色だからなんだとか。それを証明するように、“シヴァ”の妻“パールヴァティー”も確かに真っ赤なサリーを身につけています。
夫のことを想うお祭りなだけあって、意味を知るとなんだか女性の健気さを感じますね。
断食までしているお姉さま方ですが、当の本人たちはとっても元気! この日もお祈りを終えたらすぐにダンスを開始します。それも、お寺の敷地内にある広場で!とっても賑やかです!!
ちなみに、ネパールの人たちがよくおでこにつけている真っ赤な印は“ティカ”といって、お祝い事や祈りの場では欠かせません。
今では手軽に付けられるシールも簡単に手に入りますが、基本的には「ヨーグルト・赤/黄の粉・お米」を混ぜたものが使われます。 その時々によってつける量などに差があるので、かなり大量に付けられておでこが大惨事になることも!
お米が混じっているものは重さがあるので、時間が経つとポロッと取れて、赤い色素だけが額に根強く残ります。これがなかなか綺麗に取れないんです!手強い!!
ですがティカには「幸せがやってきますように」という祈りの意味が込められているそうなので、もし機会があればありがたく付けてもらってくださいね!
*****
そしてそれから一年後。 私はまたTeejに参加するべく、3度目のネパールを訪れていました!
前回の滞在だけで4回もTeejに参加させてもらった私は、日本に帰ってからもTeejソングを聴いてしまうほど、既にこのお祭りの虜です。
今回こそは自分のサリーで参加するぞと意気込み、友人と共にサリーショップへGO!!
壁一面に敷き詰められたサリーの光景は、まさに圧巻! 種類が多すぎて、土砂崩れが発生しています!!
この中から好きなサリーを見つけるのは難しいと悩んでいると、それを見かねた店主が『これはどう?これは?これなんかは?』と、袋からとっても雑にサリーを取り出して柄を見せてくれました。
その中で気に入ったサリーがこちら!ジャーン!!
とーーってもお気に入りです! なかなか日本では着る機会はないけれど、これから先大切な場面では着たいなぁと思ってます。そしてもちろんTeejでも!
毎年Teejの期間は変動しますが、今年の本番は8月30日。 きっと今頃はいろんな所でパーティーが開かれているんだろうなぁ。
数日前に今年のTeejソングも公開されていたので、最後にご紹介して終わりにしたいと思います! それでは、Happy Teej!!!
前回の記事はこちら!
英語を学びにネパールへ!無計画こころの奮闘記
この記事が好きなあなたにおすすめ!
もとチャイハネデザイナー、いとっちのへっぽこインド日記
大学卒業後ネパールに行くつもりで就活してなかったのに、コロナで行けなくなって人生迷子。巡り巡ってアミナに入社。 コーディングしたり執筆したり、日々奮闘中。 食べるの大好き!飲むのも大好き!ネパールも大好き!
ネパールに来てから約2週間。
ホストマザーがずっと楽しみにしていた、あるイベントがやってきました!
私がなぜネパールにいるのかについては、前回の記事をご覧ください▼
英語を学びにネパールへ!無計画こころの奮闘記
ホストマザーが楽しみにしていたイベントとは、8月下旬から9月上旬にかけて行われる“Teej(ティージ)”という女性のお祭りです。元々は、夫の長寿や健康を願うことが目的だったそうですが、今ではシンプルに女性がダンスを踊って楽しむハッピーイベントになりつつあります。
そしてこの日は一家主催のTeej ホームパーティー!
親戚一同を自宅に招くため、早朝4時からご馳走の支度が始まりました。
Teejは元々ヒンドゥー教のお祭りですが、人口の8割がヒンドゥー教を信仰しているネパールでは、この期間国全体がTeejムード。街中でも至る所で音楽が響き渡ります。
普段着としてはあまり着られない伝統衣装“サリー”も、この日ばかりは出番です。
私もホストマザーから可愛いサリーを貸してもらい、念願のサリーデビュー果たしました (*’▽’)
丁寧に着付けをしてもらい、心はすっかりネパール人!
サリーというと、布一枚で着るイメージがあるかもしれませんが、現在はその下にチョリという丈の短いブラウスと、ペチコートを履くのが一般的です。
その上から大きなサリーを巻き付けるので、どんな体系の人でも綺麗に着こなせます!
肝心のパーティーの内容は至ってシンプルで、ただダンスを踊って楽しむだけ!
普段から人が集まる場所ではすぐに踊りだしてしまうほど、ネパール人は本当にダンスが大好きです。
この日もTeejソングが流れ始めると、待ってましたと言わんばかりにみんな一斉に踊り始めました。
踊って食べて飲んで踊って…身も心も幸せでぱんっぱん!
夕方から始まったのに、気づけば時刻は24時を回っていました。
大量に用意されていたご馳走とお酒は跡形もなくなり、男性陣は子供を連れて一足先に帰っていきました。残された女性陣はまだまだ踊り続け、そのままみんなでお泊りコースです。
狭い部屋に布団を敷き詰めて、みんな仲良く就寝準備。汗で湿ったサリーを着たまま大勢でお泊りをした記憶は、かなりカオスなものとして頭の中に残っています。
男性は先に帰ってしまう所もそうですが、THE女性のためのお祭り!!って雰囲気が本当に楽しかったなぁ。子供は旦那に任せて、一人の女性として思いっきり楽しめる祭事があるって、なんだか素敵ですよね!(本来の意味は違うかもしれませんが!)
数週間という長い期間各地で開かれるTeejパーティーですが、これはすべてTeej本番の前段階。本番の日はちゃんと定められていて、当日は多くの女性がヒンドゥー教のお寺で祈りを唱えます。ちなみに、この日は女性のみ祝日となるので、学校や仕事はお休みです。
本番前夜までに既婚女性は里帰りをし、懐かしの家族の下で過ごすのだそう。そして当日は本来のやり方に倣い、1日断食をして夫の長寿と健康を祈ります。
昔は水どころか、自分の唾さえ飲むのを禁じられていた断食ですが、現在は水はもちろんチャイやフルーツまで食べてもOKなのだとか。もはやそれは断食なのか怪しい領域に入ってきています(笑)
とはいえ、普段ダルバートを沢山食べているネパール人女性からしたら、この断食はなかなか辛いこと。もしかしたら当日の断食に備えて、パーティーでご馳走を沢山食べていたのかもしれませんね!
当日にお寺へ行ってみると、真っ赤なサリーを身に纏った女性で溢れかえっています。みんなとってもおしゃれで可愛い(*’▽’)
なぜこの日は赤いサリーを着るのかというと、ヒンドゥー教の神様“シヴァ”が好きな色だからなんだとか。それを証明するように、“シヴァ”の妻“パールヴァティー”も確かに真っ赤なサリーを身につけています。
夫のことを想うお祭りなだけあって、意味を知るとなんだか女性の健気さを感じますね。
断食までしているお姉さま方ですが、当の本人たちはとっても元気!
この日もお祈りを終えたらすぐにダンスを開始します。それも、お寺の敷地内にある広場で!とっても賑やかです!!
ちなみに、ネパールの人たちがよくおでこにつけている真っ赤な印は“ティカ”といって、お祝い事や祈りの場では欠かせません。
今では手軽に付けられるシールも簡単に手に入りますが、基本的には「ヨーグルト・赤/黄の粉・お米」を混ぜたものが使われます。
その時々によってつける量などに差があるので、かなり大量に付けられておでこが大惨事になることも!
お米が混じっているものは重さがあるので、時間が経つとポロッと取れて、赤い色素だけが額に根強く残ります。これがなかなか綺麗に取れないんです!手強い!!
ですがティカには「幸せがやってきますように」という祈りの意味が込められているそうなので、もし機会があればありがたく付けてもらってくださいね!
*****
そしてそれから一年後。
私はまたTeejに参加するべく、3度目のネパールを訪れていました!
前回の滞在だけで4回もTeejに参加させてもらった私は、日本に帰ってからもTeejソングを聴いてしまうほど、既にこのお祭りの虜です。
今回こそは自分のサリーで参加するぞと意気込み、友人と共にサリーショップへGO!!
壁一面に敷き詰められたサリーの光景は、まさに圧巻!
種類が多すぎて、土砂崩れが発生しています!!
この中から好きなサリーを見つけるのは難しいと悩んでいると、それを見かねた店主が『これはどう?これは?これなんかは?』と、袋からとっても雑にサリーを取り出して柄を見せてくれました。
その中で気に入ったサリーがこちら!ジャーン!!
とーーってもお気に入りです!
なかなか日本では着る機会はないけれど、これから先大切な場面では着たいなぁと思ってます。そしてもちろんTeejでも!
毎年Teejの期間は変動しますが、今年の本番は8月30日。
きっと今頃はいろんな所でパーティーが開かれているんだろうなぁ。
数日前に今年のTeejソングも公開されていたので、最後にご紹介して終わりにしたいと思います!
それでは、Happy Teej!!!
前回の記事はこちら!
英語を学びにネパールへ!無計画こころの奮闘記
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もとチャイハネデザイナー、いとっちのへっぽこインド日記
ライタープロフィール:こころ
大学卒業後ネパールに行くつもりで就活してなかったのに、コロナで行けなくなって人生迷子。巡り巡ってアミナに入社。
コーディングしたり執筆したり、日々奮闘中。
食べるの大好き!飲むのも大好き!ネパールも大好き!