【人気トピックス】
マイナー国に魅了されたライターのR香月です。今回は、比較的治安がよく、日本からのアクセスも良いタイの魅力をお届け!
連載一覧はこちら:Lucia Travel
タイやラオス、マレーシア辺りの安宿を旅していると、長期滞在している中年の日本人男性に出会うことがあります。中には、年単位で長期滞在している人も!
安宿で一日中ビールを飲んでいる人。早期退社をして、外国で暮らしたい~を叶えている人(羨ましい!)。現地に精通しすぎて無償ガイドをしちゃう人。さまざまでした。 そして私が知る限り、そのおじさんたちは、仕事をしている風でもなく観光する訳でもなく、みんなのんびり一日を過ごしていました。
外国で長期滞在する時、問題になってくるのはビザですが、ビックリすることに「ビザは取得してない」という人が大多数。ビザもないのに一体どうやって長期滞在しているのでしょうか。
タイの場合観光旅行なら30日間はビザなしで、マレーシアも観光や商業が目的なら90日間はビザ不要で滞在できます。では、その日数を超えて滞在したい場合は? 実は一度出国をしてどこかの国に数日滞在し、戻ってこればOKなんです。たったこれだけで滞在日数がリセットされるなんて、素敵な抜け道だと思いませんか?
私が安宿で出会ったおじさんたちは、この仕組みを存分に活かし、入出国を延々と繰り返してビザなし長期滞在を叶えていたのです。
「そんな面倒なことをするなら、普通にビザを取得した方が良いんじゃないの?」そう思う方もいるかもしれません。私も当時はそうでした。でも、長期滞在や繰り返しのビザ取得はとっても、とっても、とっても面倒なんです。お金も時間も労力もストレスも想像以上!
年月を経てビザで苦労した経験を持った今なら、おじさんたちの気持ちが分かります。 あんな苦労をする位なら、それならいっそ、隣国に旅にでた方が気分も一新されて良いじゃん!法律的にもOKなんだし!と。 大使館に何度も通い、いつ発券されるか分からないビザを、モヤモヤしながら待つより、サクッと旅行に行ったほうが効率的じゃん!と。
なにせタイの周辺国は陸続き。バスで簡単に国境を超えられるのです。おじさんたちが言うには、滞在可能期間を延長するためだけの国境超えツアーもあるのだとか。ちょっと気になるツアーですよね。
6月は、ドリアンが一番おいしい季節です。 ドリアンはその強烈な匂いが有名ですが、「フルーツの王様」とも呼ばれ、日本では希少。1個1万円超えの品が出回る高級品でもあります。
食べ過ぎて死んでしまった人がいるとか、ドリアン食べたさに借金をする人までいるとか、色々と逸話がたえないドリアン。「死人まで出るって、どんな味?そんなにおいしいの?」
高級で手が出せないと思っていたドリアンは、タイの路上でゴロゴロ売られていました。 値段は1個600円前後。注文するとお店の人がナタのような太い刃物でドリアンをカットし、食べるだけの状態にしてくれます。
私みたいにイマイチ食べ方が分からない方は、マーケットで購入するより屋台で購入するのがおススメ。お店の人の手つきを見て知りましたが、ドリアンの皮は頑丈でトゲトゲまでついているため、素人がカットするのは、かなり難しそうです。
待望のドリアン。洗剤や排気ガスや食べ物など、さまざまな匂いが入り乱れる路上で食べたせいか、匂いはあまり気になりませんでした。その悪臭から、ホテルでは持ち込みが禁止されることも多いらしいのですが、そこまでかな?という印象。鼻がもげることもありません。 でも、怖いものみたさにカットされた皮の匂いをかぐと…。そこには、異臭としか表現できない香りが漂っていました。
味は、クリーミー。ねっとりしていて、パイナップルの繊維部分が全部クリーム状になってノドに絡みつくような感じです。そして果物らしいほんのりした甘さ。でも私の場合は残念ながら、中毒になるほどのおいしさは感じられませんでした。 でも、熟れ切ったドリアンは絶品だと聞きます。もしかしたら私が食べたドリアンは熟しきっていなかったのかもしれません。
赤茶色の朽ちた遺跡。タイ北部にあるアユタヤ遺跡は、タイ旅行で絶対に外せない観光スポットです。 バンコクからのアクセスもよく、日帰り旅行も可能。バス、電車、現地発着ツアーなど、さまざまな方法で訪れることができます。
400年以上にわたって繁栄した古代王朝の都市遺跡アユタヤ。世界遺産にも認定され、毎年たくさんの観光客が訪れますが、その遺跡は広大な範囲に散らばっているため、観光客でごったがえして気分が台無し、ということはまずありえません。
アユタヤには2度訪れましたが、私が訪れたときはいずれも、崩れかかった遺跡や朽ちた石像があるばかりで、「本当に世界遺産?」と確認したくなるほど静かでした。
アユタヤ遺跡を散策していると、象に乗って観光している人に出会います。遺跡群として世界遺産に認定されていることからも分かる通り、アユタヤ遺跡は広大。せっかくなら象に乗って観光しましょう、という訳です。
象乗り場を見つけるのは簡単!象にのった観光客を探せば、近くに象乗り場がある証です。私が訪れたときは着飾った象が10頭ほどいて、まるでプチ動物園状態でした。
無邪気な笑顔で迎えてくれる象使いたちは、ぼったくる気もないようで、大きな看板に明確な料金が書いてありました。 そのうえ、当時はまだ旅に不慣れで人前で平気でお財布を開いていた私に「そんな不用心じゃダメだよ。ここの土地は治安は良いけれど、都会には怖い人もいるよ」とたしなめてくれたりもしました。
ここアユタヤ遺跡では、象に直接乗れるわけではなく、象が背負ったベンチに乗るというスタイルです。とっても背が高いのですが、どっしりと歩いてくれるので、危うさは感じません。 最初は左右に大きく揺れるので、少し怖い思いをするかもしれませんが、慣れれば手を離すことも可能なほど安定しています。
象使いたちは、とてもサービス精神旺盛でした。写真スポットを心得ていて、ここ!というスポットでは必ず写真をとってくれます。 また、どんな写真が好まれるか分かっているようで、「遺跡を背景に」「象使いと一緒に」「アップ写真」などなど、さまざまなバリエーションの写真を撮影してくれました。
全体像を撮影する時は、近くにいる象使いがお手伝い。お互い撮影しあったり、時には身軽な象使いが、まるで橋のように何頭もの象を乗り越えて、カメラを受け渡したり…。象に乗って遺跡を巡るのその体験自体も魅力ですが、象使いが象を操る様を身近で見られるのも、なかなかできない経験です。
Lucia Travel連載一覧はこちら▼
マイナーな国にばかり魅了され、気付けば世界40カ国以上を旅行。 旅先で出会ったイスラム教徒と、国際結婚&出産&離婚。現在は2児の母。
マイナー国に魅了されたライターのR香月です。今回は、比較的治安がよく、日本からのアクセスも良いタイの魅力をお届け!
連載一覧はこちら:Lucia Travel
目次
ビザなしで⁈ 長期滞在
タイやラオス、マレーシア辺りの安宿を旅していると、長期滞在している中年の日本人男性に出会うことがあります。中には、年単位で長期滞在している人も!
安宿で一日中ビールを飲んでいる人。早期退社をして、外国で暮らしたい~を叶えている人(羨ましい!)。現地に精通しすぎて無償ガイドをしちゃう人。さまざまでした。
そして私が知る限り、そのおじさんたちは、仕事をしている風でもなく観光する訳でもなく、みんなのんびり一日を過ごしていました。
外国で長期滞在する時、問題になってくるのはビザですが、ビックリすることに「ビザは取得してない」という人が大多数。ビザもないのに一体どうやって長期滞在しているのでしょうか。
タイの場合観光旅行なら30日間はビザなしで、マレーシアも観光や商業が目的なら90日間はビザ不要で滞在できます。では、その日数を超えて滞在したい場合は?
実は一度出国をしてどこかの国に数日滞在し、戻ってこればOKなんです。たったこれだけで滞在日数がリセットされるなんて、素敵な抜け道だと思いませんか?
私が安宿で出会ったおじさんたちは、この仕組みを存分に活かし、入出国を延々と繰り返してビザなし長期滞在を叶えていたのです。
「そんな面倒なことをするなら、普通にビザを取得した方が良いんじゃないの?」そう思う方もいるかもしれません。私も当時はそうでした。でも、長期滞在や繰り返しのビザ取得はとっても、とっても、とっても面倒なんです。お金も時間も労力もストレスも想像以上!
年月を経てビザで苦労した経験を持った今なら、おじさんたちの気持ちが分かります。
あんな苦労をする位なら、それならいっそ、隣国に旅にでた方が気分も一新されて良いじゃん!法律的にもOKなんだし!と。
大使館に何度も通い、いつ発券されるか分からないビザを、モヤモヤしながら待つより、サクッと旅行に行ったほうが効率的じゃん!と。
なにせタイの周辺国は陸続き。バスで簡単に国境を超えられるのです。おじさんたちが言うには、滞在可能期間を延長するためだけの国境超えツアーもあるのだとか。ちょっと気になるツアーですよね。
魅惑のドリアン
6月は、ドリアンが一番おいしい季節です。
ドリアンはその強烈な匂いが有名ですが、「フルーツの王様」とも呼ばれ、日本では希少。1個1万円超えの品が出回る高級品でもあります。
食べ過ぎて死んでしまった人がいるとか、ドリアン食べたさに借金をする人までいるとか、色々と逸話がたえないドリアン。「死人まで出るって、どんな味?そんなにおいしいの?」
高級で手が出せないと思っていたドリアンは、タイの路上でゴロゴロ売られていました。
値段は1個600円前後。注文するとお店の人がナタのような太い刃物でドリアンをカットし、食べるだけの状態にしてくれます。
私みたいにイマイチ食べ方が分からない方は、マーケットで購入するより屋台で購入するのがおススメ。お店の人の手つきを見て知りましたが、ドリアンの皮は頑丈でトゲトゲまでついているため、素人がカットするのは、かなり難しそうです。
待望のドリアン。洗剤や排気ガスや食べ物など、さまざまな匂いが入り乱れる路上で食べたせいか、匂いはあまり気になりませんでした。その悪臭から、ホテルでは持ち込みが禁止されることも多いらしいのですが、そこまでかな?という印象。鼻がもげることもありません。
でも、怖いものみたさにカットされた皮の匂いをかぐと…。そこには、異臭としか表現できない香りが漂っていました。
味は、クリーミー。ねっとりしていて、パイナップルの繊維部分が全部クリーム状になってノドに絡みつくような感じです。そして果物らしいほんのりした甘さ。でも私の場合は残念ながら、中毒になるほどのおいしさは感じられませんでした。
でも、熟れ切ったドリアンは絶品だと聞きます。もしかしたら私が食べたドリアンは熟しきっていなかったのかもしれません。
首がない遺跡アユタヤ
赤茶色の朽ちた遺跡。タイ北部にあるアユタヤ遺跡は、タイ旅行で絶対に外せない観光スポットです。
バンコクからのアクセスもよく、日帰り旅行も可能。バス、電車、現地発着ツアーなど、さまざまな方法で訪れることができます。
400年以上にわたって繁栄した古代王朝の都市遺跡アユタヤ。世界遺産にも認定され、毎年たくさんの観光客が訪れますが、その遺跡は広大な範囲に散らばっているため、観光客でごったがえして気分が台無し、ということはまずありえません。
アユタヤには2度訪れましたが、私が訪れたときはいずれも、崩れかかった遺跡や朽ちた石像があるばかりで、「本当に世界遺産?」と確認したくなるほど静かでした。
象に乗って古都を散策
アユタヤ遺跡を散策していると、象に乗って観光している人に出会います。遺跡群として世界遺産に認定されていることからも分かる通り、アユタヤ遺跡は広大。せっかくなら象に乗って観光しましょう、という訳です。
象乗り場を見つけるのは簡単!象にのった観光客を探せば、近くに象乗り場がある証です。私が訪れたときは着飾った象が10頭ほどいて、まるでプチ動物園状態でした。
無邪気な笑顔で迎えてくれる象使いたちは、ぼったくる気もないようで、大きな看板に明確な料金が書いてありました。
そのうえ、当時はまだ旅に不慣れで人前で平気でお財布を開いていた私に「そんな不用心じゃダメだよ。ここの土地は治安は良いけれど、都会には怖い人もいるよ」とたしなめてくれたりもしました。
ここアユタヤ遺跡では、象に直接乗れるわけではなく、象が背負ったベンチに乗るというスタイルです。とっても背が高いのですが、どっしりと歩いてくれるので、危うさは感じません。
最初は左右に大きく揺れるので、少し怖い思いをするかもしれませんが、慣れれば手を離すことも可能なほど安定しています。
象使いたちは、とてもサービス精神旺盛でした。写真スポットを心得ていて、ここ!というスポットでは必ず写真をとってくれます。
また、どんな写真が好まれるか分かっているようで、「遺跡を背景に」「象使いと一緒に」「アップ写真」などなど、さまざまなバリエーションの写真を撮影してくれました。
全体像を撮影する時は、近くにいる象使いがお手伝い。お互い撮影しあったり、時には身軽な象使いが、まるで橋のように何頭もの象を乗り越えて、カメラを受け渡したり…。象に乗って遺跡を巡るのその体験自体も魅力ですが、象使いが象を操る様を身近で見られるのも、なかなかできない経験です。
Lucia Travel連載一覧はこちら▼
筆者プロフィール:R.香月(かつき)
マイナーな国にばかり魅了され、気付けば世界40カ国以上を旅行。
旅先で出会ったイスラム教徒と、国際結婚&出産&離婚。現在は2児の母。