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比較的治安がよく日本からのアクセスもよいタイ。この国を旅していると、何年も日本に帰っていないという日本人に会うことがあります。今回はビザなしで長期滞在する秘密の裏技をご紹介!
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タイやラオス、マレーシア辺りの安宿を旅していると、長期滞在している中高年の日本人男性に出会うことがあります。
この国に住みついてます!といった風貌のおじさんたちは、世捨て人のような独特の雰囲気をまとっていて、みなさん基本的に親切。旅のアドバイスをくれたり、危ない地域を教えてくれたり、私はとても良くしてもらいました。
そんなおじさんたちと話をしていると「もう半年は日本に戻ってないよ」や「5年前かな日本に住んでいたのは。あちこち点々としてね」など、会話の節々からかなり長い時間、日本を離れていることが伝わってきました。中には年単位でタイに長期滞在している人も!
安宿で一日中ビールを飲んでいる人。日本からきた古い知人と共同で別荘を買う人(羨ましい!)。現地に精通しすぎて無償ガイドをしちゃう人。さまざまな人がいました。
ある日タイの安宿で出会ったおじさんと、カンボジアの安宿で再開しました。でも、アンコールワット遺跡まですぐ!というのがセールスポイントの宿なのに、おじさんは一切の観光をしません。
従業員とお喋りをしたり、ビールをのんだり、読書をしたり…。いつ見ても観光する素振りを全く見せないまま、数日後おじさんはこう言いました「明日タイに戻るんだ」と。「え!」「え!!」「え!!!」私は心底ビックリしました。隣国とはいえ国境をこえてカンボジアまで来たのに観光もせず帰るの?アンコールワット見てないよね?
おじさんは「まぁね」と私の疑問に答えることなく、本当に観光一つせず翌日タイへと帰っていきました。
外国で長期滞在する時、問題になってくるのがビザです。日数や活動に制限がかかる観光ビザは比較的簡単に取得できますが、それ以外の種類のビザを取得するのは結構大変!
就労ビザが欲しいなら就労証明書、学生ビザなら学生である証明書、婚姻ビザなら結婚相手との出会い~結婚に至るまでの全てを事細かに赤裸々に公開しなくてはいけません(国際結婚アルアルですが、そこにプライバシーという言葉はありません。メールの一字一句まで公開しなきゃいけない恥ずかしい体験談はまた後日)。 その他、貯金の残高や自分が犯罪者ではないという証明書、収入があると証明する書類などなど、国やビザの種類によって違いますが、本当に沢山の書類が必要になり心が折れます。
ですが、ビックリすることに長期滞在のおじさんたちは「ビザは取得してない」という人が大多数でした。ビザもないのに一体どうやって長期滞在しているのでしょうか。
タイの場合観光旅行なら30日間はビザなしで、マレーシアも観光や商業が目的なら90日間はビザ不要で滞在できます。 では、その日数を超えて滞在したい場合は?実は一度出国をしてどこかの国に数日滞在し、戻ってこればOKなんです。たったこれだけで滞在日数がリセットされるなんて、素敵な抜け道だと思いませんか?
私が安宿で出会ったおじさんたちは、この仕組みを存分に活かし、入出国を延々と繰り返してビザなし長期滞在を叶えていたのです。私がカンボジアで出会った、一切の観光をせず帰国したおじさんもそのパターン。彼の不思議な行動は、滞在日数をリセットするためのものだったのです。
「そんな面倒なことをするなら、普通にビザを取得した方が良いんじゃないの?」そう思う方もいるかもしれません。私も当時はそう思っていました。でも今の私は違います。
つい最近(2023年)のお話です。タイで本格的なマッサージの勉強をするためにビザの取得を頑張っていた日本人の女性。大使館の職員の指示通り全ての書類を用意して、それを英訳して、万全の状態で提出しました。 しかし、結局ビザは許可されませんでした。なぜダメなのか訴えても理由を教えてもらうこともできず、お金も時間も労力もムダにした…と意気消沈していた彼女。
これは特別な例ではありません。私が日本で国際結婚していた時も、大使館の担当職員によって必要書類が違うという摩訶不思議な現象は度々おきました。また観光ビザが必要なジプチ共和国では、事前に何度も必要書類を確認していたのに、書類提出の段階になって「〇〇も必要です」と新たな必要書類が登場したこともありました。
こんな風にビザ取得はとっても、とっても、とっても面倒。真面目に努力しても、それだけではダメなことが多々あります。よく分からないグレーゾーンのルールに従って動くのは、想像以上にストレス!なんです。
どうでしょう?こんな苦労をする位なら、それならいっそ隣国に旅にでた方が気分も一新できてGOOD!だと思いませんか?大使館に何度も通い、いつ発券されるか分からないビザをモヤモヤしながら待つより、サクッと旅行に行ったほうが効率的ですよね?
なにせタイの周辺国は陸続き。バスで簡単に国境を超えられるのです。おじさんたちが言うには、滞在可能期間を延長するためだけの国境超えツアーもあるのだとか。
「先週、カンボジアの〇〇に行ってきたよ」 「〇〇に?なぜあんなところに?」 「日数が危なくてさ。1日弾丸ツアーだよ」 「あぁ。距離的に丁度いいよね。俺もそろそろ日数のこと考えないと」
安宿で話していたおじさんたちの会話。ちょっと気になるツアーですよね。
6月は、ドリアンが一番おいしい季節です。 ドリアンはその強烈な匂いが有名ですが、「フルーツの王様」とも呼ばれ、日本では希少。1個1万円超えの品が出回る高級品でもあります。
食べ過ぎて死んでしまった人がいるとか、ドリアン食べたさに借金をする人までいるとか、色々と逸話がたえないドリアン。「死人まで出るって、どんな味?そんなにおいしいの?」
高級で手が出せないと思っていたドリアンは、タイの路上でゴロゴロ売られていました。 値段は1個600円前後。注文するとお店の人がナタのような太い刃物でドリアンをカットし、食べるだけの状態にしてくれます。
私みたいにイマイチ食べ方が分からない方は、マーケットで購入するより屋台で購入するのがおススメ。お店の人の手つきを見て知りましたが、ドリアンの皮は頑丈でトゲトゲまでついているため、素人がカットするのは、かなり難しそうです。
待望のドリアン。洗剤や排気ガスや食べ物など、さまざまな匂いが入り乱れる路上で食べたせいか、匂いはあまり気になりませんでした。その悪臭から、ホテルでは持ち込みが禁止されることも多いらしいのですが、そこまでかな?という印象。鼻がもげることもありません。 でも、怖いものみたさにカットされた皮の匂いをかぐと…。そこには、異臭としか表現できない香りが漂っていました。
味は、クリーミー。ねっとりしていて、パイナップルの繊維部分が全部クリーム状になってノドに絡みつくような感じです。そして果物らしいほんのりした甘さ。でも私の場合は残念ながら、中毒になるほどのおいしさは感じられませんでした。 でも、熟れ切ったドリアンは絶品だと聞きます。もしかしたら私が食べたドリアンは熟しきっていなかったのかもしれません。
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マイナーな国にばかり魅了され、気付けば世界40カ国以上を旅行。 旅先で出会ったイスラム教徒と、国際結婚&出産&離婚。現在は2児の母。
比較的治安がよく日本からのアクセスもよいタイ。この国を旅していると、何年も日本に帰っていないという日本人に会うことがあります。今回はビザなしで長期滞在する秘密の裏技をご紹介!
連載一覧はこちら:Lucia Travel
目次
タイに長期滞在するおじさんたち
タイやラオス、マレーシア辺りの安宿を旅していると、長期滞在している中高年の日本人男性に出会うことがあります。
この国に住みついてます!といった風貌のおじさんたちは、世捨て人のような独特の雰囲気をまとっていて、みなさん基本的に親切。旅のアドバイスをくれたり、危ない地域を教えてくれたり、私はとても良くしてもらいました。
そんなおじさんたちと話をしていると「もう半年は日本に戻ってないよ」や「5年前かな日本に住んでいたのは。あちこち点々としてね」など、会話の節々からかなり長い時間、日本を離れていることが伝わってきました。中には年単位でタイに長期滞在している人も!
安宿で一日中ビールを飲んでいる人。日本からきた古い知人と共同で別荘を買う人(羨ましい!)。現地に精通しすぎて無償ガイドをしちゃう人。さまざまな人がいました。
おじさんの不思議な行動
ある日タイの安宿で出会ったおじさんと、カンボジアの安宿で再開しました。でも、アンコールワット遺跡まですぐ!というのがセールスポイントの宿なのに、おじさんは一切の観光をしません。
従業員とお喋りをしたり、ビールをのんだり、読書をしたり…。いつ見ても観光する素振りを全く見せないまま、数日後おじさんはこう言いました「明日タイに戻るんだ」と。「え!」「え!!」「え!!!」私は心底ビックリしました。隣国とはいえ国境をこえてカンボジアまで来たのに観光もせず帰るの?アンコールワット見てないよね?
おじさんは「まぁね」と私の疑問に答えることなく、本当に観光一つせず翌日タイへと帰っていきました。
ビザは取得してないんだけどね…
外国で長期滞在する時、問題になってくるのがビザです。日数や活動に制限がかかる観光ビザは比較的簡単に取得できますが、それ以外の種類のビザを取得するのは結構大変!
就労ビザが欲しいなら就労証明書、学生ビザなら学生である証明書、婚姻ビザなら結婚相手との出会い~結婚に至るまでの全てを事細かに赤裸々に公開しなくてはいけません(国際結婚アルアルですが、そこにプライバシーという言葉はありません。メールの一字一句まで公開しなきゃいけない恥ずかしい体験談はまた後日)。
その他、貯金の残高や自分が犯罪者ではないという証明書、収入があると証明する書類などなど、国やビザの種類によって違いますが、本当に沢山の書類が必要になり心が折れます。
ですが、ビックリすることに長期滞在のおじさんたちは「ビザは取得してない」という人が大多数でした。ビザもないのに一体どうやって長期滞在しているのでしょうか。
たったこれだけ?ビザなし長期滞在の裏技
タイの場合観光旅行なら30日間はビザなしで、マレーシアも観光や商業が目的なら90日間はビザ不要で滞在できます。
では、その日数を超えて滞在したい場合は?実は一度出国をしてどこかの国に数日滞在し、戻ってこればOKなんです。たったこれだけで滞在日数がリセットされるなんて、素敵な抜け道だと思いませんか?
私が安宿で出会ったおじさんたちは、この仕組みを存分に活かし、入出国を延々と繰り返してビザなし長期滞在を叶えていたのです。私がカンボジアで出会った、一切の観光をせず帰国したおじさんもそのパターン。彼の不思議な行動は、滞在日数をリセットするためのものだったのです。
「そんな面倒なことをするなら、普通にビザを取得した方が良いんじゃないの?」そう思う方もいるかもしれません。私も当時はそう思っていました。でも今の私は違います。
ビザ取得はかなり面倒!不許可で落胆することも
つい最近(2023年)のお話です。タイで本格的なマッサージの勉強をするためにビザの取得を頑張っていた日本人の女性。大使館の職員の指示通り全ての書類を用意して、それを英訳して、万全の状態で提出しました。
しかし、結局ビザは許可されませんでした。なぜダメなのか訴えても理由を教えてもらうこともできず、お金も時間も労力もムダにした…と意気消沈していた彼女。
これは特別な例ではありません。私が日本で国際結婚していた時も、大使館の担当職員によって必要書類が違うという摩訶不思議な現象は度々おきました。また観光ビザが必要なジプチ共和国では、事前に何度も必要書類を確認していたのに、書類提出の段階になって「〇〇も必要です」と新たな必要書類が登場したこともありました。
こんな風にビザ取得はとっても、とっても、とっても面倒。真面目に努力しても、それだけではダメなことが多々あります。よく分からないグレーゾーンのルールに従って動くのは、想像以上にストレス!なんです。
滞在日数をゼロにリセット!弾丸国境超えツアー
どうでしょう?こんな苦労をする位なら、それならいっそ隣国に旅にでた方が気分も一新できてGOOD!だと思いませんか?大使館に何度も通い、いつ発券されるか分からないビザをモヤモヤしながら待つより、サクッと旅行に行ったほうが効率的ですよね?
なにせタイの周辺国は陸続き。バスで簡単に国境を超えられるのです。おじさんたちが言うには、滞在可能期間を延長するためだけの国境超えツアーもあるのだとか。
「先週、カンボジアの〇〇に行ってきたよ」
「〇〇に?なぜあんなところに?」
「日数が危なくてさ。1日弾丸ツアーだよ」
「あぁ。距離的に丁度いいよね。俺もそろそろ日数のこと考えないと」
安宿で話していたおじさんたちの会話。ちょっと気になるツアーですよね。
魅惑のドリアン
6月は、ドリアンが一番おいしい季節です。
ドリアンはその強烈な匂いが有名ですが、「フルーツの王様」とも呼ばれ、日本では希少。1個1万円超えの品が出回る高級品でもあります。
食べ過ぎて死んでしまった人がいるとか、ドリアン食べたさに借金をする人までいるとか、色々と逸話がたえないドリアン。「死人まで出るって、どんな味?そんなにおいしいの?」
高級で手が出せないと思っていたドリアンは、タイの路上でゴロゴロ売られていました。
値段は1個600円前後。注文するとお店の人がナタのような太い刃物でドリアンをカットし、食べるだけの状態にしてくれます。
私みたいにイマイチ食べ方が分からない方は、マーケットで購入するより屋台で購入するのがおススメ。お店の人の手つきを見て知りましたが、ドリアンの皮は頑丈でトゲトゲまでついているため、素人がカットするのは、かなり難しそうです。
待望のドリアン。洗剤や排気ガスや食べ物など、さまざまな匂いが入り乱れる路上で食べたせいか、匂いはあまり気になりませんでした。その悪臭から、ホテルでは持ち込みが禁止されることも多いらしいのですが、そこまでかな?という印象。鼻がもげることもありません。
でも、怖いものみたさにカットされた皮の匂いをかぐと…。そこには、異臭としか表現できない香りが漂っていました。
味は、クリーミー。ねっとりしていて、パイナップルの繊維部分が全部クリーム状になってノドに絡みつくような感じです。そして果物らしいほんのりした甘さ。でも私の場合は残念ながら、中毒になるほどのおいしさは感じられませんでした。
でも、熟れ切ったドリアンは絶品だと聞きます。もしかしたら私が食べたドリアンは熟しきっていなかったのかもしれません。
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筆者プロフィール:R.香月(かつき)
マイナーな国にばかり魅了され、気付けば世界40カ国以上を旅行。
旅先で出会ったイスラム教徒と、国際結婚&出産&離婚。現在は2児の母。