~奄美大島 海上生活~ 伊江島に陸揚げ

【奄美大島 自然と暮らす海上生活】
奄美大島の美しい自然の中、手作りの木造ヨット“風早丸”で海上生活をする、TAO、あやはっぴーの日常をお届けします。
過去の記事は  コチラ  。



深夜0時にアラームをセットして早めの就寝。
美しい満月の夜に出港。


風早丸を伊江島に陸揚げ保管できることになっていたので、僕たちはbaby出産旅に向かうために伊江島を目指す。粟国島~伊江島は約30マイル。


昼12時くらいには強烈な北西の風が吹く予報。約1週間後のフライトを予約していたので、風の予報を見る限り、この日のこのタイミングしか島を渡るチャンスはなかった。


深夜は風が弱く、風早丸は1.5~2kntで走っていた。

本来ならエンジンをかけて進んでおきたいところだが、小笠原から流れてきている軽石を吸い込む可能性がある。

夜航海は目視で確認ができないので厄介だ。


『雨雲っぽいかもな~』


なんとなく、そんな雰囲気の雲が近づいてくる。

雨雲レーダーには表示されていなかったが、一応カッパを用意しておいた。


おしっこをすごく我慢していて、限界ギリッギリでトイレに着いて出すときのような感じの、ドシャブリの雨が降り始めた。
やっぱりね!って思ってカッパを着たけど、毛布は出しっぱなしだった。

雨が止んで、また満月の灯に照らされる。いつも月を見ているけれど、この日僕の目には、青と黄色の曼陀羅の模様に見えていた。


徐々に東側の空が明るくなってくる。夜が明けた。


障害物が何もない海上での朝空のグラデーションは、丸い地球の上にいることを実感させてくれる。


「パーフェクトすぎる!!!」


そう言ってアヤハと喜び合っていた時に、ふと頭をよぎった。


「あれ?パーフェクトしかないんじゃないの?」


何か特別に良い状態を決めてしまうから、それ以外の状態を良くないものだと言ってしまっているような。雨が降るから、晴れが気持ち良かったり。


良い天気、悪い天気なんていうものは無くて、常に自然はパーフェクトで変化し続けている。

その変化の中に美しさを見つけられるかは、自分の心次第だなぁ。
ということは、自分自身もそうかもなぁ~。感情も気分も良い悪いは無くて、常に自分はパーフェクトで変化し続けている。

その変化の中に喜びを見つけられるかは、自分の心次第だなぁ。


そんなことを考えていたら徐々に風が吹いてきた。風早丸も走り出す。
走ってる感もありつつ、のんびりと過ごせる4~5knt。外洋ではこのくらいが心地いい。
カツオの群れがあって、1時間以上跳ね続けていたことには驚いた。


遠くに見えていた伊江島が、もうすぐそこだ。10時に近づくと風はかなり強くなってきた。風早丸は7~9kntで走る。
ふぅ~!!っと叫びたくなるような、エキサイティングなセーリング。旅の最後を締めくくる最高な走りをしてくれた。 


2ヶ月半のヨット旅、何も故障やトラブルも無く、無事に終えることができてホッとしました。
ヨットのりなら誰もが知る如く、「海の神様は女の子に優しい」ということを、とても実感しました。
出産イベントを終えて、今度は僕一人で奄美に向かうその時は、どんな試練が待っていることやら~笑


まあ、何が起きてもパーフェクトなんでしょうけど♪

おわり


【Instagram】
風早丸                                         @spirit_kazahaya
あやはっぴー                                @aya__happy
風早丸のカメラマン                          @smilistnaoki0424


【風早丸Youtube】                           sailing Spirit Kazahaya



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