美食の国イタリアのふるさと料理

イタリア料理と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。
パスタ? ピザ?

日本ではどれも「イタリア料理」として一緒くたに呼ばれていますが、実は本場イタリアでは、「ナポリ料理」、「ミラノ料理」、「ローマ料理」…などと、地域や採れる食材によって、調理法や味付けがまったく異なります。

ひとくくりに「イタリア料理」というものは存在せず、イタリア国内20を超える州のそれぞれに郷土料理があり、それぞれが異なるイタリア料理なのです。

その土地の歴史や文化が根付いている郷土料理は、どこの地域でも地元の人々から深く愛されています。
特に美食の国イタリアでは「自分の土地の料理が一番おいしい」との意識が強いです。

さて、ここからは、北イタリア、南イタリアの2つに区分して、具体的な地方の代表料理を紹介していきます。

北イタリア

アルプス山脈の麓にあるイタリア北部には、ヨーロッパ最大級の都市「ミラノ」や水の都「ヴェネチア」が位置します。

地中海の恩恵を受けて温暖である南イタリアとは違って、冬には雪が積もるほど寒冷な気候が特徴的。
そのため、冬の寒さの中でも食べ応えがあるような、こってりとした濃厚な味付けの料理がよく見られます。

【リゾット】

お米を使ったリゾットは、北部の特徴的な料理の一つ。
イタリアはヨーロッパ第一のお米の産地であり、食卓になじみ深い食材でもあるのです。

ちなみに、イタリアではお米はパスタの一種。
お米の調理方法は「炊く」のではなく、パスタと同じく「茹でる」のが一般的です。

味付けはゴルゴンゾーラチーズなど、乳製品を使った濃厚な味わいが好まれます。

【カルパッチョ】

ヴェニチアは、カルパッチョ発祥の地といわれています。
カルパッチョというと、日本では生魚を思い浮かべますが、イタリアでは伝統的に牛肉が用いられます。

牛肉を薄く叩いて、バルサミコ酢ベースのソースを上からかけて食べるのが、北イタリア流です。
お肉と合うとされる赤ワインと一緒にどうぞ。

南イタリア

イタリア南部には、美食の街「ナポリ」や地中海最大の島「シチリア島」が位置します。

地中海沿岸ということもあり、温暖で乾いた土地柄です。
そのため、オリーブの栽培に適しており、生産・輸出ともに世界一。

新鮮な野菜や魚介類も豊富に採れるため、素材そのものを活かしたさっぱりとした味つけが好まれます。

ちなみに、日本でのおなじみのトマトやオリーブオイルを使ったイタリア料理は、南イタリアの郷土料理です。

【ピザ・マルゲリータ】

トマトソース、モッツァレラチーズ、バジリコと、シンプルな味付けのピザ。
まるで色味が、赤、白、緑とイタリアの国旗のようで、まさにイタリアの国民食とも言えます。

ちなみに、南イタリアでは、生地本来の味を楽しむため、もっちりと縁の厚い生地が使われています。

【ボンゴレビアンコ】

ボンゴレビアンゴは、地中海産のあさりを使ったナポリ発祥のパスタ料理。
ちなみに、直訳すると、ボンゴレはあさり、ビアンゴは白という意味です。
味付けは白ワインでさっぱりと仕上げて、魚介本来の味を楽しみます。


イタリアで食卓を囲むことは、家族・地域の絆を深めること。
そのため、ピザやパスタなど、皆で談笑しながらシェアできる料理が発展したといえるでしょう。

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