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「中国旅行に現金は必要ない。一銭も使わなかった」中国に行く前、そんな話を何度も聞きました。でも2026年、私は旅した先で中国人に何度も「現金ウェルカム」と言われました。
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一年ほど前、家族で中国旅行をしたという知人が言いました。「中国では一度も現金を使わなかった。小さな路面のお店でさえQR決済を求められて、結局、一度も中国元を見ないままだったんだよ」
かなり衝撃的な話でしたが、中国に行く予定がなかった私は「ふぅ~んそうなんだ。現金を使わない旅行なんてイメージつかない」なんて呑気に思っていました。
でも、やはり何かが刺さっていたのでしょう。トランジットで中国に一日半滞在すると決まった時、思い出したのは彼女の言葉でした。「中国では現金は使えないんだよ」
ネットで調べても同じでした。あらゆるサイトに「現金不可」という言葉が並んでいます。しかも、現金どころかVISA等の中国以外で発行されたクレジットカードも使用不可という恐ろしい言葉が並んでいました。
世界50ヵ国を旅行して確立した「クレジットカードはVISAが最強」説が崩れていく思いでした。
不安になった私は、北京に長く在中していた知人と、つい3週間前に上海に行った知人、それから中国人と結婚した日本人の3人に話を聞きました。
3人ともが口を揃えて「中国はQR決済のみのお店ばかり。絶対にAlipay(支付宝)をダウンロードした方がいいよ」と。
一人の知人などは「Alipayがないとタクシーも乗れないと思う」とまで言い切りました。「おつりがないから現金NGなのではなく、現金は取り扱わない、それが今の中国。QR決済できないと水も買えないよ」とアドバイスをしてくれました。
「Alipayなしの旅行は難しいと思う。悪いことは言わないから準備しておきなさい」友人・知人に繰り返しそう言われて、非デジタル旅行を推奨している私も、さすがにAlipayをダウンロードしました。ダウンロード自体は簡単です。ただ、日本で手続きを行わないとNGな項目も多くあり、結局私は中途半端な状態でアリペイを放置してしまいます。まぁ何とかなるかな、と。
上海へ行く前、念のために5000円だけ日本円を両替しました。沢山の人が「現金は必要ない」私にそうアドバイスをくれましたが、私の直感は「とは言え現金は持っておいた方がいい」という結論を出していました。そしてこの判断が、後に私を救います。
まず、上海に着いた夜、鉄道の切符を買うのにVISAのクレジットカードが使用できて驚きました。所謂タッチで乗車が可能だったのです。「意外とVISA使えるんだ。中国も変わったんだ」それが私の第一印象でした。
2日目、何気なく入ったデパートの地下は、銀座のデパ地下と見紛うほどに立派な、大小様々なお店が並んでいます。地元の名店を集めたようなワクワクするラインナップに私の胸は踊りました。
「ここでご飯を食べたい」と決意して注文すると、支払いはQR決済のみでした。QR決済を持っていない事を伝えると首を振られます。
食事ができなくなるのは困るので、あれこれ支払い方法を交渉します。すると「それなら現金がいい。VISAは使えないよ」と意外な答えが返ってきました。空港で両替した念のための5000円を差し出します。大きな紙幣でしたがイヤな顔一つせず、おつりもきちんと返してくれました。
〝あれ?現金よりQRが良いのに、おつりはきちんとあるんだ〟デザートを求めた隣のお店でも同じ対応をされました。
また、携帯を見に入った電化製品の店でも同じでした。最新のスマホの値段は25万円。支払い方法を尋ねるとクレジットカードは使えず、QR決済か、それができないなら現金がいいと店員は答えます。
「え?でも中国では電子決済が主流なんでしょ?現金は嫌がられるって聞いたけど」流石に疑問に思って聞きました。
すると「ここは中国。私たちは中国元を信じている。中国元は強い。だから現金は大歓迎さ」と、やはり現金ウェルカムという答えが返ってきます。
旅に出る前、中国で現金は使えないと思っていたのに、実際には何度も現金で支払いをしました。実際に手持ちが足りなくなってATMから中国元を追加で引き出したほど、現金にお世話になっています。
私の友人や知人がくれた情報の「現金は使えない」も間違っていなかったのだとは思います。色々考えた結果、私が行く場所と彼女たちが行く場所が違っていたから生まれた差異なのだと気付きました。
私は地元の人しか行かないような、デパートの地下にある小さな飲食街でばかり食事をしていました。有名店や観光客向けのお店には一度も行っていません。だから、中国元でもOKだったのでしょう。
仕入れた情報と、現地の実状が異なるのはよくある話です。
今回私は、中国に行く前には 電子決済>VISA>現金 だと思っていました。でも実際は、電子決済>現金>VISA。今回の中国旅行では、その順番の違いを一番強く感じ、世間で聞いていた話とは少し違う中国を見た気がしました。
大学卒業後、ライター&編集者として出版社や新聞社に勤務。マイナーな国をメインに、世界中を旅する。旅先で出会ったイスラム教徒と国際結婚。出産&離婚&再婚を経て現在は2児の母。公式HP:Lucia Travel
「中国旅行に現金は必要ない。一銭も使わなかった」
中国に行く前、そんな話を何度も聞きました。
でも2026年、私は旅した先で中国人に何度も「現金ウェルカム」と言われました。
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目次
中国では現金が使えない?
一年ほど前、家族で中国旅行をしたという知人が言いました。
「中国では一度も現金を使わなかった。小さな路面のお店でさえQR決済を求められて、結局、一度も中国元を見ないままだったんだよ」
かなり衝撃的な話でしたが、中国に行く予定がなかった私は「ふぅ~んそうなんだ。現金を使わない旅行なんてイメージつかない」なんて呑気に思っていました。
でも、やはり何かが刺さっていたのでしょう。トランジットで中国に一日半滞在すると決まった時、思い出したのは彼女の言葉でした。「中国では現金は使えないんだよ」
ネットで調べても同じでした。あらゆるサイトに「現金不可」という言葉が並んでいます。
しかも、現金どころかVISA等の中国以外で発行されたクレジットカードも使用不可という恐ろしい言葉が並んでいました。
世界50ヵ国を旅行して確立した「クレジットカードはVISAが最強」説が崩れていく思いでした。
キャッシュレス決済なしでは何もできない!
不安になった私は、北京に長く在中していた知人と、つい3週間前に上海に行った知人、それから中国人と結婚した日本人の3人に話を聞きました。
3人ともが口を揃えて「中国はQR決済のみのお店ばかり。絶対にAlipay(支付宝)をダウンロードした方がいいよ」と。
一人の知人などは「Alipayがないとタクシーも乗れないと思う」とまで言い切りました。
「おつりがないから現金NGなのではなく、現金は取り扱わない、それが今の中国。QR決済できないと水も買えないよ」とアドバイスをしてくれました。
「Alipayなしの旅行は難しいと思う。悪いことは言わないから準備しておきなさい」
友人・知人に繰り返しそう言われて、非デジタル旅行を推奨している私も、さすがにAlipayをダウンロードしました。
ダウンロード自体は簡単です。ただ、日本で手続きを行わないとNGな項目も多くあり、結局私は中途半端な状態でアリペイを放置してしまいます。
まぁ何とかなるかな、と。
意外な「現金ウェルカム」
上海へ行く前、念のために5000円だけ日本円を両替しました。
沢山の人が「現金は必要ない」私にそうアドバイスをくれましたが、私の直感は「とは言え現金は持っておいた方がいい」という結論を出していました。そしてこの判断が、後に私を救います。
まず、上海に着いた夜、鉄道の切符を買うのにVISAのクレジットカードが使用できて驚きました。所謂タッチで乗車が可能だったのです。
「意外とVISA使えるんだ。中国も変わったんだ」それが私の第一印象でした。
2日目、何気なく入ったデパートの地下は、銀座のデパ地下と見紛うほどに立派な、大小様々なお店が並んでいます。
地元の名店を集めたようなワクワクするラインナップに私の胸は踊りました。
「ここでご飯を食べたい」と決意して注文すると、支払いはQR決済のみでした。
QR決済を持っていない事を伝えると首を振られます。
食事ができなくなるのは困るので、あれこれ支払い方法を交渉します。
すると「それなら現金がいい。VISAは使えないよ」と意外な答えが返ってきました。
空港で両替した念のための5000円を差し出します。大きな紙幣でしたがイヤな顔一つせず、おつりもきちんと返してくれました。
〝あれ?現金よりQRが良いのに、おつりはきちんとあるんだ〟デザートを求めた隣のお店でも同じ対応をされました。
また、携帯を見に入った電化製品の店でも同じでした。最新のスマホの値段は25万円。支払い方法を尋ねるとクレジットカードは使えず、QR決済か、それができないなら現金がいいと店員は答えます。
「え?でも中国では電子決済が主流なんでしょ?現金は嫌がられるって聞いたけど」流石に疑問に思って聞きました。
すると「ここは中国。私たちは中国元を信じている。中国元は強い。だから現金は大歓迎さ」と、やはり現金ウェルカムという答えが返ってきます。
電子決済>現金>VISA(クレジットカード)
旅に出る前、中国で現金は使えないと思っていたのに、実際には何度も現金で支払いをしました。実際に手持ちが足りなくなってATMから中国元を追加で引き出したほど、現金にお世話になっています。
私の友人や知人がくれた情報の「現金は使えない」も間違っていなかったのだとは思います。
色々考えた結果、私が行く場所と彼女たちが行く場所が違っていたから生まれた差異なのだと気付きました。
私は地元の人しか行かないような、デパートの地下にある小さな飲食街でばかり食事をしていました。有名店や観光客向けのお店には一度も行っていません。
だから、中国元でもOKだったのでしょう。
仕入れた情報と、現地の実状が異なるのはよくある話です。
今回私は、中国に行く前には 電子決済>VISA>現金 だと思っていました。
でも実際は、電子決済>現金>VISA。
今回の中国旅行では、その順番の違いを一番強く感じ、世間で聞いていた話とは少し違う中国を見た気がしました。
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筆者プロフィール:R.香月(かつき)
大学卒業後、ライター&編集者として出版社や新聞社に勤務。
マイナーな国をメインに、世界中を旅する。
旅先で出会ったイスラム教徒と国際結婚。
出産&離婚&再婚を経て現在は2児の母。
公式HP:Lucia Travel