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「パ、パ、パン!」と爆竹の音で知られる春節は、中国の新年を祝う行事です。
爆竹の音とともに、にぎやかな飾りつけで中国の街が赤く染まる光景が目に浮かびます。旧正月にあたる春節は、中国では一年の始まりとしてとりわけ大切にされています。
ところで、2026年の春節はいつなのでしょうか。毎年変わるため確認しておきたいですよね。今回は春節の日付をはじめ、その由来や過ごし方について解説します。
春節(しゅんせつ)とは、中国での旧暦におけるお正月のことです。旧正月とも呼ばれ、中国・台湾をはじめとする中華圏で広く祝われています。
日本では新暦の元日すなわち1月1日が一年の始まりとされていますが、中国では古くから旧暦を基準に新年を迎えます。そのため、春節の日付は新暦では毎年変わるのです。
春節は単なる年越し行事ではなく、家族が集まり、新しい年の無事や幸福を願う大切な節目とされています。中国では一年の中でも特に重要な祝日とされ、社会全体の動きにも大きな影響を与える行事です。
春節は、中国の伝統行事のなかでも特に重要な「三大節句」のひとつに数えられます。三大節句とは、春節、端午節、中秋節の三つを指し、いずれも中国の暮らしや価値観と深く結びついてきました。ここでは、端午節と中秋節について簡単に紹介します。
端午節は、旧暦5月5日に行われる行事で、新暦では2026年は6月13日です。無病息災や厄除けを願う意味合いがあります。粽(ちまき)を食べる習慣や、香袋を身につける風習などが知られ、健康を守る節句として親しまれてきました。日本でも端午の節句またはこどもの日として新暦5月5日にお祝いされます。
▼端午節について詳しく知りたい方は、ぜひこちらのコラムもチェック!
中国の「端午節」とは?日本の「端午の節句」との違いもご紹介!
中秋節は旧暦8月15日にあたり、新暦では2026年は9月25日です。満月を眺めながら家族の団らんを大切にする行事です。「団欒節」とも呼ばれ、離れて暮らす家族が集まる日として重視されています。月餅を分け合う風習は、この節句を象徴するものです。こちらは家族と過ごす時間としての節句ですね。日本では中秋の名月として満月を愛でる行事が行われます。お団子やススキを飾る風習があります。こちらは日本でも旧暦が基準ですので、2026年は9月25日です。
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究極の月が輝く中国の祝日「中秋節」 2025年はいつ?
これら二つの節句は季節の節目や人々の暮らしを彩る行事ですが、春節は「新しい年を迎える」という意味合いがとりわけ強い行事です。一年の始まりとして、暮らしや仕事、さらには気持ちを新たに整える準備として重要なタイミングと考えられています。そのため、中国では三大節句の中でも春節が中心的な存在として位置づけられているのです。
春節は旧暦の元日にあたるため、新暦では毎年日付が変わります。2026年の春節は、2月17日です。
旧暦は月の満ち欠けを基準として作られているため、新月の日が月の始まりとされます。つまり旧暦の元日にあたる春節は、新暦では1月下旬から2月中旬ごろの間で毎年変動するのです。
新暦に慣れている日本では「今年の春節はいつだろう?」と確認したくなります。「おおよそ立春近くの新月の日が春節」と、憶えておけば間違いありません。
中国では、春節当日だけでなく、その前後を含めた長い祝日が設けられます。2026年は2月15日から23日の9連休です。なお、2月14日(土曜日)と2月28日(土曜日)は振替出勤日に設定されています。
多くの企業や学校が連休となり、都市部から地方へと人々が移動する様子は「民族大移動」とも呼ばれています。この時期は交通機関が混雑し、社会全体が春節を中心に動いていることを実感できます。
日本の正月休暇と帰省ラッシュが春節の期間に発生するのですね。日本のお正月と比べると時期や過ごし方には違いがありますが「一年の始まりを家族とともに祝う」点は共通しています。
中国の人々にとって春節は、日付が毎年変わるからこそ、特別な行事として意識されるのでしょう。
春節の由来としてよく知られているのが、「年(ニエン)」という怪物の伝説です。ここでは、「年」の伝説と、風習として受け継がれている意味について解説します。
昔、中国のある村に「年」と呼ばれる怪物が現れ、年の変わり目になると人や家畜を襲い、村を荒らしていました。人々はそのたびに恐れおののき、身を潜めて新年を迎えていたのです。
しかしある年、「年」が赤い色や激しい音、強い光を嫌うことに気づいた人々がいました。そこで家々を赤い布や飾りで彩り、爆竹を鳴らして大きな音を立てたところ、「年」は驚いて逃げていったと伝えられています。
この出来事をきっかけに、人々は年の変わり目に家々に赤い飾りを施し、爆竹や花火で邪気を払うようになりました。こうして「年」を追い払う行為が、新年を迎える儀式として定着し、それが春節の由来とされています。
この「年」伝説は単なる昔話にとどまらず、現在の春節の風習にも強く反映されています。春節に赤い色が多用されるのは、赤が災いを遠ざけ幸運を招く色と考えられているからです。街や家々が真っ赤に染まる由縁です。
また、爆竹や花火を盛大に鳴らす習慣も、「年」を追い払った物語と深く結びつきます。邪気を払い、新しい年を清らかな気持ちで迎える意味が込められているのです。
春節は、古い年を送り、新しい年を迎える節目として、人々の暮らしの中で受け止められてきました。旧暦を用い、自然とともに生きてきた中国。季節の変わり目や年の始まりは、暮らしを整え直す重要な節目なのですね。
そのため春節は、厄を払い、幸福を願いながら新年を迎える行事として続けられてきました。こうした由来や伝承が、現在のにぎやかで祝祭的な春節の姿へとつながっているのです。
春節の期間、中国では一年の中でも特別な時間が流れます。家族と過ごすことを最優先にし、伝統的な行事や風習を通して新年を祝うのです。
もちろん広大な中国において、地域や家庭によって細かな違いはあります。しかし、帰省、爆竹、赤い飾りつけ、伝統芸能、子どもへの贈り物など、共通する習慣も多く見られます。
これらはいずれも、厄を払い、幸福を願いながら新年を迎えるための大切な行事です。ここでは、中国で春節にどのようなことが行われるのかを丁寧に見ていきましょう。
春節の連休で、多くの人が故郷へ帰省するため、日本と同じように帰省ラッシュが発生します。しかし、その規模は非常に大きく、鉄道や空港が混雑する様子から「民族大移動」とも呼ばれます。
離れて暮らす家族が集まり、一緒に食事をし、新年を迎えることが何より重視されてきました。ただし近年では、長期休暇を利用して国内外へ旅行に出かける人も増えています。この点も日本と似ているかもしれません。
春節の象徴的な風習が、爆竹や花火です。大きな音には邪気を払い、災いを遠ざける願いが込められています。年の変わり目に音を鳴らすことで、不安や厄を追い払い、新しい年を清らかな気持ちで迎えるのです。
とはいえ現在では、安全や環境への配慮から使用が制限される地域もあります。これも時代の流れなのでしょう。それでも、春節のにぎやかさを象徴する風景として、多くの人に親しまれています。
春節の準備として、中国の街や家々は赤い装飾で彩られます。中国で赤は幸福や繁栄、厄除けを象徴する色です。とても縁起が良いとされています。
玄関や室内には、「春聯(しゅんれん)」と呼ばれる赤い紙の飾りや「福」の文字が貼られ、新年の幸運を願うのです。
街全体が赤に染まる光景は圧巻で、春節ならではの風物詩として、外国の人にも喜ばれています。人々の新年への期待感を高める役割も果たしているのです。
春節のお祝いでは、龍舞(りゅうまい)や獅子舞(ししまい)が各地で披露されます。太鼓や銅鑼(どら)の音に合わせて舞う姿は迫力があり、観る人々を魅了し、春節を代表する人気行事となっています。
龍や獅子は古くから吉祥の象徴とされていて、それらが舞う姿には邪気を払い、幸運を呼び込む意味が込められています。地域ごとに衣装や動きに違いがあり、それぞれの風土に根付いた文化や伝統を感じられるのも特徴です。
なお、龍舞は「龍踊り」「蛇踊り」と表記されることもあります。長崎などで見られる蛇踊りのルーツと考えてよいでしょう。
春節には、子どもに「圧歳銭(ヤースイチェン)」と呼ばれるお金を渡す習慣があります。日本語では「あっさいせん」と読みます。これは日本でもおなじみの「お年玉」です。
ただし、赤い封筒に入れて渡すのが特徴です。赤は縁起の良い色ですから、子どもが無事に成長するよう願いが込められています。近年では現金だけでなく、電子決済で圧歳銭を送る家庭も増え、これも日本のお年玉と共通していますね。
春節の休暇には、家族で食卓を囲み、縁起の良い食べ物を味わう風習があります。料理にはそれぞれに意味が込められており、新年の豊かさや健康、幸福を願う気持ちが表れています。
こうした点は、日本のおせち料理やお雑煮、お屠蘇などと共通しており、共感を覚える人も多いでしょう。
さて、地域や家庭によって並ぶ料理は異なりますが、春節に欠かせない定番も存在します。ここでは、春節に食べると縁起が良いとされる代表的な料理を紹介します。
春節の食卓に欠かせないのがお魚料理です。中国語で「魚(ユー)」は、「余(ゆとり・余裕)」と同じ発音であることから、豊かさの象徴とされています。
そのため「豊かになりますように」を意味する「年年有余(ニェンニェンヨウユ)」の願いを込めて、春節には魚料理を用意します。あえて食べ切らず、少し残すことで「余りが出る=余裕が続く」と考えられてきました。
餃子は、中国料理の定番ですが、春節に特に北方地域で愛されている料理です。餃子の形が、昔のお金である元宝(げんぽう)に似ているため、金運や財運を願う食べ物とされています。
春節の夜、家族で集まって餃子を包む時間そのものが、団らんの象徴です。中にコインや落花生を忍ばせ、「当たった人は幸運が訪れる」といった風習もあり、新年を楽しく迎える工夫が感じられます。
春巻きも、春節に縁起が良いとされる料理です。揚げ春巻きの黄金色が、金の延べ棒に見立てられ、財運や繁栄を象徴するとされています。
また「春」を巻くのですから、新しい季節の訪れを祝うのにたいそうふさわしい料理です。外はパリッと、中は具だくさんの春巻きは、祝いの席に似合う華やかな料理として親しまれています。
長寿麺は、その名が示すとおり、長生きを願って食べられる料理です。特徴は、麺を切らずにそのまま食べること。途中で噛み切らず、できるだけ長く食べると、寿命が長く続くようです。
春節だけでなく、お祝いの席で食べられることが多く、健康や無事を願う気持ちが込められています。素朴ですが、思いを大切にする中国らしい料理といえるでしょう。
地域によっては、もち米を使った料理も春節に食べられます。その代表が「年糕(ニエンガオ)」で、名前の響きから成長や向上を願う意味を持ちます。また、もち米の粘り強さは、家族の結びつきや人との縁を大切にする象徴として受け止められてきました。
甘い味から塩味まで種類があり、家庭ごとの味が受け継がれている点も、春節らしい特徴です。とはいえ、日本のお正月のお餅とは見た目も食べ方も異なります。
「日本で春節を楽しみたい」「気軽に雰囲気を味わってみたい」そんな人にぴったりなのが、横浜中華街の春節祭です。今年で40回目を迎える春節祭は、街全体が祝祭ムードに包まれる特別な時期。通りでは獅子舞が登場し、太鼓の音とともに新年の福を運んでくれます。夕方からはランタンオブジェが灯り、夜の中華街が一気に幻想的な雰囲気になり、まるで旅をしているような気分を味わえます。
夜の中華街散策におすすめなのが、蓮の花をモチーフにした手持ちランタン。2026年の干支「午(馬)」にちなんだテーマ「馬年吉祥」をあしらい、「すべて『うまくいく』一年になりますように」という願いを込めました。春節の時期限定の特別なランタンは、中華街の一部店舗とオンラインショップで販売しています。
また、倭物やカヤ本店では春節限定の福袋販売も!人気の手拭いのセットを、春節期間だけ¥1,000でご用意しています。無くなり次第終了なので、ぜひお早めにチェックしてみてくださいね。
日本にいながら、異国の文化と新年の高揚感を感じられる横浜中華街の春節。ぜひ、横浜中華街で春節のにぎわいを感じてみてください。
2026年の春節は、2月17日です。由来や風習を知ることで、中国の文化や価値観が色濃く表れた行事であることが見えてきます。
年の変わり目に、目に見えない存在を恐れ、災いを遠ざけようとする考え方は、中国に限ったものではありません。欧州では冬至に怪物や悪霊を追い払う伝承が語られ、日本でも厄を払い、年神様を迎える正月行事が大切にされてきました。
春節もまた、こうした世界各地に共通する「節目の行事」のひとつとして、人々の暮らしの中に根づいてきたといえるでしょう。
初めて餃子を作った人物とは?餃子の歴史を紐解きます▼
美しく、鮮やかに咲く伝統文化【花文字】とは?▼
「パ、パ、パン!」と爆竹の音で知られる春節は、中国の新年を祝う行事です。
爆竹の音とともに、にぎやかな飾りつけで中国の街が赤く染まる光景が目に浮かびます。旧正月にあたる春節は、中国では一年の始まりとしてとりわけ大切にされています。
ところで、2026年の春節はいつなのでしょうか。毎年変わるため確認しておきたいですよね。
今回は春節の日付をはじめ、その由来や過ごし方について解説します。
目次
春節とは?
春節(しゅんせつ)とは、中国での旧暦におけるお正月のことです。
旧正月とも呼ばれ、中国・台湾をはじめとする中華圏で広く祝われています。
日本では新暦の元日すなわち1月1日が一年の始まりとされていますが、中国では古くから旧暦を基準に新年を迎えます。そのため、春節の日付は新暦では毎年変わるのです。
春節は単なる年越し行事ではなく、家族が集まり、新しい年の無事や幸福を願う大切な節目とされています。
中国では一年の中でも特に重要な祝日とされ、社会全体の動きにも大きな影響を与える行事です。
三大節句のひとつ
春節は、中国の伝統行事のなかでも特に重要な「三大節句」のひとつに数えられます。
三大節句とは、春節、端午節、中秋節の三つを指し、いずれも中国の暮らしや価値観と深く結びついてきました。
ここでは、端午節と中秋節について簡単に紹介します。
端午節は、旧暦5月5日に行われる行事で、新暦では2026年は6月13日です。
無病息災や厄除けを願う意味合いがあります。粽(ちまき)を食べる習慣や、香袋を身につける風習などが知られ、健康を守る節句として親しまれてきました。
日本でも端午の節句またはこどもの日として新暦5月5日にお祝いされます。
▼端午節について詳しく知りたい方は、ぜひこちらのコラムもチェック!
中国の「端午節」とは?日本の「端午の節句」との違いもご紹介!
中秋節は旧暦8月15日にあたり、新暦では2026年は9月25日です。
満月を眺めながら家族の団らんを大切にする行事です。「団欒節」とも呼ばれ、離れて暮らす家族が集まる日として重視されています。月餅を分け合う風習は、この節句を象徴するものです。こちらは家族と過ごす時間としての節句ですね。
日本では中秋の名月として満月を愛でる行事が行われます。お団子やススキを飾る風習があります。こちらは日本でも旧暦が基準ですので、2026年は9月25日です。
▼中秋節について詳しく知りたい方は、ぜひこちらのコラムもチェック!
究極の月が輝く中国の祝日「中秋節」 2025年はいつ?
これら二つの節句は季節の節目や人々の暮らしを彩る行事ですが、春節は「新しい年を迎える」という意味合いがとりわけ強い行事です。一年の始まりとして、暮らしや仕事、さらには気持ちを新たに整える準備として重要なタイミングと考えられています。
そのため、中国では三大節句の中でも春節が中心的な存在として位置づけられているのです。
2026年の春節はいつ?
春節は旧暦の元日にあたるため、新暦では毎年日付が変わります。2026年の春節は、2月17日です。
旧暦は月の満ち欠けを基準として作られているため、新月の日が月の始まりとされます。つまり旧暦の元日にあたる春節は、新暦では1月下旬から2月中旬ごろの間で毎年変動するのです。
新暦に慣れている日本では「今年の春節はいつだろう?」と確認したくなります。「おおよそ立春近くの新月の日が春節」と、憶えておけば間違いありません。
中国では、春節当日だけでなく、その前後を含めた長い祝日が設けられます。
2026年は2月15日から23日の9連休です。なお、2月14日(土曜日)と2月28日(土曜日)は振替出勤日に設定されています。
多くの企業や学校が連休となり、都市部から地方へと人々が移動する様子は「民族大移動」とも呼ばれています。この時期は交通機関が混雑し、社会全体が春節を中心に動いていることを実感できます。
日本の正月休暇と帰省ラッシュが春節の期間に発生するのですね。日本のお正月と比べると時期や過ごし方には違いがありますが「一年の始まりを家族とともに祝う」点は共通しています。
中国の人々にとって春節は、日付が毎年変わるからこそ、特別な行事として意識されるのでしょう。
春節の由来
春節の由来としてよく知られているのが、「年(ニエン)」という怪物の伝説です。
ここでは、「年」の伝説と、風習として受け継がれている意味について解説します。
「年(ニエン)」怪物伝説
昔、中国のある村に「年」と呼ばれる怪物が現れ、年の変わり目になると人や家畜を襲い、村を荒らしていました。
人々はそのたびに恐れおののき、身を潜めて新年を迎えていたのです。
しかしある年、「年」が赤い色や激しい音、強い光を嫌うことに気づいた人々がいました。そこで家々を赤い布や飾りで彩り、爆竹を鳴らして大きな音を立てたところ、「年」は驚いて逃げていったと伝えられています。
この出来事をきっかけに、人々は年の変わり目に家々に赤い飾りを施し、爆竹や花火で邪気を払うようになりました。こうして「年」を追い払う行為が、新年を迎える儀式として定着し、それが春節の由来とされています。
伝説から風習へと受け継がれた意味
この「年」伝説は単なる昔話にとどまらず、現在の春節の風習にも強く反映されています。
春節に赤い色が多用されるのは、赤が災いを遠ざけ幸運を招く色と考えられているからです。街や家々が真っ赤に染まる由縁です。
また、爆竹や花火を盛大に鳴らす習慣も、「年」を追い払った物語と深く結びつきます。邪気を払い、新しい年を清らかな気持ちで迎える意味が込められているのです。
春節が「始まりの行事」として大切にされる理由
春節は、古い年を送り、新しい年を迎える節目として、人々の暮らしの中で受け止められてきました。
旧暦を用い、自然とともに生きてきた中国。季節の変わり目や年の始まりは、暮らしを整え直す重要な節目なのですね。
そのため春節は、厄を払い、幸福を願いながら新年を迎える行事として続けられてきました。こうした由来や伝承が、現在のにぎやかで祝祭的な春節の姿へとつながっているのです。
春節はなにをするの?
春節の期間、中国では一年の中でも特別な時間が流れます。家族と過ごすことを最優先にし、伝統的な行事や風習を通して新年を祝うのです。
もちろん広大な中国において、地域や家庭によって細かな違いはあります。しかし、帰省、爆竹、赤い飾りつけ、伝統芸能、子どもへの贈り物など、共通する習慣も多く見られます。
これらはいずれも、厄を払い、幸福を願いながら新年を迎えるための大切な行事です。
ここでは、中国で春節にどのようなことが行われるのかを丁寧に見ていきましょう。
帰省や旅行
春節の連休で、多くの人が故郷へ帰省するため、日本と同じように帰省ラッシュが発生します。
しかし、その規模は非常に大きく、鉄道や空港が混雑する様子から「民族大移動」とも呼ばれます。
離れて暮らす家族が集まり、一緒に食事をし、新年を迎えることが何より重視されてきました。ただし近年では、長期休暇を利用して国内外へ旅行に出かける人も増えています。この点も日本と似ているかもしれません。
爆竹や花火
春節の象徴的な風習が、爆竹や花火です。
大きな音には邪気を払い、災いを遠ざける願いが込められています。年の変わり目に音を鳴らすことで、不安や厄を追い払い、新しい年を清らかな気持ちで迎えるのです。
とはいえ現在では、安全や環境への配慮から使用が制限される地域もあります。これも時代の流れなのでしょう。それでも、春節のにぎやかさを象徴する風景として、多くの人に親しまれています。
赤い飾りつけ
春節の準備として、中国の街や家々は赤い装飾で彩られます。
中国で赤は幸福や繁栄、厄除けを象徴する色です。とても縁起が良いとされています。
玄関や室内には、「春聯(しゅんれん)」と呼ばれる赤い紙の飾りや「福」の文字が貼られ、新年の幸運を願うのです。
街全体が赤に染まる光景は圧巻で、春節ならではの風物詩として、外国の人にも喜ばれています。人々の新年への期待感を高める役割も果たしているのです。
龍舞・獅子舞
春節のお祝いでは、龍舞(りゅうまい)や獅子舞(ししまい)が各地で披露されます。
太鼓や銅鑼(どら)の音に合わせて舞う姿は迫力があり、観る人々を魅了し、春節を代表する人気行事となっています。
龍や獅子は古くから吉祥の象徴とされていて、それらが舞う姿には邪気を払い、幸運を呼び込む意味が込められています。地域ごとに衣装や動きに違いがあり、それぞれの風土に根付いた文化や伝統を感じられるのも特徴です。
なお、龍舞は「龍踊り」「蛇踊り」と表記されることもあります。長崎などで見られる蛇踊りのルーツと考えてよいでしょう。
圧歳銭
春節には、子どもに「圧歳銭(ヤースイチェン)」と呼ばれるお金を渡す習慣があります。
日本語では「あっさいせん」と読みます。これは日本でもおなじみの「お年玉」です。
ただし、赤い封筒に入れて渡すのが特徴です。赤は縁起の良い色ですから、子どもが無事に成長するよう願いが込められています。近年では現金だけでなく、電子決済で圧歳銭を送る家庭も増え、これも日本のお年玉と共通していますね。
春節に食べると縁起の良い食べ物
春節の休暇には、家族で食卓を囲み、縁起の良い食べ物を味わう風習があります。
料理にはそれぞれに意味が込められており、新年の豊かさや健康、幸福を願う気持ちが表れています。
こうした点は、日本のおせち料理やお雑煮、お屠蘇などと共通しており、共感を覚える人も多いでしょう。
さて、地域や家庭によって並ぶ料理は異なりますが、春節に欠かせない定番も存在します。
ここでは、春節に食べると縁起が良いとされる代表的な料理を紹介します。
魚
春節の食卓に欠かせないのがお魚料理です。
中国語で「魚(ユー)」は、「余(ゆとり・余裕)」と同じ発音であることから、豊かさの象徴とされています。
そのため「豊かになりますように」を意味する「年年有余(ニェンニェンヨウユ)」の願いを込めて、春節には魚料理を用意します。あえて食べ切らず、少し残すことで「余りが出る=余裕が続く」と考えられてきました。
餃子
餃子は、中国料理の定番ですが、春節に特に北方地域で愛されている料理です。
餃子の形が、昔のお金である元宝(げんぽう)に似ているため、金運や財運を願う食べ物とされています。
春節の夜、家族で集まって餃子を包む時間そのものが、団らんの象徴です。中にコインや落花生を忍ばせ、「当たった人は幸運が訪れる」といった風習もあり、新年を楽しく迎える工夫が感じられます。
春巻き
春巻きも、春節に縁起が良いとされる料理です。
揚げ春巻きの黄金色が、金の延べ棒に見立てられ、財運や繁栄を象徴するとされています。
また「春」を巻くのですから、新しい季節の訪れを祝うのにたいそうふさわしい料理です。外はパリッと、中は具だくさんの春巻きは、祝いの席に似合う華やかな料理として親しまれています。
長寿麺
長寿麺は、その名が示すとおり、長生きを願って食べられる料理です。
特徴は、麺を切らずにそのまま食べること。途中で噛み切らず、できるだけ長く食べると、寿命が長く続くようです。
春節だけでなく、お祝いの席で食べられることが多く、健康や無事を願う気持ちが込められています。素朴ですが、思いを大切にする中国らしい料理といえるでしょう。
おもち
地域によっては、もち米を使った料理も春節に食べられます。
その代表が「年糕(ニエンガオ)」で、名前の響きから成長や向上を願う意味を持ちます。また、もち米の粘り強さは、家族の結びつきや人との縁を大切にする象徴として受け止められてきました。
甘い味から塩味まで種類があり、家庭ごとの味が受け継がれている点も、春節らしい特徴です。
とはいえ、日本のお正月のお餅とは見た目も食べ方も異なります。
横浜中華街で春節を祝おう
「日本で春節を楽しみたい」「気軽に雰囲気を味わってみたい」そんな人にぴったりなのが、横浜中華街の春節祭です。
今年で40回目を迎える春節祭は、街全体が祝祭ムードに包まれる特別な時期。
通りでは獅子舞が登場し、太鼓の音とともに新年の福を運んでくれます。
夕方からはランタンオブジェが灯り、夜の中華街が一気に幻想的な雰囲気になり、まるで旅をしているような気分を味わえます。
夜の中華街散策におすすめなのが、蓮の花をモチーフにした手持ちランタン。
2026年の干支「午(馬)」にちなんだテーマ「馬年吉祥」をあしらい、「すべて『うまくいく』一年になりますように」という願いを込めました。
春節の時期限定の特別なランタンは、中華街の一部店舗とオンラインショップで販売しています。
また、倭物やカヤ本店では春節限定の福袋販売も!
人気の手拭いのセットを、春節期間だけ¥1,000でご用意しています。
無くなり次第終了なので、ぜひお早めにチェックしてみてくださいね。
日本にいながら、異国の文化と新年の高揚感を感じられる横浜中華街の春節。
ぜひ、横浜中華街で春節のにぎわいを感じてみてください。
春節が伝える、中国の新年のかたち
2026年の春節は、2月17日です。
由来や風習を知ることで、中国の文化や価値観が色濃く表れた行事であることが見えてきます。
年の変わり目に、目に見えない存在を恐れ、災いを遠ざけようとする考え方は、中国に限ったものではありません。
欧州では冬至に怪物や悪霊を追い払う伝承が語られ、日本でも厄を払い、年神様を迎える正月行事が大切にされてきました。
春節もまた、こうした世界各地に共通する「節目の行事」のひとつとして、人々の暮らしの中に根づいてきたといえるでしょう。
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