2026年の午年(丙午)はどんな年?気力が高まるパワフルな年!午年の意味や由来を紹介

2025年もそろそろ終わりが見えてきたこの季節、そろそろ来年に向けての準備を始める方もいるのではないでしょうか。
2026年は「丙午(ひのえうま)」と呼ばれる年です。
「勢いがある良い年」とされている反面、昔から良くないウワサがある不思議な一年でもあります。

「丙午」の本来の意味や特徴、午年の参拝におすすめの神社や開運アイテムなどについて詳しく紹介していきましょう。

2026年の丙午(ひのえうま)はどんな年になる?

2026年は十二支でいう「午」年。
実は、正式な干支とは、「子・丑・寅・卯・辰・巳…」の動物で表す十二支だけではなく、そこに「甲・乙・丙・丁…」などで表す十干(じっかん)を組み合わせたもの。

2026年の丙午(ひのえうま)はどんな年になる?

「丙午」とは、「六十干支」の43番目にあたります。
「陽」や「火」を意味する「丙」と「火の気が強まる時期」の象徴である「午」が重なる2026年の丙午はどんな年になるのでしょうか。

躍動する「午」に、火の力が合わさった勢いのある年

2026年の丙午は、火の力が重なる干支です。
2026年は、火の力が重なることで情熱や勢いが高まり、太陽のようにエネルギーが満ち溢れる年となります。

躍動する「午」に、火の力が合わさった勢いのある年

大きな飛躍のチャンスですので、新しいことや諦めかけていたことに挑戦すると良い結果に繋がる年になるでしょう。

十干十二支(じっかんじゅうにし)とは?

実はみなさんの知っている「干支」とは、古代中国で誕生した「陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)」という考え方をもとに作られた「十干十二支」からきています。
日本では「干支」と「十二支」を同じものとして受け取られる事が多いですが、各々違う意味を持っています。

「干支」とは

「十干」と「十二支」を組み合わせたものです。
「十干」とは、古代中国で暦や時間・方位などを表すことに用いられた記号で、
「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」に1日1つをあてはめ、10日を一区切りとしていました。

10日間のまとまりで「一旬(いちじゅん)」と呼ばれ、「上旬、中旬、下旬」で1か月となります。

「十二支」とは

古代中国で「年」を数えるために使われていた言葉です。
子(ねずみ)・丑(うし)・寅(とら)・卯(うさぎ)・辰(たつ)・巳(へび)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(いのしし)」の12種類の動物が当てはめられます。

十干十二支のしくみ

そしてそれぞれの「十干」と「十二支」を組み合わせると60通りできます。
これを「十干十二支」(六十干支(ろくじっかんし)といいます。

十干十二支のしくみ

丙(ひのえ)が意味するもの

「丙(ひのえ/へい)」とは、十干の3番目の単語で、「3番目」や「第3位」を表す記号としても使われます。

「丙」という字には「大地から芽が出て葉が広がった状態」という意味があり、陰陽五行説では火性の陽にあたるため、「太陽のように大きく広がる火」「明るい」「活発」「華やか」「生命力にあふれている」などの太陽や火が持つ強いエネルギーを象徴します。

丙(ひのえ)が意味するもの

午が意味するもの

「午」は、十二支の7番目で、動物の馬が当てはめられています。
そのため、十二支の午には馬から連想される「スピード」「行動力」「社交性」「勢いや力強さ」などの意味があります。

午が意味するもの

また、五行説では「午」という字に「草木の成長が極まって衰えの兆しが見え始める状態」という意味があるといわれており、陰陽五行説では火性の陽です。
また、「午」は南の方角や太陽が1番高く昇る正午を象徴する十二支でもあるため、「火の気」や「勢いや運気が最高潮に達している状態」を表しているとされています。

前回の丙午はどんな年だった?

前回の丙午は、60年前の1966年(昭和41年)でした。
昔は、「丙午年生まれの女性は気性が激しく、夫を不幸にする」という迷信が信じられており、高度経済成長期のベビーブームの真っただ中だったこの時期にも関わらず、出生率が前年に比べて25%も減るという現象が起きていました。

※かなり高い数字に見えますが、丙午を控えた前年に駆け込んだ数の反動もあっての数字でもあります。

この迷信は、好きな人に会いたいと思い詰めたお七という女性が江戸時代に火付け(放火)の罪を犯し、処刑されたと伝わる「八百屋お七」というお話が由来とされています。

松竹梅湯嶋掛額 月岡芳年(ツキオカヨシトシ) 松竹梅湯嶋掛額 月岡芳年(ツキオカヨシトシ)

「八百屋お七」は歌舞伎や人形浄瑠璃で演じられ「お七が丙午年生まれであった」という設定付きで全国に広まったため、丙午の迷信が誕生します。そして、この迷信を信じる人が当時ではまだ多く、出生率が下がる原因となりました。

しかし、出生率が下がったことで、丙午年生まれの人たちは高校や大学の受験が受かりやすかったり、就職しやすかったりと恩恵を受けることも多かったようです。

丙午におすすめな事・避けた方がいい事

2026年の丙午は、挑戦することで大きな成長や飛躍が見込まれる年ですが、気を付けなければならないこともあります。丙午に始めると良い事、また避けた方がいい事について紹介していきましょう。

丙午にやると良い・おすすめな事

2026年の丙午の年は、炎のような情熱と勢いのある年となるので、これまで迷っていたことにチャレンジすると追い風が吹き、物事が良い方向に動くとされています。

丙午にやると良い・おすすめな事

また、人とコミュニケーションを取ることで、運気が上がるとされる年でもあります。
丙午の「火」には「社交性を高めて人から人へ思いを伝える」力があるとされているので、自分の考えや気持ちを言葉にして周囲に伝えることで、物事がスムーズに進んだり新しいご縁が結ばれたりといった良い結果が得られる1年になる事を期待できます。
コミュニケーションを取る際には思いやりを込めて伝えるよう心掛けてくださいね。

丙午におすすめしない事・避けた方がいい事

2026年の丙午は、火が重なるので力が高まり過ぎて制御できなくなる恐れもあるといわれています。衝動的に動いてしまうと、必要のない争いを生む事があるかもしれません。 感情的にならず冷静に考えてから行動することが重要です。

午年に参拝したい!馬に由緒のある神社をご紹介

古来、日本人にとって馬は大切な存在であると同時に、神様の使いや神様の乗り物となる神聖な動物としても信じられていました。
そのため、馬に縁のある神社が日本各地に点在しています。
そこで今回は、午年の参拝におすすめしたい、「馬と関係の深い神社」をいくつか紹介します。

矢先稲荷神社/東京都台東区

矢先稲荷神社(やさきいなりじんじゃ)は、東京都台東区松ヶ谷にある神社です。
1642年に建立された神社で、ご祭神は「倉稲魂命/宇迦之御魂神(うかのみたまのみこと)」という穀物と食物の神様です。
また、七福神の一柱である福禄寿も祀られており、五穀豊穣や商売繁盛、金運上昇などのご利益があるとされています。

こちらの「矢先稲荷神社」は非常に見どころの多い神社です。
拝殿の天井に神武天皇の世から現世にいたるまでの乗馬の歴史とも呼べる100枚絵が奉納されているのです。武具・服装を含めた人物のすがたや馬の姿までしっかりとした考察のうえ、5年かけて描かれたといわれる緻密な絵はまさに圧巻です。

また、矢先稲荷神社の拝殿内には数々の馬の像が奉納されていて、元総理の中曾根康弘の名のもとで奉納されたものや、彫刻家として有名な後藤信夫氏が奉納した像も見どころの一つです。これらの馬の像を目当てに毎年多くの参拝者が訪れているようです。

千束八幡神社(足洗池八幡宮)/東京都大田区

千束八幡神社(せんぞくはちまんじんじゃ)は、東京都大田区南千束の洗足池公園の中にある神社です。
ご祭神は「品陀和気之命(ほんだわけのみこと)/応神(おうじん)天皇」で、860年に建立された歴史ある神社です。

千束八幡神社が馬と縁が深いとされるのは、源頼朝と1頭の馬の逸話がこの神社に残っているからです。

1180年、源頼朝が鎌倉に向かう途中、千束郷の大池(現・洗足池)のほとりに宿営したところ、突然青い毛に白い斑点模様の馬が頼朝の前に現れました。
頼朝はこの馬を捕らえて「池月」と名付けます。この出来事を吉兆と捉えた頼朝軍の士気は上がり、その後の戦いでは池月が大活躍し勝利を納めました。
また、頼朝の祖先である源義家も千束八幡神社で必勝祈願をしたといわれています。
これらのことから、千束八幡神社は、「勝ち運」「出世開運」「武運長久」「心願成就」などのご利益があるとされています。

境内には名馬・池月の姿が描かれた大きな絵馬や池月の像があり、午年の参拝におすすめの神社です。

千束八幡神社(足洗池八幡宮)/東京都大田区

勝馬神社(大杉神社)/茨城県稲敷市

勝馬神社(かちうまじんじゃ)は、茨城県稲敷市にある大杉神社の境内の中にある神社です。
勝馬神社のルーツは、862年現在の茨城県稲敷郡美浦村信太付近にあったとされる朝廷専用の馬牧(うままき:馬の牧場)の中に存在していた「馬櫪社(ばれきしゃ)」という馬を守護する神社にあるといわれています。

その後馬牧がなくなったため、馬櫪社は鎌倉時代に大杉神社の境内に移りました。
昭和初期までは、毎年4月8日大杉神社の馬場で村競馬が行われており、100頭の農耕馬が出走していたそうです。
現在は、日本中央競馬会(JRA)のトレーニングセンターが近くにあることもあり、勝馬神社は競馬や賭け事のご利益があるとされ、騎手や調教師などの競馬関係者や競馬ファンの参拝者が多く訪れています。

勝馬神社の祠の中には、馬の手綱を引く猿の像が奉納されていますが、これは、昔から猿が馬の世話をしたり病気を治したりして馬を守るといわれていることに由来しています。
また、勝馬神社の前には大きな椎の木のご神木があり、枝が馬の頭(横顔)に見えることから、パワースポットの1つとされています。

勝馬神社(大杉神社)では、「勝運」や「金運」、「必勝祈願」などにご利益があるとされる馬蹄がついた絵馬やサラブレッドのたてがみを用いたお守り(立神(たてがみ)守)などが授与されるので、午年にはぜひ参拝してみてください。

縁起物としての「午(うま)」

昔から馬は、縁起の良い動物として親しまれてきました。
これは、馬が後退せず力強く前に向かって走ることから「前に進む象徴」であることや神様の使いとして奉納されていたこと、農作業や移動など人の生活を助けてくれる身近な動物であったことが大きな理由となっています。
現在、神社でよく見られる「絵馬」は、もともと神様に奉納されていた馬だったといわれています。

縁起物としての「午(うま)」

馬は願いを神様に届けてくれるといわれていたことから、高価な馬を奉納できない庶民が絵馬に願い事を書いて奉納するようになったことから、馬は幸運や福を運ぶ縁起の良い動物とされるようになりました。

また、馬に農作業や運搬を手伝ってもらうことで大きな成果が得られたり、戦国時代の武士が馬によって多くの勝利を掴んだりしたことなどから、繁栄や成功、勝運などの象徴とされていました。

また、世界でも「縁起の良い生き物」とされているには理由があります。
詳しくはこちらのコラムでご紹介します!

馬はなぜ「縁起物」?世界中で幸運の象徴とされる理由

開運を呼ぶ干支のアイテム

そんな縁起の良い馬ですが、十二支のなかでも「金運や幸運、勝運などをもたらす縁起の良い存在」の立ち位置にあるとされています。
また、その年の干支をモチーフにしたアイテムを持つことで運気が上がるといわれますので、2026年はぜひ馬のモチーフを取り入れて、開運を呼びこんでみませんか。

しめ縄

しめ縄

2026年の干支である午をイメージした形のしめ縄です。
しめ縄は、神様が宿る神聖な場所であることを示すもので、邪気や悪霊が入ってこないようにする魔除けでもあります。
その年の干支の物を飾ることで1年間安泰に過ごせるといわれており、2026年は幸運を運ぶとされている午をモチーフとしているのでぜひ飾ってみてください。

干支塩枡

干支塩枡

2026年の干支である午をデザインした盛塩枡です。
出してすぐに使える塩のパウチが付きで、年末年始のお掃除の特別な仕上げとして、すぐに盛り塩を作る事ができます。
神棚や玄関に置けば、邪気を祓い幸運を招くお守りのインテリアとして活躍してくれます。

おみくじ入りの飴缶

おみくじ入りの飴缶

2026年の干支である午をデザインした飴缶です。
中にはおみくじが入っていて、年末年始のプチギフトにもぴったり。飴を食べ終わった後の缶は、ちょっとした小物入れとしても使えます。

ふきん

2026年の干支である午が描かれたふきん。その年の干支の絵や物を持つことで、厄除けになるといわれます。年末年始の特別に気合を入れたお掃除だけでなく、新年のお祝いや贈り物などにおすすめの一枚です。

2026年の丙午はエネルギーに満ちた年

2026年の丙午は、火の力が重なるエネルギーに満ちた年。新しいことや迷っていたことに挑戦してみる良い機会です。

ぜひ馬にちなんだ神社を参拝して、良い年になるように願ってみませんか。


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