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2026年の干支は午(うま)。しかも60年ぶりに訪れる「丙午(ひのえうま)」であり、情熱的でエネルギッシュな年になるといわれています。
馬は、古くから日本だけでなく世界中で縁起の良い動物として親しまれ、幸運の象徴とされてきました。 このコラムでは、馬がいかに深く人類と関わり、どのような形で運気をもたらしてきたのかをお伝えします。
馬にまつわる、幸運を引きよせてくれそうなアイテムもご紹介しますので、ぜひお楽しみください。
馬といえば、力強い足で大地を蹴り、前へ前へと進む姿が印象的ですよね。 勇ましく前進する馬の姿は、「進展」「成長」「成功」「開運」などのポジティブなイメージをもたらします。
また、前足をかかげ後足で豪快に立ち上がった「跳ね馬(はねうま)」は、躍動感や生命力にあふれたモチーフとして人気です。跳ね馬は「飛躍」「出世」「運気上昇」などを象徴する縁起物として、世界的に広く親しまれています。 あの「ポルシェ」や「フェラーリ」のロゴマークにも、跳ね馬の姿が描かれていますよ。
馬は戦においても大活躍してきたことから、「勝利」を呼びこむ動物としても好まれてきました。
さらに日本では、馬は「商売繁盛」の縁起物としても大人気です。「馬が人を招きよせる」といわれる開運アイテムなどが、商売運や金運アップのお守りとされています。
このように、馬は「さまざまな運気を呼びこむ縁起の良い動物」として世界中の人々に尊ばれています。
日本における馬の歴史は長く、1600年以上前から馬は日本人とともにありました。馬にまつわるさまざまな遺物や文化が、日本人と馬との深い関係を物語っています。
日本人にとって馬がどれほど身近で大切な存在か、なぜ日本人にとって馬は縁起が良いのかを見ていきましょう。
日本で最初に馬の存在が確認できるのは、4世紀後半ころの古墳時代です。馬の骨や馬具、馬をかたどった埴輪などが遺跡や古墳から出土しています。馬は、朝鮮半島を経由して日本に輸入されたと考えられています。
古墳時代には「権力者の象徴」としての色が強かった馬は、その後時代が下るにつれ広く普及していきました。移動や運搬など交通手段としての役割や、農耕のサポートなど、馬は日本人の生活に欠かせない存在となります。
また武士が繁栄したことも、日本人と馬との関係が深まった理由のひとつといえるでしょう。武士たちは戦での勝利や出世への願いをこめ、馬具の性能や装飾にこだわっていたといいます。「武士のステータス」としても馬は重要で、勝負事には欠かせない動物でした。
日本では、馬は神の使いとしても大切にされてきました。馬は「神様の乗り物」であり、生きた馬を神社に奉納する風習が奈良時代から存在していたことがわかっています。奉納された馬は「神馬(しんめ)」とよばれ、今も神事などで使われていますね。
しかし馬は昔から貴重で高価な動物だったため、生きた馬を奉納したくてもできない人たちもたくさんいました。そこで、馬の絵を木の板に描いて奉納したのが「絵馬」のはじまりだといわれています。 日本人にとって馬は神聖で、ご利益のある生き物としても大切にされてきたことがわかりますね。
日本人は福を呼びこむ「幸運のシンボル」としても馬が大好きです。日本の代表的な「馬の縁起物」を2つご紹介します。
日本には、「馬」という漢字を横方向に反転した「左馬(ひだりうま)」という縁起物のモチーフがあります。
「うま」という言葉をひっくり返すと「まう(舞う)」になり、おめでたさを連想させるため縁起が良いのだそう。なかでも将棋の駒に反転した「馬」の字を書いた「飾り駒」が代表的な左馬として有名です。 左馬は、つぎのような幸運を招くといわれています。
左馬の幸運イメージは、馬という言葉や発想の逆転・馬に関する慣習・馬という字の形などから連想されています。 左馬の由来については以下の記事でくわしく紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
縁起物の飾り駒「左馬」とは?その由来と意味を分かりやすく解説
日本には、9頭の馬が駆ける絵柄を「馬九行久(うまくいく)」と表現したユニークな縁起物もあります。こちらも語呂合わせや言葉遊びが大得意な日本人の文化を象徴するモチーフのひとつですね。
馬九行久には「万事うまくいく」という意味がこめられ、縁起物として古くから親しまれてきました。
9頭の馬それぞれに、
受験合格/豊漁豊作/商売繁盛/健康運/愛情運/家庭運/出世運/金運/勝負運
の願いがこめられているのだそう。
このように、日本人は身近な言葉遊びを通しても馬に親しみ、「幸運のシンボル」としてその縁起の良さにあやかってきたんですね。
馬は海外でも人々の暮らしや信仰に深く関わり、縁起の良い存在として長いあいだ大切にされてきました。 歴史や伝説、馬にまつわる縁起物などから人々と馬の関係を見ていきましょう。
古来より、馬は多様な形で人々の暮らしに密接にかかわってきました。
ヨーロッパでは、馬は農耕・戦争・輸送などで活躍し文明を支え、革や骨は道具や衣類としても利用されてきました。モンゴルなどの遊牧文化圏でも、馬は移動手段や食用・軍事用など多くの役割を果たし、民族の象徴としても重要な存在になっています。
東アジアでは、馬の脂肪からとれる「馬油」が4000年も前から民間薬として重宝されてきました。
16世紀にアメリカ大陸に馬が持ちこまれた際には、馬を手に入れたネイティブアメリカンの暮らしぶりが一変したという逸話もあります。
馬は大昔から世界中の人々の生活によりそい、多大な影響を与えてきました。まさに人類のベストパートナーといえるでしょう。
海外にはさまざまな馬の神話や伝説が残されています。馬は世界中の人々の想像をかき立ててきた動物でもあるんですね。海外の代表的な伝説の馬たちを見てみましょう。
ペガサスはギリシャ神話に登場する翼を持った美しい馬です。その美しい姿とはうらはらに、気性が荒くプライドが高いのだそう。 ペガサスの語源は「泉」や「水源」からきていて、ペガサスのひづめの跡から泉が湧き出したという伝説もあります。芸術家や詩人がこの泉の水を飲むとインスピレーションを得られるのだとか。
ユニコーンは額にらせん状の角を持つ伝説の馬で、一角獣ともよばれます。 ヨーロッパでは、ユニコーンの角に「水の浄化」「解毒」「病気の治癒」などの効果があると信じられていました。またユニコーンは旧約聖書にも登場していて、中世のキリスト教文化においては「純潔」の象徴でもありました。
モノケロスはギリシャ語で「単一の角」を意味し、1メートルもある黒い角を額に持つ伝説の生き物です。古代ローマの史料には、モノケロスの体は馬、足は象、頭は鹿、尾はイノシシであると記されています。 モノケロスはユニコーンと同一視されることもあり、角がもたらす効果や純潔のイメージなど共通している部分も多いようです。
スレイプニルは北欧神話の死神オーディンが乗る8本足の神馬です。 世界中のどの馬よりも早く走り、空を駆けめぐってあらゆる世界を自由に行き来することができるといわれています。そのためスレイプニルは「超越的な力」「異世界との架け橋」などの象徴としても知られています。
ケンタウロスは、ギリシャ神話に登場する半身半獣の種族の名称です。馬の首から上部分が人間の上半身というインパクトのある姿をしています。 神話ではケンタウロスは凶暴な個体が多いとされ、弓矢などを武器としています。ケンタウロスがもとになった「いて座」にも弓矢をかまえる姿が反映されていますね。
ウッチャイヒシュラヴァスは、インドの神話に出てくる7つの頭を持つ白馬です。「最高の馬」「馬の王」と称され、空を飛ぶこともできます。 ウッチャイヒシュラヴァスは、インド神話の神様「インドラ」の乗り物としても知られています。
海外でも、昔から親しまれている馬の縁起物や、縁起が良いとされるモチーフなどがあります。海外の代表的な馬の縁起物と、多くの人に好まれてきた「白馬」というモチーフについて見ていきましょう。
馬蹄(ホースシュー)とは、馬のひづめを保護するための道具のことです。 馬蹄のなかでも、U字型の金属である「蹄鉄」をモチーフにしたアイテムは縁起物として根強い人気があります。理由は「U」という形が「幸運を受け止める器」をイメージさせるから。
西洋においては、古くから「魔除け」として玄関に飾るなど、馬蹄アイテムは大切なお守りとされてきました。結婚式で蹄鉄をプレゼントしたり、肩から下げたり、玄関にかけたりする習慣もあるそうです。 イタリアでは、村人が馬蹄の修理で収入を得たことから富や幸運のシンボルにもなりました。
ダーラナホースは、北欧スウェーデンのダーラナ地方で生まれた木馬の置物です。400年ほど前、木こりたちが子どものおもちゃとして木彫りの馬を作ったのがはじまりとされています。厳しい冬のあいだ、森から木を運び出す重要な役目をもっていた馬は、ダーラナ地方の人々にとって特別な存在でした。
子どものおもちゃとして定着していくなか、ダーラナホースは地元でとれる塗料で赤く彩色されるようになります。さらにスウェーデンの豊かな自然を象徴する「クルビッツ」という草花モチーフの装飾がほどこされるようになり、より華やかな姿に。
日本人にとっては「赤」は魔除けのイメージがありますよね。赤いダーラナホースは縁起の良い贈り物やお土産として人気を得ています。
白馬は、世界中のさまざまな神話や伝承に登場しています。神様や英雄の乗り物として。また王様が権力を示すための儀礼に欠かせない動物として。白馬は人々に「神聖さ」や「勝利」のイメージを刻み込んできました。
先ほど紹介したインドの神様の乗り物「ウッチャイヒシュラヴァス」も白馬でしたね。聖書の「黙示録」では勝利や正義のシンボルとして白馬が登場しています。
また「白」という色そのものに清浄なイメージを持つ文化が多いことから、白馬は「純潔」なイメージとも強く結びついています。国や文化を越えて「縁起が良く清らかなものの象徴」とされている白馬は、世界中の人々にとって特別な存在なのです。
ここまで、馬がいかに深く人間とかかわり、神聖で縁起が良い動物として大切にされてきたかをお伝えしました。
さて、来たる2026年は午(うま)の年。エネルギーに満ちあふれ、幸運や前進をもたらすパワフルな馬の年がようやくめぐってきますね。 「せっかくだから馬にあやかってさらに運気を強めたい!」というあなたへ、馬にまつわる縁起物・ラッキーアイテムを紹介します。
まずは「壁掛け型」や「置物型」の馬モチーフアイテムを紹介します。 馬のアイテムは「南」の方角に飾ると風水的な効果が高まるとされていますので試してみてくださいね。
木のぬくもりと民族調の模様が魅力の「サバンナマスク」。 存在感たっぷりで迫力満点の馬の顔が、力強く前向きなエネルギーを与えてくれる商品です。馬のパワーで開運しながらオシャレ空間も作れちゃうのが一石二鳥でうれしいですね。
見るからにおめでたさを感じられる午のおみくじは、まるで「神馬」を思い起こさせるようなデザインです。かわいらしい手のひらサイズで、中にはおみくじが入っています。開ける瞬間のワクワクを楽しんだ後は、インテリアとして一年を見守ってくれる御守りになりますよ。プチお年賀にもおすすめのアイテムです。
どこか懐かしい雰囲気が漂う、ぜんまい仕掛けの馬のおもちゃ「ブリキウマ」。手のひらサイズで、ぜんまいを巻くと元気いっぱいに立ち上がり「跳ね馬」の姿になるのがイチオシポイントです。2026年、「飛躍」や「運気上昇」を求める方にぴったりの商品ではないでしょうか。
馬アイテムを身につけて運気を呼びこむなら、定番はやはり「馬蹄(ホースシュー)」モチーフ。 アクセサリーとして身につけることで、日常にさりげなく開運パワーを取り入れられますよ。
馬との結びつきが深い「遊牧民」の暮らしにインスピレーションを得た、ホースシューモチーフのピアス。馬蹄の「幸運をしっかり受け止める」U字型が、耳元から豊かなエネルギーを運びこんでくれそうです。
こちらも「遊牧民」の文化に着想を得た、ホースシューモチーフのリング。手元に視線を落とすたびに、馬がもたらす「富」や「幸運」のパワーを感じることができます。日常のふとした瞬間に、前向きな気持ちを与えてくれる商品です。
恋愛運を高める「アメジスト」と「ローズクオーツ」にホースシューモチーフを組み合わせたネックレス。U字を逆さにした馬蹄のデザインは「つかんだ幸運をのがさない」といわれています。石がもたらす恋愛運と「馬パワー」の相乗効果で運気が爆上がりしそうなアイテムですね。
日本の馬にまつわる開運アイテムといえば「左馬(ひだりうま)」。商売繁盛や、万事が順調にいくといった左馬の招福イメージは「馬」を反転するという日本人ならではのユニークな発想から生まれました。 こちらの商品は「馬」の字がカラフルな色で書かれたオリジナルの左馬です。飾る場所の雰囲気にあわせたり、求める運気のイメージにあわせたりと、カラーを選ぶ過程も楽しめる一品となっています。
こちらの左馬は「倭物やカヤ」の実店舗で販売していますので、興味があればぜひ足を運んで実物を手に取ってみてくださいね。
倭物やカヤ店舗一覧は こちら
馬は昔から「幸運の象徴」として世界中の人々に愛されてきました。跳ね馬や白馬、馬蹄などのモチーフは、馬の力強さや神聖さを感じさせる縁起物として今日でも親しまれています。
丙午(ひのえうま)という干支がめぐってくる2026年は、60年に一度の特別な年。この貴重なチャンスをのがさないよう、馬の縁起にあやかりながら運気の波に乗っていきましょう!
正しい絵馬の書き方がある?絵馬について詳しく紹介!▼
「初詣」ではなく「年末詣」が良い理由とは▼
2026年の干支は午(うま)。しかも60年ぶりに訪れる「丙午(ひのえうま)」であり、情熱的でエネルギッシュな年になるといわれています。
馬は、古くから日本だけでなく世界中で縁起の良い動物として親しまれ、幸運の象徴とされてきました。
このコラムでは、馬がいかに深く人類と関わり、どのような形で運気をもたらしてきたのかをお伝えします。
馬にまつわる、幸運を引きよせてくれそうなアイテムもご紹介しますので、ぜひお楽しみください。
目次
馬の力強さがもたらすさまざまな「運気」
馬といえば、力強い足で大地を蹴り、前へ前へと進む姿が印象的ですよね。
勇ましく前進する馬の姿は、「進展」「成長」「成功」「開運」などのポジティブなイメージをもたらします。
また、前足をかかげ後足で豪快に立ち上がった「跳ね馬(はねうま)」は、躍動感や生命力にあふれたモチーフとして人気です。跳ね馬は「飛躍」「出世」「運気上昇」などを象徴する縁起物として、世界的に広く親しまれています。
あの「ポルシェ」や「フェラーリ」のロゴマークにも、跳ね馬の姿が描かれていますよ。
馬は戦においても大活躍してきたことから、「勝利」を呼びこむ動物としても好まれてきました。
さらに日本では、馬は「商売繁盛」の縁起物としても大人気です。「馬が人を招きよせる」といわれる開運アイテムなどが、商売運や金運アップのお守りとされています。
このように、馬は「さまざまな運気を呼びこむ縁起の良い動物」として世界中の人々に尊ばれています。
日本における馬と縁起の関係
日本における馬の歴史は長く、1600年以上前から馬は日本人とともにありました。馬にまつわるさまざまな遺物や文化が、日本人と馬との深い関係を物語っています。
日本人にとって馬がどれほど身近で大切な存在か、なぜ日本人にとって馬は縁起が良いのかを見ていきましょう。
馬と日本人の歴史
日本で最初に馬の存在が確認できるのは、4世紀後半ころの古墳時代です。馬の骨や馬具、馬をかたどった埴輪などが遺跡や古墳から出土しています。馬は、朝鮮半島を経由して日本に輸入されたと考えられています。
古墳時代には「権力者の象徴」としての色が強かった馬は、その後時代が下るにつれ広く普及していきました。移動や運搬など交通手段としての役割や、農耕のサポートなど、馬は日本人の生活に欠かせない存在となります。
また武士が繁栄したことも、日本人と馬との関係が深まった理由のひとつといえるでしょう。武士たちは戦での勝利や出世への願いをこめ、馬具の性能や装飾にこだわっていたといいます。「武士のステータス」としても馬は重要で、勝負事には欠かせない動物でした。
神の使いとされてきた馬
日本では、馬は神の使いとしても大切にされてきました。馬は「神様の乗り物」であり、生きた馬を神社に奉納する風習が奈良時代から存在していたことがわかっています。奉納された馬は「神馬(しんめ)」とよばれ、今も神事などで使われていますね。
しかし馬は昔から貴重で高価な動物だったため、生きた馬を奉納したくてもできない人たちもたくさんいました。そこで、馬の絵を木の板に描いて奉納したのが「絵馬」のはじまりだといわれています。
日本人にとって馬は神聖で、ご利益のある生き物としても大切にされてきたことがわかりますね。
馬は「幸運のシンボル」
日本人は福を呼びこむ「幸運のシンボル」としても馬が大好きです。日本の代表的な「馬の縁起物」を2つご紹介します。
馬を反転させた縁起物「左馬」
日本には、「馬」という漢字を横方向に反転した「左馬(ひだりうま)」という縁起物のモチーフがあります。
「うま」という言葉をひっくり返すと「まう(舞う)」になり、おめでたさを連想させるため縁起が良いのだそう。なかでも将棋の駒に反転した「馬」の字を書いた「飾り駒」が代表的な左馬として有名です。
左馬は、つぎのような幸運を招くといわれています。
左馬の幸運イメージは、馬という言葉や発想の逆転・馬に関する慣習・馬という字の形などから連想されています。
左馬の由来については以下の記事でくわしく紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
縁起物の飾り駒「左馬」とは?その由来と意味を分かりやすく解説
馬が9頭で「馬九行久(うまくいく)!」
日本には、9頭の馬が駆ける絵柄を「馬九行久(うまくいく)」と表現したユニークな縁起物もあります。こちらも語呂合わせや言葉遊びが大得意な日本人の文化を象徴するモチーフのひとつですね。
馬九行久には「万事うまくいく」という意味がこめられ、縁起物として古くから親しまれてきました。
9頭の馬それぞれに、
受験合格/豊漁豊作/商売繁盛/健康運/愛情運/家庭運/出世運/金運/勝負運
の願いがこめられているのだそう。
このように、日本人は身近な言葉遊びを通しても馬に親しみ、「幸運のシンボル」としてその縁起の良さにあやかってきたんですね。
海外でも馬は縁起物であり重要なパートナー
馬は海外でも人々の暮らしや信仰に深く関わり、縁起の良い存在として長いあいだ大切にされてきました。
歴史や伝説、馬にまつわる縁起物などから人々と馬の関係を見ていきましょう。
馬は人類のパートナー
古来より、馬は多様な形で人々の暮らしに密接にかかわってきました。
ヨーロッパでは、馬は農耕・戦争・輸送などで活躍し文明を支え、革や骨は道具や衣類としても利用されてきました。モンゴルなどの遊牧文化圏でも、馬は移動手段や食用・軍事用など多くの役割を果たし、民族の象徴としても重要な存在になっています。
東アジアでは、馬の脂肪からとれる「馬油」が4000年も前から民間薬として重宝されてきました。
16世紀にアメリカ大陸に馬が持ちこまれた際には、馬を手に入れたネイティブアメリカンの暮らしぶりが一変したという逸話もあります。
馬は大昔から世界中の人々の生活によりそい、多大な影響を与えてきました。まさに人類のベストパートナーといえるでしょう。
神話・伝説の馬
海外にはさまざまな馬の神話や伝説が残されています。馬は世界中の人々の想像をかき立ててきた動物でもあるんですね。海外の代表的な伝説の馬たちを見てみましょう。
【ペガサス】
ペガサスはギリシャ神話に登場する翼を持った美しい馬です。その美しい姿とはうらはらに、気性が荒くプライドが高いのだそう。
ペガサスの語源は「泉」や「水源」からきていて、ペガサスのひづめの跡から泉が湧き出したという伝説もあります。芸術家や詩人がこの泉の水を飲むとインスピレーションを得られるのだとか。
【ユニコーン】
ユニコーンは額にらせん状の角を持つ伝説の馬で、一角獣ともよばれます。
ヨーロッパでは、ユニコーンの角に「水の浄化」「解毒」「病気の治癒」などの効果があると信じられていました。またユニコーンは旧約聖書にも登場していて、中世のキリスト教文化においては「純潔」の象徴でもありました。
【モノケロス】
モノケロスはギリシャ語で「単一の角」を意味し、1メートルもある黒い角を額に持つ伝説の生き物です。古代ローマの史料には、モノケロスの体は馬、足は象、頭は鹿、尾はイノシシであると記されています。
モノケロスはユニコーンと同一視されることもあり、角がもたらす効果や純潔のイメージなど共通している部分も多いようです。
【スレイプニル】
スレイプニルは北欧神話の死神オーディンが乗る8本足の神馬です。
世界中のどの馬よりも早く走り、空を駆けめぐってあらゆる世界を自由に行き来することができるといわれています。そのためスレイプニルは「超越的な力」「異世界との架け橋」などの象徴としても知られています。
【ケンタウロス】
ケンタウロスは、ギリシャ神話に登場する半身半獣の種族の名称です。馬の首から上部分が人間の上半身というインパクトのある姿をしています。
神話ではケンタウロスは凶暴な個体が多いとされ、弓矢などを武器としています。ケンタウロスがもとになった「いて座」にも弓矢をかまえる姿が反映されていますね。
【ウッチャイヒシュラヴァス】
ウッチャイヒシュラヴァスは、インドの神話に出てくる7つの頭を持つ白馬です。「最高の馬」「馬の王」と称され、空を飛ぶこともできます。
ウッチャイヒシュラヴァスは、インド神話の神様「インドラ」の乗り物としても知られています。
縁起物や象徴としての馬
海外でも、昔から親しまれている馬の縁起物や、縁起が良いとされるモチーフなどがあります。海外の代表的な馬の縁起物と、多くの人に好まれてきた「白馬」というモチーフについて見ていきましょう。
U字型で幸運を受け止める「馬蹄(ホースシュー)」
馬蹄(ホースシュー)とは、馬のひづめを保護するための道具のことです。
馬蹄のなかでも、U字型の金属である「蹄鉄」をモチーフにしたアイテムは縁起物として根強い人気があります。理由は「U」という形が「幸運を受け止める器」をイメージさせるから。
西洋においては、古くから「魔除け」として玄関に飾るなど、馬蹄アイテムは大切なお守りとされてきました。結婚式で蹄鉄をプレゼントしたり、肩から下げたり、玄関にかけたりする習慣もあるそうです。
イタリアでは、村人が馬蹄の修理で収入を得たことから富や幸運のシンボルにもなりました。
魔除けを連想させる赤い木馬「ダーラナホース」
ダーラナホースは、北欧スウェーデンのダーラナ地方で生まれた木馬の置物です。400年ほど前、木こりたちが子どものおもちゃとして木彫りの馬を作ったのがはじまりとされています。厳しい冬のあいだ、森から木を運び出す重要な役目をもっていた馬は、ダーラナ地方の人々にとって特別な存在でした。
子どものおもちゃとして定着していくなか、ダーラナホースは地元でとれる塗料で赤く彩色されるようになります。さらにスウェーデンの豊かな自然を象徴する「クルビッツ」という草花モチーフの装飾がほどこされるようになり、より華やかな姿に。
日本人にとっては「赤」は魔除けのイメージがありますよね。赤いダーラナホースは縁起の良い贈り物やお土産として人気を得ています。
勝利・神聖・純潔の象徴「白馬」
白馬は、世界中のさまざまな神話や伝承に登場しています。神様や英雄の乗り物として。また王様が権力を示すための儀礼に欠かせない動物として。白馬は人々に「神聖さ」や「勝利」のイメージを刻み込んできました。
先ほど紹介したインドの神様の乗り物「ウッチャイヒシュラヴァス」も白馬でしたね。聖書の「黙示録」では勝利や正義のシンボルとして白馬が登場しています。
また「白」という色そのものに清浄なイメージを持つ文化が多いことから、白馬は「純潔」なイメージとも強く結びついています。国や文化を越えて「縁起が良く清らかなものの象徴」とされている白馬は、世界中の人々にとって特別な存在なのです。
運気上昇!馬の縁起物・ラッキーアイテム
ここまで、馬がいかに深く人間とかかわり、神聖で縁起が良い動物として大切にされてきたかをお伝えしました。
さて、来たる2026年は午(うま)の年。エネルギーに満ちあふれ、幸運や前進をもたらすパワフルな馬の年がようやくめぐってきますね。
「せっかくだから馬にあやかってさらに運気を強めたい!」というあなたへ、馬にまつわる縁起物・ラッキーアイテムを紹介します。
馬の姿をかたどった開運アイテム
まずは「壁掛け型」や「置物型」の馬モチーフアイテムを紹介します。
馬のアイテムは「南」の方角に飾ると風水的な効果が高まるとされていますので試してみてくださいね。
【サバンナマスク】
木のぬくもりと民族調の模様が魅力の「サバンナマスク」。
存在感たっぷりで迫力満点の馬の顔が、力強く前向きなエネルギーを与えてくれる商品です。馬のパワーで開運しながらオシャレ空間も作れちゃうのが一石二鳥でうれしいですね。
【午のおみくじ】
見るからにおめでたさを感じられる午のおみくじは、まるで「神馬」を思い起こさせるようなデザインです。
かわいらしい手のひらサイズで、中にはおみくじが入っています。開ける瞬間のワクワクを楽しんだ後は、インテリアとして一年を見守ってくれる御守りになりますよ。プチお年賀にもおすすめのアイテムです。
【ブリキウマ】
どこか懐かしい雰囲気が漂う、ぜんまい仕掛けの馬のおもちゃ「ブリキウマ」。手のひらサイズで、ぜんまいを巻くと元気いっぱいに立ち上がり「跳ね馬」の姿になるのがイチオシポイントです。2026年、「飛躍」や「運気上昇」を求める方にぴったりの商品ではないでしょうか。
幸運を身にまとう「馬蹄(ホースシュー)」アクセサリー
馬アイテムを身につけて運気を呼びこむなら、定番はやはり「馬蹄(ホースシュー)」モチーフ。
アクセサリーとして身につけることで、日常にさりげなく開運パワーを取り入れられますよ。
【ホースシューピアス】
馬との結びつきが深い「遊牧民」の暮らしにインスピレーションを得た、ホースシューモチーフのピアス。馬蹄の「幸運をしっかり受け止める」U字型が、耳元から豊かなエネルギーを運びこんでくれそうです。
【ホースシューリング】
こちらも「遊牧民」の文化に着想を得た、ホースシューモチーフのリング。手元に視線を落とすたびに、馬がもたらす「富」や「幸運」のパワーを感じることができます。日常のふとした瞬間に、前向きな気持ちを与えてくれる商品です。
【ホースシューネックレス】
恋愛運を高める「アメジスト」と「ローズクオーツ」にホースシューモチーフを組み合わせたネックレス。U字を逆さにした馬蹄のデザインは「つかんだ幸運をのがさない」といわれています。石がもたらす恋愛運と「馬パワー」の相乗効果で運気が爆上がりしそうなアイテムですね。
福を招く日本のラッキーアイテム「左馬」
日本の馬にまつわる開運アイテムといえば「左馬(ひだりうま)」。商売繁盛や、万事が順調にいくといった左馬の招福イメージは「馬」を反転するという日本人ならではのユニークな発想から生まれました。
こちらの商品は「馬」の字がカラフルな色で書かれたオリジナルの左馬です。飾る場所の雰囲気にあわせたり、求める運気のイメージにあわせたりと、カラーを選ぶ過程も楽しめる一品となっています。
こちらの左馬は「倭物やカヤ」の実店舗で販売していますので、興味があればぜひ足を運んで実物を手に取ってみてくださいね。
倭物やカヤ店舗一覧は こちら
縁起の良い馬にあやかって幸運を呼びこもう!
馬は昔から「幸運の象徴」として世界中の人々に愛されてきました。跳ね馬や白馬、馬蹄などのモチーフは、馬の力強さや神聖さを感じさせる縁起物として今日でも親しまれています。
丙午(ひのえうま)という干支がめぐってくる2026年は、60年に一度の特別な年。この貴重なチャンスをのがさないよう、馬の縁起にあやかりながら運気の波に乗っていきましょう!
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