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日本の米と世界の米、同じ主食でも味や食感、香りが違うことをご存じですか?短粒で粘り気のある日本産米と、長粒でパラッとしたインディカ米や香り豊かなジャスミン米など、世界と日本の米の種類や特徴を徹底比較していきます。
備蓄米が店頭に並び始めてから久しいですが、主食であるお米の価格の高止まりは止まらず、家計に響きますよね。そのなかで、海外のお米の購入を検討されている方もいるかもしれません。結局、どのお米を選べばよいのでしょうか。
結論からお伝えすると、食の好みや作りたい料理に合わせて海外米と日本米を使い分ける判断がポイントです。海外の米と日本の米は、同じ主食でも味や食感、香りが大きく違い、香りや粒感が強い品種も多く、普段の献立によっては合わない場合もあります。
この記事では、海外と日本の米の種類や特徴、美味しい炊き方を2025年の最新情報をもとにわかりやすく解説します。この記事を読めば、自分や家族に合ったお米の種類と食べ方が明確になり、選ぶ楽しみまで追加されるはずです。
世界のお米は、大きく3種類に分けられます。
それぞれの特徴を順番に見ていきましょう。
ジャポニカ米は短粒で丸みを帯びた形をしており、炊き上げると粘りが強く、もっちりとした食感になります。日本の代表品種である「コシヒカリ」や「あきたこまち」などはすべてジャポニカ米に分類されます。
日本人にとってはご飯といえばこの種類を指すほど馴染み深く、主食として日々の食卓に欠かせない存在です。
インディカ米は細長い粒が特徴で、世界のお米生産量の多くを占める主流品種です。アジアの主要な生産国で栽培されており、世界の消費量でも圧倒的なシェアを誇ります。炊き上がると粘りが少なく、パラッとした食感になるため、カレーや炒飯、ピラフなど油やスパイスを使う料理と相性抜群です。
ジャバニカ米は、中粒種に分類されるお米で、ジャポニカとインディカの中間的な特徴を持ちます。粘りはジャポニカほど強くなく、インディカほどパラパラでもないため、幅広い料理に対応できます。主な生産国はインドネシアやフィリピン、アメリカ南部などで、イタリア料理やスペイン料理の米料理にもよく利用されます。
世界には数え切れないほど多くの品種のお米があります。その数はなんと数万種類にも及び、日本だけでも国に品種登録されているお米の数は約1000品種!ここでは、日本人にも馴染みのあるものから、少し珍しい品種まで、特徴と違いをいくつか紹介します。
粒は細長く、炊き上げるとふわっと広がるジャスミンのような香りが特徴のジャスミン米。アジア料理、とくにタイのカレーや炒め物と抜群に相性が良く、世界的に人気があります。
日本のお米と比べると粘りは少ないですが、その軽やかさと香り高さから人気が高く、日本でもスーパーなどで手に入るため、東南アジア料理を試してみたい人にはおすすめです。
玄米の表皮部分が赤色を帯びているお米で、アジアやアフリカの一部地域で栽培されています。ポリフェノールや食物繊維を豊富に含み、健康志向の高まりから世界的に注目されている品種のひとつ。炊き上がりは少し硬めで香ばしい味わいがあり、日本人にとっては雑穀米や玄米に近い感覚です。白米とは見た目の違いが大きいため、彩りを加えたい料理や健康的な食事を意識したい人に選ばれることが多くなっています。
粒は丸く、炊くと非常に強い粘りが出るのが特徴のもち米は、赤飯、おこわ、お餅など、日本の食文化を支える存在といえます。アジア各国ではデザートやスイーツとして利用されることも多く、日本と世界で用途に違いはありますが、特別な料理に使う米として人気です。
スペインやイタリアで愛され、中粒で炊いても形が崩れにくい特徴があります。水分をしっかり吸収するため、魚介やトマトなどの旨味を含んだスープと相性抜群で、パエリアやリゾットに欠かせない品種です。インディカ米のようにパラパラせず、ジャポニカ米ほど粘りもない絶妙な食感は、ヨーロッパの料理文化に深く根付いています。
世界各国で米は主食として重要な位置を占めています。ここでは、生産量TOP5・消費量TOP5、そして一人当たり消費量の違いを通じて、米が世界のどの国でどれほど主食として利用されているかを比較してみましょう。私たち日本人は何位にランクインしているのか、ぜひ予想してみてくださいね。
世界の米の生産量は年間5億トンを超え、アジアでは実にその80%を生産しています。どの国が最もお米を生産しているのでしょう。まず第5位から見ていきましょう。
第5位:ベトナム
ベトナムでは、年間約2,800万トンを生産しています。ベトナム南部のメコンデルタを中心に効率的な稲作が行われ、ジャスミンライスをはじめとする高品質米が高い評価を得ています。
第4位:インドネシア
インドネシアは島国でありながら、気候の多様性を活かし、年間に約3,400万トンを生産しています。複数の収穫期を持つ地域が多く、人口の多さに対応するため稲作は欠かせません。
第3位:バングラデシュ
バングラデシュは農業の中心が稲作であり、年間約3,500万トンの米を生産しています。国民の主食はほぼ米で、一人当たりの消費量も非常に多い国です。
第2位:中国
中国は長年にわたり世界最大の米生産国です。年間1億2,000万トン以上を生産し、世界全体の約3割を占めています。豊かな水資源、多様な稲作地域、政府による栽培支援が安定供給を支えています。
第1位:インド
インドは農業経営の基盤強化に務めており、中国を抜き生産量第1位となりました。2025年の生産量は約1億3,200万トンに達すると予測されています。国民の大半が米を主食とし、宗教行事や伝統料理にも欠かせない存在です。
日本は生産量ランキングでは第10位に位置しており、年間約700万トンのお米を生産しています。北海道や新潟での生産が常にトップを占めており、東北や北陸を中心に生産されています。
ここでは2025年現在の消費量ランキングTOP5を紹介し、個人消費量との違いも交えて、それぞれの特徴を解説します。
2,120万トン
3,580万トン
3,760万トン
第2位:インド
1億1,800万トン
第1位:中国
1億4,992万トン
国別で見ると、生産量ランキングとほとんど変わりがありません。上位の国は、人口が多いため主食のお米の消費量もトップに上がってきます。では、個人の消費量で見るとどうでしょうか。
日本では、1人当たり一日に約120gの米を消費し、おにぎりで例えると2個半になります。ランキングでは、50位です。パンや麺類など、食生活の多様化により米以外の主食の選択肢が増えたこと、外食の増加などにより、日本人のお米の消費量は1962年度をピークに減少傾向にあるそうです。
日本を基準にしながら、各国を見ていきましょう。
第5位:インドネシア
インドネシアはおにぎりにすると1人当たり一日8個程度を消費し、国民の主食として強い存在感を持っています。ナシゴレンやナシチャンプルなど、米料理は文化と深く結びついています。
第4位:ベトナム
ベトナムは約9個程度を消費しています。フォーや揚げ春巻き、炒飯など多彩な米料理に使われており、輸出国でありながら、国内消費量も非常に多いのが特徴です。
第3位:カンボジア
カンボジアは約9個~10個ほどを消費しており、農村部では一日3食すべてに米が登場することも珍しくありません。香り高い「ジャスミン米」が特に有名で、カンボジア産は世界的に品質が評価されています。
第2位:ラオス
ラオスでは約10個程度が消費されています。ラオスでは米=もち米といっても過言ではなく、1人当たりの消費量は世界でも群を抜いています。単なる主食にとどまらず、文化・宗教・日常のすべてに深く結びついた国民の象徴といえる存在です。
第1位:バングラデシュ
バングラデシュでは約10個~11個を消費しています。「米がない食事は食事ではない」と言われるほど、国民の主食の大半を米が占めています。特にインディカ米が中心で、粒が細長く粘りが少ないのが特徴です。
個人で見ると大きくランキングが変わってきますね。続いて、お米の美味しい炊き方やそれぞれのおすすめ料理を紹介していきます。
お米は種類によって粒の大きさや粘り、香りが異なるため、美味しさを引き出す炊き方や相性の良い料理も変わってきます。さらに、お米は保存方法によって風味が大きく左右されるため、それぞれの種類に合った管理が大切です。ここでは、美味しい炊き方やおすすめ料理、保存のコツを比較しながらご紹介します。
ジャポニカ米の美味しさの基準は、ふっくらとした食感に適度な粘りと弾力、ほんのりとした甘みと香り、炊きあがりのつややかさなどがあります。
【美味しい炊き方とおすすめ料理】
まず米を丁寧に研ぎ、30分ほど浸水させてから炊くこと。炊き上がったらすぐにほぐすことでふっくらとしたご飯になります。おすすめ料理は、和食全般。特に寿司やおにぎりでは粘りと甘みが活き、箸で持ち上げやすいのも魅力です
【保存方法】
ジャポニカ米は湿気や温度変化に弱いため、冷暗所での保存が基本です。夏場は冷蔵庫の野菜室を使うと品質を保ちやすいです。保存容器は密閉タイプを選び、虫や酸化を防ぐことが大切。精米後は1〜2か月以内に食べ切るのが理想です。
せっかく美味しい和食を食べるのなら、お気に入りのお箸を見つけてみませんか?小さな達磨が付いた八角箸は、自分用にも贈り物としてもおすすめです。八角箸は「八」の字から、末広がりで縁起の良い箸とされています。
インディカ米の美味しさの基準は、粘り気が少なくパラパラとした口当たりとあっさりとした優しい味わい、芳醇な香りなどがあります。
炊飯には「湯取り法」が一般的で、大量のお湯で米を茹で、湯を切って蒸らすことで軽い口当たりに仕上がります。おすすめ料理は、タイのカレー、インドのビリヤニ、インドネシアのナシゴレンなど、香辛料や油を使った料理。パラパラした食感が調理に適しています。
インディカ米は乾燥した気候に適しているため、日本で保存する際も湿気対策が重要です。密閉容器を使用し、冷暗所や冷蔵庫で保管すると品質が長持ちします。長粒米は精米後でも比較的保存性が高いですが、風味を保つため早めに消費するのがおすすめです。
テーブルコーディネートにはアジア風のプレイスマットを取り入れると、雰囲気が高まります。カラーバリエーションが豊富なオルテガ柄のプレイスマットは、家族で色違いを使えば、食卓が華やかになります。
ジャバニカ米の美味しさの基準は、大粒で太く、あっさりとした味と適度な粘りのバランスなどがあります。
パエリアなどのように、吸水させた後にスープや調味料と一緒に煮込む調理法がおすすめ。
ジャバニカ米は保存性が高めですが、湿度が高い地域では劣化が早くなります。冷暗所や冷蔵保存が望ましく、長期保存する場合は真空パックを利用するのも良い方法です。リゾットやパエリア用に少量ずつ分けて保存すると、使いやすく品質も保てます。
カラフルで温かみあふれるスペイン食器でいただけば、美味しさも倍増。一つあるだけでテーブルが華やぐ食器は、スペインの歴史ある工房でハンドメイドで作られています。
世界には日本のごはんとは異なる、個性豊かなお米料理が数多く存在します。ここでは、タイ、南インド、トルコ、イタリアという異なる食文化から、特徴的な米料理を紹介します。
もち米(カオニャオ)をココナッツミルクで炊き、熟したマンゴーを添える一皿です。甘みと塩味のバランス、ココナッツの香りが南国らしい味わいを演出します。米はジャポニカ系に近い短粒種もち米を使用。食後のデザートとしても人気があり、現地では路上屋台から高級レストランまで幅広く提供され、タイ旅行では欠かせない一品です。
米とウラド豆をすり潰し、発酵させて焼き上げる南インドの定番料理です。生地は薄くパリッと香ばしく、中にはスパイスで味付けしたジャガイモや玉ねぎを包むこともあります。主食として朝食や軽食に食べられ、サンバル(豆カレー)やココナッツチャツネと合わせるのが一般的。米は長粒のインディカ種を使うため、香ばしく軽い口当たりが特徴です。発酵の香りとスパイスが絶妙に調和し、世界中で人気が広がっています。
ぶどうの葉やピーマンなどに米を詰めて煮込むトルコの伝統料理。米はインディカ系の長粒種が多く使われ、パラっとした食感が詰め物料理に適しています。具材にはハーブや玉ねぎ、オリーブオイル、時にはひき肉が入り、香り豊かな味わいに仕上がります。冷やして前菜にするほか、温かくメインとしても提供されるなど、多様な食べ方が楽しめます。地中海沿岸地域の祭りや家庭料理として古くから親しまれてきた一品です。
ミルクで煮た米を卵や砂糖と合わせて焼き上げるイタリアの伝統的な米ケーキ。主に中粒のジャバニカ系米が使われ、しっとりした食感とやさしい甘さが特徴です。レモンやバニラを加えるレシピもあり、エスプレッソやデザートワインと相性抜群。結婚式やお祝い事など特別な場で振る舞われることも多く、ヨーロッパのお米の食文化を象徴するスイーツのひとつです。
これらの料理は、米が世界中で主食としてだけでなく、デザートや軽食、詰め物料理など多彩な形で活躍していることを物語っています。
世界と日本のお米は種類・味・食感・香り・生産や消費のあり方まで多様に進化しています。日本のジャポニカ米は粘りと甘みで和食に、インディカ米はパラッと軽くエスニック料理に、ジャバニカ米は洋風の米料理に最適。
世界各地では、主食だけでなくデザートやスナックなど幅広い料理に米が活用されています。今回の記事で紹介した知識をヒントに、家庭でも世界の米料理を楽しみ、自分に合ったお米の魅力を発見してみてください。
お米だけじゃない!世界の主食をご紹介します!▼
毎日使うお箸、歴史や起源って?▼
日本の米と世界の米、同じ主食でも味や食感、香りが違うことをご存じですか?
短粒で粘り気のある日本産米と、長粒でパラッとしたインディカ米や香り豊かなジャスミン米など、世界と日本の米の種類や特徴を徹底比較していきます。
目次
米の種類とは?世界と日本のお米の違いを徹底解説
備蓄米が店頭に並び始めてから久しいですが、主食であるお米の価格の高止まりは止まらず、家計に響きますよね。
そのなかで、海外のお米の購入を検討されている方もいるかもしれません。
結局、どのお米を選べばよいのでしょうか。
結論からお伝えすると、食の好みや作りたい料理に合わせて海外米と日本米を使い分ける判断がポイントです。
海外の米と日本の米は、同じ主食でも味や食感、香りが大きく違い、香りや粒感が強い品種も多く、普段の献立によっては合わない場合もあります。
この記事では、海外と日本の米の種類や特徴、美味しい炊き方を2025年の最新情報をもとにわかりやすく解説します。
この記事を読めば、自分や家族に合ったお米の種類と食べ方が明確になり、選ぶ楽しみまで追加されるはずです。
大きく分けると3種
世界のお米は、大きく3種類に分けられます。
それぞれの特徴を順番に見ていきましょう。
ジャポニカ米
ジャポニカ米は短粒で丸みを帯びた形をしており、炊き上げると粘りが強く、もっちりとした食感になります。
日本の代表品種である「コシヒカリ」や「あきたこまち」などはすべてジャポニカ米に分類されます。
日本人にとってはご飯といえばこの種類を指すほど馴染み深く、主食として日々の食卓に欠かせない存在です。
インディカ米
インディカ米は細長い粒が特徴で、世界のお米生産量の多くを占める主流品種です。
アジアの主要な生産国で栽培されており、世界の消費量でも圧倒的なシェアを誇ります。
炊き上がると粘りが少なく、パラッとした食感になるため、カレーや炒飯、ピラフなど油やスパイスを使う料理と相性抜群です。
ジャバニカ米
ジャバニカ米は、中粒種に分類されるお米で、ジャポニカとインディカの中間的な特徴を持ちます。
粘りはジャポニカほど強くなく、インディカほどパラパラでもないため、幅広い料理に対応できます。
主な生産国はインドネシアやフィリピン、アメリカ南部などで、イタリア料理やスペイン料理の米料理にもよく利用されます。
代表的な品種
世界には数え切れないほど多くの品種のお米があります。
その数はなんと数万種類にも及び、日本だけでも国に品種登録されているお米の数は約1000品種!
ここでは、日本人にも馴染みのあるものから、少し珍しい品種まで、特徴と違いをいくつか紹介します。
ジャスミン米
粒は細長く、炊き上げるとふわっと広がるジャスミンのような香りが特徴のジャスミン米。
アジア料理、とくにタイのカレーや炒め物と抜群に相性が良く、世界的に人気があります。
日本のお米と比べると粘りは少ないですが、その軽やかさと香り高さから人気が高く、日本でもスーパーなどで手に入るため、東南アジア料理を試してみたい人にはおすすめです。
レッドライス
玄米の表皮部分が赤色を帯びているお米で、アジアやアフリカの一部地域で栽培されています。
ポリフェノールや食物繊維を豊富に含み、健康志向の高まりから世界的に注目されている品種のひとつ。
炊き上がりは少し硬めで香ばしい味わいがあり、日本人にとっては雑穀米や玄米に近い感覚です。
白米とは見た目の違いが大きいため、彩りを加えたい料理や健康的な食事を意識したい人に選ばれることが多くなっています。
もち米
粒は丸く、炊くと非常に強い粘りが出るのが特徴のもち米は、赤飯、おこわ、お餅など、日本の食文化を支える存在といえます。
アジア各国ではデザートやスイーツとして利用されることも多く、日本と世界で用途に違いはありますが、特別な料理に使う米として人気です。
バレンシア米(ボンバ米)
スペインやイタリアで愛され、中粒で炊いても形が崩れにくい特徴があります。
水分をしっかり吸収するため、魚介やトマトなどの旨味を含んだスープと相性抜群で、パエリアやリゾットに欠かせない品種です。
インディカ米のようにパラパラせず、ジャポニカ米ほど粘りもない絶妙な食感は、ヨーロッパの料理文化に深く根付いています。
世界の米の生産量と消費量
世界各国で米は主食として重要な位置を占めています。
ここでは、生産量TOP5・消費量TOP5、そして一人当たり消費量の違いを通じて、米が世界のどの国でどれほど主食として利用されているかを比較してみましょう。
私たち日本人は何位にランクインしているのか、ぜひ予想してみてくださいね。
世界の米生産量TOP5
世界の米の生産量は年間5億トンを超え、アジアでは実にその80%を生産しています。
どの国が最もお米を生産しているのでしょう。
まず第5位から見ていきましょう。
第5位:ベトナム
ベトナムでは、年間約2,800万トンを生産しています。
ベトナム南部のメコンデルタを中心に効率的な稲作が行われ、ジャスミンライスをはじめとする高品質米が高い評価を得ています。
第4位:インドネシア
インドネシアは島国でありながら、気候の多様性を活かし、年間に約3,400万トンを生産しています。
複数の収穫期を持つ地域が多く、人口の多さに対応するため稲作は欠かせません。
第3位:バングラデシュ
バングラデシュは農業の中心が稲作であり、年間約3,500万トンの米を生産しています。
国民の主食はほぼ米で、一人当たりの消費量も非常に多い国です。
第2位:中国
中国は長年にわたり世界最大の米生産国です。
年間1億2,000万トン以上を生産し、世界全体の約3割を占めています。
豊かな水資源、多様な稲作地域、政府による栽培支援が安定供給を支えています。
第1位:インド
インドは農業経営の基盤強化に務めており、中国を抜き生産量第1位となりました。
2025年の生産量は約1億3,200万トンに達すると予測されています。
国民の大半が米を主食とし、宗教行事や伝統料理にも欠かせない存在です。
日本は生産量ランキングでは第10位に位置しており、年間約700万トンのお米を生産しています。
北海道や新潟での生産が常にトップを占めており、東北や北陸を中心に生産されています。
世界の米消費量TOP5
ここでは2025年現在の消費量ランキングTOP5を紹介し、個人消費量との違いも交えて、それぞれの特徴を解説します。
第5位:ベトナム
2,120万トン
第4位:インドネシア
3,580万トン
第3位:バングラデシュ
3,760万トン
第2位:インド
1億1,800万トン
第1位:中国
1億4,992万トン
国別で見ると、生産量ランキングとほとんど変わりがありません。
上位の国は、人口が多いため主食のお米の消費量もトップに上がってきます。
では、個人の消費量で見るとどうでしょうか。
世界の米個人消費量TOP5
日本では、1人当たり一日に約120gの米を消費し、おにぎりで例えると2個半になります。
ランキングでは、50位です。
パンや麺類など、食生活の多様化により米以外の主食の選択肢が増えたこと、外食の増加などにより、日本人のお米の消費量は1962年度をピークに減少傾向にあるそうです。
日本を基準にしながら、各国を見ていきましょう。
第5位:インドネシア
インドネシアはおにぎりにすると1人当たり一日8個程度を消費し、国民の主食として強い存在感を持っています。
ナシゴレンやナシチャンプルなど、米料理は文化と深く結びついています。
第4位:ベトナム
ベトナムは約9個程度を消費しています。
フォーや揚げ春巻き、炒飯など多彩な米料理に使われており、輸出国でありながら、国内消費量も非常に多いのが特徴です。
第3位:カンボジア
カンボジアは約9個~10個ほどを消費しており、農村部では一日3食すべてに米が登場することも珍しくありません。
香り高い「ジャスミン米」が特に有名で、カンボジア産は世界的に品質が評価されています。
第2位:ラオス
ラオスでは約10個程度が消費されています。
ラオスでは米=もち米といっても過言ではなく、1人当たりの消費量は世界でも群を抜いています。
単なる主食にとどまらず、文化・宗教・日常のすべてに深く結びついた国民の象徴といえる存在です。
第1位:バングラデシュ
バングラデシュでは約10個~11個を消費しています。
「米がない食事は食事ではない」と言われるほど、国民の主食の大半を米が占めています。特にインディカ米が中心で、粒が細長く粘りが少ないのが特徴です。
個人で見ると大きくランキングが変わってきますね。
続いて、お米の美味しい炊き方やそれぞれのおすすめ料理を紹介していきます。
種類ごとの美味しい炊き方・おすすめ料理と保存方法
お米は種類によって粒の大きさや粘り、香りが異なるため、美味しさを引き出す炊き方や相性の良い料理も変わってきます。
さらに、お米は保存方法によって風味が大きく左右されるため、それぞれの種類に合った管理が大切です。
ここでは、美味しい炊き方やおすすめ料理、保存のコツを比較しながらご紹介します。
ふっくらつややか、和食に合う【ジャポニカ米】
ジャポニカ米の美味しさの基準は、ふっくらとした食感に適度な粘りと弾力、ほんのりとした甘みと香り、炊きあがりのつややかさなどがあります。
【美味しい炊き方とおすすめ料理】
まず米を丁寧に研ぎ、30分ほど浸水させてから炊くこと。
炊き上がったらすぐにほぐすことでふっくらとしたご飯になります。
おすすめ料理は、和食全般。
特に寿司やおにぎりでは粘りと甘みが活き、箸で持ち上げやすいのも魅力です
【保存方法】
ジャポニカ米は湿気や温度変化に弱いため、冷暗所での保存が基本です。
夏場は冷蔵庫の野菜室を使うと品質を保ちやすいです。
保存容器は密閉タイプを選び、虫や酸化を防ぐことが大切。
精米後は1〜2か月以内に食べ切るのが理想です。
せっかく美味しい和食を食べるのなら、お気に入りのお箸を見つけてみませんか?
小さな達磨が付いた八角箸は、自分用にも贈り物としてもおすすめです。
八角箸は「八」の字から、末広がりで縁起の良い箸とされています。
香辛料・油との相性抜群【インディカ米】
インディカ米の美味しさの基準は、粘り気が少なくパラパラとした口当たりとあっさりとした優しい味わい、芳醇な香りなどがあります。
【美味しい炊き方とおすすめ料理】
炊飯には「湯取り法」が一般的で、大量のお湯で米を茹で、湯を切って蒸らすことで軽い口当たりに仕上がります。
おすすめ料理は、タイのカレー、インドのビリヤニ、インドネシアのナシゴレンなど、香辛料や油を使った料理。
パラパラした食感が調理に適しています。
【保存方法】
インディカ米は乾燥した気候に適しているため、日本で保存する際も湿気対策が重要です。
密閉容器を使用し、冷暗所や冷蔵庫で保管すると品質が長持ちします。
長粒米は精米後でも比較的保存性が高いですが、風味を保つため早めに消費するのがおすすめです。
テーブルコーディネートにはアジア風のプレイスマットを取り入れると、雰囲気が高まります。
カラーバリエーションが豊富なオルテガ柄のプレイスマットは、家族で色違いを使えば、食卓が華やかになります。
リゾットやパエリアに【ジャバニカ米】
ジャバニカ米の美味しさの基準は、大粒で太く、あっさりとした味と適度な粘りのバランスなどがあります。
【美味しい炊き方とおすすめ料理】
パエリアなどのように、吸水させた後にスープや調味料と一緒に煮込む調理法がおすすめ。
【保存方法】
ジャバニカ米は保存性が高めですが、湿度が高い地域では劣化が早くなります。
冷暗所や冷蔵保存が望ましく、長期保存する場合は真空パックを利用するのも良い方法です。
リゾットやパエリア用に少量ずつ分けて保存すると、使いやすく品質も保てます。
カラフルで温かみあふれるスペイン食器でいただけば、美味しさも倍増。
一つあるだけでテーブルが華やぐ食器は、スペインの歴史ある工房でハンドメイドで作られています。
世界のユニークなお米料理
世界には日本のごはんとは異なる、個性豊かなお米料理が数多く存在します。
ここでは、タイ、南インド、トルコ、イタリアという異なる食文化から、特徴的な米料理を紹介します。
甘くて香り豊かな米デザート【タイ/カオニャオ・マムアン】
もち米(カオニャオ)をココナッツミルクで炊き、熟したマンゴーを添える一皿です。
甘みと塩味のバランス、ココナッツの香りが南国らしい味わいを演出します。
米はジャポニカ系に近い短粒種もち米を使用。
食後のデザートとしても人気があり、現地では路上屋台から高級レストランまで幅広く提供され、タイ旅行では欠かせない一品です。
米と豆で作る発酵クレープ【南インド/ドーサ】
米とウラド豆をすり潰し、発酵させて焼き上げる南インドの定番料理です。
生地は薄くパリッと香ばしく、中にはスパイスで味付けしたジャガイモや玉ねぎを包むこともあります。
主食として朝食や軽食に食べられ、サンバル(豆カレー)やココナッツチャツネと合わせるのが一般的。
米は長粒のインディカ種を使うため、香ばしく軽い口当たりが特徴です。
発酵の香りとスパイスが絶妙に調和し、世界中で人気が広がっています。
ぶどうの葉で包む郷土料理【トルコ/ドルマ】
ぶどうの葉やピーマンなどに米を詰めて煮込むトルコの伝統料理。
米はインディカ系の長粒種が多く使われ、パラっとした食感が詰め物料理に適しています。
具材にはハーブや玉ねぎ、オリーブオイル、時にはひき肉が入り、香り豊かな味わいに仕上がります。
冷やして前菜にするほか、温かくメインとしても提供されるなど、多様な食べ方が楽しめます。
地中海沿岸地域の祭りや家庭料理として古くから親しまれてきた一品です。
お米を使った伝統菓子【イタリア/トルタ・ディ・リーゾ】
ミルクで煮た米を卵や砂糖と合わせて焼き上げるイタリアの伝統的な米ケーキ。
主に中粒のジャバニカ系米が使われ、しっとりした食感とやさしい甘さが特徴です。
レモンやバニラを加えるレシピもあり、エスプレッソやデザートワインと相性抜群。
結婚式やお祝い事など特別な場で振る舞われることも多く、ヨーロッパのお米の食文化を象徴するスイーツのひとつです。
これらの料理は、米が世界中で主食としてだけでなく、デザートや軽食、詰め物料理など多彩な形で活躍していることを物語っています。
2025年に知っておきたい日本と世界のお米の違い
世界と日本のお米は種類・味・食感・香り・生産や消費のあり方まで多様に進化しています。
日本のジャポニカ米は粘りと甘みで和食に、インディカ米はパラッと軽くエスニック料理に、ジャバニカ米は洋風の米料理に最適。
世界各地では、主食だけでなくデザートやスナックなど幅広い料理に米が活用されています。
今回の記事で紹介した知識をヒントに、家庭でも世界の米料理を楽しみ、自分に合ったお米の魅力を発見してみてください。
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