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みなさんは、「ハワイ」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?青い海と白い砂浜、まぶしい太陽の光、火山、フラやサーフィンなどをイメージする方も多いかもしれません。そんな豊かな自然や文化を持つハワイですが、実はたくさんの種類の「鳥」がいるんです……!
そこで、今回のコラムでは、ハワイの鳥についてわかりやすくていねいに解説します。ハワイにはどんな鳥がいるのか、ハワイならではといえる王族と鳥との関わり、鳥の羽を使ったアイテムなどをご紹介していきたいと思います。
ハワイに行ってみたいという方、ハワイの鳥に興味があるという方などは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
まずは、ハワイで見かけることができる鳥をご紹介します。ハワイ在来の鳥は約50種で、そのうちの多くが固有種だと言われています。森や海など見かける場所が異なりますので、一緒にそれぞれの鳥についてチェックしていきましょう!
まずは、ハワイの豊かな森で見られる鳥たちをご紹介します。
ハワイ諸島固有種のハワイミツスイ属のなかで、最もよく見られる種がアパパネです。ハワイ固有の樹木オヒアの花の蜜を主に食べています。そのため、オヒアの花が咲く高地の森林で多く見られます。鮮やかな深紅色をした体の上面と胸部、黒い翼と尾、白い腹部、長く曲がったくちばしなどが特徴です。
アパパネと同じくハワイミツスイに属していますが、イイヴィはアパパネよりもやや大きく、腹部とくちばしが赤いという特徴があります。準絶滅危惧種であり個体数が少なく、4,500フィート(1,371m)以上の高地の森林でのみ見ることができます。
ハワイミツスイの仲間ですが、島ごとに亜種がいる鳥です。たとえば、カウアイアマキヒは体長は約11cm、雄は他島のアマキヒよりも長いくちばしを持っています。ハワイ島のハワイアマキヒは、明るい色の羽、カーブがなだらかなくちばしが特徴です。また、ハワイアマキヒは雑食性で、昆虫や小さな節足動物、そしていくつかの種類の花の蜜などを食べています。
ハワイの「州の鳥」に指定されている鳥で、ハワイガンとも呼ばれています。ハワイの固有種で、人々が住む前からハワイに生息していたと言われています。頭や首の背中側、くちばし、足は黒色、胸部は淡い茶色、翼と背中の羽は縞が入った灰色をしているのが特徴です。地上の草を食べるため歩くことが多く、泳ぐことはほとんどありません。
続いて、ハワイの海辺で見られる鳥をご紹介します!こちらも、個性豊かな鳥たちがたくさんいますよ……!
成鳥は体長が約1m、翼を広げると2mを超える大型の鳥ですが、体重は1kgほどと身軽です。くちばしは長く、先端が鉤状になっていること、尾羽がV字状になっていることなどが外見の特徴です。雄の成鳥は喉に赤い喉袋があるのですが、これを求愛のときに膨らませます。膨らむと赤いハートの形になるのが何とも可愛らしいですよ。
鳴き声からその名がついた「アー」は、体長は約75cmで、翼を広げると1.5mほどになる鳥です。和名は「アカアシカツオドリ」というのですが、その通り、赤い脚を持っているのが特徴です。目の上とクチバシの根元に赤い皮膚が見えることや、青く隈取られた目の縁などがユニークです。
全長80cmほどで、細長い尾、黒い過眼線、オレンジ色のくちばしなどが特徴の鳥です。海鳥のなかでは小柄なため、ほかの海鳥から獲物を横取りされてしまうことも……。また、猫やマングースなどから身を守るため、海辺ではなく海から離れた崖などに巣を作る習慣があります。ちなみに、「コアエ(Koaʻe)」は、ハワイ語でネッタイチョウの総称です。
長く伸びた赤い尾羽とくちばし、それに白い体が青い海に映える、印象的な鳥です。コアエ・ケアより大きく、全長は約90cm、翼を広げると110cmほどになります。海のうえを元気よく飛びまわり、餌となる魚やイカを探します。翼を半分にたたみ、かなり高いところから海に飛び込み、3mくらいの深さまで潜って魚やイカを捕まえることができます。
ハワイにはさまざまな鳥がいることがわかりましたね。ここからは、ハワイならではといえる、王族と鳥との関係性についてご紹介します。
ハワイ先住民の人々にとって、鳥の羽はとても貴重なものでした。なかなかとれないため、王族のみしか身に着けられなかったそうです。
鳥の羽を使ったLei hulu(レイフル)は、素材集めから制作まで、時間をかけてていねいに行われました。羽収集の専門職・ポエカハイマヌが何週にもわたって森に入り、鳥の鳴き声をまねて呼び寄せ、粘着性のあるパパラケパウの実を先端につけた棒で在来種のミツドリを捕まえます。その後、貴重な羽を数本取り、また羽根が育つよう放鳥しました。時代とともに別の鳥が入ってくると、キジ、ガチョウ、ニワトリ、クジャクなどの羽根もレイフル 作りに取り入れていきました。
続いて、鳥の羽を使用したさまざまなアイテムをチェックしていきましょう!
レイフルは、羽根で作られたレイのことです。「フル(hulu)」は、ハワイ語で「羽根」という意味があります。鳥の羽根を1枚1枚ひもに巻き付けてていねいに作られます。ハワイ王朝時代には、王族のみが身につけられるものでした。現在でも、王族について歌ったフラの曲を踊るときなどに、赤や黄色などロイヤルカラーのレイフルを使うことがあります。
「アフウラ(ahuula)」と呼ばれるケープ・マントもあります。赤や黄色など鮮やかな鳥の羽根から作られます。マントの長さは階級を表しているとされ、足首くらいまである長いマントは、最高位の王族の証です。さらに、装飾品であると同時に、マントは戦いのときに体を守るための防護服としても使われていました。
羽から作られたヘルメットは「マヒオレ(mahiole)」と呼ばれます。戦いの際、王族や酋長(男性)がマントと一緒に着用していました。軽くて丈夫な枠組みをベースに、赤や黄色の数万枚のフェザーで装飾して制作します。
長い棒の先に円柱形の羽根飾りをつけたものが「カヒリ(kahili)」です。王族の威信と存在を示すしるしでした。羽は、ハワイ固有種の鳥だけでなく、捕るのが難しい海鳥、西欧人が来島してからはクジャクや外来種の鳥のものも使われました。また、なかには染めてから使用されたものもありました。羽を根元で結び、棒に結わいつけて作りますが、羽毛が小さい場合は、樹脂などで接着して作ります。
最後に、フラダンス衣装の専門店「マウナロア」で取り扱っている、鳥にまつわる商品をいくつかご紹介します。レイなどのステージ衣装から、毎日の生活に取り入れやすいTシャツまで、身につけるだけでハワイらしさ満点のアイテムばかりですよ♪
本物の鳥の羽を使用した、エアリーな雰囲気をまとったフェザーレイ。鳥の曲だけでなく、ポリアフ(ハワイ神話に出てくる雪の女神)の曲などにもおすすめです。上品なホワイトや、イエローやレッドといったビビッドなカラーなど、バリエーションも豊富。ぜひご自身のお好みや、踊る曲の雰囲気に合わせて選んでみてくださいね。
ハワイ語でネッタイチョウの総称である「コアエ」がおしゃれにデザインされたシンプルなTシャツ。女性らしく、デコルテが見えながらも露出は少なめなので、上品に着ていただけます。毎日の生活にはもちろん、スカートからズレ出しにくい長めの丈感や伸縮性のある素材のため、フラのレッスン着としてもおすすめです。
「コアエ」がオヘカパラ調に大胆でモダンにデザインされたドルマンスリーブTシャツです。ボートネックはデコルテをきれいに見せてくれるうえに、前後2wayで着ることができます。ゆったりとしたドルマンスリーブなので、二の腕が気になる方にもおすすめ。
ハワイには多くの固有の鳥が生息していることがわかりましたね。日本では見られない鳥もいて、とても興味深かったのではないでしょうか。
また、レイフルをはじめとして、鳥はハワイの王族や歴史・文化に大きく関わっています。最後にご紹介したように、私たちの生活に取り入れやすい商品もありますので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
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みなさんは、「ハワイ」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
青い海と白い砂浜、まぶしい太陽の光、火山、フラやサーフィンなどをイメージする方も多いかもしれません。そんな豊かな自然や文化を持つハワイですが、実はたくさんの種類の「鳥」がいるんです……!
そこで、今回のコラムでは、ハワイの鳥についてわかりやすくていねいに解説します。ハワイにはどんな鳥がいるのか、ハワイならではといえる王族と鳥との関わり、鳥の羽を使ったアイテムなどをご紹介していきたいと思います。
ハワイに行ってみたいという方、ハワイの鳥に興味があるという方などは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
目次
ハワイで見かける代表的な鳥
まずは、ハワイで見かけることができる鳥をご紹介します。ハワイ在来の鳥は約50種で、そのうちの多くが固有種だと言われています。森や海など見かける場所が異なりますので、一緒にそれぞれの鳥についてチェックしていきましょう!
森の鳥
まずは、ハワイの豊かな森で見られる鳥たちをご紹介します。
アパパネ
ハワイ諸島固有種のハワイミツスイ属のなかで、最もよく見られる種がアパパネです。ハワイ固有の樹木オヒアの花の蜜を主に食べています。そのため、オヒアの花が咲く高地の森林で多く見られます。鮮やかな深紅色をした体の上面と胸部、黒い翼と尾、白い腹部、長く曲がったくちばしなどが特徴です。
イイヴィ
アパパネと同じくハワイミツスイに属していますが、イイヴィはアパパネよりもやや大きく、腹部とくちばしが赤いという特徴があります。準絶滅危惧種であり個体数が少なく、4,500フィート(1,371m)以上の高地の森林でのみ見ることができます。
アマキヒ
ハワイミツスイの仲間ですが、島ごとに亜種がいる鳥です。たとえば、カウアイアマキヒは体長は約11cm、雄は他島のアマキヒよりも長いくちばしを持っています。ハワイ島のハワイアマキヒは、明るい色の羽、カーブがなだらかなくちばしが特徴です。また、ハワイアマキヒは雑食性で、昆虫や小さな節足動物、そしていくつかの種類の花の蜜などを食べています。
ネネ
ハワイの「州の鳥」に指定されている鳥で、ハワイガンとも呼ばれています。ハワイの固有種で、人々が住む前からハワイに生息していたと言われています。頭や首の背中側、くちばし、足は黒色、胸部は淡い茶色、翼と背中の羽は縞が入った灰色をしているのが特徴です。地上の草を食べるため歩くことが多く、泳ぐことはほとんどありません。
海辺の鳥
続いて、ハワイの海辺で見られる鳥をご紹介します!こちらも、個性豊かな鳥たちがたくさんいますよ……!
イヴァ
成鳥は体長が約1m、翼を広げると2mを超える大型の鳥ですが、体重は1kgほどと身軽です。くちばしは長く、先端が鉤状になっていること、尾羽がV字状になっていることなどが外見の特徴です。雄の成鳥は喉に赤い喉袋があるのですが、これを求愛のときに膨らませます。膨らむと赤いハートの形になるのが何とも可愛らしいですよ。
アー
鳴き声からその名がついた「アー」は、体長は約75cmで、翼を広げると1.5mほどになる鳥です。和名は「アカアシカツオドリ」というのですが、その通り、赤い脚を持っているのが特徴です。目の上とクチバシの根元に赤い皮膚が見えることや、青く隈取られた目の縁などがユニークです。
コアエ・ケア
全長80cmほどで、細長い尾、黒い過眼線、オレンジ色のくちばしなどが特徴の鳥です。海鳥のなかでは小柄なため、ほかの海鳥から獲物を横取りされてしまうことも……。また、
猫やマングースなどから身を守るため、海辺ではなく海から離れた崖などに巣を作る習慣があります。ちなみに、「コアエ(Koaʻe)」は、ハワイ語でネッタイチョウの総称です。
コアエ・ウラ
長く伸びた赤い尾羽とくちばし、それに白い体が青い海に映える、印象的な鳥です。コアエ・ケアより大きく、全長は約90cm、翼を広げると110cmほどになります。海のうえを元気よく飛びまわり、餌となる魚やイカを探します。翼を半分にたたみ、かなり高いところから海に飛び込み、3mくらいの深さまで潜って魚やイカを捕まえることができます。
ハワイ王族と鳥の関わり
ハワイにはさまざまな鳥がいることがわかりましたね。ここからは、ハワイならではといえる、王族と鳥との関係性についてご紹介します。
王族のみが身に着けられる
ハワイ先住民の人々にとって、鳥の羽はとても貴重なものでした。なかなかとれないため、王族のみしか身に着けられなかったそうです。
鳥の羽を使ったLei hulu(レイフル)は、素材集めから制作まで、時間をかけてていねいに行われました。羽収集の専門職・ポエカハイマヌが何週にもわたって森に入り、鳥の鳴き声をまねて呼び寄せ、粘着性のあるパパラケパウの実を先端につけた棒で在来種のミツドリを捕まえます。その後、貴重な羽を数本取り、また羽根が育つよう放鳥しました。時代とともに別の鳥が入ってくると、キジ、ガチョウ、ニワトリ、クジャクなどの羽根もレイフル 作りに取り入れていきました。
鳥の羽を使用したアイテム
続いて、鳥の羽を使用したさまざまなアイテムをチェックしていきましょう!
①レイフル
レイフルは、羽根で作られたレイのことです。「フル(hulu)」は、ハワイ語で「羽根」という意味があります。鳥の羽根を1枚1枚ひもに巻き付けてていねいに作られます。ハワイ王朝時代には、王族のみが身につけられるものでした。現在でも、王族について歌ったフラの曲を踊るときなどに、赤や黄色などロイヤルカラーのレイフルを使うことがあります。
②マント
「アフウラ(ahuula)」と呼ばれるケープ・マントもあります。赤や黄色など鮮やかな鳥の羽根から作られます。マントの長さは階級を表しているとされ、足首くらいまである長いマントは、最高位の王族の証です。さらに、装飾品であると同時に、マントは戦いのときに体を守るための防護服としても使われていました。
③ヘルメット
羽から作られたヘルメットは「マヒオレ(mahiole)」と呼ばれます。戦いの際、王族や酋長(男性)がマントと一緒に着用していました。軽くて丈夫な枠組みをベースに、赤や黄色の数万枚のフェザーで装飾して制作します。
④カヒリ
長い棒の先に円柱形の羽根飾りをつけたものが「カヒリ(kahili)」です。王族の威信と存在を示すしるしでした。羽は、ハワイ固有種の鳥だけでなく、捕るのが難しい海鳥、西欧人が来島してからはクジャクや外来種の鳥のものも使われました。また、なかには染めてから使用されたものもありました。羽を根元で結び、棒に結わいつけて作りますが、羽毛が小さい場合は、樹脂などで接着して作ります。
身につけるだけでハワイを感じられる鳥のアイテム♪
最後に、フラダンス衣装の専門店「マウナロア」で取り扱っている、鳥にまつわる商品をいくつかご紹介します。レイなどのステージ衣装から、毎日の生活に取り入れやすいTシャツまで、身につけるだけでハワイらしさ満点のアイテムばかりですよ♪
フェザーレイ
本物の鳥の羽を使用した、エアリーな雰囲気をまとったフェザーレイ。鳥の曲だけでなく、ポリアフ(ハワイ神話に出てくる雪の女神)の曲などにもおすすめです。上品なホワイトや、イエローやレッドといったビビッドなカラーなど、バリエーションも豊富。ぜひご自身のお好みや、踊る曲の雰囲気に合わせて選んでみてくださいね。
コアエ Tシャツ
ハワイ語でネッタイチョウの総称である「コアエ」がおしゃれにデザインされたシンプルなTシャツ。女性らしく、デコルテが見えながらも露出は少なめなので、上品に着ていただけます。毎日の生活にはもちろん、スカートからズレ出しにくい長めの丈感や伸縮性のある素材のため、フラのレッスン着としてもおすすめです。
コアエ ドルマンTシャツ
「コアエ」がオヘカパラ調に大胆でモダンにデザインされたドルマンスリーブTシャツです。ボートネックはデコルテをきれいに見せてくれるうえに、前後2wayで着ることができます。ゆったりとしたドルマンスリーブなので、二の腕が気になる方にもおすすめ。
個性豊かなハワイの鳥たちに親しもう♪
ハワイには多くの固有の鳥が生息していることがわかりましたね。日本では見られない鳥もいて、とても興味深かったのではないでしょうか。
また、レイフルをはじめとして、鳥はハワイの王族や歴史・文化に大きく関わっています。最後にご紹介したように、私たちの生活に取り入れやすい商品もありますので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
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