掲載日:2025.06.06

「日本三大妖怪」とは?それぞれの伝説や恐ろしい最強の妖怪もご紹介!

みなさんは、「日本三大妖怪」と聞いたとき、3つの妖怪がすぐに思い浮かびますか?
日本三大妖怪とは、鬼、天狗、河童のことを指します。それぞれ、アニメやマンガなどに登場することも多いですが、いったいどんな妖怪なのか詳しくは知らない、という方も多いのではないでしょうか。

このコラムでは、日本三大妖怪は誰が決めたのか、日本三大妖怪の特徴や伝説、恐ろしい最強の妖怪、妖怪の起源や歴史などをわかりやすくていねいに解説します。
最後には、妖怪がお好きな方におすすめのアイテムもご紹介しますよ♪

日本三大妖怪とは?

まずは、そもそも「日本三大妖怪」って何?という方のために、基本的な情報をご紹介します!

日本三大妖怪って何者?

日本三大妖怪って何者?

日本三大妖怪は、鬼・天狗・河童のことです。
そもそも「妖怪」とは、一般常識や人知では説明ができない、不思議な力や超自然的な事象、非日常的な現象をモチーフとしたキャラクター・化け物のことです。

日本には数多くの妖怪が存在しているとされていますが、妖怪たちのなかでも名実ともに上位である三体を「日本三大妖怪」と特定しています。ただし、どの三体を指すのかについては、諸説あります。

日本三大妖怪を決めたのは?

現在最も有力な日本三大妖怪は、鬼・天狗・河童ですが、これは怪研究家であり作家でもある多田克己さんという方が定義したものです。鬼・天狗・河童は、日本で広く伝承されている種族です。
ちなみに、この三体に「狐(妖狐)」と「狸(化け狸)」を加えて「日本五大妖怪」とする説もあります。

日本三大妖怪についてもっと知る!

日本三大妖怪の基礎がわかったところで、ここからはそれぞれの妖怪についての特徴、伝説を簡単にご紹介します。

鬼

鬼は、人型の妖怪で、角や牙を持っていること、腰にトラの皮のふんどしを締めており、手に金棒を握っていることなどが外見的な特徴です。荒々しい性格であり、力がとても強いことでも知られています。鬼の伝説は多数ありますが、有名なものとしては、大江山に残る鬼伝説や、日本最古の鬼伝説といわれる「鬼住山ものがたり」などがあります。

鬼についてより詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事を読んでみてくださいね。

鬼の正体とは!日本三大妖怪である鬼の種類を徹底解説

天狗

天狗

天狗は、山伏のような恰好をしており、赤い顔、高い鼻、羽扇子を持っていることなどが見た目の特徴です。妖怪の一種ですが、山の神様とされることも多く、山岳信仰にも深く結びついています。

天狗の伝説としては、牛若丸(のちの源義経)が僧正ヶ谷で鞍馬天狗から武芸を学んだという逸話や、寺の建立を手伝ったとされる最乗寺の天狗(神奈川)伝説などがあります。

天狗についてより詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事を読んでみてくださいね。

日本三大妖怪 のひとつ「天狗」とは?各地に伝わる天狗伝説もご紹介!

河童

河童

河童は、水陸両生で水辺に棲むといわれている妖怪です。子どものような姿、頭の上にある水の入った皿、おかっぱ頭などが外見上の特徴です。水神または水神の一族と考えられており、全国各地に伝説が残っています。
有名なものとしては、岩手県遠野市のもの。この地域には、昔多くの河童が住んでおり、人々にいたずらをしたりしていたと言われています。

河童についてより詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事を読んでみてくださいね。

日本三大妖怪の河童の正体は?本当は怖いけどユーモラスで不思議な存在!

最も恐ろしい最強の妖怪は?

最も恐ろしい最強の妖怪は?

現代のキャラクター的なイメージから、妖怪に「親しみやすい」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし、なかには、恐ろしい最強の妖怪もいるんですよ……!

日本三大「悪」妖怪って一体誰⁉

日本には、日本三大「悪」妖怪と呼ばれる妖怪がいます。

酒呑童子(しゅてんどうじ)は、鬼であり、京都の大江山(または伊吹山)に住んでいたと言われています。名前の由来は、お酒好きであることから。また、酒呑童子は「茨木童子(いばらきどうじ)」をはじめとする、多くの鬼を従えていました。

玉藻前(たまものまえ)は、鳥羽天皇(在位期間:1107年~1123年)から愛された絶世の美女です。しかしその正体は人間ではなく、妖狐だったそうです。ちなみに、モデルは寵妃から皇后となった藤原得子・美福門院(びふくもんいん)であるという説が有力です。

大嶽丸(おおたけまる)は鬼神で、鈴鹿山(伊勢と近江のあいだ)に住んでいたと言われています。「鬼神魔王」とも言われ、神通力を操っていたそうです。なお、大嶽丸の伝説は、当時流行していた疫病、山賊、それを平定した軍など、さまざまなものが混ざりあって作られました。

これらの妖怪は、民話や伝説の中で特に恐れられ、人々や社会に多くの被害をもたらした存在として知られています。

妖怪の総大将は?

先ほどからご紹介している通り、日本には多くの妖怪が存在すると言われています。ここからはそんな妖怪のなかで、「総大将」についてご紹介します!

ぬらりひょん

ぬらりひょんは、人間のおじいさんのような見た目をしています。夕方、人々が忙しいときに勝手に家に来て、お茶を飲んだり、たばこをふかしたりするという特徴があります。ちなみに、家に来られた人間は、忙しさのあまり、ぬらりひょんには気づかないことが多いとか。ぬらりひょんは妖怪の総大将というイメージがあると思いますが、これは近年後付けでついたイメージなんです。その理由は、「ゲゲゲの鬼太郎」の影響が強いからなんです。

山本五郎左衛門

ぬらりひょんより前の妖怪の総大将としては、山本五郎左衛門が挙げられます。江戸時代中期の妖怪物語『稲生物怪録』に登場する魔王であり、妖怪の頭領として描かれているんですよ。妖怪たちを引き連れる頭領であり、正体は天狗でも狐狸でもないとされています。

そもそも妖怪って何?

ここまでさまざまな妖怪をご紹介しましたが、そもそも妖怪って何?と不思議に思っている方も多いはず。ここからは、妖怪の基礎を一緒にチェックしていきましょう!

妖怪の起源と歴史

古代日本では、自然への恐れや、理屈では説明できない現象などの答えとして「妖怪」という存在を生み出していました。

古くから、妖怪はさまざまな書物に登場します。たとえば、『古事記』『日本書紀』『風土記』などには「鬼」「大蛇」といった記述が見られます。また、平安時代には、『日本霊異記』や『今昔物語集』などの説話集に、妖怪にまつわる説話も含まれています。

江戸時代にフィクションとして楽しむ娯楽へ

中世になると、絵巻物や御伽草子などで、妖怪の具体的な姿が描かれるようになりました。たとえば、『酒呑童子絵巻』には鬼が描かれています。恐ろしいと思われていた妖怪が、次第にフィクションとして人々に広まり、親しまれるようになりました。浮世絵、かるた、すごろくなどにも妖怪が登場します。

自然との関わり方で、妖怪への認識が変化

時代が進むにつれて、科学も進歩し、それまでよくわからないと思っていた自然現象を説明できるようになっていきました。このような変化のなかで人々は徐々に自然を恐れなくなり、それに伴い妖怪への熱もなくなっていきました。

しかし一方で、「妖怪はいないけれどもいるということにして楽しんだ方がいい」という考え方もあり、18世紀後半に妖怪文化が盛んになるという動きも見られました。

妖怪は学問の世界へ

明治時代になると、妖怪を学問的にとらえる動きが登場しました。たとえば、哲学者・井上円了は「妖怪学」を提唱。大正から昭和にかけては、風俗史学や民俗学などの分野で妖怪をテーマにした研究がさかんに行われました。

水木しげるにより現代の妖怪文化再熱!

妖怪の再ブームの火付け役となったのが、1968年(昭和43)にテレビアニメの放送が開始された、水木しげるさん作の「ゲゲゲの鬼太郎」です。さまざまな特徴を持つ妖怪たちの物語は、子どもから大人まで多くの人を魅了しました。水木しげる記念館など、作品に関係する地も多くあります。

幽霊とはどう違う?

幽霊とはどう違う?

妖怪と混同しやすいのが「幽霊」です。
妖怪が非日常的な現象や超自然的な現象をイメージとして表したものを指しますが、民俗学者・柳田國男によると、幽霊は死んだ人が生きていた時の姿で現れたもの、と定義されています。

具体的な違いとしては、幽霊が特定の人に憑くのに対し、妖怪は誰でも見境なく脅かしたりいたずらをしたりします。また、幽霊は丑三つ時(真夜中の午前2時から2時半ごろ)に出やすいとされていますが、妖怪は時間に関係なく出てきます。さらに、幽霊は足がないのが一般的ですが、妖怪は足を持っているものも多くいます。

妖怪が好きなあなたにオススメ

最後に、妖怪がお好きな方におすすめのカヤ商品のシリーズをご紹介します。

倭の絵シリーズ

倭の絵シリーズ

羽織りやボトムス、トートバッグなど、毎日のファッションに取り入れやすいアイテムに、倭の絵が描かれています。人気のがしゃドクロや猫、鳳凰や兎などバリエーション豊かな柄展開なので、お好きなものを選んでみては?

浮世色シリーズ「妖怪」

浮世色シリーズ「妖怪」

「生き物」「妖怪」「神仏」などをモチーフとし、魅力あふれる日本のさまざまな浮世絵をコラージュデザインした、カヤならではのオリジナル柄です。色合い、繊細なタッチ、大胆な構図など、浮世絵のエッセンスが感じられるアイテムを取り揃えています。

特集ページでアイテムの詳細が見られますので、ぜひチェックしてみてください!

日本三大妖怪を知って、その世界に親しもう♪

日本三大妖怪を知って、その世界に親しもう♪

天狗、鬼、河童の日本三大妖怪は、アニメやマンガなどによく登場しますが、妖怪の世界の奥深さにびっくりした方も多いのではないでしょうか。もっと知りたいという方は、ぜひ詳しくご紹介しているそれぞれの記事を読んでみてくださいね。

また、記事内でご紹介した妖怪に関連するアイテムをみなさんの生活に取り入れるのも素敵ではないでしょうか♪

ぜひ、日本三大妖怪の世界を、さまざまな角度から楽しんでみてくださいね。

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