2024年の印象的な出来事と新年

2024年を振り返ってみれば、これまた味わい深い1年になりましたが、一つ印象的な出来事を挙げろと言われれば、恩人の死去とそれにまつわる一連の出来事となります。

呼子八幡神社の宮司であった八幡さんが2024年の夏にお亡くなりになりました。

祭りの山車を作りたかった父に「鯨の山車を作るなら呼子に奉納して欲しい。

かつてあった呼子くんちを復興したい。」と申し出てくれたのは八幡さんで、父の死後も私は八幡さんと何度も打ち合わせを重ねて祭の復興に至りました。

地方創生〜鯨の町おこしvol.1

呼子八幡神社 呼子八幡神社

また八幡さんは呼子の町並み保存の活動にも力を入れてらっしゃって、私の古民家を使って事業展開するプロジェクトをいつも応援してくださりました。
八幡さんが亡くなってしまい胸にぽっかり穴が開いてしまい、気持ちを建て直すのに手間取りましたが、プロジェクトに熱く共感してくださってる方々に救われました。

また呼子くんちも第3回に向けて準備が始まりましたが、八幡さん不在もあり、新体制に変わっていたこともあり、不安もありました。
ところがはじめはぎこちなくスタートした新体制も団結を増していき、クラウドファンディングの際には「ずっと続くお祭りにしたい」「子から孫へと繋がる祭りへ」「まずは100年!!」「日本を代表する祭りへ!!」と言った言葉も出てきて感動しました。

さらにお神輿と鯨の山車を並べてご神事を行ったのですが、八幡さんの娘さんが神職姿で参加していていたのです。
継承というのは、人の行為として本当に美しい、電気に打たれました。

出羽三山を巡り、新年を迎える

呼子くんち第3回はつつがなく進行しました。
闇世に光る和紙の鯨が、例年以上に鎮魂の情感を掻き立てていました。そして子供たちの大きな声とそれを身守る大人たち。最高でした。
八幡さんの想いが残っている、と感じるのです。

前回の正月に八幡さんに挨拶した際に「正月は日本人の基本です。」と返信が来ました。
日本人にとって、過去も未来もなく今しかない、今が連続しているのが生命である。伊勢神宮の遷宮や元号で世が変わるように、みずみずしく刷新し続けるのが日本人の感覚。

2025年は、会社も創業から49期。
49期から50期の2年をかけて50周年yearsと名打って、ブランドや組織体制の改革、地方創生プロジェクトなど、今後10-20年を見据えた変革を起こしていきます。
自惚れず、澱まず、未来志向で。
気持ちを刷新して新鮮な気持ちでやりきっていくつもりです。

本年もよろしくお願いいたします。

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統括プロフィール画像

筆者プロフィール:進藤さわと

アミナコレクション創業者 進藤幸彦の次男坊。2010年に社長に就任。
1975年生まれ。自然と歴史と文化、それを巡る旅が好き。


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