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このコラムを読んでいる方は、「蛇について知りたい」、「蛇食に興味がある」という方が多いでしょう。世界各地に伝わる神話では、蛇は、神として崇められると同時に毒をもつ恐ろしい存在とされており、脱皮を繰り返すことから死と再生の象徴とも言われています。一方で蛇料理には色々と種類があり、食べることができます。蛇から作られる疲労回復や冷え性などにも効果がある漢方や薬もあるのです。
2025年は、蛇の巳年になります。巳年にちなんで蛇料理や歴史、蛇の薬やお酒について興味がある方はぜひ、読んでみてください。
【注意】蛇の画像が出てきますので、苦手な方はご注意ください。
蛇料理にはどんな歴史があるのか、蛇はどんな味がするのか詳しく説明します。
中国の広東地方では、特に蛇を食材として使用しています。蛇を使用した広東料理は、伝統的であり、蛇専門のお店や料理店が広州や香港にはいくつかあります。また、台湾でも蛇スープを提供するお店が各地にあり、広東地方ほど一般的ではないですが蛇料理が親しまれているのです。
マムシの滋養強壮や漢方は、中国4000年の歴史の中で培われ、とても古くからあります。昔の人は、様々な経験を通して、マムシにはどんな効能があるのか科学的な実験を行い、証明しています。また、漢方医学は5世紀のはじめに朝鮮半島を経由し、中国から日本に伝わったことが始まりであり、漢方は日本で独自の進化を遂げています。
蛇の骨は、小骨ですが硬すぎる骨がたくさんあり、筋肉質な肉は噛み切ることが難しいです。また、毒蛇は肉が柔らかく、無毒の蛇は肉が硬いため、毒がある蛇は、鍋や煮込み料理にして、無毒の蛇は唐揚げにするのがおすすめです。
蛇は、あっさりとした鶏肉のような食感です。調理法にもよりますが、脂ののった魚と鶏モモ肉の中間のような濃厚な味わいで絶品です。これは、食べてみないと感じ方が人それぞれなのでぜひ、食べてみてください。
世界には様々な種類の蛇料理があります。ぜひ食べてみてほしい料理のおすすめをご紹介します。
ウミヘビを使ったいらぶー汁は、沖縄の郷土料理です。「いらぶー」とは、エラブウミヘビのことを指し、いらぶーを硬く乾燥した燻製にしてから保存し、手間と時間をかけてもどし、煮込んで出汁をとった料理です。
かつては、高級な宮廷料理として扱われていたため、庶民はめったに口にできない料理でした。ですが、現在は、提供しているお店もあり、一般人でも食べられるようになっています。薬用効果がある料理のため、産後や病後など滋養料理としても沖縄で人気があります。
一般的な中華スープと同じようにさらっとしている湯(たん)と、とろっとしている羹(かん)に分かれます。有名なのは、羹であり、冬眠前の蛇は脂がのっていて美味しいですし、秋に食べると一冬風邪をひかないと言われています。
薬膳仕立ての蛇を丸々一匹使った鍋です。硬い肉質の蛇をじっくり煮込んで骨でだし汁をとって、骨から肉をほぐします。上品で旨味がたくさん入ったスタミナ満点の蛇鍋は、体をぽかぽかと温かくしてくれるでしょう。野生動物の肉(ジビエ)を使った鍋料理は、肉質が非常に健康的で美味しいです。
蛇は、骨が硬いので唐揚げや素揚げにするのもおすすめです。おつまみ感覚で食べられて、噛めば旨味があります。ですが、揚げても骨の硬さは、あごの強い男性ならやっとかみ砕けるくらいなので食べる際は、注意しましょう。
骨を取って蛇の炒め物にすることで食べやすくなります。ネギと一緒に塩でさっと炒めると鶏肉のようなさっぱりとした味わいになります。
蛇を食べる方法をご紹介します。
蛇がいる場所としては、水場が近くにある森林で適度にアップダウンがあるところです。蛇が餌とする小動物がたくさんいるので蛇がいる確率が高いでしょう。蛇を見つけたら尾を足で踏みつけてから動きを押さえ、さらに頭を逆の足で踏んで固定します。首の後ろを手でぎゅっとつかんで持ち上げ捕獲します。
蛇は頭の後ろを確保すれば嚙みつくことはありません。注意しながら蛇の頭を取ります。そして首を切った後、胴体に切れ目を入れて尻尾から皮を剥ぎます。捌いている途中でも頭や体はしばらくの間動いているので、怪我をしないように気を付けながら調理することが大切です。
蛇料理店や蛇のテーマパークなどでは、蛇を調理してくれるお店があります。蛇のテーマパークには、蛇料理を堪能できる食堂があり、カゴの中にある生きた蛇を取り出して調理してくれます。ですが、ただいま、蛇のテーマパーク、ジャパン・スネークセンターの食堂は無期限の休業中です(2024年12月現在)。また、本場中国や香港に行けば、蛇料理の専門店がいくつか見つかります。
蛇を食べるのは、アジアの地域がほとんどです。特に中国や香港やカンボジアでは蛇を食し、インドネシアではコブラを食べます。また、ベトナムでは、蛇は高級食材として扱われており、重要な会や宴会などでも食べられています。一方で、アイルランドやハワイ、ニュージーランドや南極には蛇がいないため、蛇を食べる機会がないでしょう。
蛇の薬には、滋養強壮の効果を期待して蛇を焼いたり、煎じたりして薬として使用しているものがあります。蛇の生命力にあやかる気持ちもあるのでしょう。
マムシを姿や形を残す状態で黒焼きにしたものです。爬虫類における黒焼利用においては、ヘビ類が最も種類と効能の多様度は高く、マムシの黒焼は、幅広い症状に利用されています。
ハンピは、マムシから取れる生薬で、滋養強壮剤として、日本人に愛用されています。天然の赤マムシを捕獲して加熱処理し、天日乾燥し、皮と内臓を取り除き粉末にしたものです。栄養補給や体のだるいときにハチミツや水あめに混ぜて飲むとおいしく飲めます。
シマヘビの腹部をさいて内臓を取り出し、炭火で乾燥したものです。健康食品であり、コラーゲンが含まれています。
白花蛇舌草は、蛇の字が入っていますが、蛇の漢方薬ではありません。アカネ科植物のフタバムグラを使用しており、白い花と蛇の舌のような形状の葉をもっています。中国では生薬として利用されてきています。
主に毒蛇を使用したお酒です。蛇酒には、ハブ酒とマムシ酒、三蛇酒の3つがあります。古い歴史や様々な効能があるのでご紹介します。また、三蛇酒とは、ハブやまむし、コブラの三種類の蛇と20種類以上の薬科を用いて作るスタミナのお酒のことです。
中国医学では、太古の昔から滋養強壮には、蛇や蛇の組織が良いとされてきました。最も早いものとして記録に残っているのは、中国の西周朝(紀元前771年)で飲用が確認されています。医学書では、紀元前300年から紀元200年頃にまとめたとされ、神農本草経にも蛇の薬効に関する記述が残されています。
蛇酒のハブ酒とマムシ酒、三蛇酒の3つの効能を詳しく表でご説明します。
漬け込み酒とは、毒をもつ蛇をガラスの瓶などに入れてライスワインと一緒に漬け込むお酒のことです。漬け込むことで蛇のエッセンスや毒液を酒に溶け込ませます。漢方薬と一緒に何か月も漬け込み、気付け薬や強壮剤として小さな器で少量飲用されます。
混ぜ込み酒は、蛇の血や胆汁を混ぜ込んでいる体液がお酒に混ぜ込まれています。そのため、寝かせることはせずにそのまま少量飲用できます。
このコラムでは、蛇について知りたい方や蛇食に興味がある方に蛇の歴史や蛇食などをご紹介しています。
中国の広東地方では、特に蛇を食材として使用しており、広東料理では伝統的で蛇専門のお店や料理店がいくつもあります。また、中国4000年の歴史の中でも古くからマムシの滋養強壮や漢方があり、とても古くから取り入れられています。
蛇の中でもマムシの黒焼は、幅広い症状に利用されており、効能の多様度が高いです。また、マムシからとれるハンピという生薬は滋養強壮剤として日本では愛用されており、栄養補給や体のだるいときに飲むと美味しくて飲みやすいです。そして、シマヘビは、炭火で乾燥するとコラーゲンが含まれているため、健康食品として使用されています。
今年は巳年の「蛇」の年なのでぜひ、蛇や蛇食を知るきっかけになるコラムとして読んでいただければと思います。
このコラムを読んでいる方は、「蛇について知りたい」、「蛇食に興味がある」という方が多いでしょう。世界各地に伝わる神話では、蛇は、神として崇められると同時に毒をもつ恐ろしい存在とされており、脱皮を繰り返すことから死と再生の象徴とも言われています。一方で蛇料理には色々と種類があり、食べることができます。蛇から作られる疲労回復や冷え性などにも効果がある漢方や薬もあるのです。
2025年は、蛇の巳年になります。巳年にちなんで蛇料理や歴史、蛇の薬やお酒について興味がある方はぜひ、読んでみてください。
【注意】
蛇の画像が出てきますので、苦手な方はご注意ください。
目次
蛇料理の歴史とは?どんな味がする?
蛇料理にはどんな歴史があるのか、蛇はどんな味がするのか詳しく説明します。
蛇料理の本場は中国
中国の広東地方では、特に蛇を食材として使用しています。蛇を使用した広東料理は、伝統的であり、蛇専門のお店や料理店が広州や香港にはいくつかあります。また、台湾でも蛇スープを提供するお店が各地にあり、広東地方ほど一般的ではないですが蛇料理が親しまれているのです。
滋養強壮の漢方
マムシの滋養強壮や漢方は、中国4000年の歴史の中で培われ、とても古くからあります。昔の人は、様々な経験を通して、マムシにはどんな効能があるのか科学的な実験を行い、証明しています。また、漢方医学は5世紀のはじめに朝鮮半島を経由し、中国から日本に伝わったことが始まりであり、漢方は日本で独自の進化を遂げています。
蛇の肉は筋肉質で骨は多くて硬い
蛇の骨は、小骨ですが硬すぎる骨がたくさんあり、筋肉質な肉は噛み切ることが難しいです。また、毒蛇は肉が柔らかく、無毒の蛇は肉が硬いため、毒がある蛇は、鍋や煮込み料理にして、無毒の蛇は唐揚げにするのがおすすめです。
どんな味がするのか
蛇は、あっさりとした鶏肉のような食感です。調理法にもよりますが、脂ののった魚と鶏モモ肉の中間のような濃厚な味わいで絶品です。これは、食べてみないと感じ方が人それぞれなのでぜひ、食べてみてください。
世界の蛇料理を紹介
世界には様々な種類の蛇料理があります。ぜひ食べてみてほしい料理のおすすめをご紹介します。
沖縄のいらぶー汁(ウミヘビ)
ウミヘビを使ったいらぶー汁は、沖縄の郷土料理です。「いらぶー」とは、エラブウミヘビのことを指し、いらぶーを硬く乾燥した燻製にしてから保存し、手間と時間をかけてもどし、煮込んで出汁をとった料理です。
かつては、高級な宮廷料理として扱われていたため、庶民はめったに口にできない料理でした。ですが、現在は、提供しているお店もあり、一般人でも食べられるようになっています。薬用効果がある料理のため、産後や病後など滋養料理としても沖縄で人気があります。
中国料理の蛇スープ
一般的な中華スープと同じようにさらっとしている湯(たん)と、とろっとしている羹(かん)に分かれます。有名なのは、羹であり、冬眠前の蛇は脂がのっていて美味しいですし、秋に食べると一冬風邪をひかないと言われています。
蛇鍋(ジビエ鍋)
薬膳仕立ての蛇を丸々一匹使った鍋です。硬い肉質の蛇をじっくり煮込んで骨でだし汁をとって、骨から肉をほぐします。上品で旨味がたくさん入ったスタミナ満点の蛇鍋は、体をぽかぽかと温かくしてくれるでしょう。野生動物の肉(ジビエ)を使った鍋料理は、肉質が非常に健康的で美味しいです。
蛇の唐揚げや素揚げ
蛇は、骨が硬いので唐揚げや素揚げにするのもおすすめです。おつまみ感覚で食べられて、噛めば旨味があります。ですが、揚げても骨の硬さは、あごの強い男性ならやっとかみ砕けるくらいなので食べる際は、注意しましょう。
蛇の炒め物
骨を取って蛇の炒め物にすることで食べやすくなります。ネギと一緒に塩でさっと炒めると鶏肉のようなさっぱりとした味わいになります。
蛇料理を食べる方法とは?
蛇を食べる方法をご紹介します。
蛇を自分で捕獲して調理する
蛇がいる場所としては、水場が近くにある森林で適度にアップダウンがあるところです。蛇が餌とする小動物がたくさんいるので蛇がいる確率が高いでしょう。蛇を見つけたら尾を足で踏みつけてから動きを押さえ、さらに頭を逆の足で踏んで固定します。首の後ろを手でぎゅっとつかんで持ち上げ捕獲します。
蛇は頭の後ろを確保すれば嚙みつくことはありません。注意しながら蛇の頭を取ります。そして首を切った後、胴体に切れ目を入れて尻尾から皮を剥ぎます。捌いている途中でも頭や体はしばらくの間動いているので、怪我をしないように気を付けながら調理することが大切です。
蛇を調理してくれる店を探す
蛇料理店や蛇のテーマパークなどでは、蛇を調理してくれるお店があります。蛇のテーマパークには、蛇料理を堪能できる食堂があり、カゴの中にある生きた蛇を取り出して調理してくれます。ですが、ただいま、蛇のテーマパーク、ジャパン・スネークセンターの食堂は無期限の休業中です(2024年12月現在)。また、本場中国や香港に行けば、蛇料理の専門店がいくつか見つかります。
蛇を食べる地域、食べない地域
蛇を食べるのは、アジアの地域がほとんどです。特に中国や香港やカンボジアでは蛇を食し、インドネシアではコブラを食べます。また、ベトナムでは、蛇は高級食材として扱われており、重要な会や宴会などでも食べられています。
一方で、アイルランドやハワイ、ニュージーランドや南極には蛇がいないため、蛇を食べる機会がないでしょう。
蛇の薬(漢方など)にはどんなものがある?
蛇の薬には、滋養強壮の効果を期待して蛇を焼いたり、煎じたりして薬として使用しているものがあります。蛇の生命力にあやかる気持ちもあるのでしょう。
マムシの黒焼き
マムシを姿や形を残す状態で黒焼きにしたものです。爬虫類における黒焼利用においては、ヘビ類が最も種類と効能の多様度は高く、マムシの黒焼は、幅広い症状に利用されています。
ハンピ(反鼻)
ハンピは、マムシから取れる生薬で、滋養強壮剤として、日本人に愛用されています。天然の赤マムシを捕獲して加熱処理し、天日乾燥し、皮と内臓を取り除き粉末にしたものです。栄養補給や体のだるいときにハチミツや水あめに混ぜて飲むとおいしく飲めます。
乾燥縞蛇(かんそうしまへび)
シマヘビの腹部をさいて内臓を取り出し、炭火で乾燥したものです。健康食品であり、コラーゲンが含まれています。
番外編:白花蛇舌草(はくかじゃぜつそう)
白花蛇舌草は、蛇の字が入っていますが、蛇の漢方薬ではありません。アカネ科植物のフタバムグラを使用しており、白い花と蛇の舌のような形状の葉をもっています。中国では生薬として利用されてきています。
蛇酒とは?
主に毒蛇を使用したお酒です。蛇酒には、ハブ酒とマムシ酒、三蛇酒の3つがあります。古い歴史や様々な効能があるのでご紹介します。また、三蛇酒とは、ハブやまむし、コブラの三種類の蛇と20種類以上の薬科を用いて作るスタミナのお酒のことです。
蛇酒の歴史
中国医学では、太古の昔から滋養強壮には、蛇や蛇の組織が良いとされてきました。最も早いものとして記録に残っているのは、中国の西周朝(紀元前771年)で飲用が確認されています。医学書では、紀元前300年から紀元200年頃にまとめたとされ、神農本草経にも蛇の薬効に関する記述が残されています。
蛇酒の効能
蛇酒のハブ酒とマムシ酒、三蛇酒の3つの効能を詳しく表でご説明します。
・血行促進
・冷え性の改善
・精力の回復
漬け込み酒や混ぜ込み酒
漬け込み酒とは、毒をもつ蛇をガラスの瓶などに入れてライスワインと一緒に漬け込むお酒のことです。漬け込むことで蛇のエッセンスや毒液を酒に溶け込ませます。漢方薬と一緒に何か月も漬け込み、気付け薬や強壮剤として小さな器で少量飲用されます。
混ぜ込み酒は、蛇の血や胆汁を混ぜ込んでいる体液がお酒に混ぜ込まれています。そのため、寝かせることはせずにそのまま少量飲用できます。
蛇に関する文化や食文化は奥深い
このコラムでは、蛇について知りたい方や蛇食に興味がある方に蛇の歴史や蛇食などをご紹介しています。
蛇料理や漢方は本場中国が関係する
中国の広東地方では、特に蛇を食材として使用しており、広東料理では伝統的で蛇専門のお店や料理店がいくつもあります。また、中国4000年の歴史の中でも古くからマムシの滋養強壮や漢方があり、とても古くから取り入れられています。
世界の代表的な蛇料理を5つ紹介
蛇には薬や漢方がある
蛇の中でもマムシの黒焼は、幅広い症状に利用されており、効能の多様度が高いです。また、マムシからとれるハンピという生薬は滋養強壮剤として日本では愛用されており、栄養補給や体のだるいときに飲むと美味しくて飲みやすいです。そして、シマヘビは、炭火で乾燥するとコラーゲンが含まれているため、健康食品として使用されています。
今年は巳年の「蛇」の年なのでぜひ、蛇や蛇食を知るきっかけになるコラムとして読んでいただければと思います。