掲載日:2025.01.03

絵馬の意味と由来は?書き方もわかりやすくご紹介します!

もうすぐお正月ですね。華やかで日本らしく、おいしいおせち料理なども楽しめるお正月を楽しみにしているという方も多いのではないでしょうか。

そして、お正月に初詣に行くという方も多いはず。初詣では、お願いごとをしたり、おみくじを引いたりすると思いますが、「絵馬」を書いたことはありますか?

「よく見かけるけれど、絵馬のことはよくわからない……」という方に向けて、今回のコラムでは絵馬の意味や由来をわかりやすくご紹介します。また、絵馬にはなにを書けばいいのか、絵馬は持ち帰ってもいいのかなど、素朴な疑問にも答えていきます!

ぜひ最後まで読んで、絵馬について深く知ってくださいね♪

絵馬の意味と由来とは?

絵馬の意味と由来とは?

神社にお参りしたときに、いろいろな願いごとが書かれた絵馬を見たことがある方も多いと思います。まずは、絵馬がいったいどのようなもので、どのような由来があるのか、チェックしていきましょう!

絵馬の意味

「絵馬」とは、絵が描かれた木製の板で、なにかをお願いするときや、願いごとがかなったときのお礼として、神社に奉納するものです。おみくじと違って、「結ぶ」のではなく「奉納する」のが絵馬のポイントです。

名前のとおり、描かれているのは馬であることが多いです。しかし、最近ではデザインのバリエーションも豊富になってきました。たとえば、学業成就の絵馬には、勉強道具などが描かれていることもあります。

絵馬の由来・発祥

絵馬の由来・発祥

そもそも、どうして馬が描かれているの?と不思議に思う方もいるでしょう。それは、絵馬の発祥に関連しています。

古代の日本では、馬は神様の乗り物として「神馬(しんめ)」と呼ばれ、神聖な生き物として扱われていました。そして、馬を献上する風習があったのですが、馬は高価だったため、みんなが献上できたわけではありません。

そこで、土で作った馬形(うまがた)や、木で作った板立馬(いただてうま)を奉納する人もいました。この流れのなかで、馬を描いた木が奉納されるようになりました。これが、絵馬の発祥と言われています。

ちなみに、京都の貴船神社は水の神様をまつっていますが、雨ごいの祈願のときには黒い馬、晴れの祈願のときには灰色や赤毛の馬というように、目的によって違う毛色の馬が献上されていたそうです。

その後、室町時代には大きな「大絵馬」が作られるようになりました。そのときには、馬以外にも、きつねや菩薩なども描かれたそうです。江戸時代になり、絵馬は小さくなり、個人的なお願いごとを描くという、今の風習に近くなっていきました。

絵馬の書き方

絵馬には、何を書けばいいのかわからない、迷ってしまうという方も多いかもしれません。絵馬には基本的な書き方がありますので、ぜひ覚えてみてくださいね。

絵馬には何を書く?

絵馬には何を書く?

絵馬には表と裏があり、絵が描かれている方が表です。願いごとを書くのは裏側です。

まず、お願いごとを書きます。内容は具体的に詳しく書いた方がいいという考え方と、詳しく書かなくても大丈夫という考え方の両方があります。たとえば、「合格祈願」と書いても良いですし、「〇〇大学〇〇学部合格」と書いてもどちらでも大丈夫です。

次に、自分の名前や住所を書きます。最近では、プライバシーを守るために住所は書かなかったり、名前もイニシャルだけという方も多いです。多くの人の目に触れるものなので、気になる方はあまり詳しく個人情報を書かない方が良いですね。

また、絵馬に日付は書いても書かなくても大丈夫です。

絵馬は持ち帰ってもいいの?

絵馬は神社に奉納されているのをよく見かけると思いますが、家に持って帰ってもいいのでしょうか?

絵馬は、持ち帰ってはいけないというルールはありません。しかし、神様や仏様に願いごとを書いて奉納するものなので、基本的には境内にある絵馬をかける場所にかけましょう。奉納しないで帰ると、せっかく書いたお願いごとが神様や仏様に届かなくなってしまうかもしれません。

どうしても記念に持ち帰りたい!という方は、飾る場所に気をつけてみましょう。ちなみに、願いごとを書いていない絵馬であれば持ち帰ってもOKという場合もありますよ。

持ち帰った際の飾る場所

絵馬を家に持ち帰った際には、神棚などの自分の目線より高いところに飾ることがおすすめされています。神棚がお家にない場合でも、タンスの上などの高い場所に飾りましょう。

また、絵馬を置いた場所はこまめに掃除をして、いつもきれいな状態に保っておくことが大切です。

絵馬の処分方法とタイミング

絵馬の効力は1年と言われています。そのため、処分のタイミングとしては持ち帰ってから1年を目安にしましょう。または、お願いごとがかなったタイミングでも問題ありません。

処分方法としては、ごみに出すのではなく、神社やお寺に返納します。神社やお寺にある「古札入れ」に入れてみましょう。古札入れは、かごであったり、段ボールであったりと、神社によってさまざまです。

また、年末年始であれば、大晦日の「火祭」に持っていったり、年明けに行われる「どんど焼き」に持っていっても良いですね。

絵馬を書く時気を付けること

絵馬を書くときには、いくつか注意したいポイントやマナーがあります。ぜひ、神社やお寺に行く前にチェックして覚えておきましょう!

まずはお参りをしましょう

まずはお参りをしましょう

神社やお寺に行ってすぐに絵馬を書くのではなく、まずはしっかりとお参りをしましょう。神様にお参りをせずに絵馬を奉納するのは良くないマナーですので、お参りをして神様にあいさつをしたあと、授与所で絵馬を受け取り、記載しましょう。

縦書き?横書き?

絵馬を書くときには縦書きが一般的ですが、はっきりとしたルールは決まっていないため、横書きでも問題ありません。自分が書きやすい方で書いてみましょう。

代理の人が絵馬を書いても大丈夫?

お願いごとをしたい本人が神社やお寺に行けない場合は、代理の人が絵馬を書いても問題ありません。代理の方が書いたからといって、お願いごとが神様や仏様に届かないというわけではありませんので、心配しないでくださいね。

神社やお寺が近くにないという方や、ケガや病気で自分が行くことができないという方は、代理の方に絵馬を書いてもらうように頼んでみましょう。

願いが叶ったら?

絵馬に書いた願いがかなったら、なるべく早めに神社にお参りに行きましょう!神様に願いがかなったことを報告して、しっかりと感謝の気持ちを伝えます。

手を合わせてお参りをしても良いですし、再度、絵馬にお礼を書いても良いでしょう。さらに丁寧にお礼したいという方は、お礼参りのご祈祷をすることもできますよ。

古くから伝わる絵馬に願いを込めましょう♪

絵馬は、古くから日本で大切にされてきた文化・風習のひとつです。お願いごとを神様や仏様にしっかり届けるためにも、まずはお参りをするなど、ぜひマナーを守ってみてくださいね。きっと、みなさんの願いごとをかなえてくれるはずです。

このコラムが、みなさんが絵馬に興味を持ち、さらに詳しく知るきっかけになればうれしいです!

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