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みなさんは、「クリスマス」と聞いてどのような光景をイメージするでしょうか? 雪が降るホワイトクリスマス、サンタクロースがトナカイの引くそりに乗ってやってくる、大切な人と寒いなかイルミネーションを見に行く……など、人によってさまざまだと思います。
日本人にとっては、「クリスマス=冬」というのは共通の認識ですよね。しかし、すべての国がそうではありません。南半球の国々では、日本とは季節が逆になるため、日本のクリスマスシーズンは夏の気候。なかなか、真夏のクリスマスはイメージしにくいのではないでしょうか。 そこで、今回のコラムでは、南半球を代表する国のひとつ・オーストラリアのクリスマスについてご紹介していきたいと思います!
まずは、オーストラリアの季節や、夏にクリスマスが来る意味、オーストラリアのサンタクロースについてわかりやすく解説していきます。
南半球に位置するオーストラリアでは、日本と時差は少ないものの、季節が逆になります。
そのため、オーストラリアでは12月~2月が夏、3月~5月が秋、6月~8月が冬、9月~11月が春となります。また、11月~4月は雨季、5月~10月は乾季です。
オーストラリア最大の都市・シドニーの年間気温は以下のとおりです。年間の気温差は日本より小さいものの、朝晩の気温差は大きいです。
クリスマスが夏に来るということは、多くの子どもたちにとっては学校の夏休みにあたります。休みを利用して、旅行に出かけたり、家族や親戚が集まることができます。
また、オーストラリアは夏時間になり日が伸びるため、各地で行われるイベントに参加したり、クリスマスの展示をゆっくりと楽しむことができます。さらに、後ほど詳しくご紹介しますが、バーベキューを楽しんだりできるのもクリスマスが夏に来るオーストラリアならではです。
オーストラリアのサンタクロースもとてもユニークです。
サーフボードを楽しむ光景や、サンタクロースが街中を練り歩く姿などがよく見られます。オーストラリアのサンタクロースは、トナカイではなくサーフィンやカヌー、船などでやってくると考えている方も多いとか。そのため、サンタクロースがウェットスーツを着たりやサンダルを履いたりしていることもありますよ。ちなみに、トナカイの代わりにカンガルーが登場することもあります。
また、クリスマスが近づくと、各地のショッピングモールなどでサンタクロースと一緒に写真が撮れるコーナーが増えてきます。特に小さな子どもを連れた家族連れから人気があります。
ここからは、オーストラリアの真夏のクリスマスの具体的な過ごし方をご紹介します。日本と似ている部分や、まったく違う部分がありますよ。
日本でもクリスマスは家族と過ごす、という方も多いと思いますが、それ以上にオーストラリアではクリスマスは「家族と一緒に過ごす」ことが大切にされています。
いわゆる日本の「お正月」のような位置づけで、家族や親戚が集まって食事を楽しんだり、プレゼントを交換したり、ゲームをしたりしてお祝いします。
なお、オーストラリアのクリスマスは12月25日が本番。そして、後ほどご紹介する12月26日の「ボクシングデー」も人々が楽しみにしている日です。
クリスマスをビーチで過ごす人もいます。特に若者は友達同士でビーチに集まり、バーベキューをして楽しんだりすることもあります。バーベキューはお肉や野菜だけでなく、海に囲まれたオーストラリアらしく、シーフードも味わいます。
また、バーベキューだけでなくボートクルーズをしたりする人もいます。
気温も温かいですし、海水温度も21.9~23.7度くらいでとても過ごしやすいです。
クリスマスといえば、ターキーやチキン、ローストビーフというイメージがあるかと思います。しかし、先ほどもご紹介しましたが、オーストラリアのクリスマスの食事の特徴は「シーフード」を味わうこと。特にエビやオイスター、ロブスターなどが人気で、クリスマス近くになるとオーストラリアのフィッシュマーケットはとてもにぎわいます。
シーフードやお肉を豪快にバーベキューで焼いていきます。また、夏で暑いため、冷たいフルーツやワイン、ビールなども楽しみます。食後にはクリスマスケーキも食べますよ♪
日本ではクリスマスが近づくとイルミネーションやデコレーションで街がクリスマス一色になりますよね。オーストラリアでもそれは同じ。ここからは、オーストラリアのクリスマスツリーやイルミネーションについてご紹介します。
11月中旬ごろから、街には大きなクリスマスツリーが登場します。クリスマスツリー以外にも、クリスマスリースやクリスマスモチーフの飾りなどが街を彩ります。
日本と少し違うのは、オーストラリアは青や白などの夏らしい涼しげな色の飾りが使われることが多い(暖色系が使われることももちろんあります)点です。また、季節が夏のため、白い飾りが使われるときにも、雪をイメージしたものは少ないそうです。
豪華なイルミネーションも街を彩ります。また、子どもから大人までみんなが楽しめるさまざまなクリスマスイベントも行われます。
たとえば、シドニーにはロックス(The Rocks)と呼ばれる歴史地区があります。ロックスは、オーストラリアに英国人が初めて入植した場所であり、その歴史的な背景から、ヨーロッパ風の建物が残っています。きれいな装飾やデコレーションで彩られた街の風景は、まさにクリスマスらしさに溢れています。
さらに、クリスマスコンサート、プロジェクションマッピング、ライトアップなどのイベントがたくさんあります。
また、「サンタラン」と呼ばれる、サンタクロースの格好をして走るチャリティーイベントもありますよ。
日本ではあまりなじみがありませんが、オーストラリアでは12月26日が「ボクシングデー」と呼ばれる祝日です(ちなみに、筆者はイギリス在住ですが、イギリスでも同じように26日はボクシングデーです)。
Boxing Day(ボクシングデー)は、「クリスマスプレゼントの箱(Box)を片づける日」とされています。
歴史的には、教会でクリスマスの当日に信者が貧しい人のために贈り物をするための箱が置かれ、その箱を開ける日がクリスマスの次の日(12月26日)であったことや、18世紀後半に、領主の主人が、その借地人や使用人にクリスマスで残った食べ物や、プレゼントを26日にBox(箱)に入れて配ったことなどが由来と言われています。
また、現代では、お店では日本のお正月初売りセールのような、大規模なセールが開催されます。お得になっている商品があるかどうかチェックするために、近くのお店に行く人も多いですよ。
さらに、「ボクシングデー・テストマッチ」と呼ばれるクリケットの試合も行われます。自宅でテレビで楽しむのも良いですし、チケットを手に入れて見に行くのも良いですね。
メルボルンでは、オーストラリアの伝統行事「マイヤークリスマス・ショーウィンドウ」があります。百貨店のクリスマスショーウィンドウで、通りに面した大きな窓に、毎年違った題材の人形たちが飾られます。
また、ビラルン川のほとりで開催されるクリスマス・カーニバルもにぎやかでおすすめですよ。
シドニーは、言わずと知れたオーストラリア最大の都市です(ちなみに、首都はシドニーではなくキャンベラという別の都市です)。
先ほどご紹介したヨーロッパ風の建物がおしゃれなロックスのクリスマス・マーケットや、プロジェクションマッピングが美しいセントメアリーズ大聖堂、おいしいシーフードが手に入るシドニー・フィッシュマーケットもおすすめです。
ロイヤルカリビアン主催の「ライトショー」がブリズベンでは12月中に楽しめます。また、ブリスベンにある屋外の商店街「クイーン・ストリート・モール(Queen Street Mall)」では、ショッピングももちろん楽しめますし、ライブ・エンターテイメントを楽しみながら休憩もできます。
「アデレード・クリスマス・ページェント」という伝統行事があります。とても規模の大きなパレードで、40万人を超える観客動員数となります。クリスマスシーズンの到来を告げるもので、山車、音楽バンド、ピエロ、ダンス、大道芸人などが列をなします。
また、アデレードのダウンタウンの真ん中にある「ビクトリア・スクエア(Victoria Square)」にある大きなクリスマスツリーを見に行くのもおすすめです。
日本とは食べるものやサンタクロースの服装など、さまざまな違いがあるオーストラリアのクリスマス。真夏ならではの魅力がたくさんあることがわかりましたね。
もしオーストラリアに行く機会があれば、ぜひ真夏のクリスマスシーズンを選んでみてはいかがでしょうか?
みなさんは、「クリスマス」と聞いてどのような光景をイメージするでしょうか?
雪が降るホワイトクリスマス、サンタクロースがトナカイの引くそりに乗ってやってくる、大切な人と寒いなかイルミネーションを見に行く……など、人によってさまざまだと思います。
日本人にとっては、「クリスマス=冬」というのは共通の認識ですよね。しかし、すべての国がそうではありません。南半球の国々では、日本とは季節が逆になるため、日本のクリスマスシーズンは夏の気候。なかなか、真夏のクリスマスはイメージしにくいのではないでしょうか。
そこで、今回のコラムでは、南半球を代表する国のひとつ・オーストラリアのクリスマスについてご紹介していきたいと思います!
目次
オーストラリアの真夏のクリスマス
まずは、オーストラリアの季節や、夏にクリスマスが来る意味、オーストラリアのサンタクロースについてわかりやすく解説していきます。
南半球であるオーストラリアの季節
南半球に位置するオーストラリアでは、日本と時差は少ないものの、季節が逆になります。
そのため、オーストラリアでは12月~2月が夏、3月~5月が秋、6月~8月が冬、9月~11月が春となります。また、11月~4月は雨季、5月~10月は乾季です。
オーストラリア最大の都市・シドニーの年間気温は以下のとおりです。年間の気温差は日本より小さいものの、朝晩の気温差は大きいです。
クリスマスが夏に来る
クリスマスが夏に来るということは、多くの子どもたちにとっては学校の夏休みにあたります。休みを利用して、旅行に出かけたり、家族や親戚が集まることができます。
また、オーストラリアは夏時間になり日が伸びるため、各地で行われるイベントに参加したり、クリスマスの展示をゆっくりと楽しむことができます。さらに、後ほど詳しくご紹介しますが、バーベキューを楽しんだりできるのもクリスマスが夏に来るオーストラリアならではです。
オーストラリアのサンタクロース
オーストラリアのサンタクロースもとてもユニークです。
サーフボードを楽しむ光景や、サンタクロースが街中を練り歩く姿などがよく見られます。オーストラリアのサンタクロースは、トナカイではなくサーフィンやカヌー、船などでやってくると考えている方も多いとか。そのため、サンタクロースがウェットスーツを着たりやサンダルを履いたりしていることもありますよ。ちなみに、トナカイの代わりにカンガルーが登場することもあります。
また、クリスマスが近づくと、各地のショッピングモールなどでサンタクロースと一緒に写真が撮れるコーナーが増えてきます。特に小さな子どもを連れた家族連れから人気があります。
真夏のクリスマスの過ごし方
ここからは、オーストラリアの真夏のクリスマスの具体的な過ごし方をご紹介します。日本と似ている部分や、まったく違う部分がありますよ。
家族と過ごすクリスマス
日本でもクリスマスは家族と過ごす、という方も多いと思いますが、それ以上にオーストラリアではクリスマスは「家族と一緒に過ごす」ことが大切にされています。
いわゆる日本の「お正月」のような位置づけで、家族や親戚が集まって食事を楽しんだり、プレゼントを交換したり、ゲームをしたりしてお祝いします。
なお、オーストラリアのクリスマスは12月25日が本番。そして、後ほどご紹介する12月26日の「ボクシングデー」も人々が楽しみにしている日です。
クリスマスはビーチで過ごす?
クリスマスをビーチで過ごす人もいます。特に若者は友達同士でビーチに集まり、バーベキューをして楽しんだりすることもあります。バーベキューはお肉や野菜だけでなく、海に囲まれたオーストラリアらしく、シーフードも味わいます。
また、バーベキューだけでなくボートクルーズをしたりする人もいます。
気温も温かいですし、海水温度も21.9~23.7度くらいでとても過ごしやすいです。
クリスマスの食事とは?
クリスマスといえば、ターキーやチキン、ローストビーフというイメージがあるかと思います。しかし、先ほどもご紹介しましたが、オーストラリアのクリスマスの食事の特徴は「シーフード」を味わうこと。特にエビやオイスター、ロブスターなどが人気で、クリスマス近くになるとオーストラリアのフィッシュマーケットはとてもにぎわいます。
シーフードやお肉を豪快にバーベキューで焼いていきます。また、夏で暑いため、冷たいフルーツやワイン、ビールなども楽しみます。食後にはクリスマスケーキも食べますよ♪
真夏でも街はクリスマス一色
日本ではクリスマスが近づくとイルミネーションやデコレーションで街がクリスマス一色になりますよね。オーストラリアでもそれは同じ。ここからは、オーストラリアのクリスマスツリーやイルミネーションについてご紹介します。
クリスマスツリーは飾る?
11月中旬ごろから、街には大きなクリスマスツリーが登場します。クリスマスツリー以外にも、クリスマスリースやクリスマスモチーフの飾りなどが街を彩ります。
日本と少し違うのは、オーストラリアは青や白などの夏らしい涼しげな色の飾りが使われることが多い(暖色系が使われることももちろんあります)点です。また、季節が夏のため、白い飾りが使われるときにも、雪をイメージしたものは少ないそうです。
街のイルミネーションやクリスマスイベント
豪華なイルミネーションも街を彩ります。また、子どもから大人までみんなが楽しめるさまざまなクリスマスイベントも行われます。
たとえば、シドニーにはロックス(The Rocks)と呼ばれる歴史地区があります。ロックスは、オーストラリアに英国人が初めて入植した場所であり、その歴史的な背景から、ヨーロッパ風の建物が残っています。きれいな装飾やデコレーションで彩られた街の風景は、まさにクリスマスらしさに溢れています。
さらに、クリスマスコンサート、プロジェクションマッピング、ライトアップなどのイベントがたくさんあります。
また、「サンタラン」と呼ばれる、サンタクロースの格好をして走るチャリティーイベントもありますよ。
クリスマスで終わりじゃない?12/26のボクシングデーとは?
日本ではあまりなじみがありませんが、オーストラリアでは12月26日が「ボクシングデー」と呼ばれる祝日です(ちなみに、筆者はイギリス在住ですが、イギリスでも同じように26日はボクシングデーです)。
Boxing Day(ボクシングデー)は、「クリスマスプレゼントの箱(Box)を片づける日」とされています。
歴史的には、教会でクリスマスの当日に信者が貧しい人のために贈り物をするための箱が置かれ、その箱を開ける日がクリスマスの次の日(12月26日)であったことや、18世紀後半に、領主の主人が、その借地人や使用人にクリスマスで残った食べ物や、プレゼントを26日にBox(箱)に入れて配ったことなどが由来と言われています。
また、現代では、お店では日本のお正月初売りセールのような、大規模なセールが開催されます。お得になっている商品があるかどうかチェックするために、近くのお店に行く人も多いですよ。
さらに、「ボクシングデー・テストマッチ」と呼ばれるクリケットの試合も行われます。自宅でテレビで楽しむのも良いですし、チケットを手に入れて見に行くのも良いですね。
クリスマスに訪れるべき場所
メルボルン
メルボルンでは、オーストラリアの伝統行事「マイヤークリスマス・ショーウィンドウ」があります。百貨店のクリスマスショーウィンドウで、通りに面した大きな窓に、毎年違った題材の人形たちが飾られます。
また、ビラルン川のほとりで開催されるクリスマス・カーニバルもにぎやかでおすすめですよ。
シドニー
シドニーは、言わずと知れたオーストラリア最大の都市です(ちなみに、首都はシドニーではなくキャンベラという別の都市です)。
先ほどご紹介したヨーロッパ風の建物がおしゃれなロックスのクリスマス・マーケットや、プロジェクションマッピングが美しいセントメアリーズ大聖堂、おいしいシーフードが手に入るシドニー・フィッシュマーケットもおすすめです。
ブリスベン
ロイヤルカリビアン主催の「ライトショー」がブリズベンでは12月中に楽しめます。また、ブリスベンにある屋外の商店街「クイーン・ストリート・モール(Queen Street Mall)」では、ショッピングももちろん楽しめますし、ライブ・エンターテイメントを楽しみながら休憩もできます。
アデレード
「アデレード・クリスマス・ページェント」という伝統行事があります。とても規模の大きなパレードで、40万人を超える観客動員数となります。クリスマスシーズンの到来を告げるもので、山車、音楽バンド、ピエロ、ダンス、大道芸人などが列をなします。
また、アデレードのダウンタウンの真ん中にある「ビクトリア・スクエア(Victoria Square)」にある大きなクリスマスツリーを見に行くのもおすすめです。
真夏のクリスマスは魅力たっぷり
日本とは食べるものやサンタクロースの服装など、さまざまな違いがあるオーストラリアのクリスマス。真夏ならではの魅力がたくさんあることがわかりましたね。
もしオーストラリアに行く機会があれば、ぜひ真夏のクリスマスシーズンを選んでみてはいかがでしょうか?