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皆さんは世界一古い国がどこか知っていますか?学生の頃、日本の歴史や世界の歴史について沢山学びましたが、世界一古い国はどこ?と聞かれると、すぐに答えられないかもしれません。今回は、私たちが住んでいる日本建国の歴史をおさらいしながら、世界一古い国について解説していきます。
そもそも、「国」って一体何でしょうか?簡単に言うと、特定の場所に住む人たちが独自のルールや政府のもとで暮らしている集団のことです。国が成り立つためにはその場所が他の国から「ここは私たちの場所だ」と認められていて、自分たちのことを自分たちで決められる力を持っている必要があります。
では、国とはいつから始まったのでしょうか。それは、8000年前にさかのぼります。古代文明の時代には、すでに今の国の元になるような集団が存在していました。たとえば、中国やメソポタミアでは統一された政府のもとで多くの人々が暮らしていました。これが今の「国」という考え方のベースになっています。「国」というのはただの「地理的な場所」ではなく、そこに住む人々の歴史や文化、独立性を象徴するものなのです。国がどれだけ古くから存在しているのかを知ると、今の世界がどうやってできたのか、もっと身近に感じられるかもしれませんね。
「国」という言葉の理解が深まったところで、現存する世界一古い国、トップ3について紹介していきたいと思います。なぜその国が古くから今日まで現存しているのか?歴史を紐解きながら解説していきます。
現存する世界一古い国の堂々1位は、私たちの国「日本」です。2024年現在で建国268千年を迎えています。なぜ日本が、現存する世界最古の国と言われているのでしょうか。日本の国の始まりの歴史を紐解くと、紀元前660年にまでさかのぼり、神武天皇が初代天皇として即位した時が日本の始まりと伝えられています。日本の天皇は、約2700年にわたり、ずっと途切れることなく続いている世界でも珍しい存在です。天皇制は日本のアイデンティティの一部であり、何千年もの間、変わらずに存在し続けています。そのため、日本が現存する世界最古の国とされているのです。歴史については後ほどまた深く解説していきますね。
デンマークも、2024年現在で1088年とかなり古い歴史を持つ国です。9世紀頃にハーラル王がキリスト教を導入して国を統一したことで、デンマークは今の形に近い国になりました。デンマークは、ヨーロッパの中でも特に古い王室を持っていて、現在もその伝統が続いています。王室が国民にとって大事な存在であり続けているのも、デンマークの魅力の一つです。古くからの歴史と近代的な国家としてのバランスが、デンマークを特別な国にしています。余談になりますが、ハーラル王には虫歯があり、その虫歯が青黒く見えることから、「ブルー(青)トゥース(歯)」王と呼ばれていました。一説によると、彼のあだ名から「Bluetooth」技術の名前がつけられたとか。興味がある方はその所以を調べてみてくださいね♪
続いてイギリスが建国956年(2024年現在)で、3番目に歴史の深い国です。特に有名なのは1066年のノルマン・コンクエストですね。ノルマン・コンクエストとは、ノルマンディー公ギヨーム2世によって行われた、イングランド王国への軍事遠征で、これをきっかけに、イングランドが統一されていきました。イギリスの王室も長い歴史を持っていて、今でも多くの人々に愛されている存在です。イギリスの王室は、観光客にも大人気で、歴史的な建物やイベントがたくさんあり、王室の伝統や文化は、イギリスの魅力の一部として広く知られています。長い歴史の中で、さまざまな文化や制度を取り入れ、今の多様性に富んだ国を作り上げてきたのがイギリスの強みです。このように、日本、デンマーク、イギリスは、それぞれが古い歴史を持ち、今でもその伝統や文化を大切に守り続けている国です。それが、この国々を特別な存在にしている理由なのです。
日本が世界一古い国だということはわかりましたが、なぜ、日本は世界一古い国なのか?という部分をもう少し深く解説していきます。
先ほども述べましたが日本の建国は、紀元前660年に初代天皇の神武天皇が即位したとされるところから始まります。これは『日本書紀』や『古事記』に書かれている話で、神話や伝説に基づいています。この天皇制が2000年以上も続いているため、日本は世界で最も古い現存する国とされています。ですが、歴史が長いと聞くと「中国やエジプトのほうが長いんじゃない?」と思う人も多いかもしれませんね。確かに、これらの国々は古代文明として有名で、その文化や技術はとても影響力がありました。ただ、これらの国々は歴史の中で王朝が何度も変わったり、他国に支配されたりしたことがあるのです。その点、日本は神武天皇から現在の天皇まで、同じ王朝がずっと続いているのが大きな特徴です。これが、天皇が象徴となった今でも、日本が「世界唯一の単一王朝国家」として認められている理由なのです。
神武天皇は、日本神話に登場する重要な人物で、日本の建国の象徴とされており、神武天皇が即位したという伝説は、日本人にとって文化や精神の象徴として今も大切にされています。この伝説が日本の長い歴史の出発点であり、『日本書紀』や『古事記』に記録されていることからも日本人にとって天皇が特別な存在であることがわかりますね。
2月11日の建国記念の日は「建国をしのび、国を愛する心を養う」として1966年に制定された祝日です。その日付に制定された理由は、神武天皇が即位した日が旧暦の紀元前660年1月1日のため、その旧暦を新暦に換算したところ、2月11日なったというわけです。また、もともと明治時代には、「紀元節」と呼ばれる建国を祝う祭日が存在していました。しかし、第二次世界大戦後にその祭日は廃止されています。その後復活の動きがあり、「建国記念の日」として改めて祝日として制定されました。建国記念の日に日本の歴史を思い出すと、ただの祝日ではなく、また違った重みのある感じ方ができるかもしれませんね。
では、なぜ日本はこれほど長く続いているのかというと、いくつか理由があります。
まず、地理的な条件です。日本は四方を海に囲まれているため、外からの侵略を受けにくい位置にあります。これが、日本の安定を支えてきた一因です。
また、日本人の国民性も関係しています。日本人は、秩序や調和を大事にする傾向が強く、共同体を大切にする文化があります。こうした国民性が、長期間にわたって安定した社会を支えてきました。特に、農耕文化を中心とした村社会が発展したことで、共同体としての結束力が強かったのです。「和」という言葉がありますが、和を重んじるのも日本人の特徴ですよね。
さらに、先ほどから解説している日本の天皇制が象徴的な存在として続いていることも、やはり大きな要因とされています。天皇は、古代から現代まで途切れることなく続く一貫した象徴として存在しています。この連続性は、国民にとって安定感や安心感をもたらし、この役割が日本の一体感を強めてきました。
こうしてみると、日本が世界最古の現存する国である理由がわかりますよね。長い歴史や日本人の国民性が、日本の独自性を際立たせているのです。これからも、この特別な歴史や国民性を大切にしていきたいですね。
世界最古の国を調べるとエチオピアの国名が出てくることがありますが、現在は世界最古の国ではありません。なぜならエチオピアの王室は、1975年の革命で帝政が廃止されているためです。それまでは初代メネリク1世から約3000年続いている世界一古い国だったということがわかります。長い歴史を有することには変わりなく、アフリカでは最も古い歴史がある国とされており、魅力あふれる文化を持つ国の一つです。
サンマリノ共和国は、紀元前301年に設立された、世界最古の現存する「共和国」です。イタリア半島の中央部、アペニン山脈の中に位置しており、面積は約61平方キロメートルと非常に小さな国ですが、その歴史は驚くほど古いものです。サンマリノの起源は、キリスト教徒の石工であった聖マリヌスにさかのぼります。ローマ帝国による迫害を逃れてこの地にたどり着いた彼が、そこで教会を建て、信者とともに小さな共同体を形成したのがサンマリノの始まりとされています。この小さな共同体が後に国家となり、現在に至るまで独立を保ち続けています。
サンマリノが独立を維持できた理由には、地理的な要因と外交的な巧みさが挙げられます。険しい山岳地帯に位置しているため、他国からの侵略が困難だったことが一因です。また、サンマリノは周囲の大国との良好な関係を保ちつつ、政治的な独立を守り続けました。例えば、ナポレオン戦争の際にも、巧みに立ち回り、フランスから独立を認められたことが知られています。
現在でも、サンマリノは独立国家として存在し、長い歴史と伝統を誇りにしています。世界最古の共和国としての地位を守り続けているサンマリノは、その歴史を大切にしながら、現代に至るまでその独立を保っているのですね。
歴史上最も古い文明とされているのが、シュメール都市国家です。紀元前4500年頃、現在のイラク南部にあたるメソポタミア地方で栄えたこの文明は、文字を発明し、初めての都市国家を形成したことで知られています。シュメール人は、エリドゥ、ウル、ウルクなど複数の都市を築き、それぞれが独立した政治体制を持っていました。これらの都市国家は、都市ごとに王を持ち、しばしば互いに戦争を繰り広げたり、同盟を結んだりしていました。このような独立した都市国家の集合体が、シュメール文明の特徴でした。
シュメール人は、楔形文字と呼ばれる世界最古の文字を発明し、これによって法律や宗教、経済活動、天文学などを記録しました。この文字の発明は、後のアッカド、バビロニア、アッシリアなどの文明にも大きな影響を与えました。また、シュメール人は、世界最古の法典とされる「ウルナンム法典」や、最古の文学作品の一つである「ギルガメシュ叙事詩」を生み出すなど、文化的にも重要な遺産を残しています。
シュメール文明は、その後、アッカド帝国やバビロニア帝国などに吸収されていきましたが、その影響は古代中東全体に広がり、エジプトやインダス文明にも影響を与えました。シュメールは、世界の文明の基盤を築いた先駆者的存在であり、その文化や技術は今もなお、歴史学者たちによって高く評価されています。知れば知るほどその文明の技術は高く、当時どのように発展したのか、とても興味が沸きますよね。シュメール文明がなければ今の世界は全く違っていたのかもしれません。
日本が世界一古い現存する国であることに驚いた方も多いのではないでしょうか?エジプトや中国のような古代文明が有名ですが、実際には日本が紀元前から続く長い歴史を誇っています。特に、神武天皇から始まる単一王朝が今も続いている点は、他の国々にはない日本の特別な特徴だということがわかりましたね。この長い歴史を支えてきたのは、日本人の文化や伝統を大切にする心、和を重んじる心があるからでしょう。これからも、その独自の文化を守り続けながら、世界の注目を集め続ける日本にしていきましょう。
皆さんは世界一古い国がどこか知っていますか?
学生の頃、日本の歴史や世界の歴史について沢山学びましたが、世界一古い国はどこ?と聞かれると、すぐに答えられないかもしれません。
今回は、私たちが住んでいる日本建国の歴史をおさらいしながら、世界一古い国について解説していきます。
目次
国とは?
そもそも、「国」って一体何でしょうか?
簡単に言うと、特定の場所に住む人たちが独自のルールや政府のもとで暮らしている集団のことです。国が成り立つためにはその場所が他の国から「ここは私たちの場所だ」と認められていて、自分たちのことを自分たちで決められる力を持っている必要があります。
国のはじまり
では、国とはいつから始まったのでしょうか。それは、8000年前にさかのぼります。古代文明の時代には、すでに今の国の元になるような集団が存在していました。たとえば、中国やメソポタミアでは統一された政府のもとで多くの人々が暮らしていました。これが今の「国」という考え方のベースになっています。
「国」というのはただの「地理的な場所」ではなく、そこに住む人々の歴史や文化、独立性を象徴するものなのです。国がどれだけ古くから存在しているのかを知ると、今の世界がどうやってできたのか、もっと身近に感じられるかもしれませんね。
現存する世界一古い国トップ3
「国」という言葉の理解が深まったところで、現存する世界一古い国、トップ3について紹介していきたいと思います。なぜその国が古くから今日まで現存しているのか?歴史を紐解きながら解説していきます。
1位:日本
現存する世界一古い国の堂々1位は、私たちの国「日本」です。
2024年現在で建国268千年を迎えています。
なぜ日本が、現存する世界最古の国と言われているのでしょうか。日本の国の始まりの歴史を紐解くと、紀元前660年にまでさかのぼり、神武天皇が初代天皇として即位した時が日本の始まりと伝えられています。日本の天皇は、約2700年にわたり、ずっと途切れることなく続いている世界でも珍しい存在です。天皇制は日本のアイデンティティの一部であり、何千年もの間、変わらずに存在し続けています。そのため、日本が現存する世界最古の国とされているのです。歴史については後ほどまた深く解説していきますね。
2位:デンマーク
デンマークも、2024年現在で1088年とかなり古い歴史を持つ国です。
9世紀頃にハーラル王がキリスト教を導入して国を統一したことで、デンマークは今の形に近い国になりました。デンマークは、ヨーロッパの中でも特に古い王室を持っていて、現在もその伝統が続いています。王室が国民にとって大事な存在であり続けているのも、デンマークの魅力の一つです。古くからの歴史と近代的な国家としてのバランスが、デンマークを特別な国にしています。
余談になりますが、ハーラル王には虫歯があり、その虫歯が青黒く見えることから、「ブルー(青)トゥース(歯)」王と呼ばれていました。一説によると、彼のあだ名から「Bluetooth」技術の名前がつけられたとか。興味がある方はその所以を調べてみてくださいね♪
3位:イギリス
続いてイギリスが建国956年(2024年現在)で、3番目に歴史の深い国です。
特に有名なのは1066年のノルマン・コンクエストですね。ノルマン・コンクエストとは、ノルマンディー公ギヨーム2世によって行われた、イングランド王国への軍事遠征で、これをきっかけに、イングランドが統一されていきました。イギリスの王室も長い歴史を持っていて、今でも多くの人々に愛されている存在です。
イギリスの王室は、観光客にも大人気で、歴史的な建物やイベントがたくさんあり、王室の伝統や文化は、イギリスの魅力の一部として広く知られています。長い歴史の中で、さまざまな文化や制度を取り入れ、今の多様性に富んだ国を作り上げてきたのがイギリスの強みです。
このように、日本、デンマーク、イギリスは、それぞれが古い歴史を持ち、今でもその伝統や文化を大切に守り続けている国です。それが、この国々を特別な存在にしている理由なのです。
ギネスも認定!現存する世界一古い国「日本」の歴史を紐解く
日本が世界一古い国だということはわかりましたが、なぜ、日本は世界一古い国なのか?という部分をもう少し深く解説していきます。
日本建国はいつ?
先ほども述べましたが日本の建国は、紀元前660年に初代天皇の神武天皇が即位したとされるところから始まります。これは『日本書紀』や『古事記』に書かれている話で、神話や伝説に基づいています。この天皇制が2000年以上も続いているため、日本は世界で最も古い現存する国とされています。
ですが、歴史が長いと聞くと「中国やエジプトのほうが長いんじゃない?」と思う人も多いかもしれませんね。確かに、これらの国々は古代文明として有名で、その文化や技術はとても影響力がありました。ただ、これらの国々は歴史の中で王朝が何度も変わったり、他国に支配されたりしたことがあるのです。
その点、日本は神武天皇から現在の天皇まで、同じ王朝がずっと続いているのが大きな特徴です。これが、天皇が象徴となった今でも、日本が「世界唯一の単一王朝国家」として認められている理由なのです。
初代天皇「神武天皇」
神武天皇は、日本神話に登場する重要な人物で、日本の建国の象徴とされており、神武天皇が即位したという伝説は、日本人にとって文化や精神の象徴として今も大切にされています。この伝説が日本の長い歴史の出発点であり、『日本書紀』や『古事記』に記録されていることからも日本人にとって天皇が特別な存在であることがわかりますね。
日本の建国記念の日が2月11日になった理由
2月11日の建国記念の日は「建国をしのび、国を愛する心を養う」として1966年に制定された祝日です。その日付に制定された理由は、神武天皇が即位した日が旧暦の紀元前660年1月1日のため、その旧暦を新暦に換算したところ、2月11日なったというわけです。
また、もともと明治時代には、「紀元節」と呼ばれる建国を祝う祭日が存在していました。しかし、第二次世界大戦後にその祭日は廃止されています。その後復活の動きがあり、「建国記念の日」として改めて祝日として制定されました。建国記念の日に日本の歴史を思い出すと、ただの祝日ではなく、また違った重みのある感じ方ができるかもしれませんね。
日本が国として現在まで続いている理由
では、なぜ日本はこれほど長く続いているのかというと、いくつか理由があります。
まず、地理的な条件です。日本は四方を海に囲まれているため、外からの侵略を受けにくい位置にあります。これが、日本の安定を支えてきた一因です。
また、日本人の国民性も関係しています。日本人は、秩序や調和を大事にする傾向が強く、共同体を大切にする文化があります。こうした国民性が、長期間にわたって安定した社会を支えてきました。特に、農耕文化を中心とした村社会が発展したことで、共同体としての結束力が強かったのです。「和」という言葉がありますが、和を重んじるのも日本人の特徴ですよね。
さらに、先ほどから解説している日本の天皇制が象徴的な存在として続いていることも、やはり大きな要因とされています。天皇は、古代から現代まで途切れることなく続く一貫した象徴として存在しています。この連続性は、国民にとって安定感や安心感をもたらし、この役割が日本の一体感を強めてきました。
こうしてみると、日本が世界最古の現存する国である理由がわかりますよね。長い歴史や日本人の国民性が、日本の独自性を際立たせているのです。
これからも、この特別な歴史や国民性を大切にしていきたいですね。
世界最古の国だった「エチオピア」
世界最古の国を調べるとエチオピアの国名が出てくることがありますが、現在は世界最古の国ではありません。なぜならエチオピアの王室は、1975年の革命で帝政が廃止されているためです。それまでは初代メネリク1世から約3000年続いている世界一古い国だったということがわかります。
長い歴史を有することには変わりなく、アフリカでは最も古い歴史がある国とされており、魅力あふれる文化を持つ国の一つです。
世界一古い共和国「サンマリノ共和国」
サンマリノ共和国は、紀元前301年に設立された、世界最古の現存する「共和国」です。イタリア半島の中央部、アペニン山脈の中に位置しており、面積は約61平方キロメートルと非常に小さな国ですが、その歴史は驚くほど古いものです。
サンマリノの起源は、キリスト教徒の石工であった聖マリヌスにさかのぼります。ローマ帝国による迫害を逃れてこの地にたどり着いた彼が、そこで教会を建て、信者とともに小さな共同体を形成したのがサンマリノの始まりとされています。この小さな共同体が後に国家となり、現在に至るまで独立を保ち続けています。
サンマリノが独立を維持できた理由には、地理的な要因と外交的な巧みさが挙げられます。険しい山岳地帯に位置しているため、他国からの侵略が困難だったことが一因です。また、サンマリノは周囲の大国との良好な関係を保ちつつ、政治的な独立を守り続けました。例えば、ナポレオン戦争の際にも、巧みに立ち回り、フランスから独立を認められたことが知られています。
現在でも、サンマリノは独立国家として存在し、長い歴史と伝統を誇りにしています。世界最古の共和国としての地位を守り続けているサンマリノは、その歴史を大切にしながら、現代に至るまでその独立を保っているのですね。
歴史上最古の国家の形態はシュメール文明の「シュメール都市国家」
歴史上最も古い文明とされているのが、シュメール都市国家です。紀元前4500年頃、現在のイラク南部にあたるメソポタミア地方で栄えたこの文明は、文字を発明し、初めての都市国家を形成したことで知られています。
シュメール人は、エリドゥ、ウル、ウルクなど複数の都市を築き、それぞれが独立した政治体制を持っていました。これらの都市国家は、都市ごとに王を持ち、しばしば互いに戦争を繰り広げたり、同盟を結んだりしていました。このような独立した都市国家の集合体が、シュメール文明の特徴でした。
シュメール人は、楔形文字と呼ばれる世界最古の文字を発明し、これによって法律や宗教、経済活動、天文学などを記録しました。この文字の発明は、後のアッカド、バビロニア、アッシリアなどの文明にも大きな影響を与えました。また、シュメール人は、世界最古の法典とされる「ウルナンム法典」や、最古の文学作品の一つである「ギルガメシュ叙事詩」を生み出すなど、文化的にも重要な遺産を残しています。
シュメール文明は、その後、アッカド帝国やバビロニア帝国などに吸収されていきましたが、その影響は古代中東全体に広がり、エジプトやインダス文明にも影響を与えました。シュメールは、世界の文明の基盤を築いた先駆者的存在であり、その文化や技術は今もなお、歴史学者たちによって高く評価されています。
知れば知るほどその文明の技術は高く、当時どのように発展したのか、とても興味が沸きますよね。シュメール文明がなければ今の世界は全く違っていたのかもしれません。
これからも世界一古い国「日本」の文化・伝統を大切に
日本が世界一古い現存する国であることに驚いた方も多いのではないでしょうか?
エジプトや中国のような古代文明が有名ですが、実際には日本が紀元前から続く長い歴史を誇っています。特に、神武天皇から始まる単一王朝が今も続いている点は、他の国々にはない日本の特別な特徴だということがわかりましたね。
この長い歴史を支えてきたのは、日本人の文化や伝統を大切にする心、和を重んじる心があるからでしょう。これからも、その独自の文化を守り続けながら、世界の注目を集め続ける日本にしていきましょう。