マカダミアナッツの健康パワー!~豊富な栄養とその効果・効能に迫る~

マカダミアナッツと聞くと、ハワイの定番土産、マカダミアナッツをチョコレートでコーティングしたあのお菓子を思い浮かべる人も多いかもしれません。

しかしマカダミアは、ハワイではなく、オーストラリア原産の木の実。健康や美容効果の高い栄養素がいっぱい詰まったスーパーフードなんです。

この記事ではマカダミアナッツとは何か?その歴史や健康パワーについて詳しく解説。マカダミアナッツの効果的な食べ方についてお届けします。

マカダミアナッツとは?

ここでは、マカダミアナッツとはどんな植物でどんな味?マカダミアナッツに関する基本情報と、その歴史についてご紹介します。

マカダミアナッツの基本情報

マカダミアナッツの基本情報

マカダミアナッツは、オーストラリア原産、ヤマモガシ科マカダミア属の常緑樹です。現在ハワイやオーストラリアなどの熱帯・亜熱帯地域で広く栽培されています。

私たちが普段食べている部分は、熟した実の中にある茶色い種。その種の中にあるコロンと丸い乳白色の部分がマカダミアナッツです。種には植物が成長するための栄養がギュッと詰まっています。

マカダミアナッツは特有のクリーミーな口当たりとバターのような贅沢な味わいが魅力。栄養価も高く、他のナッツに比べ高価なことから「ナッツの王様」と呼ばれています。

高価な理由として、マカダミアは実が収穫できるまでに約5~10年の歳月を要すること。また、世界一硬いといわれる強固な殻に覆われているため、取り出すのに手間とコストがかかることが挙げられます。

マカダミアナッツの歴史

マカダミアナッツの歴史

その歴史は古く、マカダミアナッツはおよそ6千万年前にオーストラリアで生まれたといわれています。オーストラリアの先住民であるアボリジニの人々は「キンダル・キンダル」と呼び、マカダミアナッツを贈物や儀式、物々交換に利用していたとか。

マカダミアナッツは、1857年にオーストラリアの東海岸でイギリスの植物学者フェルディナンド・フォン・ミューラーとウォルター・ヒルによって発見されました。

「マカダミア」という名前は、当時有名だったオーストラリアの科学者「ジョン・マカダム」の名から付けられたそうです。

本格的な栽培がスタートしたのは19世紀。マカダミアナッツは3層構造の硬い殻を取り除くことがむずかしく、当時は食用として定着することはありませんでした。

その後20世紀半ばに、マカダミアナッツ専用の殻を割る機械が誕生したことをきっかけに、食用として世界中に知られるようになりました。

ハワイの特産品といわれる理由

ハワイの特産品といわれる理由

マカダミアナッツといえば「ハワイの特産品」と思われるかもしれませんが、実はハワイでの歴史はそう長くはありません。

ハワイで最初に栽培されたのは1882年。1892年には約6万本ものマカダミアナッツの苗木がハワイに植えられました。ただし当時は食用として栽培されたのではなく、サトウキビの農場の防風林に活用するのが目的だったのだとか。

食用に品種改良され、自然豊かなハワイの地で良質なマカダミアナッツがたくさん収穫できたため、ハワイはマカダミアナッツの主要産地のひとつとなりました。

同時にマカダミアナッツをチョコレートでコーティングしたお菓子が、ハワイで商品化され人気を博したことから、ハワイの特産品として世界中に広がっていったのです。

マカダミアナッツに含まれる栄養素

マカダミアナッツに含まれる栄養素

ヘルシーなスーパーフードとして知られるマカダミアナッツ。ではいったいどんな栄養素が含まれているのでしょうか。

マカダミアナッツは約75%が脂質。その多くはオレイン酸やパルミトレイン酸などの一価不飽和脂肪酸で構成されています。これらは悪玉コレステロールを減少させ、心臓病のリスクを下げる効果があります。

特にパルミトレイン酸は、植物の中でマカダミアナッツにだけ含まれている成分。脳血管にまで入り込み、血管や肌を強く健康に保ちます。またインスリン感受性を高める作用があり、糖尿病の予防にも役立ちます。

他にも、抗酸化作用を持つビタミンE、エネルギー代謝を促進するビタミンB1、むくみを改善するカリウム、筋肉機能をサポートするマグネシウム、体中に酸素を運ぶ赤血球(ヘモグロビン)をつくる鉄分など、多くのビタミンやミネラルを含んでいます。

マカダミアナッツが持つ健康パワー

健康に良いとされるマカダミアナッツを毎日食べると、どのような効果・効能があるのでしょうか。

冷え性&便秘改善

マカダミアナッツに豊富に含まれる一価不飽和脂肪酸は、血流を改善し体温を引き上げる効果があり、続けて摂取することで冷え性を改善します。

またマカダミアナッツ100g中に6.2gも含まれる不溶性食物繊維が便通を整え、オレイン酸が胃腸の働きを改善。冷えからくる便秘の場合は、冷え性が改善することで便秘がよくなる場合もあります。

生活習慣病予防

マカダミアナッツは、心血管疾患や動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病の予防にも効果的。オレイン酸が血中のLDLコレステロール値を整え動脈硬化を防ぎます。

さらにパルミトレイン酸は血管を若く丈夫に保ち、血糖値を安定させ、これらの生活習慣病のリスクを軽減してくれるでしょう。

美肌効果

マカダミアナッツに多く含まれるパルミトレイン酸は、赤ちゃんの皮脂に含まれる脂質と同じ成分。この成分は加齢とともに減少していきます。

マカダミアナッツを摂取することで、皮脂の成分を補い、ハリや艶のある肌に導いてくれるかも!?またビタミンEの抗酸化作用は肌の老化防止にも効果的。

一方マカダミアナッツを搾ったオイルは保湿効果が高く、乾燥肌のケアに最適です。肌なじみが良く、非常に酸化しにくい性質から美容オイルとしても人気があります。

ダイエット効果も期待できる!?

マカダミアナッツは、健康的なダイエットにピッタリな食べ物です。ここでは、その理由と効果的な摂取方法についてご紹介します。

ダイエットに最適な理由

ダイエットに最適な理由

マカダミアナッツは食物繊維が豊富で、タンパク質やミネラルを多く含むため、ダイエット中の食事にピッタリ!しかも良質な脂質が満腹感を持続させ、過食を抑えてくれます。

とはいえマカダミアナッツは100gあたりのカロリーが751kcal、糖質は6gと決して低くはありません。つまり食べすぎには要注意!いつもの間食をマカダミアナッツに置き換えるのがおすすめです。

間食にマカダミアナッツを食べることで、必要な栄養を補いながら、楽しく健康的に食事制限ができるでしょう。

摂取量の目安と効果的な食べ方

農林水産省・厚生労働省の「食事バランスガイド」によると、一般的には1日に200kcal程度の間食が適量とされます。ダイエット中であれば100~150kcalに抑えたいところ。

マカダミアナッツ1粒が約14kcalと考えると、1日に7粒程度を間食として取り入れるのがよいでしょう。特におすすめは「殻付き」! 専用のナッツクラッカーで割りながら食べると最高です。

殻付きのマカダミアナッツは保存もきく上、割ったばかりのマカダミアナッツは新鮮で、塩味がなくてもナッツ本来の香ばしさが味わえ絶品です。

殻割りを楽しみながらゆっくり食べることで、食べすぎ防止にもなります。小さく砕いてサラダやヨーグルトのトッピングに、またドライフルーツと一緒に食べるのもよいでしょう。

マカダミアナッツで健康に美しく!

マカダミアナッツは、脂質・タンパク質・炭水化物の3大栄養素だけでなく、ミネラル、ビタミン、食物繊維、抗酸化物質が一度に取れるスーパーフードです。

ハワイの特産品のイメージがありますが、実はオーストラリア原産の木の実。硬い殻に包まれた、コロンとした丸い形とクリーミーでリッチな味わいが魅力の「ナッツの王様」です。

この記事ではマカダミアナッツの美容&健康パワーについてお届けしました。あなたもマカダミアナッツを毎日の暮らしにプラスして、美しく健康な体を手に入れませんか? ただし食べすぎにはご注意ください。

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