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鼻孔をくすぐる磯の香りと口いっぱいに広がる濃厚な旨味が楽しめる牡蠣。生食でも加熱しても美味ですよね。このコラムでは栄養満点で海のミルクとも呼ばれている牡蠣について、最も美味しく食べられる旬の時期と種類の解説、また牡蠣にまつわるエピソードをご紹介!
このコラムを読み終わる頃には牡蠣が食べたくてたまらなくなっちゃうかもしれませんよ。
牡蠣を最も美味しく食べられる旬の時期っていつなんでしょう? 実は牡蠣には大きく2種類あり、「真牡蠣」と「岩牡蠣」に分かれています。それぞれの種類によって旬の時期や特徴などが異なるんですよ。
「真牡蠣」の主な養殖産地は広島・宮城・岩手・岡山・兵庫など。スーパーなどで販売されているむき身のほとんどを占めています。 生息地は浅瀬。出荷まで1〜2年かけて育てられ、サイズは小さめ。生食はつるりとした食感で口の中いっぱいに広がる磯の香り、塩味とクリーミィな旨味のハーモニーが絶妙です。加熱すると身が縮まり旨味がギュッと詰まった濃い味わいに。牡蠣フライや牡蠣飯にも多く使用されています。
「岩牡蠣」は天然物と養殖物がありどちらも殻付きのまま販売されていることが多いです。天然物の主な産地は日本海沿岸・宮崎・大分など。養殖物の主な産地は岩手・三重など。市場では天然物の方が多く販売されています。 生息地は干潮時でも海水に浸かっている所から約20mの海中。出荷まで4〜5年かけて育てられるため真牡蠣より価格が高くサイズもかなり大きめです。殻は外敵から身を守るために大きく厚くなっています。殻ごと加熱すると旨味が凝縮され、弾力のあるプリッとはじけるような食感でとーっても美味。真牡蠣に比べると塩味が控えめなので、いろいろな味付けが楽しめますよ。
「真牡蠣」は10月〜4月にかけて水揚げされますが、最も美味しく食べられる旬の時期は12月〜2月頃。 季節は冬!お鍋に入れたらきっと美味しいでしょうね。真牡蠣は夏に産卵期を迎え、それまで蓄えた栄養を放出してしまうため夏から秋にかけて水揚げされた真牡蠣は旨味が落ち水っぽくなってしまいます。
「岩牡蠣」は海女さんが素潜りで獲る夏場に多く流通します(冬は禁漁時期)。最も美味しく食べられる旬の時期は6月〜8月頃。 季節は夏!焼いた岩牡蠣と冷たいビールの組み合わせなんて最高でしょうね。岩牡蠣は数ヶ月かけて産卵するので夏場でも味が落ちないと言われています。夏にかけて大きく育った岩牡蠣は両手が隠れてしまうほどのサイズになりますよ。
これは世界で最初に牡蠣を食べ始めたと言われる18世紀ヨーロッパ(主にフランス)のエピソード。 「R」が付く月とは、January[1月]、February[2月]、March[3月]、April[4月]、September[9月]、October[10月]、November[11月]、December[12月]。季節で言うと春・秋・冬になります。では「R」が付かない月とは、May[5月]、June[6月]、July[7月]、August[8月]。季節で言うと初夏〜夏ですね。
18世紀ヨーロッパの5月~8月は現代のような冷蔵・冷凍設備がないので牡蠣が痛みやすい、産卵期で味が落ちるという理由から、「R」の付かない月は牡蠣を食べるな、「R」の付く月に牡蠣を食べろと言われていました。現在は冷蔵・冷凍設備があり、旬の時期に獲れた牡蠣の冷凍販売もあるので季節に関係なく1年中牡蠣を楽しむことができます。
特に「岩牡蠣」は夏が旬!最高に美味しい時期ですよね。現在は牡蠣を食べてはいけない時期はありません。しかし注意が必要な時期はあります。春〜夏は貝毒や腸炎ビブリオ、冬はノロウイルス、また季節とは関係なくアレルギーにも要注意。牡蠣を安全に食べるための正しい知識と手順を守れば必要以上に恐れることはないので予防策を6つ紹介します。
以上を守って美味しい牡蠣を存分に楽しんでくださいね。
世界にはいろいろな食用牡蠣が存在します。主な種は、太平洋牡蠣・ヨーロッパ平牡蠣・アメリカ牡蠣・クマモト牡蠣・シドニーロック牡蠣。知ってる牡蠣はありましたか?
「太平洋牡蠣」とは真牡蠣の別名。真牡蠣は日本国内だけではなく国外では朝鮮・中国・樺太に生息。 現在では養殖用として南北アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリア・アフリカにも持ち出されています。諸外国で養殖されている「太平洋牡蠣」の収穫時期は、春・秋・冬。前述した「Rの付く月に牡蠣を食べろ」ということですね。
「ヨーロッパ平牡蠣(ひらがき)」はヨーロッパ原産で名産地の名前を取りブロン牡蠣とも呼ばれています。特徴は日本産の真牡蠣に比べて身が薄く内臓が少なく貝柱が大きめ。上の殻を外してレモン汁をかけてチュルっとすすり込むのが定番の食べ方です。 古代ローマ時代から人々に愛されていた「ヨーロッパ平牡蠣」は、1970年代以降さまざまな病気により大きな被害を受け生産量が激減。その後ヨーロッパの牡蠣養殖は日本から輸入された真牡蠣が主流となりました。在来種である「ヨーロッパ平牡蠣」は生産が難しく手間がかかることから現在も生産量は少なく絶滅危惧種とされています。
「アメリカ牡蠣」は厚みがなく小ぶり。日本の真牡蠣を品種改良して生産されているものが多く出回っていますが、味は日本の牡蠣とは少し異なります。独特の塩辛さとミネラル感があり、後味にほんのり苦味を感じるそう。 「アメリカ牡蠣」の収穫時期は秋冬〜春先4月頃。食べ方のバリエーションは豊富で、焼く・茹でる・スモーク・生食など。生魚を食べる習慣のないアメリカ人も牡蠣だけは特別。アメリカ人は世界で1番牡蠣の消費量が多いそうですよ。
「クマモト牡蠣」は真牡蠣より小さく旬の時期は2月〜5月。和名は「シカメガキ」。分類上は真牡蠣の仲間になります。 熊本県では八代海を中心に一般的な養殖とは異なる方法で手間ひまかけて育てられています。身と形が整っており徹底的な衛生管理を行うことで安心安全な生食が可能。クマモト牡蠣は一定の条件を満たすものだけが「クマモト牡蠣」(クマモト・オイスター)として出荷・販売ができます。
「シドニーロック牡蠣」はオーストラリア東海岸の固有種。分類上は岩牡蠣の仲間になります。 南半球の海水温度が上がる10月頃から収穫が開始され翌年の夏頃まで販売。クリーム色がかった涙(ティアドロップ)型をしており、味は小さな身に旨味が凝縮され濃厚です。「キャビアオイスター」という異名があるのも納得の美味。個性的な牡蠣としてオイスターバーなどでとても人気があります。
ひとことで「牡蠣」と言っても種類によって産地・特徴・旬の時期が違うことがわかりました。 また世界にはいろいろな食用牡蠣が存在していることも。さまざまな牡蠣の魅力を知ってさっそく牡蠣が食べたくなった方もいるのではないでしょうか。国内で最も美味しく食べられる旬の時期は「夏は岩牡蠣!冬は真牡蠣!」です。この合言葉を忘れずに美味しい牡蠣を楽しんでくださいね。
鼻孔をくすぐる磯の香りと口いっぱいに広がる濃厚な旨味が楽しめる牡蠣。生食でも加熱しても美味ですよね。このコラムでは栄養満点で海のミルクとも呼ばれている牡蠣について、最も美味しく食べられる旬の時期と種類の解説、また牡蠣にまつわるエピソードをご紹介!
このコラムを読み終わる頃には牡蠣が食べたくてたまらなくなっちゃうかもしれませんよ。
目次
牡蠣にはどんな種類がある?美味しい時期は?
牡蠣を最も美味しく食べられる旬の時期っていつなんでしょう?
実は牡蠣には大きく2種類あり、「真牡蠣」と「岩牡蠣」に分かれています。それぞれの種類によって旬の時期や特徴などが異なるんですよ。
小ぶりで塩味がきいてる「真牡蠣」
「真牡蠣」の主な養殖産地は広島・宮城・岩手・岡山・兵庫など。スーパーなどで販売されているむき身のほとんどを占めています。
生息地は浅瀬。出荷まで1〜2年かけて育てられ、サイズは小さめ。生食はつるりとした食感で口の中いっぱいに広がる磯の香り、塩味とクリーミィな旨味のハーモニーが絶妙です。加熱すると身が縮まり旨味がギュッと詰まった濃い味わいに。牡蠣フライや牡蠣飯にも多く使用されています。
大きくて塩味控えめな「岩牡蠣」
「岩牡蠣」は天然物と養殖物がありどちらも殻付きのまま販売されていることが多いです。天然物の主な産地は日本海沿岸・宮崎・大分など。養殖物の主な産地は岩手・三重など。市場では天然物の方が多く販売されています。
生息地は干潮時でも海水に浸かっている所から約20mの海中。出荷まで4〜5年かけて育てられるため真牡蠣より価格が高くサイズもかなり大きめです。殻は外敵から身を守るために大きく厚くなっています。殻ごと加熱すると旨味が凝縮され、弾力のあるプリッとはじけるような食感でとーっても美味。真牡蠣に比べると塩味が控えめなので、いろいろな味付けが楽しめますよ。
「真牡蠣」の旬の時期はいつ?
「真牡蠣」は10月〜4月にかけて水揚げされますが、最も美味しく食べられる旬の時期は12月〜2月頃。
季節は冬!お鍋に入れたらきっと美味しいでしょうね。真牡蠣は夏に産卵期を迎え、それまで蓄えた栄養を放出してしまうため夏から秋にかけて水揚げされた真牡蠣は旨味が落ち水っぽくなってしまいます。
「岩牡蠣」の旬の時期はいつ?
「岩牡蠣」は海女さんが素潜りで獲る夏場に多く流通します(冬は禁漁時期)。最も美味しく食べられる旬の時期は6月〜8月頃。
季節は夏!焼いた岩牡蠣と冷たいビールの組み合わせなんて最高でしょうね。岩牡蠣は数ヶ月かけて産卵するので夏場でも味が落ちないと言われています。夏にかけて大きく育った岩牡蠣は両手が隠れてしまうほどのサイズになりますよ。
「R」が付く月に牡蠣を食べろってどういう意味?
これは世界で最初に牡蠣を食べ始めたと言われる18世紀ヨーロッパ(主にフランス)のエピソード。
「R」が付く月とは、January[1月]、February[2月]、March[3月]、April[4月]、September[9月]、October[10月]、November[11月]、December[12月]。季節で言うと春・秋・冬になります。では「R」が付かない月とは、May[5月]、June[6月]、July[7月]、August[8月]。季節で言うと初夏〜夏ですね。
18世紀ヨーロッパの5月~8月は現代のような冷蔵・冷凍設備がないので牡蠣が痛みやすい、産卵期で味が落ちるという理由から、「R」の付かない月は牡蠣を食べるな、「R」の付く月に牡蠣を食べろと言われていました。現在は冷蔵・冷凍設備があり、旬の時期に獲れた牡蠣の冷凍販売もあるので季節に関係なく1年中牡蠣を楽しむことができます。
特に「岩牡蠣」は夏が旬!最高に美味しい時期ですよね。現在は牡蠣を食べてはいけない時期はありません。しかし注意が必要な時期はあります。春〜夏は貝毒や腸炎ビブリオ、冬はノロウイルス、また季節とは関係なくアレルギーにも要注意。牡蠣を安全に食べるための正しい知識と手順を守れば必要以上に恐れることはないので予防策を6つ紹介します。
以上を守って美味しい牡蠣を存分に楽しんでくださいね。
世界の牡蠣、いくつ知ってる?
世界にはいろいろな食用牡蠣が存在します。主な種は、太平洋牡蠣・ヨーロッパ平牡蠣・アメリカ牡蠣・クマモト牡蠣・シドニーロック牡蠣。知ってる牡蠣はありましたか?
実は真牡蠣の別名「太平洋牡蠣」
「太平洋牡蠣」とは真牡蠣の別名。真牡蠣は日本国内だけではなく国外では朝鮮・中国・樺太に生息。
現在では養殖用として南北アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリア・アフリカにも持ち出されています。諸外国で養殖されている「太平洋牡蠣」の収穫時期は、春・秋・冬。前述した「Rの付く月に牡蠣を食べろ」ということですね。
絶滅危惧種「ヨーロッパ平牡蠣」
「ヨーロッパ平牡蠣(ひらがき)」はヨーロッパ原産で名産地の名前を取りブロン牡蠣とも呼ばれています。特徴は日本産の真牡蠣に比べて身が薄く内臓が少なく貝柱が大きめ。上の殻を外してレモン汁をかけてチュルっとすすり込むのが定番の食べ方です。
古代ローマ時代から人々に愛されていた「ヨーロッパ平牡蠣」は、1970年代以降さまざまな病気により大きな被害を受け生産量が激減。その後ヨーロッパの牡蠣養殖は日本から輸入された真牡蠣が主流となりました。在来種である「ヨーロッパ平牡蠣」は生産が難しく手間がかかることから現在も生産量は少なく絶滅危惧種とされています。
生食も美味しい「アメリカ牡蠣」
「アメリカ牡蠣」は厚みがなく小ぶり。日本の真牡蠣を品種改良して生産されているものが多く出回っていますが、味は日本の牡蠣とは少し異なります。独特の塩辛さとミネラル感があり、後味にほんのり苦味を感じるそう。
「アメリカ牡蠣」の収穫時期は秋冬〜春先4月頃。食べ方のバリエーションは豊富で、焼く・茹でる・スモーク・生食など。生魚を食べる習慣のないアメリカ人も牡蠣だけは特別。アメリカ人は世界で1番牡蠣の消費量が多いそうですよ。
一定の条件達成で名乗れる「クマモト牡蠣」
「クマモト牡蠣」は真牡蠣より小さく旬の時期は2月〜5月。和名は「シカメガキ」。分類上は真牡蠣の仲間になります。
熊本県では八代海を中心に一般的な養殖とは異なる方法で手間ひまかけて育てられています。身と形が整っており徹底的な衛生管理を行うことで安心安全な生食が可能。クマモト牡蠣は一定の条件を満たすものだけが「クマモト牡蠣」(クマモト・オイスター)として出荷・販売ができます。
牡蠣界の個性派「シドニーロック牡蠣」
「シドニーロック牡蠣」はオーストラリア東海岸の固有種。分類上は岩牡蠣の仲間になります。
南半球の海水温度が上がる10月頃から収穫が開始され翌年の夏頃まで販売。クリーム色がかった涙(ティアドロップ)型をしており、味は小さな身に旨味が凝縮され濃厚です。「キャビアオイスター」という異名があるのも納得の美味。個性的な牡蠣としてオイスターバーなどでとても人気があります。
合言葉は「夏は岩牡蠣!冬は真牡蠣!」
ひとことで「牡蠣」と言っても種類によって産地・特徴・旬の時期が違うことがわかりました。
また世界にはいろいろな食用牡蠣が存在していることも。さまざまな牡蠣の魅力を知ってさっそく牡蠣が食べたくなった方もいるのではないでしょうか。国内で最も美味しく食べられる旬の時期は「夏は岩牡蠣!冬は真牡蠣!」です。この合言葉を忘れずに美味しい牡蠣を楽しんでくださいね。