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もうすぐ、夏祭りの季節ですね。 夏祭りといえば、色々な屋台が楽しみですが、夏の風物詩である『金魚すくい』を忘れることはできません。 お子さんに、沢山の金魚をすくわせたいママさん、あるいは、家族にいいところを見せたいパパさん、このコラムは必読ですよ。 初心者の人が、みんなに凄いといってもらえる『金魚すくい』のコツや、金魚にまつわる豆知識を網羅していますので、最後まで読み『金魚すくい』に、いざ出陣です!
金魚は、もともと中国原産で、突然変異した赤いフナを品種改良したものです。 日本に金魚が入ってきたのは、1502年(文亀2年)ということですから室町時代で、将軍は11代の足利義澄(あしかがよしずみ)、大阪府の堺に初上陸したといわれています。
江戸時代初期までの金魚は、大名や貴族・豪商などしか飼育することができなかった高級ペットで、金魚1匹が6両前後(約70万円)で取り引きされていたということです。
江戸時代の中期になると、金魚の養殖が盛んになり、価格が下がったため、庶民のあいだにも急速にペットとして浸透していきました。
1748年(寛延元年)には『金魚養玩草(きんぎょそだてくさ)』と呼ばれる日本初の金魚の飼育マニュアルも出版されています。 『金魚養玩草』には、種類の解説・餌の与え方・水の換え方・病気への対応・繁殖方法などが詳細に記載されているということです。
やがて『金魚玉』と呼ばれるガラス製の小さな金魚鉢のようなものが考案されると、あらゆる方向から金魚を鑑賞できるようになり、江戸に一大金魚ブームが到来します。 それまでは、陶器の鉢や木桶で飼育し、上から鑑賞するのみでしたが『びいどろ』とも呼ばれた『金魚玉』の登場により、金魚の可愛い魅力が全開になったということでしょう。 『金魚玉』は、浮世絵の題材にもなり、夏の風物詩として、多くの作品が残されています。
さて、肝心の金魚すくいですが、始まったのは江戸時代も後期になってからといわれています。 やはり、浮世絵に人々が金魚すくいを楽しむ姿が描かれていて、当時はポイなんてありませんから、金魚を手掴みにしたり、針金で作った網ですくい、お椀に入れていたようです。
明治時代になると、針金で輪を作り、そこに和紙を張ったポイの原型が考案されました。 手掴みや針金の網では、金魚が弱ってしまい、自宅に持ち帰っての飼育が難しかったようですね。
現在のような、夏祭りで見る金魚すくいのスタイルが確立したのは大正時代です。 大きな桶で泳いでいる金魚をポイですくい、缶に入れて持ち帰り、自宅で飼育するようになりました。
ポイの枠がプラスチック製になり、金魚をビニール袋で持ち帰るようになったのは、昭和30年ころからということです。
さて、金魚すくいの金魚ですが、品種としては『和金』が最も多く『出目金』や『琉金』も見かけることがあります。
『和金』は、最もフナに近い品種で、順調に育てば体長が10センチ以上になる大型種です。 野生のフナに近いためか、水槽飼いにはあまりむいておらず、ある程度大きくなったら、池飼いの方がいいといわれています。
金魚すくいの金魚は、自宅に持ち帰ると死亡率が高いため、弱い品種の金魚ではないかと思われがちですが、それは違うのです。
金魚すくいの金魚は、養殖や流通の過程で、柄や体形などから愛好家による高評価が得られなかった金魚たちで、高評価の金魚は、一匹単位で品評会に出されたり、ペットショップで販売されたりしています。 一方、低評価だった金魚は、数百匹単位でまとめて取り引きされ、金魚すくいの金魚などになるのです。 そのため、ほかの金魚に比べて、生命力が低いということはありません。
金魚すくいの金魚に弱い印象があるのは、金魚の年齢の問題があります。
だいたいが、生まれて数カ月しか経っていない幼魚のため、体力や環境の変化に対する適応力が低い状態なのです。 おまけに、金魚すくいの環境は、金魚にストレスがかかっています。 優雅に泳いでいるようですが、苛酷な環境を生きているのです。 皆さんも、ご縁があって金魚を自宅におむかえしたら、大切にしてあげてくださいね。
ここまで、何度も登場した『ポイ』ですが、金魚すくいの重要アイテムのため、補足しておきましょう。 『ポイ』は、金魚をすくうアイテムで、江戸時代は金網だったものが、昭和30年ころから現在のようになったとお伝えしました。 では、どうして『ポイ』と呼ばれるようになったのでしょうか? それには、二つの説があります。
一つ目の説は、金魚をポイポイすくうからというもので、もう一つの説は、破れたらポイっと捨てるからというものです。 どちらの説もありそうですし、両方なのかも知れません。
金魚すくいの前にいくつか確認しておくことで、金魚すくいがより楽しくなり、持ち帰った金魚が長生きしてくれます。 どのようなことなのか、整理してリストアップしてみましょう。
金魚の品種が多い場合、仕入先がしっかりしていると思われ、金魚は元気である可能性が高いです。なるべく品種の多い金魚すくいの屋台を選ぶことをおすすめします。 しかし水槽にいる金魚が多ければ多いほど、金魚は逃げにくく、すくい易いといえますが、酸素不足で弱ってしまったり、ストレスがかかっていますので、これは何ともいえません。
水の濁りや水中の酸素不足は、金魚へのストレスになってしまいます。 その為水の濁りがある金魚すくいの屋台は避けておくのが賢明です。
ポイの破れ判定は、店員さんが行います。その為やたら厳しい人であったり、意地悪な人だと、お祭り気分が台無しになってしまいます。サービス精神旺盛で、優しい店員さんかどうかは、他のお客さんへの対応をあらかじめ観察するといいかもしれません。
金魚すくい大会のような金魚関連イベントのときは、主催者側もお客さんも金魚好きな人たちが集まるので、和気あいあいと楽しむことができるでしょう。 もしかしたら、金魚養殖業者の方が、臨時で屋台を出しているかも知れません。 そんな屋台は、良心的で金魚も元気です。
また金魚すくいの相場は、1回300~500円程度です。 すくった数だけ持ち帰れるのか、制限があるのか、1匹もすくえなかったときにプレゼントがあるのかなどについては、地域や屋台によって異なります。
ここまで、金魚や金魚すくいの歴史について紹介しつつ、金魚すくいのコツについて、裏技も含め、いくつか紹介しました。 いよいよ『ポイ』の扱い方について、分りやすく解説しますので、コツを掴んでくださいね!
あくまでも、初心者むけのコツになります。 違う方法が紹介されている場合もありますが、初心者には難しくて、とても無理です。 まずは、このコラムで基本を押さえて金魚をすくってみてくださいね。
『ポイ』を使いこなすコツは、一言でいうと『無駄な動きを排除』することです。 金魚養殖の本場である奈良県大和郡山市で行われる全国金魚すくい選手権大会で優勝するような達人は、一本の『ポイ』で100匹の金魚をすくい上げています。 私たちは、そこまでは難しいですが、5匹ぐらいすくえたら物凄く嬉しいですね!
では『ポイ』の使い方を分かりやすく解説します!
『ポイ』を水中で平行移動させるのは、金魚に水圧を感じさせないためです。 金魚に限らずお魚は、体の側面で水圧を感じているので、圧を感じると逃げてしまいます。
また『ポイ』は濡れると弱くなると勘違いして、半分しか水に浸けない人もいますが、そういう状態の方が『ポイ』が破れやすくなりますので、やめましょう。
お椀を水面スレスレにしておくのは、無駄な動きをしないためです。
『ポイ』の動かし方、何となく理解できたでしょうか。 そんなに難しくはないので、お子さんとお風呂のときにイメージトレーニングすることもできそうですね。
金魚を上手にすくって、お祭り気分を満喫するためには、すくう金魚の選び方も重要です。 狙うべき金魚は、水槽のどこにいるのでしょうか?
補足すると、一匹の金魚を追い回すのはよくありません。 集まって群れている金魚を狙った方が、すくえる確率は上がります。 また、出目金や琉金は重いため、欲しい気持ちは分かりますが、簡単にはすくえず、ポイが破れてしまう可能性が高いです。
さらに、水槽の底で動かない金魚は、体調不良の可能性があるため、避けた方がよいでしょう。
金魚すくいで金魚を捕まえたら、早目に帰宅してお世話を始めてください。 ビニール袋の中は酸素も少なく、金魚にとってはストレスを感じてしまう環境なのです。
既に、自宅で飼っている金魚がいる場合、急に一緒にはしないでください。 新しい金魚や、ビニール袋の水の中に、もしかしたら、悪い菌が隠れているかも知れないからです。 一緒にするには、元からいた金魚を守るため、十分な時間が必要になります。
まずは、水合わせを行い、金魚すくいの金魚にリラックスしてもらうようにします。 水槽がなければバケツで構いませんので、カルキ抜き剤でカルキを抜いた水を用意しましょう。 カルキ抜き剤は、ペットショップでなくても、100円ショップなどで入手することもできます。
水合わせの目的は、金魚に新しい水の水質と水温に慣れてもらうことです。 まずは、金魚の入っているビニール袋を新しい水に5~10分浮かせておきましょう。 次に、ビニール袋の中に、袋の中と同量の新しい水を入れ、10~15分待ちます。 時間が経過したら、袋の中の水を半分捨て、同量の新しい水を追加、やはり、10~15分 待つようにします。 最後に、金魚だけをビニール袋からすくい出し、新しい容器に移して完了です。 ここまでは、持ち帰った当日中に行ってください。
ビニール袋のまま一晩放置したり、カルキ抜きをしていない水道水の容器に移したりしてしまうと、翌朝には最悪の事態に陥っている可能性がありますので、くれぐれもご注意ください。
金魚の飼育を開始するうえで、最低限必要なものは、水槽・エアポンプ・濾過装置・底砂・水草・餌・カルキ抜き剤でしょうか。 とくに、カルキ抜き剤とエアポンプは、すぐに必要です。 ほかの飼い方もありますが、水槽で飼育するのが最も楽しめると思います。
金魚飼育における一つの山が最初の2週間だといわれています。 この2週間は、3日に一度ぐらいの間隔で、容器の1/3程度の水を入れ替えるようにしてください。 もちろん、新しい水はカルキ抜きを行います。
餌に関しては、自宅に持ち帰り、3日ぐらい経過してからで問題ありません。 食べるのも、消化するのも、結構な体力を必要とするので、絶食した方が金魚の体力が回復するということです。
最初の2週間を無事に乗り越えれば、一安心です。 水槽を用意して、金魚を移してあげてください。 ここでも、水合わせが必要になりますから、手間を惜しまないようにしましょう。
最初から空の水槽があれば、もちろん、バケツを使う必要はありません。 また、水槽は直射日光が当たらないところに置いてくださいね。
金魚の餌は、販売されている人工飼料が一般的です。 金魚すくいの金魚は体が小さいので、小粒タイプを与えてください。 かなり食欲旺盛ですが、1日に1~2回、2~3分で食べきれる量が適量です。 人工飼料は、水膨れしますので、金魚のお腹の中で膨張します。
慣れてきたら、活餌を併用してみるのもいいでしょう。 アカムシ・イトミミズ・ミジンコなどがペットショップで販売されていて、金魚の大好物ですから、とても喜んでくれますよ。
日本人が培ってきた伝統の息づかいを感じとり、現代のライフスタイルに活かす提案をつづけている『倭物やカヤ』 今回は夏を感じさせてくれる魅力の商品をご提案します。
優雅にたゆたう金魚を大胆にあしらったワンピースで、3種類のデザインがあります。 ゆかたをイメージして、袖を大きくとり、左袖には内ポケットが付いています。
水の中を遊々と泳ぐ金魚をイメージしたデザインで、涼やかな夏を演出します。 アカとクロの2種類があり、透明感のある金魚と水泡をイメージしたパーツが軽やかに揺れ動きます。
金魚すくいの七つ道具『ポイ』の扱い方はもちろん、破れにくい『ポイ』を見分ける裏技、どういう金魚を狙うべきかなど、金魚すくいを楽しむコツを紹介しました。 また、短命のイメージが強い金魚ですが、最初の2週間さえ乗り越えれば、かなり長生きしてくれます。 このコラムを読んだパパさん・ママさんは、自分たちが子供だったころの失敗を思い出し、金魚すくいにリベンジしたくなったのではないでしょうか!? もうすぐ、夏祭りの季節です。 金魚すくいや金魚の飼育を通じ、お子さんと団らんのひとときを過ごせれば、楽しい思い出になること間違いなしです!
もうすぐ、夏祭りの季節ですね。
夏祭りといえば、色々な屋台が楽しみですが、夏の風物詩である『金魚すくい』を忘れることはできません。
お子さんに、沢山の金魚をすくわせたいママさん、あるいは、家族にいいところを見せたいパパさん、このコラムは必読ですよ。
初心者の人が、みんなに凄いといってもらえる『金魚すくい』のコツや、金魚にまつわる豆知識を網羅していますので、最後まで読み『金魚すくい』に、いざ出陣です!
目次
金魚すくいの始まりはいつ?
金魚は、もともと中国原産で、突然変異した赤いフナを品種改良したものです。
日本に金魚が入ってきたのは、1502年(文亀2年)ということですから室町時代で、将軍は11代の足利義澄(あしかがよしずみ)、大阪府の堺に初上陸したといわれています。
むかし金魚は高級ペットだった!
江戸時代初期までの金魚は、大名や貴族・豪商などしか飼育することができなかった高級ペットで、金魚1匹が6両前後(約70万円)で取り引きされていたということです。
江戸時代の中期になると、金魚の養殖が盛んになり、価格が下がったため、庶民のあいだにも急速にペットとして浸透していきました。
1748年(寛延元年)には『金魚養玩草(きんぎょそだてくさ)』と呼ばれる日本初の金魚の飼育マニュアルも出版されています。
『金魚養玩草』には、種類の解説・餌の与え方・水の換え方・病気への対応・繁殖方法などが詳細に記載されているということです。
やがて『金魚玉』と呼ばれるガラス製の小さな金魚鉢のようなものが考案されると、あらゆる方向から金魚を鑑賞できるようになり、江戸に一大金魚ブームが到来します。
それまでは、陶器の鉢や木桶で飼育し、上から鑑賞するのみでしたが『びいどろ』とも呼ばれた『金魚玉』の登場により、金魚の可愛い魅力が全開になったということでしょう。
『金魚玉』は、浮世絵の題材にもなり、夏の風物詩として、多くの作品が残されています。
金魚すくいの始まりと歴史を解説
さて、肝心の金魚すくいですが、始まったのは江戸時代も後期になってからといわれています。
やはり、浮世絵に人々が金魚すくいを楽しむ姿が描かれていて、当時はポイなんてありませんから、金魚を手掴みにしたり、針金で作った網ですくい、お椀に入れていたようです。
明治時代になると、針金で輪を作り、そこに和紙を張ったポイの原型が考案されました。
手掴みや針金の網では、金魚が弱ってしまい、自宅に持ち帰っての飼育が難しかったようですね。
現在のような、夏祭りで見る金魚すくいのスタイルが確立したのは大正時代です。
大きな桶で泳いでいる金魚をポイですくい、缶に入れて持ち帰り、自宅で飼育するようになりました。
ポイの枠がプラスチック製になり、金魚をビニール袋で持ち帰るようになったのは、昭和30年ころからということです。
金魚すくいの金魚の品種って何?
さて、金魚すくいの金魚ですが、品種としては『和金』が最も多く『出目金』や『琉金』も見かけることがあります。
『和金』は、最もフナに近い品種で、順調に育てば体長が10センチ以上になる大型種です。
野生のフナに近いためか、水槽飼いにはあまりむいておらず、ある程度大きくなったら、池飼いの方がいいといわれています。
金魚すくいの金魚は、自宅に持ち帰ると死亡率が高いため、弱い品種の金魚ではないかと思われがちですが、それは違うのです。
金魚すくいの金魚は、養殖や流通の過程で、柄や体形などから愛好家による高評価が得られなかった金魚たちで、高評価の金魚は、一匹単位で品評会に出されたり、ペットショップで販売されたりしています。
一方、低評価だった金魚は、数百匹単位でまとめて取り引きされ、金魚すくいの金魚などになるのです。
そのため、ほかの金魚に比べて、生命力が低いということはありません。
金魚が弱い印象があるのはどうして?
金魚すくいの金魚に弱い印象があるのは、金魚の年齢の問題があります。
だいたいが、生まれて数カ月しか経っていない幼魚のため、体力や環境の変化に対する適応力が低い状態なのです。
おまけに、金魚すくいの環境は、金魚にストレスがかかっています。
優雅に泳いでいるようですが、苛酷な環境を生きているのです。
皆さんも、ご縁があって金魚を自宅におむかえしたら、大切にしてあげてくださいね。
金魚すくいの七つ道具『ポイ』について
ここまで、何度も登場した『ポイ』ですが、金魚すくいの重要アイテムのため、補足しておきましょう。
『ポイ』は、金魚をすくうアイテムで、江戸時代は金網だったものが、昭和30年ころから現在のようになったとお伝えしました。
では、どうして『ポイ』と呼ばれるようになったのでしょうか?
それには、二つの説があります。
一つ目の説は、金魚をポイポイすくうからというもので、もう一つの説は、破れたらポイっと捨てるからというものです。
どちらの説もありそうですし、両方なのかも知れません。
金魚すくいをする前に確認しておくべきこと!
金魚すくいの前にいくつか確認しておくことで、金魚すくいがより楽しくなり、持ち帰った金魚が長生きしてくれます。
どのようなことなのか、整理してリストアップしてみましょう。
金魚の品種
金魚の品種が多い場合、仕入先がしっかりしていると思われ、金魚は元気である可能性が高いです。なるべく品種の多い金魚すくいの屋台を選ぶことをおすすめします。
しかし水槽にいる金魚が多ければ多いほど、金魚は逃げにくく、すくい易いといえますが、酸素不足で弱ってしまったり、ストレスがかかっていますので、これは何ともいえません。
水槽の水は濁っていないか、水量は多いか
水の濁りや水中の酸素不足は、金魚へのストレスになってしまいます。
その為水の濁りがある金魚すくいの屋台は避けておくのが賢明です。
屋台にいる店員さんの人柄
ポイの破れ判定は、店員さんが行います。その為やたら厳しい人であったり、意地悪な人だと、お祭り気分が台無しになってしまいます。サービス精神旺盛で、優しい店員さんかどうかは、他のお客さんへの対応をあらかじめ観察するといいかもしれません。
お祭りや屋台の主催者がしっかりとした団体か
金魚すくい大会のような金魚関連イベントのときは、主催者側もお客さんも金魚好きな人たちが集まるので、和気あいあいと楽しむことができるでしょう。
もしかしたら、金魚養殖業者の方が、臨時で屋台を出しているかも知れません。
そんな屋台は、良心的で金魚も元気です。
また金魚すくいの相場は、1回300~500円程度です。
すくった数だけ持ち帰れるのか、制限があるのか、1匹もすくえなかったときにプレゼントがあるのかなどについては、地域や屋台によって異なります。
金魚すくいのコツを徹底解説!!
ここまで、金魚や金魚すくいの歴史について紹介しつつ、金魚すくいのコツについて、裏技も含め、いくつか紹介しました。
いよいよ『ポイ』の扱い方について、分りやすく解説しますので、コツを掴んでくださいね!
あくまでも、初心者むけのコツになります。
違う方法が紹介されている場合もありますが、初心者には難しくて、とても無理です。
まずは、このコラムで基本を押さえて金魚をすくってみてくださいね。
金魚すくいのコツとは!「ポイ」を上手く使いこなそう
『ポイ』を使いこなすコツは、一言でいうと『無駄な動きを排除』することです。
金魚養殖の本場である奈良県大和郡山市で行われる全国金魚すくい選手権大会で優勝するような達人は、一本の『ポイ』で100匹の金魚をすくい上げています。
私たちは、そこまでは難しいですが、5匹ぐらいすくえたら物凄く嬉しいですね!
では『ポイ』の使い方を分かりやすく解説します!
『ポイ』を水中で平行移動させるのは、金魚に水圧を感じさせないためです。
金魚に限らずお魚は、体の側面で水圧を感じているので、圧を感じると逃げてしまいます。
また『ポイ』は濡れると弱くなると勘違いして、半分しか水に浸けない人もいますが、そういう状態の方が『ポイ』が破れやすくなりますので、やめましょう。
お椀を水面スレスレにしておくのは、無駄な動きをしないためです。
『ポイ』の動かし方、何となく理解できたでしょうか。
そんなに難しくはないので、お子さんとお風呂のときにイメージトレーニングすることもできそうですね。
狙う金魚は、水槽のどこにいるのか確認しよう
金魚を上手にすくって、お祭り気分を満喫するためには、すくう金魚の選び方も重要です。
狙うべき金魚は、水槽のどこにいるのでしょうか?
補足すると、一匹の金魚を追い回すのはよくありません。
集まって群れている金魚を狙った方が、すくえる確率は上がります。
また、出目金や琉金は重いため、欲しい気持ちは分かりますが、簡単にはすくえず、ポイが破れてしまう可能性が高いです。
さらに、水槽の底で動かない金魚は、体調不良の可能性があるため、避けた方がよいでしょう。
捕まえた金魚の飼育方法
金魚すくいで金魚を捕まえたら、早目に帰宅してお世話を始めてください。
ビニール袋の中は酸素も少なく、金魚にとってはストレスを感じてしまう環境なのです。
既に、自宅で飼っている金魚がいる場合、急に一緒にはしないでください。
新しい金魚や、ビニール袋の水の中に、もしかしたら、悪い菌が隠れているかも知れないからです。
一緒にするには、元からいた金魚を守るため、十分な時間が必要になります。
水槽や水合わせについて
まずは、水合わせを行い、金魚すくいの金魚にリラックスしてもらうようにします。
水槽がなければバケツで構いませんので、カルキ抜き剤でカルキを抜いた水を用意しましょう。
カルキ抜き剤は、ペットショップでなくても、100円ショップなどで入手することもできます。
水合わせの目的は、金魚に新しい水の水質と水温に慣れてもらうことです。
まずは、金魚の入っているビニール袋を新しい水に5~10分浮かせておきましょう。
次に、ビニール袋の中に、袋の中と同量の新しい水を入れ、10~15分待ちます。
時間が経過したら、袋の中の水を半分捨て、同量の新しい水を追加、やはり、10~15分
待つようにします。
最後に、金魚だけをビニール袋からすくい出し、新しい容器に移して完了です。
ここまでは、持ち帰った当日中に行ってください。
ビニール袋のまま一晩放置したり、カルキ抜きをしていない水道水の容器に移したりしてしまうと、翌朝には最悪の事態に陥っている可能性がありますので、くれぐれもご注意ください。
水槽など飼育に必要なもの
金魚の飼育を開始するうえで、最低限必要なものは、水槽・エアポンプ・濾過装置・底砂・水草・餌・カルキ抜き剤でしょうか。
とくに、カルキ抜き剤とエアポンプは、すぐに必要です。
ほかの飼い方もありますが、水槽で飼育するのが最も楽しめると思います。
水槽に入れるまでの移行期間と餌
金魚飼育における一つの山が最初の2週間だといわれています。
この2週間は、3日に一度ぐらいの間隔で、容器の1/3程度の水を入れ替えるようにしてください。
もちろん、新しい水はカルキ抜きを行います。
餌に関しては、自宅に持ち帰り、3日ぐらい経過してからで問題ありません。
食べるのも、消化するのも、結構な体力を必要とするので、絶食した方が金魚の体力が回復するということです。
金魚を水槽に移そう
最初の2週間を無事に乗り越えれば、一安心です。
水槽を用意して、金魚を移してあげてください。
ここでも、水合わせが必要になりますから、手間を惜しまないようにしましょう。
最初から空の水槽があれば、もちろん、バケツを使う必要はありません。
また、水槽は直射日光が当たらないところに置いてくださいね。
餌の種類や頻度について
金魚の餌は、販売されている人工飼料が一般的です。
金魚すくいの金魚は体が小さいので、小粒タイプを与えてください。
かなり食欲旺盛ですが、1日に1~2回、2~3分で食べきれる量が適量です。
人工飼料は、水膨れしますので、金魚のお腹の中で膨張します。
慣れてきたら、活餌を併用してみるのもいいでしょう。
アカムシ・イトミミズ・ミジンコなどがペットショップで販売されていて、金魚の大好物ですから、とても喜んでくれますよ。
金魚にまつわる商品紹介
日本人が培ってきた伝統の息づかいを感じとり、現代のライフスタイルに活かす提案をつづけている『倭物やカヤ』
今回は夏を感じさせてくれる魅力の商品をご提案します。
たゆたう金魚ならいワンピース
優雅にたゆたう金魚を大胆にあしらったワンピースで、3種類のデザインがあります。
ゆかたをイメージして、袖を大きくとり、左袖には内ポケットが付いています。
遊々金魚ピアス
水の中を遊々と泳ぐ金魚をイメージしたデザインで、涼やかな夏を演出します。
アカとクロの2種類があり、透明感のある金魚と水泡をイメージしたパーツが軽やかに揺れ動きます。
『金魚すくい』コツを身につけてお祭りを楽しもう!
金魚すくいの七つ道具『ポイ』の扱い方はもちろん、破れにくい『ポイ』を見分ける裏技、どういう金魚を狙うべきかなど、金魚すくいを楽しむコツを紹介しました。
また、短命のイメージが強い金魚ですが、最初の2週間さえ乗り越えれば、かなり長生きしてくれます。
このコラムを読んだパパさん・ママさんは、自分たちが子供だったころの失敗を思い出し、金魚すくいにリベンジしたくなったのではないでしょうか!?
もうすぐ、夏祭りの季節です。
金魚すくいや金魚の飼育を通じ、お子さんと団らんのひとときを過ごせれば、楽しい思い出になること間違いなしです!