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みなさんは、普段サーフィンをしますか? 週末はサーフィンを楽しむという方、自分はしないけれどサーファーがサーフボードを乗りこなす姿を見るのは好きという方など、さまざまではないでしょうか。
そこで、今回のコラムでは知られざるサーフィンの歴史についてわかりやすく解説します。 また、あわせて日本人にも大人気のハワイのおすすめサーフスポットや、ハワイでサーフィンを楽しむときの注意点などもご紹介します。
ぜひ、コラムを最後まで読んでサーフィンへの知識を深めていきましょう!
まずは、サーフィンの歴史をご紹介します。 サーフィンは長い歴史を持っているのですが、大きくわけて「古代サーフィン」と「近代サーフィン」の2つの歴史があります。
サーフィンの歴史は驚くほど古くさかのぼります。登場から衰退までのサーフィンは古代サーフィンと呼ばれます。
サーフィンは、ハワイやタヒチに住んでいた古代ポリネシアの人々が発祥と考えられています。 はっきりといつごろサーフィンが生まれたのかはわかっていませんが、西暦400年ごろにはサーフィンに似たようなものがあったとされています。
サーフィンの由来は、同じく古代ポリネシアの人々が発明した「アウトリガーカヌー」にあると考えられています。 アウトリガーカヌーは、片側または両端にカヌーを支持する「浮」が着いているため、転覆に強いことが特徴。彼らはアウトリガーカヌーを使って漁に出ていたのですが、カヌーを使って上手に波に乗り陸に戻りました。これがやがて娯楽となり、カヌーもサーフボードへとアップデートされ、現在のサーフィンの原型となりました。
その後、サーフィンはハワイで流行します。 ハワイでは歴史がチャント(人や神を賛美する歌)によって伝えられてきましたが、そのチャントによると、15世紀ごろにはハワイ全土でサーフィン(ハワイアンの言葉で『ヘエナル』)は大流行していたことがわかっています。
ヨーロッパ人で初めてハワイやサーフィンを「発見」したのは、イギリス人の探検家・海軍士官であったキャプテンクック(ジェームズ・クック)でした。 1778年に彼の一行がハワイに寄港したとき、ハワイの人々がサーフィンをしているのを見かけます。キャプテンクックは、「Riding the wave」と航海日誌にサーフィンのことを記録しています。
しかし、キャプテンクックによるハワイの発見は、サーフィンの衰退ももたらしました。 彼がハワイに寄港して以降、多くの宣教師たちがキリスト教の布教のためにハワイにやってきます。なんと彼らは、キリスト教の布教のじゃまになったサーフィンを禁止してしまったのです。 また、人々がやってくることに伴い、さまざまな病気もハワイにもたらされてしまいます。免疫を持たないハワイの人々は病気にかかり、しだいにサーファーの数も減っていきました。
こうして、サーフィンは一度衰退してしまうのです。
続いて、復活をとげた近代サーフィンの歴史をご紹介します。
サーフィンは一度衰退してしまいましたが、完全になくなったわけではなく、一部の人によってその伝統が守られていました。 そして、20世紀はじめごろになり、ワイキキなどで再びサーフィンが復活。これは、観光客が水難事故に遭わないように、ハワイアンたちがビーチボーイとしてホテルに雇われるようになったことがきっかけでした。 また、アクティビティとして、カヌーやサーフィンを楽しむようになりました。
ビーチボーイのなかでも、特に主要な役割を担ったのが、デューク・カハナモクという人物。 1890年にオアフ島で生まれた彼は、アメリカの水泳代表選手としてオリンピックで大活躍します。 1912年に出場したストックホルムオリンピックでは100m自由形で優勝、1920年のアントワープオリンピックは100m自由形とリレーで優勝、1924年のパリオリンピックでも100m自由形で準優勝など、世界的にもトップクラスの水泳の腕前を持っていました。 サーフィンの技術も優れていた彼は、招かれた国々でサーフィンのデモンストレーションを行い、世界にサーフィンを広めていきました。 『サーフィンの父』であるデューク・カハナモクがその魅力と楽しさを広めたからこそ、今日も全世界でサーフィンが楽しまれています。
そんな彼の功績を称え、ワイキキビーチにはデューク・カハナモク像が立っています。 彼を知らなくてもこの銅像を見たことがある方も多いのでは?
世界中のサーファー・サーフィンファンから愛されるデューク・カハナモク。 彼の誕生を記念した祭典が毎年8月にハワイで開かれているのをご存じですか?その名も『デュークス・オーシャンフェスト』! サーフィンコンテストはもちろん、カヌーレースやビーチバレー、ウォーターポロなどの様々なマリンスポーツが行われます。
また、彼の誕生日である8月24日にはデューク・カハナモク像にレイを捧げる『レイセレモニー』が行われます。カラフルなレイで彩られる銅像は必見です。
開催日時:2024年8月17日~8月25日
公式HP
ここからは、ハワイのおすすめサーフスポットをご紹介します。 サーフィンの父・カハナモクが生まれた地であるハワイでサーフィンを楽しみましょう!
ハワイが誇る大人気サーフスポット・ワイキキビーチ。 夏の時期は高い波がくることもありますが、1年を通じて基本的には穏やかな波なので、サーフィン初心者にもおすすめです。約3キロメートル続くビーチ沿いには、さまざまなホテルのほかに、レストランや売店もあるので、1日中飽きずに過ごせます。
私(筆者)はワイキキビーチに行ったことがありますが、観光客と地元の人でとてもにぎわっていたのを覚えています。
人気観光地でもあるダイアモンドヘッドの麓にあるダイアモンドヘッドビーチも、おすすめのサーフスポット。 ワイキキからバスで行けるので、アクセスのしやすさもうれしいポイントです。初心者から中級者向けのサーフスポットですが、先ほどご紹介したワイキキビーチよりも人が少ないので、ゆっくりとサーフィンを楽しみたい人におすすめです。
オアフ島北部のノースショアに位置するハレイワアリビーチ。 観光客は少なめですが、11月にはサーフィンの世界大会が開催されるほど、サーファーたちからは人気があります。初心者から上級者までサーフィンを楽しめるスポットです。ただし、浜辺から離れたアウトサイドは波が高くなることも多いので、気をつけてくださいね。
先ほどもご紹介したとおり、ハワイには地元の人から観光客までさまざまな人が楽しめるサーフスポットがたくさんあります。本場・ハワイでサーフィンをしたい!と思った方も多いのではないでしょうか。
そこで最後に、ハワイでサーフィンを楽しむための注意点・気をつけたいポイントをご紹介します。
人々が自由に楽しんでいるようなイメージがあるサーフィンですが、しっかりとルールやマナーがあります。
まず、「ワンマン・ワンウェーブ」という基本のルール。 これは1つの波に乗れるのは1人までであり、最初に波に乗った人が優先、というものです。ワイキキエリアでは、1つの波に何人かの人が同時に乗っている光景を見かけることがありますが、衝突する危険もありますので、特に初心者の場合はやめましょう。
また、ハワイのビーチは地元の人によってキレイに保たれています。地元の人への感謝とリスペクトの気持ちを持ってサーフィンを楽しみましょう。
私(筆者)は日本の大人気サーフスポットである湘南エリアで生まれ育ちましたが、マナーの良いサーファーを見ると気持ちが良かったですし、逆にマナーが悪いサーファーに対してはネガティブな感情がありました。 サーフィンをするときは、常に、「海の近くに住んでいる人もいる」という意識を忘れないでくださいね。
先ほどもご紹介したとおり、ビーチによってサーフィンの難易度が異なります。 ハワイにはたくさんのビーチがありますが、上級者やプロであっても苦戦するような場所も。自分のレベルに合わないビーチでサーフィンをすると、水難事故につながる可能性もありますので、無理をしないようにしてくださいね。
ハワイのビーチは貿易風の影響を受けます。春夏はサウスショア、秋冬はノースショアやウェストショアがサーフスポットとなります。
また、1年中温暖なイメージがあるハワイですが、冬場にサーフィンをすると少し寒さを感じることもあります。 また、夏場は特に紫外線が強くなります。日焼け止めをしっかり塗ったり、ラッシュガードや帽子を着用して対策しましょう。
このコラムでは、サーフィンの歴史やハワイのおすすめサーフスポットをご紹介しました。サーフィンは驚くほど古い歴史を持っていることがわかりましたね。
サーフィンの本場・ハワイでサーフィンを楽しみたいと思った方も多いかと思います。 ぜひ、サーフィンの歴史に思いをはせながら、安全にサーフィンを楽しんでみてくださいね。
みなさんは、普段サーフィンをしますか?
週末はサーフィンを楽しむという方、自分はしないけれどサーファーがサーフボードを乗りこなす姿を見るのは好きという方など、さまざまではないでしょうか。
そこで、今回のコラムでは知られざるサーフィンの歴史についてわかりやすく解説します。
また、あわせて日本人にも大人気のハワイのおすすめサーフスポットや、ハワイでサーフィンを楽しむときの注意点などもご紹介します。
ぜひ、コラムを最後まで読んでサーフィンへの知識を深めていきましょう!
目次
サーフィンの歴史
まずは、サーフィンの歴史をご紹介します。
サーフィンは長い歴史を持っているのですが、大きくわけて「古代サーフィン」と「近代サーフィン」の2つの歴史があります。
古代サーフィン
サーフィンの歴史は驚くほど古くさかのぼります。登場から衰退までのサーフィンは古代サーフィンと呼ばれます。
・発祥は古代ポリネシア
サーフィンは、ハワイやタヒチに住んでいた古代ポリネシアの人々が発祥と考えられています。
はっきりといつごろサーフィンが生まれたのかはわかっていませんが、西暦400年ごろにはサーフィンに似たようなものがあったとされています。
サーフィンの由来は、同じく古代ポリネシアの人々が発明した「アウトリガーカヌー」にあると考えられています。
アウトリガーカヌーは、片側または両端にカヌーを支持する「浮」が着いているため、転覆に強いことが特徴。彼らはアウトリガーカヌーを使って漁に出ていたのですが、カヌーを使って上手に波に乗り陸に戻りました。これがやがて娯楽となり、カヌーもサーフボードへとアップデートされ、現在のサーフィンの原型となりました。
その後、サーフィンはハワイで流行します。
ハワイでは歴史がチャント(人や神を賛美する歌)によって伝えられてきましたが、そのチャントによると、15世紀ごろにはハワイ全土でサーフィン(ハワイアンの言葉で『ヘエナル』)は大流行していたことがわかっています。
・キャプテンクックによって発見・衰退へ
ヨーロッパ人で初めてハワイやサーフィンを「発見」したのは、イギリス人の探検家・海軍士官であったキャプテンクック(ジェームズ・クック)でした。
1778年に彼の一行がハワイに寄港したとき、ハワイの人々がサーフィンをしているのを見かけます。キャプテンクックは、「Riding the wave」と航海日誌にサーフィンのことを記録しています。
しかし、キャプテンクックによるハワイの発見は、サーフィンの衰退ももたらしました。
彼がハワイに寄港して以降、多くの宣教師たちがキリスト教の布教のためにハワイにやってきます。なんと彼らは、キリスト教の布教のじゃまになったサーフィンを禁止してしまったのです。
また、人々がやってくることに伴い、さまざまな病気もハワイにもたらされてしまいます。免疫を持たないハワイの人々は病気にかかり、しだいにサーファーの数も減っていきました。
こうして、サーフィンは一度衰退してしまうのです。
近代サーフィン
続いて、復活をとげた近代サーフィンの歴史をご紹介します。
・サーフィンの復活
サーフィンは一度衰退してしまいましたが、完全になくなったわけではなく、一部の人によってその伝統が守られていました。
そして、20世紀はじめごろになり、ワイキキなどで再びサーフィンが復活。これは、観光客が水難事故に遭わないように、ハワイアンたちがビーチボーイとしてホテルに雇われるようになったことがきっかけでした。
また、アクティビティとして、カヌーやサーフィンを楽しむようになりました。
・『サーフィンの父』デューク・カハナモク
ビーチボーイのなかでも、特に主要な役割を担ったのが、デューク・カハナモクという人物。
1890年にオアフ島で生まれた彼は、アメリカの水泳代表選手としてオリンピックで大活躍します。
1912年に出場したストックホルムオリンピックでは100m自由形で優勝、1920年のアントワープオリンピックは100m自由形とリレーで優勝、1924年のパリオリンピックでも100m自由形で準優勝など、世界的にもトップクラスの水泳の腕前を持っていました。
サーフィンの技術も優れていた彼は、招かれた国々でサーフィンのデモンストレーションを行い、世界にサーフィンを広めていきました。
『サーフィンの父』であるデューク・カハナモクがその魅力と楽しさを広めたからこそ、今日も全世界でサーフィンが楽しまれています。
そんな彼の功績を称え、ワイキキビーチにはデューク・カハナモク像が立っています。
彼を知らなくてもこの銅像を見たことがある方も多いのでは?
・デュークス・オーシャンフェスト
世界中のサーファー・サーフィンファンから愛されるデューク・カハナモク。
彼の誕生を記念した祭典が毎年8月にハワイで開かれているのをご存じですか?その名も『デュークス・オーシャンフェスト』!
サーフィンコンテストはもちろん、カヌーレースやビーチバレー、ウォーターポロなどの様々なマリンスポーツが行われます。
また、彼の誕生日である8月24日にはデューク・カハナモク像にレイを捧げる『レイセレモニー』が行われます。カラフルなレイで彩られる銅像は必見です。
開催日時:2024年8月17日~8月25日
公式HP
ハワイのおすすめサーフスポット
ここからは、ハワイのおすすめサーフスポットをご紹介します。
サーフィンの父・カハナモクが生まれた地であるハワイでサーフィンを楽しみましょう!
ワイキキビーチ
ハワイが誇る大人気サーフスポット・ワイキキビーチ。
夏の時期は高い波がくることもありますが、1年を通じて基本的には穏やかな波なので、サーフィン初心者にもおすすめです。約3キロメートル続くビーチ沿いには、さまざまなホテルのほかに、レストランや売店もあるので、1日中飽きずに過ごせます。
私(筆者)はワイキキビーチに行ったことがありますが、観光客と地元の人でとてもにぎわっていたのを覚えています。
ダイアモンドヘッドビーチパーク
人気観光地でもあるダイアモンドヘッドの麓にあるダイアモンドヘッドビーチも、おすすめのサーフスポット。
ワイキキからバスで行けるので、アクセスのしやすさもうれしいポイントです。初心者から中級者向けのサーフスポットですが、先ほどご紹介したワイキキビーチよりも人が少ないので、ゆっくりとサーフィンを楽しみたい人におすすめです。
ハレイワアリビーチ
オアフ島北部のノースショアに位置するハレイワアリビーチ。
観光客は少なめですが、11月にはサーフィンの世界大会が開催されるほど、サーファーたちからは人気があります。初心者から上級者までサーフィンを楽しめるスポットです。ただし、浜辺から離れたアウトサイドは波が高くなることも多いので、気をつけてくださいね。
ハワイでサーフィンを楽しむための注意点
先ほどもご紹介したとおり、ハワイには地元の人から観光客までさまざまな人が楽しめるサーフスポットがたくさんあります。本場・ハワイでサーフィンをしたい!と思った方も多いのではないでしょうか。
そこで最後に、ハワイでサーフィンを楽しむための注意点・気をつけたいポイントをご紹介します。
ルールやマナーをしっかり守る
人々が自由に楽しんでいるようなイメージがあるサーフィンですが、しっかりとルールやマナーがあります。
まず、「ワンマン・ワンウェーブ」という基本のルール。
これは1つの波に乗れるのは1人までであり、最初に波に乗った人が優先、というものです。ワイキキエリアでは、1つの波に何人かの人が同時に乗っている光景を見かけることがありますが、衝突する危険もありますので、特に初心者の場合はやめましょう。
また、ハワイのビーチは地元の人によってキレイに保たれています。地元の人への感謝とリスペクトの気持ちを持ってサーフィンを楽しみましょう。
私(筆者)は日本の大人気サーフスポットである湘南エリアで生まれ育ちましたが、マナーの良いサーファーを見ると気持ちが良かったですし、逆にマナーが悪いサーファーに対してはネガティブな感情がありました。
サーフィンをするときは、常に、「海の近くに住んでいる人もいる」という意識を忘れないでくださいね。
自分のレベルにあったビーチ選び
先ほどもご紹介したとおり、ビーチによってサーフィンの難易度が異なります。
ハワイにはたくさんのビーチがありますが、上級者やプロであっても苦戦するような場所も。自分のレベルに合わないビーチでサーフィンをすると、水難事故につながる可能性もありますので、無理をしないようにしてくださいね。
季節による変化に注意を
ハワイのビーチは貿易風の影響を受けます。春夏はサウスショア、秋冬はノースショアやウェストショアがサーフスポットとなります。
また、1年中温暖なイメージがあるハワイですが、冬場にサーフィンをすると少し寒さを感じることもあります。
また、夏場は特に紫外線が強くなります。日焼け止めをしっかり塗ったり、ラッシュガードや帽子を着用して対策しましょう。
歴史に思いをはせて、安全にサーフィンを楽しもう
このコラムでは、サーフィンの歴史やハワイのおすすめサーフスポットをご紹介しました。サーフィンは驚くほど古い歴史を持っていることがわかりましたね。
サーフィンの本場・ハワイでサーフィンを楽しみたいと思った方も多いかと思います。
ぜひ、サーフィンの歴史に思いをはせながら、安全にサーフィンを楽しんでみてくださいね。