祇園祭ってどんな祭り?歴史や見どころについてご紹介!

皆さんは、祇園祭をご存じですか?
「聞いたことはあるけど、あまり具体的なイメージは浮かばないなあ…」と思った方もいるのではないでしょうか。

今回は、祇園祭の見どころや楽しみ方を掘り下げました!
お休みの日に見に行ってみてはいかがでしょうか。

祇園祭は、名前は有名だけど詳細を知らない方も多いお祭りです。
しかし、その歴史や見どころを知るとより楽しめること間違いなしです!

いつ行われるのか、なぜ行われるのかもご紹介していきますので、この記事を読み終わるころには祇園祭が人に説明できるくらい詳しくなっているでしょう。

祇園祭ってどんなお祭り?

祇園祭は、京都市で毎年7月に開催される伝統的な祭りで、日本三大祭りの一つとして知られています。
この祭りは、八坂神社の祭礼として始まり、約1ヶ月間にわたって様々な行事が行われるという驚きの長さです。華やかな山鉾(やまぼこ)巡行が特に有名で、国内外から多くの観光客が訪れるんですよ?

祇園祭ってどんなお祭り?

祇園祭の歴史

祇園祭の歴史は古く、なんと平安時代にまで遡ります。この祭りの起源は、869年(貞観11年)に京都で疫病が流行した際に、八坂神社の前身である祇園社の神輿を市中に巡行させて疫病退散を祈ったことに由来します。この時に66本の鉾(ほこ)を立てて悪霊を祓ったのが、現在の山鉾巡行の原型となったそうです。

中世以降、町衆(まちしゅう)と呼ばれる商人や職人たちが中心となって祭りを運営するようになり、祭りの規模や華やかさが増していったと言われています。山鉾の豪華絢爛な装飾や、技術を競い合う工夫が凝らされた巡行は、町衆の経済力や技術力の象徴となりました。

江戸時代には、さらに祭りの規模が拡大し、町全体を巻き込んだ大イベントとなったそうです!祭りの期間中は、町家が軒を連ねる通りに山鉾が立ち並び、多くの人々がその美しさを楽しんだと言われています。また、この時期には今と同じく多くの観光客が訪れ、京都の街は大いに賑わいました。

現代においても、祇園祭は京都市民にとって重要な文化財であり、地域の絆を深める役割を果たしています。毎年7月1日から31日までの間、様々な行事が行われ、17日と24日の山鉾巡行は特に見どころです!山鉾はそれぞれ異なるデザインや装飾が施され、歴史的な芸術品とも言える存在です。

祇園祭の伝統と文化は今でも大切に守られており、毎年多くのボランティアや地域住民の協力によって支えられています。祇園祭は日本の歴史と文化を体験できる貴重な機会なので、海外の旅行者にもかなり人気なんだとか。1か月も続いているなら、旅行の予定にも融通が利くので良いですよね!

祇園祭ってどんなお祭り?

祇園祭はなぜ夏に行われるの?

祇園祭が夏に開催される理由は、先ほど少し触れた、もともとこの祭りが疫病退散を祈るために始まったことに由来します。
平安時代の869年(貞観11年)、京都で疫病が流行し、これを鎮めたことが祇園祭の由来でしたよね。単純に、この疫病の流行は夏に起こったため、自然と祭りも夏に行われるようになったそうです。

さらに、夏は古来から疫病や災厄が多い季節とされていました。
そのため、人々は神に祈りを捧げ、災厄を防ぐための儀式や祭りを夏に行うことが多かったのです。祇園祭もその一環として、夏に開催されるようになったとのこと。
最近の疫病と言えば新型コロナウイルスですが、ウイルスは夏より冬のイメージが強いかもしれませんね。
しかし、災厄と言うと夏は台風が来ますから、自然災害の影響は夏に受けやすいかもしれません。

祇園祭ってどんなお祭り?

祇園祭の神様は誰?

祇園祭の神様は、八坂神社に祀られているスサノオノミコト(素戔嗚尊)です。
スサノオノミコトは、日本神話に登場する神で、海や嵐の神として知られています。名前だけ聞いたことがある方もいるのでは?
また、疫病や災厄を鎮める力があると信じられ、祇園祭ではその神力によって疫病退散が祈願されます。
なるほど!京都で流行った疫病をなんとかするには最適な神様ですね!

八坂神社には、スサノオノミコトの他にも、その妻であるクシイナダヒメノミコト(櫛稲田姫命)や、八柱御子神(やはしらのみこがみ)というスサノオノミコトの子供たちも祀られています。
これらの神々は、家族や子孫繁栄、厄除けの神としても信仰されているそうですよ!

祇園祭の山鉾巡行や各種行事は、これらの神々を敬い、そのご加護を求めるためのもので、京都市民や訪れる人々にとって重要な信仰の一部となっています。
日本人であっても、あまりこのあたりのことは知らない方も多いかもしれませんね。

祇園祭ってどんなお祭り?

祇園祭の見どころ

祇園祭は、約1ヶ月にわたって開催される壮大な祭りなので、その間に多くの見どころがあります。
特に注目されるイベントや、見逃せないポイントをご紹介していきます!

毎年7月の何日に何があるか、詳細に決まっているのが特徴です。
見たいものに合わせて旅行の予定を立てるのが良さそうですね。

山鉾巡行(やまぼこじゅんこう)▼
山鉾巡行は祇園祭のハイライトで、毎年7月17日の前祭(さきまつり)と24日の後祭(あとまつり)に行われます。巨大で豪華な山鉾が京都の街を練り歩く姿は圧巻です!
前祭(さきまつり)▼
7月17日に行われ、23基の山鉾が市内を巡行します。長刀鉾(なぎなたほこ)が先頭を務める伝統があり、その壮麗な姿は多くの観光客を魅了します。
後祭(あとまつり)▼
7月24日に行われ、10基の山鉾が巡行します。前祭とは異なる山鉾が登場し、それぞれの特色や装飾を見て比べてみるのも楽しいですよ?
山鉾の装飾▼
山鉾はそれぞれが美しく装飾され、まるで移動する美術館のようです。細工が施された金具、刺繍が美しい布、そして精巧な木彫りなど、職人の技が光ります。
屏風祭▼
祭り期間中、各町内では屏風や掛け軸、宝物を公開する「屏風祭」が行われます。これも山鉾巡行に匹敵する見どころです。
宵山(よいやま)▼
山鉾巡行の前夜(7月14日~16日の前祭、21日~23日の後祭)に行われる宵山も祇園祭の重要なイベントです。山鉾がライトアップされ、幻想的な雰囲気が漂います。
提灯の灯り▼
山鉾に飾られた提灯が灯されると、昼間とは違った美しさが浮かび上がります。夜の街を散策しながら楽しめるので、夏の暑さが苦手な方におすすめですよ!
夜店▼
宵山の期間中は、露店が立ち並び、賑やかな雰囲気になります。
京都ならではの食べ物や、お祭りならではのアイテムが楽しめます。
お土産選びにぴったりな場所ですね!
神輿渡御(みこしとぎょ)▼
祇園祭では、八坂神社の神輿が町内を巡る神輿渡御も重要な行事です。7月17日の神輿渡御では、三基の神輿が氏子区域を巡ります。
お旅所(おたびしょ)▼
神輿が一時的に安置される場所です。お旅所では様々な神事が行われ、多くの参拝者が訪れます。
花傘巡行(はながさじゅんこう)▼
7月24日の後祭に行われる花傘巡行も見どころの一つです。花傘(はながさ)や各種の踊り、芸能が披露され、華やかな行列が街を彩ります。
茅の輪くぐり(ちのわくぐり)▼
7月31日に行われる茅の輪くぐりも、祇園祭の重要な行事です。八坂神社で茅の輪をくぐり、無病息災を祈ります。

祇園祭は、京都の伝統文化や歴史を深く感じることができる祭りです。祭りの期間中は、ぜひこれらの見どころを楽しんでくださいね!

2024年祇園祭の開催日は?

祇園祭日程2024は2024年(令和6年)7月1日(月曜日)~31日(水曜日)まで行われます。

宵山(前祭)・・・・・・14日(日曜日)~16日(火曜日)

山鉾巡行(前祭)・・・・17日(水曜日)9:00 四条烏丸出発

神幸祭(神輿渡御)・・・17日(水曜日)16:00 八坂神社出発

宵山(後祭)・・・・・・21日(日曜日)~23日(火曜日)

山鉾巡行(後祭)・・・・24日(水曜日)9:30 烏丸御池出発

還幸祭(神輿渡御)・・・24日(水曜日)17:00 八坂神社御旅所出発

まとめ

祇園祭の見どころや楽しみ方は伝わったでしょうか。
歴史を知ればより楽しめますし、1か月に渡り行われる祭りなので見に行きやすいですよね!

日本文化が感じられる京都に旅行に行くなら、祇園祭込みでの予定を立ててみてはいかがでしょうか。
きっと写真をたくさん撮ってしまうでしょう!

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