人気のキーワード
★隙間時間にコラムを読むならアプリがオススメ★
片頭痛で痛みが続くと、ブルーな気持ちになりますよね。なぜ起こるのでしょうか?今回は片頭痛が起きる原因と名前の由来、主な症状を解説します。
痛みを和らげる対処法と予防法、スマートフォンやパソコンとの関連性、男女差も紹介するので最後までご覧ください。
頭痛持ちの頭痛(一次性頭痛)の代表格が、片頭痛です。数時間〜数日、収縮と拡張を繰り返す一定のリズムでズキズキします。「片」頭痛の名前の由来と発生の理由を解説するので、チェックしてください。
片頭痛発作は、なぜ起こるのでしょうか?次のような理由で、脳の血管が一気に広がったり炎症を起こしたりすると発生の恐れがあります。
突然の血管収縮は、片頭痛の前兆とされています。細かい部分によく気づき努力家で完璧主義なタイプがなりやすいともいわれるので、当てはまる人は要注意です。また梅雨の時期は低気圧で脳内の血管が広がったり、気温・気圧差で自律神経が乱れたりして片頭痛がひどくなりがちです。
頭の片側が痛むことに由来し、『片』頭痛と呼ぶようになりました。しかし、実際は約4割の患者が両側の頭痛に悩んだ経験があるそうです。
また2世紀にギリシャの医学者ガノレスが名付けた「hemicrania(片頭痛)」を日本語に訳すと「hemi」は「片側」となります。
インターネット検索で「偏頭痛」も出てきますが、学会でも使う「片頭痛」が正しいのです。
では、片頭痛は主にどのような症状があるか詳しく見ていきます。
いつも気に留めない香りや音、光に気づきやすくなります。そのため嗅覚や聴覚、視覚の刺激にならない場所へ、逃げたくなる人もいるのです。
気持ち悪くて実際に吐いたり、下痢に悩まされたりする人もいます。片頭痛が消化管の動きを鈍らせるからです。頭周辺以外の他器官にも影響を及ぼす可能性があるので、侮れないですね。
日常生活に支障をきたすほど重い頭痛を発症する人もいるため、要注意です。動けば動くほど痛みが増し、仕事や家事をやめて安静にしていたいと感じる人もいます。「片頭痛で動けない」と思うほど、つらいときもあるのです。
軽い症状の場合、片頭痛の要因である血管周辺の炎症を抑える解熱鎮痛剤は役立ちます。しかし今回は薬や病院以外で片頭痛の痛みを和らげる、セルフ対処法と予防法を紹介します。自分でやれることから始めたい人や、適切な対策を知りたい人は簡単なのでチェックしてください。ただしあまりにもひどい場合は診療クリニックへ行き、医師へ相談・治療も大切です。発熱のような他症状があるときは、別の病気の可能性もあります。
鎮痛・頭痛薬の服用以外の片頭痛対処法を3つ紹介します。
暗い場所での安静も1つの対策です。片頭痛は普段より光や音、においに敏感になる可能性があるとお伝えしました。 また動けば余計に辛くなる恐れがあり、厄介です。不要な刺激のない暗い環境でじっとすることは、片頭痛の痛みを和らげる効果が期待できます。
片頭痛は氷枕や冷却シートなどで適度に冷やす・圧迫で、緩和の見込みがあります。血管が広がった状態が、寒冷誘発効果で収縮するメカニズムです。同様に圧迫すれば拡張した血管の血流が少なくなり、片頭痛緩和に役立ちます。
カフェインの入った飲み物で、片頭痛が軽減する場合があります。血管収縮作用があるからです。「ちょっと痛いかも」と思ったら、コーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲み物でリフレッシュしませんか?
片頭痛が慢性化しないように、予防法を紹介します。
規則正しい睡眠をとりましょう。短すぎても長すぎても、片頭痛を引き起こす可能性があります。自分にとって健康的な睡眠時間を見つけてください。
要因となる食品は、控えることをおすすめします。例えばワインのようなアルコール類やチーズは片頭痛を誘発するので、摂取量を抑えた方が無難です。
片頭痛がひどくない場合は、適度に運動をするのも1つの方法といえます。激しいスポーツにこだわる必要はありません。首から肩にかけてのストレッチのような、軽い運動から始めてみませんか?
自分が片頭痛になりやすいパターンの認識も大事です。例えばお腹が減るときの場合すぐに糖分補給できる飴を持ち歩く、光に過敏な場合は普段から外出時サングラスや調光レンズの眼鏡をかけるなどができます。自らの引き金を把握し、生活習慣を変え片頭痛を予防しましょう。
計画は、詰め込みすぎないように気をつけてください。過密スケジュールで心身ともに休まらず、ストレスをため込む恐れがあり大変です。 余裕を持ったゆとりある暮らしを心がけましょう。
自分なりのストレス発散法も重要でしょう。極度の緊張状態になると脳内の幸せホルモンセロトニンのような神経伝達物質が一時的に分泌され血管が収縮し、通常モードになった際反動で拡張する恐れがあるからです。夢中になれていざというとき自分がご機嫌になる手段を熟知できれば、片頭痛とうまく付き合っていけます。
片頭痛の予兆にキラキラ・ギザギザした光が視野を阻み、見えづらい感覚になることがあります。もし感じたら湯船に浸かるのは避け、シャワーを浴びるだけにしてください。身体が温まり、片頭痛悪化の恐れがあります。
スマートフォンやパソコンが、片頭痛の誘因になるケースがあります。例えばスマホを長時間見るとき同じ姿勢が続くと、首周辺〜後頭部を中心とした筋肉が硬直しがちです。緊張状態が身体のアンバランスさを引き起こし、片頭痛を引き起こす可能性があります。またスマートフォンとパソコンから出る、ブルーライトによる影響も危険です。最も波長が短い目に見える光は、暗闇でも懐中電灯代わりになるほど強い、紫外線並みのパワーを持ちます。目の奥や脳にまで到達し、片頭痛の引き金になる可能性を秘めているのです。
さらに長時間のデスクワークやパソコン作業によるストレス・疲れもプラスし、誘発されやすくなるので要注意です。
片頭痛の頻度は男性で約3%ですが、女性は約13%と約4倍もの差があります。なぜ女性の方が発症しやすいのでしょうか?考えられる理由を紹介します。
女性は男性と比べ、感情を周囲と共有する傾向があります。そのため、片頭痛も明るみに出やすいのです。男性の中にも、言わないだけで女性と同様持続的な痛みに苦しんでいる可能性もあります。
遺伝的要素により、女性のほうが片頭痛を発症しやすいです。母親が片頭痛持ちの場合息子が約3割に対し、娘は7割出現するといいます。
片頭痛は特に、30〜40代の女性に発症しやすい傾向にあります。
妊娠や出産などのライフイベントや更年期突入で女性ホルモンの量に乱れが生じ、仕事や子育て、介護などで忙しくストレスを抱えやすいからです。 また、生理前後に片頭痛が起きやすいと感じる人はいませんか?これも月経による女性ホルモン、エストロゲン量の変化が関係します。血管収縮のコントロールで痛みをセーブする働きの脳内ホルモン、セロトニンが減り、痛みを感じる三叉神経が刺激され血管拡張のタンパク質CGRPが出ます。炎症が起き、片頭痛の症状を感じやすいのです。仕組みを逆手にとり、放出を抑える抗CGRP抗体薬や元を絶つトリプタン系の薬剤などが開発されました。効果や副作用を確認するためにも脳神経内科などの医療機関を受診し、検査の上で先生から治療薬をもらいましょう。
片頭痛は、ストレスや女性ホルモンの変動などが原因で起こる可能性があります。激しい頭の痛みや音、光に過敏になるなど症状は様々です。あまりにもひどいときは専門医の診断を受けることは前提に、自分で簡単にできる予防法や改善法を生活に取り入れましょう。片頭痛にしっかり対処し、日々スッキリ過ごせるようになると素敵です。
片頭痛で痛みが続くと、ブルーな気持ちになりますよね。なぜ起こるのでしょうか?今回は片頭痛が起きる原因と名前の由来、主な症状を解説します。
痛みを和らげる対処法と予防法、スマートフォンやパソコンとの関連性、男女差も紹介するので最後までご覧ください。
目次
片頭痛とは?
頭痛持ちの頭痛(一次性頭痛)の代表格が、片頭痛です。
数時間〜数日、収縮と拡張を繰り返す一定のリズムでズキズキします。
「片」頭痛の名前の由来と発生の理由を解説するので、チェックしてください。
なぜ起こるの?
片頭痛発作は、なぜ起こるのでしょうか?
次のような理由で、脳の血管が一気に広がったり炎症を起こしたりすると発生の恐れがあります。
突然の血管収縮は、片頭痛の前兆とされています。細かい部分によく気づき努力家で完璧主義なタイプがなりやすいともいわれるので、当てはまる人は要注意です。
また梅雨の時期は低気圧で脳内の血管が広がったり、気温・気圧差で自律神経が乱れたりして片頭痛がひどくなりがちです。
なぜ『片』頭痛?
頭の片側が痛むことに由来し、『片』頭痛と呼ぶようになりました。しかし、実際は約4割の患者が両側の頭痛に悩んだ経験があるそうです。
また2世紀にギリシャの医学者ガノレスが名付けた「hemicrania(片頭痛)」を日本語に訳すと「hemi」は「片側」となります。
インターネット検索で「偏頭痛」も出てきますが、学会でも使う「片頭痛」が正しいのです。
片頭痛の主な症状
では、片頭痛は主にどのような症状があるか詳しく見ていきます。
においや音、光に過敏になる
いつも気に留めない香りや音、光に気づきやすくなります。そのため嗅覚や聴覚、視覚の刺激にならない場所へ、逃げたくなる人もいるのです。
吐き気や嘔吐、下痢
気持ち悪くて実際に吐いたり、下痢に悩まされたりする人もいます。片頭痛が消化管の動きを鈍らせるからです。
頭周辺以外の他器官にも影響を及ぼす可能性があるので、侮れないですね。
ひどい頭痛
日常生活に支障をきたすほど重い頭痛を発症する人もいるため、要注意です。動けば動くほど痛みが増し、仕事や家事をやめて安静にしていたいと感じる人もいます。
「片頭痛で動けない」と思うほど、つらいときもあるのです。
片頭痛の痛みを和らげる対処法・予防法
軽い症状の場合、片頭痛の要因である血管周辺の炎症を抑える解熱鎮痛剤は役立ちます。
しかし今回は薬や病院以外で片頭痛の痛みを和らげる、セルフ対処法と予防法を紹介します。
自分でやれることから始めたい人や、適切な対策を知りたい人は簡単なのでチェックしてください。
ただしあまりにもひどい場合は診療クリニックへ行き、医師へ相談・治療も大切です。発熱のような他症状があるときは、別の病気の可能性もあります。
片頭痛への対処法
鎮痛・頭痛薬の服用以外の片頭痛対処法を3つ紹介します。
暗い場所で安静にする
暗い場所での安静も1つの対策です。片頭痛は普段より光や音、においに敏感になる可能性があるとお伝えしました。
また動けば余計に辛くなる恐れがあり、厄介です。不要な刺激のない暗い環境でじっとすることは、片頭痛の痛みを和らげる効果が期待できます。
冷やす、圧迫する
片頭痛は氷枕や冷却シートなどで適度に冷やす・圧迫で、緩和の見込みがあります。
血管が広がった状態が、寒冷誘発効果で収縮するメカニズムです。同様に圧迫すれば拡張した血管の血流が少なくなり、片頭痛緩和に役立ちます。
カフェインの入った飲み物を飲む
カフェインの入った飲み物で、片頭痛が軽減する場合があります。血管収縮作用があるからです。
「ちょっと痛いかも」と思ったら、コーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲み物でリフレッシュしませんか?
片頭痛の予防法
片頭痛が慢性化しないように、予防法を紹介します。
規則正しい睡眠をとる
規則正しい睡眠をとりましょう。短すぎても長すぎても、片頭痛を引き起こす可能性があります。自分にとって健康的な睡眠時間を見つけてください。
頭痛の誘発食品を控える
要因となる食品は、控えることをおすすめします。例えばワインのようなアルコール類やチーズは片頭痛を誘発するので、摂取量を抑えた方が無難です。
適度に運動をする
片頭痛がひどくない場合は、適度に運動をするのも1つの方法といえます。激しいスポーツにこだわる必要はありません。首から肩にかけてのストレッチのような、軽い運動から始めてみませんか?
片頭痛になりやすい状況を振り返る
自分が片頭痛になりやすいパターンの認識も大事です。
例えばお腹が減るときの場合すぐに糖分補給できる飴を持ち歩く、光に過敏な場合は普段から外出時サングラスや調光レンズの眼鏡をかけるなどができます。
自らの引き金を把握し、生活習慣を変え片頭痛を予防しましょう。
余裕を持った計画にする
計画は、詰め込みすぎないように気をつけてください。過密スケジュールで心身ともに休まらず、ストレスをため込む恐れがあり大変です。
余裕を持ったゆとりある暮らしを心がけましょう。
自分なりのストレス発散法をもつ
自分なりのストレス発散法も重要でしょう。
極度の緊張状態になると脳内の幸せホルモンセロトニンのような神経伝達物質が一時的に分泌され血管が収縮し、通常モードになった際反動で拡張する恐れがあるからです。
夢中になれていざというとき自分がご機嫌になる手段を熟知できれば、片頭痛とうまく付き合っていけます。
入浴方法に気をつける
片頭痛の予兆にキラキラ・ギザギザした光が視野を阻み、見えづらい感覚になることがあります。
もし感じたら湯船に浸かるのは避け、シャワーを浴びるだけにしてください。身体が温まり、片頭痛悪化の恐れがあります。
スマートフォンやパソコンが片頭痛の誘因になる?
スマートフォンやパソコンが、片頭痛の誘因になるケースがあります。
例えばスマホを長時間見るとき同じ姿勢が続くと、首周辺〜後頭部を中心とした筋肉が硬直しがちです。
緊張状態が身体のアンバランスさを引き起こし、片頭痛を引き起こす可能性があります。
またスマートフォンとパソコンから出る、ブルーライトによる影響も危険です。
最も波長が短い目に見える光は、暗闇でも懐中電灯代わりになるほど強い、紫外線並みのパワーを持ちます。目の奥や脳にまで到達し、片頭痛の引き金になる可能性を秘めているのです。
さらに長時間のデスクワークやパソコン作業によるストレス・疲れもプラスし、誘発されやすくなるので要注意です。
片頭痛には男女差があるの?!
片頭痛の頻度は男性で約3%ですが、女性は約13%と約4倍もの差があります。なぜ女性の方が発症しやすいのでしょうか?考えられる理由を紹介します。
片頭痛が女性に多い理由①:男性より自己申告する傾向にあるから
女性は男性と比べ、感情を周囲と共有する傾向があります。そのため、片頭痛も明るみに出やすいのです。
男性の中にも、言わないだけで女性と同様持続的な痛みに苦しんでいる可能性もあります。
片頭痛が女性に多い理由②:遺伝
遺伝的要素により、女性のほうが片頭痛を発症しやすいです。母親が片頭痛持ちの場合息子が約3割に対し、娘は7割出現するといいます。
片頭痛が女性に多い理由③:女性ホルモンの増減
片頭痛は特に、30〜40代の女性に発症しやすい傾向にあります。
妊娠や出産などのライフイベントや更年期突入で女性ホルモンの量に乱れが生じ、仕事や子育て、介護などで忙しくストレスを抱えやすいからです。
また、生理前後に片頭痛が起きやすいと感じる人はいませんか?これも月経による女性ホルモン、エストロゲン量の変化が関係します。
血管収縮のコントロールで痛みをセーブする働きの脳内ホルモン、セロトニンが減り、痛みを感じる三叉神経が刺激され血管拡張のタンパク質CGRPが出ます。
炎症が起き、片頭痛の症状を感じやすいのです。仕組みを逆手にとり、放出を抑える抗CGRP抗体薬や元を絶つトリプタン系の薬剤などが開発されました。
効果や副作用を確認するためにも脳神経内科などの医療機関を受診し、検査の上で先生から治療薬をもらいましょう。
片頭痛に対処し、スッキリ過ごそう!
片頭痛は、ストレスや女性ホルモンの変動などが原因で起こる可能性があります。激しい頭の痛みや音、光に過敏になるなど症状は様々です。
あまりにもひどいときは専門医の診断を受けることは前提に、自分で簡単にできる予防法や改善法を生活に取り入れましょう。
片頭痛にしっかり対処し、日々スッキリ過ごせるようになると素敵です。