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もしあなたが知り合った男性が、フラダンサーだと知ったら…。 「えっ男性もフラを踊るんですか?」「フラを始めたきっかけは?」 と思わず聞いてしまいませんか。
理由はおそらく「フラは女性が踊るもの、男性なのになぜ?」という思いからでしょう。「カネフラ」とは男性のフラのこと。日本ではまだまだ珍しい存在ですが、その知名度の低さと裏腹に、男性ならではのエネルギッシュな魅力に溢れています。
今回は、そんなカネフラの素晴らしさをお届けします。
ハワイ語で「カネ=男性」の意味。つまり「カネフラ」とは男性が踊るフラダンスのこと。日本ではフラは女性が踊るものというイメージが強く、まだまだカネダンサー(男性フラダンサー)の数は少ないのが現状です。
日本全国で女性ダンサーが約100万人とされる一方、男性は800人程度だとか。最近では少しずつ注目されはじめ、カネダンサーだけのハラウ(教室)やチームも増えてきました。
カネダンサーは人数が少ないため、女性と一緒に舞台に立つことがほとんどです。しかしカネダンサーだけのステージは必見!力強さと躍動感に溢れ、そのセクシーで時にはコミカルなパフォーマンスは、観客を巻き込み会場を盛り上げます。
今でこそ女性のイメージが強いフラですが、フラが誕生した当初は、男性が踊るものだったとか。
古代ハワイでは、フラは宗教的儀式で神に捧げる「舞」として誕生しました。選ばれし若い男性のみが、厳しい修行を重ねてようやく踊ることが許されたといいます。
18世紀後半に西洋文化が入ってくると、19世紀初頭キリスト教宣教師らにより、フラは禁止されてしまいます。その後1874年に第7代国王デイビッド・カラカウアがフラを復活させるまでの約50年は「フラの暗黒時代」と呼ばれ、フラは表舞台から姿を消すことになります。
カラカウア王の功績は伝統的なフラを解禁したことだけではありません。彼が西洋の楽器や音楽を取り入れた新しいフラ(アウアナ)を推進したことで、フラはハワイの芸術として広く愛されるようになりました。
ハワイがアメリカ合衆国の州となると、ハワイを観光リゾートとして宣伝するため、女性フラダンサーを描いた映画がハリウッドで公開。「フラ=楽園ハワイの象徴」として黒髪の美しい女性が踊る偏ったイメージが定着し、カネフラの存在は薄れていったのです。
しかし1970年代ハワイアン・ルネッサンス(ハワイ文化復興運動)の流れの中で、カヒコ(古典フラ)が本格的に復活。男性によるフラが見直され「メリーモナーク・フェスティバル」では多くのハイレベルなカネフラのパフォーマンスが話題を呼ぶようになりました。
では、カネフラの魅力とは何でしょう?女性のフラとは何が違うの?カネフラならではの魅力を具体的に見ていきましょう。
女性が踊る曲線的で流れるようなフラとは対照的に、カネフラは男性らしい力強さを存分にアピールする動きが特徴的です。
重心をより低く保ち、直線的でクイックな動き、歩幅が大きい点も女性とは違うポイント。大地を踏み鳴らしたり、胸や太ももを叩いたり、ステップにキックが入るなど、ダイナミックで躍動感があります。
さらにコミカルな表現や、カネならではのセクシーな振り付け、表情にも注目! またカヒコでは打楽器に合わせた、男性の低音のチャント(詠唱)や一糸乱れぬ力強い群舞は、見応えがあります。
カネフラの衣装は、女性と同じく曲に合わせて選びます。曲のテーマや場所、時代に合わせた衣装を選ぶということが大前提です。
【カヒコで使われる衣装】
カヒコの中でも特に古い時代の曲の場合、日本のふんどしに似た「マロ」を着用します。他にも「ティーリーフのパウ」(ティーの葉で作られたスカート)などが代表的。
カヒコでも王族をテーマにした曲では、その時代の王の服装に合わせシャツやパンツの衣装で踊る場合もあります。
【アウアナで使われる衣装】
アロハシャツにスラックスが一般的。女性と比べるとシンプルですね。太めのサッシュベルトを付けるとぐっとフォーマルな雰囲気になります。 また、動きのある振りのときは「ティーリーフのパウ」を着用し、動きをダイナミックに表現したりします。 ですが、葉っぱで作られたスカートはとても重く、動かすにも力とコツが必要だとか。
男女どちらも踊りますが、特にカネダンサーが躍ることが多い曲をご紹介しましょう。アップテンポで軽快なものが多いかもしれませんね。
フラ曲には裏の意味があるのをご存じですか? 文章で書くのはためらわれますが、歌詞にもう一つの意味(性的な)を持たせ、見る人がこっそり楽しむわけです。
女性のフラを見ていても気付きませんが、カネフラでは裏の意味を表現している振り付けが多いのも特徴。じっくり見ているとなんとなくわかるかもしれませんね。
ハワイ語で「カネ=男性」。カネフラは男性が踊るフラのこと。 近年日本でも注目され、カネ(男性)ダンサーも少しずつ増えつつありますが、まだまだフラは女性の踊りというイメージが強いかもしれません。
古代ハワイでは男性の踊りだったフラ。ハワイの観光リゾート化に伴い「フラ=楽園ハワイの象徴」として、黒髪の女性が踊る偏ったイメージがすっかり定着してしまいました。
ハワイでは男性クムフラ(フラの師匠)が非常に多く、メリーモナークではたくさんのカネダンサーがしのぎを削っています。そんなハワイでも、20年前にはカネダンサーは肩身の狭い思いをしていたといいます。
力強く、ダイナミック、コミカルでセクシー!一度見たら虜になる人も多い「カネフラ」。ハワイでカネフラが本格的に復活したように、今後の日本のカネダンサーたちの活躍に、注目していきたいと思います。
もしあなたが知り合った男性が、フラダンサーだと知ったら…。
「えっ男性もフラを踊るんですか?」「フラを始めたきっかけは?」
と思わず聞いてしまいませんか。
理由はおそらく「フラは女性が踊るもの、男性なのになぜ?」という思いからでしょう。「カネフラ」とは男性のフラのこと。日本ではまだまだ珍しい存在ですが、その知名度の低さと裏腹に、男性ならではのエネルギッシュな魅力に溢れています。
今回は、そんなカネフラの素晴らしさをお届けします。
目次
男性のフラ「カネフラ」とは?
ハワイ語で「カネ=男性」の意味。つまり「カネフラ」とは男性が踊るフラダンスのこと。日本ではフラは女性が踊るものというイメージが強く、まだまだカネダンサー(男性フラダンサー)の数は少ないのが現状です。
日本全国で女性ダンサーが約100万人とされる一方、男性は800人程度だとか。最近では少しずつ注目されはじめ、カネダンサーだけのハラウ(教室)やチームも増えてきました。
カネダンサーは人数が少ないため、女性と一緒に舞台に立つことがほとんどです。しかしカネダンサーだけのステージは必見!力強さと躍動感に溢れ、そのセクシーで時にはコミカルなパフォーマンスは、観客を巻き込み会場を盛り上げます。
カネフラの歴史
今でこそ女性のイメージが強いフラですが、フラが誕生した当初は、男性が踊るものだったとか。
古代ハワイでは、フラは宗教的儀式で神に捧げる「舞」として誕生しました。選ばれし若い男性のみが、厳しい修行を重ねてようやく踊ることが許されたといいます。
18世紀後半に西洋文化が入ってくると、19世紀初頭キリスト教宣教師らにより、フラは禁止されてしまいます。その後1874年に第7代国王デイビッド・カラカウアがフラを復活させるまでの約50年は「フラの暗黒時代」と呼ばれ、フラは表舞台から姿を消すことになります。
カラカウア王の功績は伝統的なフラを解禁したことだけではありません。彼が西洋の楽器や音楽を取り入れた新しいフラ(アウアナ)を推進したことで、フラはハワイの芸術として広く愛されるようになりました。
ハワイがアメリカ合衆国の州となると、ハワイを観光リゾートとして宣伝するため、女性フラダンサーを描いた映画がハリウッドで公開。「フラ=楽園ハワイの象徴」として黒髪の美しい女性が踊る偏ったイメージが定着し、カネフラの存在は薄れていったのです。
しかし1970年代ハワイアン・ルネッサンス(ハワイ文化復興運動)の流れの中で、カヒコ(古典フラ)が本格的に復活。男性によるフラが見直され「メリーモナーク・フェスティバル」では多くのハイレベルなカネフラのパフォーマンスが話題を呼ぶようになりました。
カネフラの魅力
では、カネフラの魅力とは何でしょう?女性のフラとは何が違うの?カネフラならではの魅力を具体的に見ていきましょう。
女性との踊り方の違い
女性が踊る曲線的で流れるようなフラとは対照的に、カネフラは男性らしい力強さを存分にアピールする動きが特徴的です。
重心をより低く保ち、直線的でクイックな動き、歩幅が大きい点も女性とは違うポイント。大地を踏み鳴らしたり、胸や太ももを叩いたり、ステップにキックが入るなど、ダイナミックで躍動感があります。
さらにコミカルな表現や、カネならではのセクシーな振り付け、表情にも注目!
またカヒコでは打楽器に合わせた、男性の低音のチャント(詠唱)や一糸乱れぬ力強い群舞は、見応えがあります。
カネフラの衣装の特徴
カネフラの衣装は、女性と同じく曲に合わせて選びます。曲のテーマや場所、時代に合わせた衣装を選ぶということが大前提です。
【カヒコで使われる衣装】
カヒコの中でも特に古い時代の曲の場合、日本のふんどしに似た「マロ」を着用します。他にも「ティーリーフのパウ」(ティーの葉で作られたスカート)などが代表的。
カヒコでも王族をテーマにした曲では、その時代の王の服装に合わせシャツやパンツの衣装で踊る場合もあります。
【アウアナで使われる衣装】
アロハシャツにスラックスが一般的。女性と比べるとシンプルですね。太めのサッシュベルトを付けるとぐっとフォーマルな雰囲気になります。
また、動きのある振りのときは「ティーリーフのパウ」を着用し、動きをダイナミックに表現したりします。
ですが、葉っぱで作られたスカートはとても重く、動かすにも力とコツが必要だとか。
カネフラで踊られる曲
男女どちらも踊りますが、特にカネダンサーが躍ることが多い曲をご紹介しましょう。アップテンポで軽快なものが多いかもしれませんね。
①He Aloha Nō O Honolulu
②Waikaloa
③Hula O Makee
④Noho Paipai
⑤Hawai’i No E Ka ‘oi
フラ曲には裏の意味があるのをご存じですか?
文章で書くのはためらわれますが、歌詞にもう一つの意味(性的な)を持たせ、見る人がこっそり楽しむわけです。
女性のフラを見ていても気付きませんが、カネフラでは裏の意味を表現している振り付けが多いのも特徴。じっくり見ているとなんとなくわかるかもしれませんね。
カネフラまとめ
ハワイ語で「カネ=男性」。カネフラは男性が踊るフラのこと。
近年日本でも注目され、カネ(男性)ダンサーも少しずつ増えつつありますが、まだまだフラは女性の踊りというイメージが強いかもしれません。
古代ハワイでは男性の踊りだったフラ。ハワイの観光リゾート化に伴い「フラ=楽園ハワイの象徴」として、黒髪の女性が踊る偏ったイメージがすっかり定着してしまいました。
ハワイでは男性クムフラ(フラの師匠)が非常に多く、メリーモナークではたくさんのカネダンサーがしのぎを削っています。そんなハワイでも、20年前にはカネダンサーは肩身の狭い思いをしていたといいます。
力強く、ダイナミック、コミカルでセクシー!一度見たら虜になる人も多い「カネフラ」。ハワイでカネフラが本格的に復活したように、今後の日本のカネダンサーたちの活躍に、注目していきたいと思います。