チェコ伝統のマリオネット

まるで童話の世界のような美しさのチェコの街。

特に首都であるプラハの歴史地区は、世界文化遺産にも登録されており、その魅力は世界に認められています。そのほかには、チェコには美しい伝統文化が数多く存在しています。ボヘミアンガラスのガラスボタンやガラスビーズなどのガラス細工、ビールなんかも有名です。
中でも、チェコの公用語である独自の言語「チェコ語」も有名な伝統文化。そんなチェコ語、もしかしたら世界から消えてしまっていたかもしれない歴史があります。

チェコの人々のアイデンティティである「チェコ語」を救ったのは、チェコの伝統人形マリオネット。いかにしてマリオネットはチェコ語を救ったのか?ご紹介します。

チェコ語を救ったマリオネット

チェコ語とは?

みなさんが知っているであろう単語「ロボット」。
ロボットは、チェコ語の強制労働者を意味する「robotnik」、強制労働を意味する「robota」が由来です。
チェコ語は昔から日本社会で使われていたということなんですね。馴染みがあるから簡単と思う方はご注意ください。チェコ語はとても難しい言語で、その難易度は世界でもトップレベルといわれています。難しいといわれるゆえんは、複雑な文法にあります。ここでは詳しくは書きませんが、例えば単語が色々な要因で、色々な形に変化してしまうんです。

それは名前も一緒で、名前まで変化してしまうことが普通です。発音は比較的簡単ではありますが、世界一難しいとしてギネス記録に載っているものもあります。

チェコ語とは?

チェコ語と人形劇

チェコは長い間、周辺諸国の支配下に置かれていました。
16世紀から20世紀にかけて、ドイツの支配下にあり公用語がドイツ語とされて、チェコ語を使うことを禁止されていました。日本で日本語が禁止されてしまったら…と想像すると恐ろしいですよね。自分たちのアイデンティティであるチェコ語を使うことが許されず、他国の言語を学び使わなければいけない状況は苦しかったにちがいありません。 そうした中でも、チェコ語を使うことを許された唯一の場所が、人形劇だったのです。

チェコ語の独特な言い回しがあっての人形劇は禁止にはできず、チェコの人々のアイデンティティをつなぐ場所として大切にされました。人形劇の舞台上でマリオネットがチェコ語のお話演じ、笑顔に溢れる。
チェコの人々にとって、そこは文化を紡ぐかけがえのない空間であったに違いありません。

そんな時代を経て、チェコの人形劇は今では世界中で愛されている文化です。
チェコ語を守り抜いた人形劇ということで、後世に残していくことに強い関心をもっており、劇場が数多く存在していて身近で人形劇にふれられたり、マリオネット作家を養成する国立の学校までもあるようです。
人形劇は単なる娯楽ではなく、文化をつなぐ大切な伝統芸能なんですね。

チェコ語と人形劇

チェコ・プラハのマリオネットをご紹介

チェコの首都プラハのお土産屋さんからマリオネットが届きました。

ウッドのマリオネット

チェコの文化を紡ぐ、伝統芸術「人形劇」。
その舞台上で活躍する豊かな表情のマリオネットたちをチェコ・プラハのお土産屋さんから買い付けました。カラフルな色合いと豊かな表情がなんともかわいらしい。素朴な風合いの木製人形は人々に笑顔を届けます。

ウッドのマリオネット
欧州は伝統が詰まった雑貨に溢れている▼
東欧・中欧は手作り雑貨の宝庫! 心ときめく雑貨たちをご紹介!
チェコはガラス細工も有名。ウランガラスのアクセサリーをご紹介▼
太陽で色が変化する?!ウランガラスの魅力

▼欧州航路 オンラインショップ▼

欧州航路 ショップリスト▼

欧州各地にはそれぞれの歴史に紐づく伝統に裏打ちされた、
ストーリーとそれにまつわる素敵なモノに溢れています。
そんな素敵なモノが生活のなかにあることで毎日がちょっと豊かに。
「日常の中の小さな幸せ」を感じてもらえるようなモノづくりを目指しています。

欧州航路ロゴ

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE