東欧・中欧は手作り雑貨の宝庫! 心ときめく雑貨たちをご紹介!

みなさんは大事にしているモノ、どんなモノでしょうか?
大切な人から貰ったモノや、とっておきの場所で手に入れたお気に入りのモノ…。人それぞれ、色々なモノがあると思います。私の場合は、母お手製のお守り袋といったところでしょうか。幼少期の頃はそれを身に着けることがとても嬉しくて、一日機嫌がよかったことを覚えています。

そういった思い出があるからか、手作りのモノになにか特別な魅力を感じます。
どこか素朴で心がほっこりして、暮らしに寄り添ってくれるような、そんな素敵な存在。ヨーロッパの特に東欧や中欧の国々には、ハンドメイドを大切にする文化が根付いていて、暮らしの中にはいつも手作り雑貨があるようです。そんな伝統ある、手作りの東欧雑貨や、中欧雑貨を今回はご紹介します。

中欧の雑貨たち

ラトビアの手編みの三角ミトン

ラトビアの手編みの三角ミトン

今なお、多くの民族文化が残るラトビアの首都はリガといいます。その美しさゆえに「バルト海の真珠」、「バルトのパリ」と称されるほど。中世の趣が感じられる街並みは、まるで絵本の世界。そんな街でラトビアミトンは手編みされています。

ラトビアミトンといえば、愛らしい三角形の指先がチャームポイント。
自然や神話をかたどった繊細な模様には、それぞれ物語や、幸運、厄除けの願いが込められているといいます。昔のラトビアでは、ミトンには魔法の力が宿るとも信じられていました。嫁入り道具として、自分自身で編んで嫁ぎ先へ贈る文化もあったようです。

寒さの厳しいラトビアの冬でもあたたかいミトンは、機能性も抜群です。

ハンガリーの小さな村で作られる伝統ウッドドール

ヨーロッパで最も美しいとされるハンガリーの首都ブダペスト。そこから離れること約100kmの位置にある小さな村「ハルタ村」で、伝統のウッドドールと出会いました。

女性、男性をモチーフにした、愛らしい表情を浮かべる小さなウッドドール。顔の表情や服の細かい模様も全て手描きされていて、じっくりみてみると表情や模様が一つ一つ違うので、見比べてとっておきのひとつを探すことも楽しい!今ではたった一人の女性がこのウッドドールの伝統を守っています。

「小さな芸術」と呼ばれる、チェコのガラスボタン

チェコガラスボタン

中世の街並みが色濃く残る中欧の国チェコ。
芸術の都と称される首都プラハの街には多くの伝統建築が残っており、街をあるけばタイムスリップしてしまったと勘違いしてしまうほど、圧倒的な世界観で人々を魅了しています。

チェコの魅力はそれだけではありません。伝統ボヘミアガラスも世界で愛されるモノのひとつ。
中でも、代々大切に受け継がれるガラスボタンは、「小さな芸術」といわれる美しいガラス細工です。ガラスを溶かして型をとり、綺麗に整え、最後に色をのせていく。各工程に職人がおり、それぞれの熟練の技でこの美しいガラスボタンが作られています。珍しいウランガラスをつかったガラスボタンもあって、太陽光によっても少し色が変わるような面白さもあります。興味がある方はチェックしてみてください!

チェコ製ウランガラス

このガラス香水瓶もチェコで作られています。ガラスボタンとはまた異なり、華やかな印象。まるで宝石のような香水瓶にお気に入りの香水をいれれば、いつもとちょっと違う良い気分を味わうことができるかもしれません。

チェコ製ウランガラス

東欧の雑貨たち

リトアニアの希望の灯り、伝統キャンドルハウス

リトアニアのキャンドルハウス

ラトビアと同じくバルト三国の一つ、リトアニアは自然豊かな国。
その土地でとれる土を使って、丹精込めてつくられる伝統工芸品がキャンドルハウスです。

戦時中、祖国の為に戦う若者たちを支えるために、多くの村人たちが身の危険を冒して「ここには食べ物があるよ」というサインを送っていました。それが家の窓辺にキャンドルを灯すことだったようです。このお話がキャンドルハウスの始まりといわれています。リトアニアの粘土と釉(うわぐすり)使って、現地の職人がひとつひとつ丁寧にハンドメイドしています。

ポーランドの陶器の街でつくられるポーリッシュポタリー

東欧のポーランドには、陶器の街ボレスワビエツがあります。
この素敵な街を歩くと、いたるところに陶器の象徴的なオブジェがあって柄がなんともかわいらしい。ここは、日本でも徐々に耳にすることが増えてきた「ポーリッシュポタリー」の産地です。ポーリッシュポタリーは、ポーランド国内随一の伝統工芸品ということもあって、歴史もあります。

ボレスワビエツは、良質な土が取れる土地であったので、陶器づくりが盛んになりました。形はさまざまですが、どれも丸みがあって優しく手に馴染む感覚。色鮮やかな動植物をモチーフにした絵柄は、手作業でつけられています。リズムよくポンポンと絵付けされている様子は、ずっと見ていたいほど気持ちが良いです。こちらは店舗でのみ取り扱いがございます(2023.09.05現在)。

今回は、東欧・中欧に溢れる手作り雑貨の一部をご紹介したまで。気になる雑貨はありましたでしょうか?ヨーロッパ雑貨店「欧州航路」では、9月よりヨーロッパフォークロアマーケットを開催しています。本コラムで紹介した雑貨をはじめ、コラムでは紹介しきれなかった沢山の雑貨も並んでいますので、気になる方は是非足を運んでみてください!暮らしをちょっと豊かにする、とっておきのモノに出会えるかもしれません。

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欧州各地にはそれぞれの歴史に紐づく伝統に裏打ちされた、
ストーリーとそれにまつわる素敵なモノに溢れています。
そんな素敵なモノが生活のなかにあることで毎日がちょっと豊かに。
「日常の中の小さな幸せ」を感じてもらえるようなモノづくりを目指しています。

欧州航路ロゴ

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