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「火事と喧嘩は江戸の華」
多くの方が1度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか。江戸時代の東京における火事の多さ、江戸っ子のけんかっ早さを表した言葉です。
そもそも日本の建築物は基本的に木造製であり、狭い地域に人々が密集して生活をしていたことから、火事が起こりやすい環境だったとされます。
そんな時代に活躍していたのが江戸時代の「火消」達。火消たちの華々しい活躍があったからこそ、火事を江戸の華と例えることができたのかもしれません。
本記事では、ことわざの由来でもある江戸時代の暮らしや文化、火消たちの魅力や成り立ちについてご紹介いたします。
江戸の町は非常に火事が起こりやすかったとされ、数年に一度の頻度で多くの住民が焼け出される大火が起きたと記録に残っています。このような事態を受け、幕府や奉行によって設立されたのが江戸時代の消防組織である「火消」です。
火消は大きく分けて以下4つになります。
現在の私たちが思い描く火消といえば、町火消でしょうか。時代劇やドラマから火消といえば「め組」と思いつく方も多いかもしれません。羽織を翻し、颯爽と火事場に駆けつける姿が目に見えるようです。なお体力・度胸・身軽さが必要な役割だったことから、町火消の多くはとび職(※)の方が中心でした。
江戸の町に火事が多かった理由を端的に示せば、木造家屋であること、世界でも有数の密集地であったこと、そして乾燥と季節風などの気候が原因だと考えられます。
燃えやすい木造家屋に多くの方が生活をし、冬場の乾燥した空気で火が付きやすくなる。そして風による延焼が被害を大きくしていたということです。一つの原因があるというより、火事が起こりやすい条件がそろっていたと考えられるでしょう。
そんな火事が起こりやすい環境であるからこそ、命を省みず火と対峙してくれる火消したちは、江戸の方たちにとってまさしくヒーローです。類焼を防ぐ役割を持つ羽織や半纏をまとい、大声で火事を知らせながら現場に駆け付ける姿は非常に頼もしく映ったことでしょう。
また火消を取りまとめる「頭取」は、火事のときだけではなく平時でも町の人たちに頼りにされていました。
喧嘩やもめごとの仲裁、祭りの準備、冠婚葬祭の手助けから迷子の保護など、あらゆることの相談役になっていたのです。火事から町民を守るだけではなく、困ったときに手を差し伸べてくれる姿は、まさに粋でいなせなヒーローだといえるでしょう。
火消たちは火事に向かうため、さまざまな装備を持っていました。以下が一例です。
中でも町火消自身を守るため、羽織や半纏には多くの工夫が見られます。燃えにくい綿の素材を用いる、複数枚重ねた生地の上から刺し子で細かく糸をいれ、簡単には破れないよう頑丈にするなど。また、まといや羽織・半纏には、組ごとの意匠や文様が施されている点も大きな特徴です。
「い組」「め組」など、自身が所属する組を表す文字は「加護字」と呼ばれる書体で書かれていました。加護字とは、文字の周りを余白で囲む書体です。文字を火消本人、余白部分が火を寄せ付けないさまを表すとして、火伏の神の加護を願ったものと言われています。
また文様も組によって異なり「瓦つなぎ」「かごめ」「松川菱」などが用いられました。なお火消の羽織の中には、内側に派手な絵をかきつけたものもあったようです。火消の最中は実用を重んじ、鎮火完了後は派手な裏面を見せて、意気揚々と自宅に帰ったのでしょう。
カヤでは「万字紋」「菱紋」「和つなぎ」など、火消文様モチーフにしたアイテムを紹介します。
幸福が訪れる、絶えない平和が続く、子孫繁栄などの意味を持つ3つの文様を用いた、火消纏メンズシャツです。お出かけはもちろん、普段着にもピッタリのシックな色使いをした「和つなぎ」「菱紋」と、はっきりとした色のコントラストが楽しい「万字紋」。3種類それぞれの左胸には、扇子を入れられる専用ポケットも付けました。開襟シャツなので、前を空ければ羽織として使うことも可能です。
開襟シャツと同じく3種類の文様に合わせ、域でいなせな火消を思わせるメンズパンツに仕上げました。厚手の綿を採用しているため、掃くほどに肌に馴染む優しい着心地を楽しめるでしょう。
ウェストは総ゴム仕様、太めのモンペ風カジュアルパンツなので、激しい動きをしても記事が突っ張ることがありません。火消纏メンズシャツと併せて、セットアップとしての利用もおすすめです。
正面から火事に対峙する火消の姿について紹介してきました。現在のような最新の設備や身を守るすべがなかったことを考えれば、非常に勇ましく、かっこよい存在だといえます。そして、当時の道具や羽織・半纏に使われていたデザインは、現在でも十分に通用するといえるでしょう。
シャツやパンツに文様を取り入れ、日常生活の中でも火消の存在を感じてみてはいかがでしょうか。
「火事と喧嘩は江戸の華」
多くの方が1度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか。
江戸時代の東京における火事の多さ、江戸っ子のけんかっ早さを表した言葉です。
そもそも日本の建築物は基本的に木造製であり、狭い地域に人々が密集して生活をしていたことから、火事が起こりやすい環境だったとされます。
そんな時代に活躍していたのが江戸時代の「火消」達。火消たちの華々しい活躍があったからこそ、火事を江戸の華と例えることができたのかもしれません。
本記事では、ことわざの由来でもある江戸時代の暮らしや文化、火消たちの魅力や成り立ちについてご紹介いたします。
目次
江戸時代に活躍した消防組織「火消」とは?
江戸の町は非常に火事が起こりやすかったとされ、数年に一度の頻度で多くの住民が焼け出される大火が起きたと記録に残っています。
このような事態を受け、幕府や奉行によって設立されたのが江戸時代の消防組織である「火消」です。
火消は大きく分けて以下4つになります。
現在の私たちが思い描く火消といえば、町火消でしょうか。
※江戸三大火の一つ、江戸の町のほとんどを焼き尽くしたと記録されている ※建築・土木工事にたずさわる職人時代劇やドラマから火消といえば「め組」と思いつく方も多いかもしれません。羽織を翻し、颯爽と火事場に駆けつける姿が目に見えるようです。
なお体力・度胸・身軽さが必要な役割だったことから、町火消の多くはとび職(※)の方が中心でした。
その誇り高い仕事ぶりで、「火消」は一躍大人気に。
江戸の町に火事が多かった理由を端的に示せば、木造家屋であること、世界でも有数の密集地であったこと、そして乾燥と季節風などの気候が原因だと考えられます。
燃えやすい木造家屋に多くの方が生活をし、冬場の乾燥した空気で火が付きやすくなる。
そして風による延焼が被害を大きくしていたということです。一つの原因があるというより、火事が起こりやすい条件がそろっていたと考えられるでしょう。
そんな火事が起こりやすい環境であるからこそ、命を省みず火と対峙してくれる火消したちは、江戸の方たちにとってまさしくヒーローです。類焼を防ぐ役割を持つ羽織や半纏をまとい、大声で火事を知らせながら現場に駆け付ける姿は非常に頼もしく映ったことでしょう。
また火消を取りまとめる「頭取」は、火事のときだけではなく平時でも町の人たちに頼りにされていました。
喧嘩やもめごとの仲裁、祭りの準備、冠婚葬祭の手助けから迷子の保護など、あらゆることの相談役になっていたのです。火事から町民を守るだけではなく、困ったときに手を差し伸べてくれる姿は、まさに粋でいなせなヒーローだといえるでしょう。
「火消」たちの装備や羽織文様など、彼らの文化について
火消たちは火事に向かうため、さまざまな装備を持っていました。以下が一例です。
中でも町火消自身を守るため、羽織や半纏には多くの工夫が見られます。
燃えにくい綿の素材を用いる、複数枚重ねた生地の上から刺し子で細かく糸をいれ、簡単には破れないよう頑丈にするなど。また、まといや羽織・半纏には、組ごとの意匠や文様が施されている点も大きな特徴です。
「い組」「め組」など、自身が所属する組を表す文字は「加護字」と呼ばれる書体で書かれていました。
加護字とは、文字の周りを余白で囲む書体です。文字を火消本人、余白部分が火を寄せ付けないさまを表すとして、火伏の神の加護を願ったものと言われています。
また文様も組によって異なり「瓦つなぎ」「かごめ」「松川菱」などが用いられました。なお火消の羽織の中には、内側に派手な絵をかきつけたものもあったようです。火消の最中は実用を重んじ、鎮火完了後は派手な裏面を見せて、意気揚々と自宅に帰ったのでしょう。
カヤの火消文様
カヤでは「万字紋」「菱紋」「和つなぎ」など、火消文様モチーフにしたアイテムを紹介します。
幸福が訪れる、絶えない平和が続く、子孫繁栄などの意味を持つ3つの文様を用いた、火消纏メンズシャツです。お出かけはもちろん、普段着にもピッタリのシックな色使いをした「和つなぎ」「菱紋」と、はっきりとした色のコントラストが楽しい「万字紋」。
3種類それぞれの左胸には、扇子を入れられる専用ポケットも付けました。開襟シャツなので、前を空ければ羽織として使うことも可能です。
開襟シャツと同じく3種類の文様に合わせ、域でいなせな火消を思わせるメンズパンツに仕上げました。
厚手の綿を採用しているため、掃くほどに肌に馴染む優しい着心地を楽しめるでしょう。
ウェストは総ゴム仕様、太めのモンペ風カジュアルパンツなので、激しい動きをしても記事が突っ張ることがありません。火消纏メンズシャツと併せて、セットアップとしての利用もおすすめです。
まとめ
正面から火事に対峙する火消の姿について紹介してきました。
現在のような最新の設備や身を守るすべがなかったことを考えれば、非常に勇ましく、かっこよい存在だといえます。そして、当時の道具や羽織・半纏に使われていたデザインは、現在でも十分に通用するといえるでしょう。
シャツやパンツに文様を取り入れ、日常生活の中でも火消の存在を感じてみてはいかがでしょうか。