掲載日:2023.08.13

古きよき感性を今に伝える、和モダンスタイル「ジャポネズリ」

倭物やカヤより、「ジャポネズリシリーズ」の、晩夏、初秋におすすめの新柄が登場しました。
ジャポネズリシリーズは、かつて大正時代から昭和初期にかけて流行したモダンな銘仙柄をリデザインしたアイテムです。どこか懐かしいのに新しい斬新なデザイン。
アンティークでモダンな雰囲気のアイテムが続々登場します。 個性的なおしゃれをしてみたいという方、ぜひジャポネズリシリーズを楽しんでみませんか?

銘仙とは ~由来と歴史~

銘仙

銘仙とは、平織した絹織物で、鮮やかな色遣いや大胆な柄行きなどが特徴的です。
誕生した当初は養蚕農家が糸くずを使って自分で着るために作っていたため安価なものでした。
生地が安い割に物がいいことが広く庶民の間で人気になり、特に明治から大正にかけて日本中に広まりました。柄は和風っぽさだけでなく、アールヌーボーやアールデコの 西洋芸術の影響も受けているといわれています。
日本の着物デザイナーたちが作り出した色鮮やかで大胆な和モダンスタイルはクリエイティブな発想力を感じさせ、今見ても新鮮な驚きがありますね。

ジャポネズリシリーズの柄について

カヤの「ジャポネズリ」シリーズは、当時の日本のデザイナーたちが生み出した銘仙のスタイルを継承し、日本古来の意匠や四季折々のモチーフを採用しながらも、大胆なデフォルメと色鮮やかさで表現しています。
モダンな息吹を吹き込んだジャポネズリシリーズの新柄を詳しく見ていきましょう。

菊柄

不老長寿の意味合いのある菊の花は、着物の柄としては定番ですが、大胆なデザインと色合いの格好良さが新しい風を感じさせます。
シャリ感とハリのある素材で、トレンドを抑えながら和モダン柄を楽しむことができ、アーティスティックな魅力が個性を引き出す一枚です。

松柄

常緑樹である松は1年じゅう緑色を保ち「永遠の命」の象徴とも言われる伝統柄です。松や菊を大胆に構成することで、レトロな雰囲気をミックスさせています。
全体の印象はシックな色合いなので、落ち着きがありつつ、目を惹くデザインとなっています。

牡丹柄

幸福や豊かさの象徴といわれる「牡丹」は伝統的で品格のあるモチーフ。
銘仙の大胆さとオリエンタルな茎や葉のデザインは、大人の優美さを感じさせます。

まとめ

「ジャポネズリシリーズ」では、古き良き時代の大正、昭和にかけて人気が開花した銘仙の文化に思いを馳せることができます。当時のクリエイティブが長い月日の流れの中で受け継がれ、今、再び時を越えて感じられるのは、不思議な感覚ですね。
日本で独自に育まれた唯一無二の「銘仙」の文化。普段の装いにも取り入れやすい「ジャポネズリシリーズ」で、この秋、和装カジュアルをはじめてみませんか?

銘仙
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