掲載日:2023.06.22

「音」で涼を楽しむ!風鈴でつくる粋な夏風情

暑い夏を乗り切るため、昔から「涼」を楽しむ工夫をしてきた日本人。中でも「音」で涼をとる風鈴は、夏の暑さを柔らかな音色で和ませてくれる粋な伝統ですよね。

心豊かに夏を過ごしてきた先人たちの知恵を取り入れて、今年はいつもより少しだけ、粋でおしゃれな夏を過ごしてみてはいかがでしょうか?
今回は、「音」から涼を取り入れる風鈴をご紹介します。

今回ご紹介する商品はこちら▼
ぎやまん風鈴詳細へ
小田原風鈴詳細へ

目にも涼やか『ぎやまん風鈴』

まず最初にご紹介するのは、福島県喜多方市で一つ一つ手作りで作られた“ぎやまん風鈴”。
夏らしい花や金魚が施された、見た目からも涼やかな雰囲気が漂う風鈴です。

カヤ風鈴01

手書き蒔絵を取り入れた繊細なつくり

ぎやまん風鈴の作り方には少し特徴があり、ガラスに描いた絵柄が乾く前に金属粉(金や銀など)を付着させ、表面に奥行きのある装飾を施す、蒔絵(まきえ)という技法を取り入れて作られています。

絵柄も一つ一つ手書きで施されているので、細部まで表現が繊細で本当に美しいんです…。波間にゆれるような、どこか儚くて柔らかな涼みを味わっていただけるかと思います。

カヤ風鈴04
絵柄も一つ一つ手作業で施されている

そして特徴的な魅力がもう一つ。
ぎやまん風鈴は透明度の高いクリスタルガラスが素材に使われており、音の響きまでもがとっても繊細。どれくらい繊細で綺麗な音色なのか、ぜひ実際に聞いてみてください▼

この透明感のある涼しげな音色がお部屋に響き渡れば、猛暑もそっと和らぐはず。ぎやまん風鈴をお部屋に飾って、粋な夏風情を彩ってみてはいかがでしょうか。

伝統を耳で感じる『小田原風鈴』

次にご紹介するのは、風鈴鳴物用真鍮を使用して作られた“小田原風鈴”。
見た目だけでも伝統的な深みを感じられるかと思いますが、その伝統が奏でる個性的な音色も魅力的なんです…!

カヤ風鈴02

形によって異なる個性的な音色

小田原風鈴が作られているのは、室町時代からの伝統を大切に受け継ぐ鋳物工房。小田原鋳物の歴史は古く、室町時代より続く非常に伝統的なものだと言われています。

素材には鳴物用真鍮を使用していますが、使っている素材が同じだとしても、形によって音色が異なるのが小田原風鈴の面白いところ。一つ一つ音色が異なるので、複数並べてもそれぞれ個性ある音色を楽しむことができるんです。

ガラス風鈴の音色も素敵ですが、鋳物風鈴もまた違った透明感があって素敵ですよね!他の風鈴と比べて余韻も長く、凛とした澄み渡る音色を響かせてくれます。

カヤで展開している小田原風鈴は、鈴虫と松虫の2種類。どちらもまさに鈴虫と松虫の鳴き声のような音色で、心が洗われるような心地よい時間をお楽しみいただけます。

カヤ風鈴05
※画像はイメージです

粋な風鈴の楽しみ方

夏の風物詩として楽しまれている風鈴ですが、私たちが良く知るガラス風鈴が現れ始めたのは江戸時代中期に入ってからだと言われています。当時ガラスは非常に高価なものだったため、夏の風物詩として庶民の間で広まり始めたのは明治維新の後からだとか…。

現代では気軽に風鈴を手に入れることができますが、夏場は窓を閉めて過ごすことが一般的になったことで、窓辺に風鈴を飾る家庭も少なくなってきたのを感じています。

ですが、風鈴は空間に飾ってあるだけで夏風情を演出してくれるアイテム。
常に風が当たる場所でなくとも、玄関など空気が動く場所であれば、生活の中で涼し気な音色を楽しむことができますよ♪

カヤ風鈴02

風鈴を持っていないなという方、是非今年の夏は夏の風物詩“風鈴”を取り入れて、涼しげで粋な日々を過ごしてみてはいかがでしょうか。

涼の文化に思いをはせて、粋な夏を楽しもう

見る・聞く・味わうといった五感をフルに使って、涼しさを取り入れる工夫を凝らした先人たち。知恵を凝らした彼らがいたから、私たちは今こうして粋な夏を楽しむことができています。

そんな伝統の素晴らしさを感じられる“風鈴”で、今年の夏は涼の文化に思いをはせてみては。

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