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みなさんは「念珠」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
お坊さんがジャラジャラしてるやつ。葬式で使うもの。など、なんとなく普段の生活ではあまり馴染みのないものとして捉えている方も多いかもしれません。
しかし、念珠はここ日本で生活している限り、いずれは必ず必要になってくるもの。「社会人のマナー」と言っても過言ではありません。
仏具であると同時に生活必需品。 それは一体どういうことなのか?
そんな「念珠」について、重くなりすぎずライトにお伝えしていきたいと思います。 少しでも念珠を手にして頂くきっかけになれば幸いです。
念珠とは呼んで字の通り「数珠に念を込めたもの」を指します。 こう聞くとなんだかおどろおどろしいものに感じますが、実用的な部分でいうと元々は僧侶が念仏を数えるために使っていたものです。 念仏を一回唱える度に指を次の珠に送る、いわばチェックカウンターのような役割を果たしていたのです。
こう聞くとなんだか、念珠を現実的なものとして捉えられるのではないでしょうか? 道具が生まれる背景には必ず実利を伴う理由があります。 それは仏教でも一緒なんですね~
話が逸れましたが、上記のことから「数珠」という大きな括りの中に「念珠」があると思ってもらえると分かりやすいかもしれません。
「数珠」=宗教的な道具であると同時に、ブレスレットやアクセサリー的なものも指す 「念珠」=仏教行事で使う道具
お念珠を持つ機会として多くあげられるのが、 ・葬儀 ・法事 ・墓参り この3つかと思います。つまりは仏事になりますね。
法事やお墓参りに関しては故人あってのことなのでまだ予測がつきますが、葬儀に関してはなるべく起こってほしいものでもありませんし、急遽のことだと思います。 だからこそ、慌てて必要にならないよう、あらかじめご準備いただくことをお勧めします。
最近では成人式のお祝いにお子さんへお渡しする親御さんも多いようです。
そして、仏事でどう使うのかを紹介します。
略式の場合、画像のように念珠の房を下にし、輪に左手もしくは両手を入れて合掌します。 ※本式は宗派によって持ち方の違いがあります。
これは念珠の輪をこの 世とあの世の境と捉え、亡くなった故人と繋がる為だと言われております。 ただ、葬儀や法事に於いて大事なのは、そういったルールよりも故人を思う心だと思います。 「こうしなければいけない」に囚われすぎて、心が無くなれば本末転倒なので、そこを忘れないようにしましょう。
葬儀以外だと結婚式、つまり「仏前式」にて念珠交換という習わしがあります。
最近では、神社に比べてお寺に関わるものは、なんだか死が付きまとう不幸事なイメージがあるかもしれません。しかし、日本の歴史上の長くは「神仏習合」といって、神社も寺も共存しており、双方が吉事も担ってきていたのです。
「嫁ぐ娘に 忘れずもたす 数珠ひとつ」 という言葉があるように、数珠は「寿珠」とも言われ、縁あって結ばれた人と数珠を交換することは大変縁起の良いこととされてきました。
まさに指輪交換ならぬ、数珠交換! 僕自身も仏前式で結婚式を挙げたのですが、数珠交換はなんだか「今世といわず、来世でも!」を思わせるロマンチックな感じを受けました。 ん~!壮大!!
また余談ですが、仏前式は教会式や神前式と比べて、お値段がお手軽なところが多いです。 僕も京都のある有名寺院で比較的安価に式を挙げることができましたので、これからご結婚を考えている方には是非お勧めです!
そして「念珠」には大きく分けて2つ種類があります。 ・略式念珠 ・本式念珠 それぞれに男性用・女性用があります。
どちらを持てばいいの?と思う方も多いかもしれません。 ご自身の宗派が分からない方は略式を、ご自身の宗派が分かる方は本式を持たれる方が多いようです。
ただ、あまり難しく考えすぎず、まずは基本用に略式、公式用に本式、と捉えてもいいのではないかと僕は思っています。
もっと言えば、ご自身が一番かっこいい、素敵だと思うものを持つのが何よりだと思っています。
何度も言うように念珠も1つの道具です。 念珠を大切に扱うためにも、「ご自身が素敵だと思うもの」そこが一番の基準かなと思います。
念珠の種類と必要になるタイミングは分かった!でもどれを選べばいいか分からない…。という方は多くいるかと思いますが、先ほども記載したように、基本的には略式か本式かを決めたら、あとはご自身が直感で良いと思ったものを選んでいただくことで問題ございません。
念珠の珠に使われる材質は、木製または石製のものが多いですが、素材について、強いて言うのであれば、
などが実際のメリットとして挙げられるかなと思います。
最近では希少な屋久杉を使った念珠も出ており、こちらは老若男女問わず人気が高いです。
房の色もいろいろな種類がありますが、こちらもご自身の好きな色や、より自分らしさを表現できる色で構いません。
念珠は自分の分身とも言われています。そのため、お念珠の貸し借りは基本的にNGです。
大切な方の行事に借りたものは持っていきませんよね。 その人らしさ、〇〇っぽい!というのが一番その人を思い出してくれるのかなと。
また、お念珠を持つ際は、「念珠袋」に入れて携帯しましょう。 お値段が高いものには木箱が付いているものもありますが、カバンなどに入れる際は念珠袋に入れて頂いたほうが傷を気にせず気軽に持ち歩くことが可能です。
こちらもペンケースタイプなど、様々な種類や柄があるので、ご自身に合ったものを選んで頂ければ大丈夫です。お念珠を持つことが日々の御守りになれば、これ以上のことはないかなと。
以上、簡単にはなりますが、念珠を持つうえでの知識を述べさせて頂きました。
それぞれの珠や房にも込められた意味がありますが、あえてそういった部分は省略して書かせていただきました。
人によって理由は様々で良いと思います。
ただ多くの方は「みんなが葬式の時に持っているから」といった理由でなんとなく持っている方が多いのでないでしょうか?
「ご先祖様と繋がる」為に、というとなんだかスピリチュアルな感じがしますが、大事なのは「何故こういった文化や物が生まれたか?」です。 今のような科学技術が発達していない時代、人間は自然や万物に神仏を見出してきました。 ご先祖様も姿形はみえないけれど、たしかにどこかで見守ってくれている。 そんなご先祖様と「繋がる道具」として、お念珠は昔から大切にされてきました。
大事なのは思い出す「きっかけ」だと思います。 そういった意味で、大切な誰かを思い出す「心の装置」としてお念珠を持つ人が増えたら素敵だな~と個人的に思います。
また、お念珠を買いたいけれど、どこで買えばいいか分からない。という方も意外と多いのでないでしょうか? 岩座では、本式・略式の京念珠に加え、こども用念珠の販売も行っております。
正直、今の時代百円ショップでも念珠は購入できます。 ただ、やはり大切な方への気持ちとして良い物を持つ、自分自身を表現する為に永く使えるものを持つ、といった部分も必要かなと思います。
お念珠を持つ「きっかけ」を岩座で作れたら幸いです。 この記事を読んで一人でも多くのお客様がご来店されることを、スタッフ一同お待ちしております。
お念珠をお買い求めの際は是非お近くの岩座へ! ※お念珠は浅草・成田空港店以外で取り扱いしております。
<ショップリスト> 埼玉:川越【椿の蔵】店 千葉:成田山店/成田空港第1ターミナル店 東京:アクアシティお台場店/神楽坂店/浅草仲見世店/吉祥寺店 神奈川:横浜ワールドポーターズ店/横浜中華街【本店】/お浄めミュージアム 鎌倉 三重:伊勢店 京都:新京極錦店 広島:広島店 香川:琴平店 福岡:太宰府店
四国生まれ。 大学卒業後から今に至るまで全国各地に住んでいた為エセ方言をしゃべる。 仏像好きが高じて学芸員資格を取得。 現在大学に通い直し、四国遍路を実施中。
みなさんは「念珠」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
お坊さんがジャラジャラしてるやつ。葬式で使うもの。など、なんとなく普段の生活ではあまり馴染みのないものとして捉えている方も多いかもしれません。
しかし、念珠はここ日本で生活している限り、いずれは必ず必要になってくるもの。「社会人のマナー」と言っても過言ではありません。
仏具であると同時に生活必需品。
それは一体どういうことなのか?
そんな「念珠」について、重くなりすぎずライトにお伝えしていきたいと思います。
少しでも念珠を手にして頂くきっかけになれば幸いです。
目次
念珠とは?
念珠とは呼んで字の通り「数珠に念を込めたもの」を指します。
こう聞くとなんだかおどろおどろしいものに感じますが、実用的な部分でいうと元々は僧侶が念仏を数えるために使っていたものです。
念仏を一回唱える度に指を次の珠に送る、いわばチェックカウンターのような役割を果たしていたのです。
こう聞くとなんだか、念珠を現実的なものとして捉えられるのではないでしょうか?
道具が生まれる背景には必ず実利を伴う理由があります。
それは仏教でも一緒なんですね~
話が逸れましたが、上記のことから「数珠」という大きな括りの中に「念珠」があると思ってもらえると分かりやすいかもしれません。
「数珠」=宗教的な道具であると同時に、ブレスレットやアクセサリー的なものも指す
「念珠」=仏教行事で使う道具
念珠はどういったときに使う?
お念珠を持つ機会として多くあげられるのが、
・葬儀
・法事
・墓参り
この3つかと思います。つまりは仏事になりますね。
法事やお墓参りに関しては故人あってのことなのでまだ予測がつきますが、葬儀に関してはなるべく起こってほしいものでもありませんし、急遽のことだと思います。
だからこそ、慌てて必要にならないよう、あらかじめご準備いただくことをお勧めします。
最近では成人式のお祝いにお子さんへお渡しする親御さんも多いようです。
仏事での使い方
そして、仏事でどう使うのかを紹介します。
略式の場合、画像のように念珠の房を下にし、輪に左手もしくは両手を入れて合掌します。
※本式は宗派によって持ち方の違いがあります。
これは念珠の輪をこの 世とあの世の境と捉え、亡くなった故人と繋がる為だと言われております。
ただ、葬儀や法事に於いて大事なのは、そういったルールよりも故人を思う心だと思います。
「こうしなければいけない」に囚われすぎて、心が無くなれば本末転倒なので、そこを忘れないようにしましょう。
実は結婚式でもお念珠は使われている
葬儀以外だと結婚式、つまり「仏前式」にて念珠交換という習わしがあります。
最近では、神社に比べてお寺に関わるものは、なんだか死が付きまとう不幸事なイメージがあるかもしれません。しかし、日本の歴史上の長くは「神仏習合」といって、神社も寺も共存しており、双方が吉事も担ってきていたのです。
「嫁ぐ娘に 忘れずもたす 数珠ひとつ」
という言葉があるように、数珠は「寿珠」とも言われ、縁あって結ばれた人と数珠を交換することは大変縁起の良いこととされてきました。
まさに指輪交換ならぬ、数珠交換!
僕自身も仏前式で結婚式を挙げたのですが、数珠交換はなんだか「今世といわず、来世でも!」を思わせるロマンチックな感じを受けました。
ん~!壮大!!
また余談ですが、仏前式は教会式や神前式と比べて、お値段がお手軽なところが多いです。
僕も京都のある有名寺院で比較的安価に式を挙げることができましたので、これからご結婚を考えている方には是非お勧めです!
念珠の種類
そして「念珠」には大きく分けて2つ種類があります。
・略式念珠
・本式念珠
それぞれに男性用・女性用があります。
どっちを持つのが正解?
どちらを持てばいいの?と思う方も多いかもしれません。
ご自身の宗派が分からない方は略式を、ご自身の宗派が分かる方は本式を持たれる方が多いようです。
ただ、あまり難しく考えすぎず、まずは基本用に略式、公式用に本式、と捉えてもいいのではないかと僕は思っています。
もっと言えば、ご自身が一番かっこいい、素敵だと思うものを持つのが何よりだと思っています。
何度も言うように念珠も1つの道具です。
念珠を大切に扱うためにも、「ご自身が素敵だと思うもの」そこが一番の基準かなと思います。
念珠の選び方
念珠の種類と必要になるタイミングは分かった!でもどれを選べばいいか分からない…。という方は多くいるかと思いますが、先ほども記載したように、基本的には略式か本式かを決めたら、あとはご自身が直感で良いと思ったものを選んでいただくことで問題ございません。
念珠の珠に使われる材質は、木製または石製のものが多いですが、素材について、強いて言うのであれば、
などが実際のメリットとして挙げられるかなと思います。
最近では希少な屋久杉を使った念珠も出ており、こちらは老若男女問わず人気が高いです。
房の色もいろいろな種類がありますが、こちらもご自身の好きな色や、より自分らしさを表現できる色で構いません。
念珠を持つ際の注意点・マナー
念珠は自分の分身とも言われています。そのため、お念珠の貸し借りは基本的にNGです。
大切な方の行事に借りたものは持っていきませんよね。
その人らしさ、〇〇っぽい!というのが一番その人を思い出してくれるのかなと。
また、お念珠を持つ際は、「念珠袋」に入れて携帯しましょう。
お値段が高いものには木箱が付いているものもありますが、カバンなどに入れる際は念珠袋に入れて頂いたほうが傷を気にせず気軽に持ち歩くことが可能です。
こちらもペンケースタイプなど、様々な種類や柄があるので、ご自身に合ったものを選んで頂ければ大丈夫です。お念珠を持つことが日々の御守りになれば、これ以上のことはないかなと。
以上、簡単にはなりますが、念珠を持つうえでの知識を述べさせて頂きました。
それぞれの珠や房にも込められた意味がありますが、あえてそういった部分は省略して書かせていただきました。
念珠は何のために持つの?
人によって理由は様々で良いと思います。
ただ多くの方は「みんなが葬式の時に持っているから」といった理由でなんとなく持っている方が多いのでないでしょうか?
「ご先祖様と繋がる」為に、というとなんだかスピリチュアルな感じがしますが、大事なのは「何故こういった文化や物が生まれたか?」です。
今のような科学技術が発達していない時代、人間は自然や万物に神仏を見出してきました。
ご先祖様も姿形はみえないけれど、たしかにどこかで見守ってくれている。
そんなご先祖様と「繋がる道具」として、お念珠は昔から大切にされてきました。
大事なのは思い出す「きっかけ」だと思います。
そういった意味で、大切な誰かを思い出す「心の装置」としてお念珠を持つ人が増えたら素敵だな~と個人的に思います。
また、お念珠を買いたいけれど、どこで買えばいいか分からない。という方も意外と多いのでないでしょうか?
岩座では、本式・略式の京念珠に加え、こども用念珠の販売も行っております。
正直、今の時代百円ショップでも念珠は購入できます。
ただ、やはり大切な方への気持ちとして良い物を持つ、自分自身を表現する為に永く使えるものを持つ、といった部分も必要かなと思います。
お念珠を持つ「きっかけ」を岩座で作れたら幸いです。
この記事を読んで一人でも多くのお客様がご来店されることを、スタッフ一同お待ちしております。
お念珠をお買い求めの際は是非お近くの岩座へ!
※お念珠は浅草・成田空港店以外で取り扱いしております。
<ショップリスト>
埼玉:川越【椿の蔵】店
千葉:成田山店/成田空港第1ターミナル店
東京:アクアシティお台場店/神楽坂店/浅草仲見世店/吉祥寺店
神奈川:横浜ワールドポーターズ店/横浜中華街【本店】/お浄めミュージアム 鎌倉
三重:伊勢店
京都:新京極錦店
広島:広島店
香川:琴平店
福岡:太宰府店
ライタープロフィール:horahukist
四国生まれ。
大学卒業後から今に至るまで全国各地に住んでいた為エセ方言をしゃべる。
仏像好きが高じて学芸員資格を取得。
現在大学に通い直し、四国遍路を実施中。