インドの結婚事情

ナマステ~~!
インド、ジャイプールよりいとっちです。

初めましての方はよろしくお願いします(^o^)/
またこいつか!の方はよろしくお付き合いくださいm(__)m

いとっちがインドに半移住してから早2年。
月日が経つのはとっても早いものです。
はじめのころは日本の家族や友達からとても心配されていました、いとっち…
〝インドってよく分からないけど怖い国!〟っていう印象がとても強かったみたい。

確かに、日本語でインドのことについて書かれているネット情報や動画などって、ネガティブな内容が多いよねえ。(もちろん全てではなく、とっても素敵な文章や動画を発信されている方も沢山いらっしゃいます。)
皆さんが心配してくださるのも分かります…(本当にありがとう(T_T) 心配かけてごめんなさい。)

確かにこの国、怖い側面もあります。
でもね、多分だけど、私たち日本人が理解できないだけで、インドの人から見たらとっても当たり前で理にかなっていることも沢山あるのです。
全てネガティブにとらえて他国語(日本語)で情報発信するのって、いとっち、ちょっと色々悲しくなってしまいます。

インドという国にお世話になっている外国人として、ちょっとでもそんなイメージを払拭していただけるようなレポートができていたら嬉しいな★
今回は、日本人には理解しづらくてネガティブな情報も多い「インドの結婚事情」についてお送りしたいと思います!(^^)!

インドの結婚事情01

以上のトピックでレポートしますね★

「ラブ・マリッジ」と「アレンジド・マリッジ」とその中間

ラブ・マリッジ=恋愛結婚
これはとっても分かりやすいですね(*’▽’)

さて、アレンジド・マリッジとは何でしょう?
答えは、一家または一族のえらい人(主にお父さん)が息子、娘の結婚相手を決めるシステムのことです。
今でも、少なくとも半分以上のインドの新婚さんはこの「アレンジド・マリッジ」で結婚していると言われています。

インドの結婚事情02

日本人からしたら〝え!まじっすか!(゜o゜)〟
って感じだけど、このシステム実はこの国ではとっても合理的みたいです。

なんてったって色々な宗教・伝統・習慣を持つ人たちが集まって暮らしているこの国。我が家の常識が隣に住むお家の常識ではないんですね。
日本でも多少はあるかもしれませんが、この国では多少の違い…なんてもんではありません!
食べるものから一日の過ごし方、宗教や考え方まで全てが違うなんてざらにあること。
もはや異文化!くらい違うのです。
できるならば、宗教・常識・食べるもの・教育レベルが同じ人と幸せな結婚生活を送ってほしい…というお父様お母様の切なる願いがこのシステムには込められているようです。

アレンジド・マリッジについてもう少し説明すると…
お相手を探す方法も親御さんそれぞれ。
・知り合いや親戚の紹介
・ネットや新聞・雑誌の結婚紹介欄で探す(びっくりですが、まじです)

良さそうな方が見つかったら、まずはお父様・お母様が第一次審査。
第一次審査の前にはすでに、宗教や家柄・教育レベルなどの条件をクリアしたお相手であるので、あとは自分の娘(または息子)と性格的にうまくいきそうか??などといった人柄を重点的にチェックしていくようです。
そこである程度候補者を絞って、最終的には当事者である息子さん・娘さんの意向をくみ取って結婚相手を決定していきます。

まるでオーディションみたいですね。
これもこれで大変そうな気もしますが…。

昔は結婚式で初めて新郎新婦がご対面!なんてこともあったみたいですが、
今では婚約から結婚までの間は若者らしくデートしたりSNSでラブラブなメッセージや写真を交換したり、公認のカップルとして甘―い恋人生活を楽しむようですよ。

インドの結婚事情03

さて、そのラブ・マリッジとアレンジド・マリッジの中間とは?
好きな異性がいたり、自分で見つけた結婚相手を、うまいこと一家の長に認めてもらい推薦してもらう、という方法です。

話にはよく聞きますが、いとっちの身近な人にこのケースの方がいないので、ごめんなさい、うまく説明できないです。
最近はインド版マッチングアプリなどを利用する若者が少しずつ増えているので、この中間のケース、これから多くなってくるのかもしれませんね。

いとっちの身近な人の結婚事情

【ラブ・マリッジ】Aさんご夫妻の場合

お二人とも活動的でちゃきちゃきしています。
共通のお友達も多くみんなでホームパーティをしたり、旅行に出かけたり。親友みたいなカップルだなあ…と思います。
二人ともどうやら同じ学校の卒業生らしく、Aさんとお嫁さんのお父様たちも昔からの知り合い。
ラブ・マリッジとはいえ、同じような家柄・宗教・教育レベルの方と結婚するケースが多いようです。

【アレンジド・マリッジ】Bさんご夫妻の場合

物静かで、整った顔立ちの美男美女のご夫妻です。
なんと、Bさんご夫妻のお父様達が昔からのお友達。特にBさんのお父様が、奥さんのお父様のことをとても尊敬していたようです。
Bさんが結婚適齢期になると
〝君の娘さんと僕の息子、結婚したら素敵だと思うんだけど、どうだろう?〟と相談を持ち掛けたようです。
話はとんとん拍子に進み、ご結婚されました。

Bさんがとにかく奥さんにベタぼれ。
昔は食べ物の好き嫌いが多く、食べられないものが多かったBさん。
まわりの人がいくら言っても食べなかったけれど、奥さんが勧めると食べるようになって、〝君、ほんとに好き嫌いがなくなったよな!〟と周りの人にからかわれています。
見ているこっちが幸せになっちゃう(ちょっとラブラブすぎますが…( *´艸`))素敵なご夫妻です。

【身分差婚!究極のラブ・マリッジ】ジャイプール王室のお姫様

決して私の身の回りの方ではないですが…
今から25年ほど前、ジャイプールのお姫様とお姫様の運転手がご結婚されました。
このお姫様が眩しいくらいお美しい方なのです!

麗わしのお姫様が身分の差を乗り越えてご結婚!
究極のラブ・マリッジですよね~~ロマンチック( *´艸`)
ジャイプールっ子たちは大騒ぎ!みんなで祝福したようです。

残念ながら結婚20年ほどで別れてしまわれたようですが、一体お二人に何があったのか…
もう映画が撮れちゃうくらいのドラマチックなストーリを想像しちゃいますね。
興味がある方は検索してみてください。
〝jaipur princess married driver〟で検索すると、麗わしのお姫様の写真も出てきます(*´ω`*)

結婚持参金は法律で禁止されている!

いろいろと事件も多い(らしい)インドの結婚持参金。実は法律で禁止されています。

ちょっと他の人に聞きにくい話題なので、旦那さんにこっそり聞いてみました。
旦那さん曰く…
〝う~ん、はっきり言って良くない風習だと思う。でも未だにあるよね…特にインドの地方部では…。
でも今はきちんと教育を受けている人は持参金の風習を歓迎しない人が多いよ〟
(うちの旦那さんはことあるごとに〝教育〟という単語を使います)

だそうです。
外国人のいとっちからは何も言えませんが…。せっかくだから沢山お金を持たせて幸せな新婚生活を送ってほしい★っていう花嫁さんのお父様の気持ちも分からんでもないなあ。
持参金がダメっていうより、悪用するけしからん奴らがいるからいけないんだ!と私は思ったりします。

インドの結婚事情04

まとめ

今回はインドの結婚事情についてレポートしました(*´▽`*)
いかがでしたでしょうか?

いとっち的にインドの結婚システムで一番良いなあと思うことは、両方の一族みんなから推薦されお祝いされて結婚するので、お嫁さんを含めた家族全員が仲良しなこと。
嫁姑問題とかあまり聞きません。(いや、あるはあるんだろうけどね…珍しいかも)
一族の一番偉い人が決めた結婚なので、お嫁さんをいじめるなんてあってはならないことなんでしょうね。

インドの結婚事情05

その反面悪いこともあって、みんなから認められお祝いされた一族同士としての結婚なので、離婚がしにくいのです。
法律でも女性を守るために、よっぽどのことがないと離婚できないシステムになっています。
また、両親から結婚を反対されたことが理由の殺人事件や自殺などの事件も多数あるようです。

どの国の文化や習慣も良いところがあれば悪いところもあるのでしょう。
もしかしたら、日本人の私たちが〝めっちゃ常識、普通はこう〟って思っていることも、外国の人から見たらびっくり!理解に苦しむ!なんてことも沢山あるんではないかな?と思います。

お互いの国の事情や文化を理解し、尊ぶこと。
これが外国の人と仲良く、そして尊敬しあうために一番大切なことじゃないかなあ、と考えるいとっちでした。

最後に…
毎回同じ文章でほんと~~~~~にごめんなさい。いつもの書かせていただきます↓

インドと一口に言っても、途方もなく大きい国です。
たくさんの民族がいて、宗教もたくさんあって、顔立ちや文化/言葉なども全く違う人たちが集まって構成されている国です。

なので、私の記事はあくまでも大前提として…

「西北インドのラジャスタン州ジャイプールに移住したての外国人のいとっちが、身の回りから得たインド情報」になります。

ご了承くださいねm(__)m

さて、今回はこの辺で
また次回お会いしましょう★
フィールメレンゲ~~~~( ^^) _旦~~

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いとっちプロフィール画像

ライタープロフィール:いとっち

元・チャイハネデザイナー。
なぜかインド ジャイプールに半移住。
勝手に自分のことをジャイプール観光大使だと思っている。
へっぽこながら頑張って生活中。

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