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ヨーロッパのレトロイラストは、アール・ヌーヴォーの幻想的なスタイルから、ユニークなデザイン、ノスタルジックな雰囲気など、惹かれる要素がたっぷり詰まっています。 スタイリッシュなヨーロッパのポスターは、カラフルとくすみカラーがクロスした温かみのある色合い、時を超え現在もインテリアやコレクションとして親しまれています。
今回は蚤の市でレトロイラスト探しが趣味のミラノ在住筆者が、ヨーロッパを彩ったポスターカルチャー、レトロイラストを好むヨーロピアンのライフスタイルお伝えします。 きっと、あなたも好きになるヨーロッパのレトロイラストの魅力をご紹介！
1860 年頃まで情報を伝える手段として、ポスターやチラシは木版画や彫刻を使用した白黒のシンプルなデザインで作られていました。18世紀初期に誕生した、ドイツ生まれの「グリム童話」やデンマーク生まれの「アンデルセン」の物語で使用されたイラストもモノクロームでした。
カラフルなポスターが制作可能になったのは、1880 年頃のフランス。3 つの色(通常は赤、黄、青) を合わせて三色印刷することで、レインボーカラーが実現しセンセーションを巻き起こしました。
フランス人アーティスト、トゥールーズ＝ロートレックのキャバレー「ムーラン・ルージュ」のカラーポスターを作成。彼は、ポスターの地位をアートに昇格させ、ポスターブームを引き起こしました。
華やかなポスター黄金時代がスタートし、現在にも残る演劇、映画、コンサートなどのチラシやポスターがヨーロッパ各地の都市に何千ものポスターが壁を覆いました。 さらに、パリのギャラリーではポスター事業を開始、豪華なポスターをシルクスクリーンで印刷し6 ～ 12 フラン（日本円で約135～270円）で販売。
オランダ、ドイツ、イタリア、イギリス各国ではポスターの大規模な展示会が開かれました。 ヨーロッパのアートは、アーティスト手書きの一点ものが真の芸術だと重要視されていましたが、ポスターの芸術は、手頃な価格で最高品質のアート作品を手に入れることができ、美術館やコレクター、より多くの人から高く評価されました。
19世紀には「アール・ヌーヴォー Art Nouveau (フランス語で新しい芸術)」の芸術運動が広がり、幻想的で流れるような曲線の装飾、スタイリッシュな表現と温かみが感じられるポスターが出回ります。
広告ポスターに、緑のドレスを着た女性が赤い馬に乗る姿を黒の背景に描き「Chocolat Klaus（ショコラ・クラウス）」という文字を鮮やかな黄色で際立てさせました。デザインが印象に残り多くの人が買い求め、宣伝テクニックが始まりました。
イタリアで創業されたカンパリ社のリキュール「カンパリ」のポスターには、「Campari l'aperitivo（カンパリ・ラペリティーボ）」と記載。イタリアのアペリティーボ文化（ディナー前のハッピーアワー）をポスターから創りあげ、現在に至っています。
各国で、ポスターは社会のユニークなカルチャーの象徴となりました。フランスでは、カフェとキャバレー、イタリアで はドリンクとファッション、ドイツでは見本市や雑誌、イギリスではサーカスなど。ユニークな国民スタイルも明らかになったのですね。
トラディショナルとヒストリーを大事にするイタリア。 1859年に創業されたビールメーカー「Birra Moretti（ビッラ・モレッティ）」のラベルは当時のままを維持。レトロなイラストのラベルを見て長い歴史があるとわかります。長く続いている安心感があり今でも人気を集めています。
レトロなイラストのポスターは、若者が集まるミラノのトレンディスポットのレストランやバーにも飾られています。 イタリア各地の「蚤の市」へ行くとヴィンテージポスターやハガキが額に入れて販売されていることも。
友人の自宅には、蚤の市で購入した映画「La Dolce Vita（ラ・ドルチェ・ヴィータ）」のヴィンテージポスターを額に入れて飾っています。クラシック映画のデザインやストーリーは「イタリアの誇り」とのこと。 レトロなポストカードもコレクトして、レトロなイラストから当時のファッション、食、ライフスタイルが垣間見ることができて、楽しめるとのことです。
ポストカードを送る文化のあるヨーロッパ。 クリスマス以外にも、旅先でレトロなイラストが描かれたポストカードを購入して近況報告のメッセージを送ります。そのため、イタリアのお土産屋さんには、切手も販売されています。 猫好きの離れた場所へ住む友人へは、レトロな猫のイラストが描かれたポストカードを。
モダンアートやポップなイラストも好まれますが、クラシックなレトロのイラストもヨーロッパでは愛され続けています。
1895年にイラストレーター「エドワード＝ペンフィールド（Edward Penfield） 」によって描かれたムーラン・ルージュ（赤い風車）と２ひきの黒猫が特徴的なポスターデザイン。 1930年代、パリ生まれのアーティスト「アルフォンス＝ノエル（Alphonse Noël）」のLilor Radiator（リロア・ラジエーター）。ラジエーターの前で温まる黒猫が特徴。
1910年代、ロンドン生まれ「ルイ＝ウェイン（Louis Wain）」は、猫のイラストを描くことでも有名。愛らしい表情の、憎めない生意気な黒猫が洗濯していますね。
かわいい猫のレトロなイラストがトレードマーク、オーガニックコットンを使用し、ヨーロッパのチェコガラスビーズがアクセントになっています。 A4サイズが入り、内ポケット付きで使い勝手も抜群です。
ヨーロッパの童話主人公がレトロなイラストで描かれたノスタルジックでカラフルなショルダーバッグ。 フランスの「長靴を履いた猫」、イタリアの「ピノッキオ」、ドイツのグリム童話「赤ずきん」。好奇心旺盛のキャラクターから元気をもらえデイリー使いに最適です。
オーガニックコットンを使用、たっぷり収納できて、すぐ利用するものは内ポケットに。スナップボタン付きなので安心して普段使いできます。
エレガントなアンティーク調のモチーフ装飾が特徴のアール・ヌーヴォー、ブランデーやチョコレートの広告、ムーラン・ルージュやキャバレーのポスターなどを使用したポストカード。見ているだけで楽しめます。
温かみのあるポストカードでメッセージを送るのはもちろんのこと、本のブックマーク、小さな額に入れてインテリアとしてもおすすめです。
ヨーロッパのレトロなイラストはシックなデザインから活気のあるものまで、見ていると新たなインスピレーションをもらえライフスタイルの輝きの元になります。 普段の日常をさらにカラフルにハッピーにしてくれる、ヨーロッパのおしゃれでかわいいレトロなイラストを是非生活に取り入れてください！
欧米のライフスタイル・サステナビリティを発信しているフリーライター。 30歳を機にニューヨークへ移住。イタリア人と出会い、現在はミラノへ拠点を移し夫と娘の3人暮らし。休暇がたっぷり取れるイタリアならでは、楽しみは格安フライトやフェリーで行く月1回のヨーロッパ旅行。
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欧州各地にはそれぞれの歴史に紐づく伝統に裏打ちされた、ストーリーとそれにまつわる素敵なモノに溢れています。 そんな素敵なモノが生活のなかにあることで毎日がちょっと豊かに。 「日常の中の小さな幸せ」を感じてもらえるようなモノづくりを目指しています。
ヨーロッパのレトロイラストは、アール・ヌーヴォーの幻想的なスタイルから、ユニークなデザイン、ノスタルジックな雰囲気など、惹かれる要素がたっぷり詰まっています。
スタイリッシュなヨーロッパのポスターは、カラフルとくすみカラーがクロスした温かみのある色合い、時を超え現在もインテリアやコレクションとして親しまれています。
今回は蚤の市でレトロイラスト探しが趣味のミラノ在住筆者が、ヨーロッパを彩ったポスターカルチャー、レトロイラストを好むヨーロピアンのライフスタイルお伝えします。
きっと、あなたも好きになるヨーロッパのレトロイラストの魅力をご紹介！
目次
ヨーロッパを彩ったポスターから見るレトロなイラストたち
１８世紀ヨーロッパのイラストヒストリー
1860 年頃まで情報を伝える手段として、ポスターやチラシは木版画や彫刻を使用した白黒のシンプルなデザインで作られていました。18世紀初期に誕生した、ドイツ生まれの「グリム童話」やデンマーク生まれの「アンデルセン」の物語で使用されたイラストもモノクロームでした。
カラフルなポスターが制作可能になったのは、1880 年頃のフランス。3 つの色(通常は赤、黄、青) を合わせて三色印刷することで、レインボーカラーが実現しセンセーションを巻き起こしました。
フランス人アーティスト、トゥールーズ＝ロートレックのキャバレー「ムーラン・ルージュ」のカラーポスターを作成。彼は、ポスターの地位をアートに昇格させ、ポスターブームを引き起こしました。
ポスターによるヨーロッパの華やかな背景
華やかなポスター黄金時代がスタートし、現在にも残る演劇、映画、コンサートなどのチラシやポスターがヨーロッパ各地の都市に何千ものポスターが壁を覆いました。
さらに、パリのギャラリーではポスター事業を開始、豪華なポスターをシルクスクリーンで印刷し6 ～ 12 フラン（日本円で約135～270円）で販売。
オランダ、ドイツ、イタリア、イギリス各国ではポスターの大規模な展示会が開かれました。
ヨーロッパのアートは、アーティスト手書きの一点ものが真の芸術だと重要視されていましたが、ポスターの芸術は、手頃な価格で最高品質のアート作品を手に入れることができ、美術館やコレクター、より多くの人から高く評価されました。
今も残るレトロなイラストデザインはかつての人気広告
19世紀には「アール・ヌーヴォー Art Nouveau (フランス語で新しい芸術)」の芸術運動が広がり、幻想的で流れるような曲線の装飾、スタイリッシュな表現と温かみが感じられるポスターが出回ります。
広告ポスターに、緑のドレスを着た女性が赤い馬に乗る姿を黒の背景に描き「Chocolat Klaus（ショコラ・クラウス）」という文字を鮮やかな黄色で際立てさせました。デザインが印象に残り多くの人が買い求め、宣伝テクニックが始まりました。
イタリアで創業されたカンパリ社のリキュール「カンパリ」のポスターには、「Campari l'aperitivo（カンパリ・ラペリティーボ）」と記載。イタリアのアペリティーボ文化（ディナー前のハッピーアワー）をポスターから創りあげ、現在に至っています。
各国で、ポスターは社会のユニークなカルチャーの象徴となりました。フランスでは、カフェとキャバレー、イタリアで はドリンクとファッション、ドイツでは見本市や雑誌、イギリスではサーカスなど。ユニークな国民スタイルも明らかになったのですね。
今なお、ヨーロッパでも若者から大切にされる！レトロイラストと過ごす日常
レトロなイラストはイタリア人の安心感と誇り
トラディショナルとヒストリーを大事にするイタリア。
1859年に創業されたビールメーカー「Birra Moretti（ビッラ・モレッティ）」のラベルは当時のままを維持。レトロなイラストのラベルを見て長い歴史があるとわかります。長く続いている安心感があり今でも人気を集めています。
レトロなイラストのポスターは、若者が集まるミラノのトレンディスポットのレストランやバーにも飾られています。
イタリア各地の「蚤の市」へ行くとヴィンテージポスターやハガキが額に入れて販売されていることも。
友人の自宅には、蚤の市で購入した映画「La Dolce Vita（ラ・ドルチェ・ヴィータ）」のヴィンテージポスターを額に入れて飾っています。クラシック映画のデザインやストーリーは「イタリアの誇り」とのこと。
レトロなポストカードもコレクトして、レトロなイラストから当時のファッション、食、ライフスタイルが垣間見ることができて、楽しめるとのことです。
相手の好みに合わせたポストカードを送る習慣
ポストカードを送る文化のあるヨーロッパ。
クリスマス以外にも、旅先でレトロなイラストが描かれたポストカードを購入して近況報告のメッセージを送ります。そのため、イタリアのお土産屋さんには、切手も販売されています。
猫好きの離れた場所へ住む友人へは、レトロな猫のイラストが描かれたポストカードを。
モダンアートやポップなイラストも好まれますが、クラシックなレトロのイラストもヨーロッパでは愛され続けています。
レトロなイラストアイテムおすすめ３選
①歴史に残るアーティストが描いたレトロなイラストがボックストートに！
1895年にイラストレーター「エドワード＝ペンフィールド（Edward Penfield） 」によって描かれたムーラン・ルージュ（赤い風車）と２ひきの黒猫が特徴的なポスターデザイン。
1930年代、パリ生まれのアーティスト「アルフォンス＝ノエル（Alphonse Noël）」のLilor Radiator（リロア・ラジエーター）。ラジエーターの前で温まる黒猫が特徴。
1910年代、ロンドン生まれ「ルイ＝ウェイン（Louis Wain）」は、猫のイラストを描くことでも有名。愛らしい表情の、憎めない生意気な黒猫が洗濯していますね。
かわいい猫のレトロなイラストがトレードマーク、オーガニックコットンを使用し、ヨーロッパのチェコガラスビーズがアクセントになっています。
A4サイズが入り、内ポケット付きで使い勝手も抜群です。
②ヨーロッパ童話のイラストを使用したノスタルジックなショルダーバッグ
ヨーロッパの童話主人公がレトロなイラストで描かれたノスタルジックでカラフルなショルダーバッグ。
フランスの「長靴を履いた猫」、イタリアの「ピノッキオ」、ドイツのグリム童話「赤ずきん」。好奇心旺盛のキャラクターから元気をもらえデイリー使いに最適です。
オーガニックコットンを使用、たっぷり収納できて、すぐ利用するものは内ポケットに。スナップボタン付きなので安心して普段使いできます。
③ヨーロッパで出会った個性的なレトロイラストが特徴「オランダ製ポストカード」
エレガントなアンティーク調のモチーフ装飾が特徴のアール・ヌーヴォー、ブランデーやチョコレートの広告、ムーラン・ルージュやキャバレーのポスターなどを使用したポストカード。見ているだけで楽しめます。
温かみのあるポストカードでメッセージを送るのはもちろんのこと、本のブックマーク、小さな額に入れてインテリアとしてもおすすめです。
ヨーロッパのレトロなイラストは時代を超えた贈り物
ヨーロッパのレトロなイラストはシックなデザインから活気のあるものまで、見ていると新たなインスピレーションをもらえライフスタイルの輝きの元になります。
普段の日常をさらにカラフルにハッピーにしてくれる、ヨーロッパのおしゃれでかわいいレトロなイラストを是非生活に取り入れてください！
ライタープロフィール：Shiho Yamaguchi
欧米のライフスタイル・サステナビリティを発信しているフリーライター。
30歳を機にニューヨークへ移住。イタリア人と出会い、現在はミラノへ拠点を移し夫と娘の3人暮らし。休暇がたっぷり取れるイタリアならでは、楽しみは格安フライトやフェリーで行く月1回のヨーロッパ旅行。
▼欧州航路 オンラインショップ▼
欧州航路 ショップリスト▼
欧州各地にはそれぞれの歴史に紐づく伝統に裏打ちされた、
ストーリーとそれにまつわる素敵なモノに溢れています。
そんな素敵なモノが生活のなかにあることで毎日がちょっと豊かに。
「日常の中の小さな幸せ」を感じてもらえるようなモノづくりを目指しています。