人気のキーワード
★隙間時間にコラムを読むならアプリがオススメ★
岩座でも取り扱いのある、巨石の写真集【日本の巨石 イワクラの世界】【石の聲を聴け】の写真家・須田郡司さんが2023年5月、11月に写真展「東日本大震災の記録と巨石文化 」を開催いたします。
また、写真展の開催を記念して、アミナフライヤーズにて特に印象的だった「磐座(いわくら)」を紹介していくコラムの掲載が決定いたしました。 <写真家・巨石ハンター・石の語りべ>の須田郡司さんならではの視点から紡がれるコラムをお楽しみに。
3.11 東日本大震災が発生後、私たちは10数回にわたる東日本大震災東北被災地追跡調査を続けてまいりました。 福島駅で合流し、そこから海岸沿を宮城、岩手、青森まで北上する工程を何度も巡っては、現地の方々に耳を傾け、復興の状況を観察してきました。時が経つにつれ、被災地の風景は変わってきました。
仮設住宅は無くなり、新しい団地や施設が建設され復興の兆しを感じつつも、巨大な防潮堤群が作り続けられていることに違和感を感じます。防潮堤が作られ、「これで安心だ」という人がいます。「暴風雨の時、水が外に出ず二次被害が心配だ」という人もいます。防潮堤は、人と自然とのつながりをどこか分断しているように思えて仕方ありません。
復興五輪の名の下に開催された東京オリンピック。福島原子力発電所の事故は、まるで収束したかのような錯覚を与えていますが、東京電力福島第一原発事故の直後に政府が出した「原子力緊急事態宣言」は、解除の見通しすら決まっていないのが現実です。
東日本大震災から10年目になる2021年12月、「3.11 東日本大震災から10年の軌跡」をテーマとした写真展をgallery5610(港区)で開催し、2回のトークイベントをしながら、東北被災地の変化を語り合いました。また、写真展に合わせ自家製本「東北被災地訪問記録集」(文章:鎌田東二、写真:須田郡司) を刊行しました。
展覧会が終わってから、多くの方々にこの写真展を見ていただきたいとの思いから2022年5月に金沢市、7月に那覇市、8月に新潟市、10月に亀岡市にて、写真展の開催を続けてきました。 コロナ禍とはいえ、多くの方々がご来場くださいましたことは、実にありがたいことでした。
本年、東日本大震災から12年の節目の年に、最後の写真展&トークを被災地の東北の仙台(宮城県美術館)と、ちょうどその反対側にある東北の鶴岡(鶴岡アートフォーラム)で開催します。 東北の皆様には、二ヶ所での写真展(仙台市、鶴岡市)とトークイベントにおきまして、ぜひご来場いただきますようよろしくお願いいたします。
須田郡司・鎌田東二
須田郡司・鎌田東二 写真展 「東日本大震災の記録と巨石文化 」
会期:2023年5月2日(火)~7日(日) 9:30~17:00 入場無料 会場:宮城県立美術館 県民ギャラリー1 仙台市青葉区川内元支倉34-1
【トークイベント:①、② 共に参加費無料/先着20名様】
① 5月2日(火)14:00~16:30 「東日本大震災とケアのこころ」 鎌田東二(宗教哲学者・京都大学名誉教授)×須田郡司(巨石ハンター) ゲスト:谷山洋三(東北大学大学院文学研究科教授・宗教学・スピリチュアルケア)
② 5月7日(日)14:00~16:30 「東日本大震災と巨石のこころ~石の声を聴いて、山にいのちを返す」 鎌田東二(宗教哲学者・京都大学名誉教授)×須田郡司(巨石ハンター) ゲスト:山田政博(大倉山スタジオ株式会社相談役)
会期:2023年11月5日(日)~12日(日) 9:00~18:30 入場無料 ※11/5の初日は12時開始、11/12の最終日は17時で終了 会場:鶴岡アートフォーラム 県民ギャラリー1C 山形県鶴岡市馬場町13-3
① 11月5日(日)14:00~16:00 「東日本大震災と災害多発時代の備えと対策」 鎌田東二(宗教哲学者・京都大学名誉教授)×須田郡司(巨石ハンター) ゲスト:草島進一(鶴岡市議会議員)
② 11月12日(土)14:00~16:00 「災害と芸能~荒ぶる時代の鎮魂の芸能を求めて」 鎌田東二(宗教哲学者・京都大学名誉教授)×須田郡司(巨石ハンター) ゲスト:森繁哉(舞踏家・元東北芸術工科大学教授
会場:フォーラム(交流広場) 18:00~20:00 参加費:2000円
CDジャケットには、写真家でもある須田郡司さんが撮り下ろした巨石の写真を採用しております。
【日本の巨石 イワクラの世界/石の聲を聴け】
※岩座の店舗でも販売しております。 岩座のショップリストはこちら
写真家・巨石ハンター・石の語りべ。1962年、群馬県沼田市生まれ。沖縄在住。琉球大学法文学部史学科地理学専攻・写真専門学校卒業。雑誌カメラマンを経て独立。国内や世界50カ国以上を訪ね、聖なる石や巨石を撮影。日本石巡礼(2003~2006)、世界石巡礼(2009~2010)を行う。2004年より巨石文化の魅力を伝えるため「石の語りべ」講演活動を展開。「石の聖地」研究、巨石マップ制作、巨石ツアーのコーディネートを行なっている。ザ・ロックツアー「琉球の聖なる石を訪ねる」を主催。2020年、島根大学大学院人文社会科学研究科言語・社会文化専攻(文化人類学)修士課程修了。 著書に『VOICE OF STONE~聖なる石に出会う旅』(新紀元社、1999)『日本の巨石~イワクラの世界』(パレード、2008)『日本石巡礼』(日本経済新聞出版社2008)『世界石巡礼』(日本経済新聞出版社、2011) 『日本の聖なる石を訪ねて』(祥伝社、2011)『石の聲を聴け』(方丈堂出版、2020)、共著に『日本庭園は夢と心 安諸定男の作庭記』(石文社、2022)など。 季刊『庭』(建築資料研究所)、月刊『歴史街道』(PHP研究所)に連載中。
宗教哲学者、民俗学者。1951年、徳島県阿南市生まれ。國學院大學大学院文学研究科神道学専攻博士課程修了。岡山大学大学院医歯学総合研究科博士課程単位取得退学。博士(文学、筑波大学)。京都造形芸術大学教授、京都大学こころの未来研究センター教授を経て、現在は上智大学大学院実践宗教学研究科特任教授・天理大学客員教授・ 京都大学名誉教授。石笛・横笛・法螺貝奏者、神仏習合諸宗協働フリーランス神主・神道ソングライターとしても活動。17歳で聖地巡礼に目覚め、以来50年以上にわたり、国内外の聖地を参拝して回る。 著書に『神界のフィールドワーク』『聖なる場所の記憶』『宗教と霊性』『ケルトと日本』(共編:鶴岡真弓)『神と仏の精神史』『聖地感覚』『神楽感覚』(共著:細野晴臣)『超訳 古事記』『古事記ワンダーランド』『講座スピリチュアル学』(企画・ 編集 全7巻)『世阿弥 身心変容技法の思想』『日本人は死んだらどこへ行くのか』『言霊の思想』『ケアの時代「負の感情」とのつき合い方』「神話詩」三部作(『常世の時軸』『夢通分娩』『狂天慟地』)『絶体絶命』『開』等多数。
岩座でも取り扱いのある、巨石の写真集【日本の巨石 イワクラの世界】【石の聲を聴け】の写真家・須田郡司さんが2023年5月、11月に写真展「東日本大震災の記録と巨石文化 」を開催いたします。
また、写真展の開催を記念して、アミナフライヤーズにて特に印象的だった「磐座(いわくら)」を紹介していくコラムの掲載が決定いたしました。
<写真家・巨石ハンター・石の語りべ>の須田郡司さんならではの視点から紡がれるコラムをお楽しみに。
写真展 開催にあたっての想い
3.11 東日本大震災が発生後、私たちは10数回にわたる東日本大震災東北被災地追跡調査を続けてまいりました。
福島駅で合流し、そこから海岸沿を宮城、岩手、青森まで北上する工程を何度も巡っては、現地の方々に耳を傾け、復興の状況を観察してきました。時が経つにつれ、被災地の風景は変わってきました。
仮設住宅は無くなり、新しい団地や施設が建設され復興の兆しを感じつつも、巨大な防潮堤群が作り続けられていることに違和感を感じます。防潮堤が作られ、「これで安心だ」という人がいます。「暴風雨の時、水が外に出ず二次被害が心配だ」という人もいます。防潮堤は、人と自然とのつながりをどこか分断しているように思えて仕方ありません。
復興五輪の名の下に開催された東京オリンピック。福島原子力発電所の事故は、まるで収束したかのような錯覚を与えていますが、東京電力福島第一原発事故の直後に政府が出した「原子力緊急事態宣言」は、解除の見通しすら決まっていないのが現実です。
東日本大震災から10年目になる2021年12月、「3.11 東日本大震災から10年の軌跡」をテーマとした写真展をgallery5610(港区)で開催し、2回のトークイベントをしながら、東北被災地の変化を語り合いました。また、写真展に合わせ自家製本「東北被災地訪問記録集」(文章:鎌田東二、写真:須田郡司) を刊行しました。
展覧会が終わってから、多くの方々にこの写真展を見ていただきたいとの思いから2022年5月に金沢市、7月に那覇市、8月に新潟市、10月に亀岡市にて、写真展の開催を続けてきました。
コロナ禍とはいえ、多くの方々がご来場くださいましたことは、実にありがたいことでした。
本年、東日本大震災から12年の節目の年に、最後の写真展&トークを被災地の東北の仙台(宮城県美術館)と、ちょうどその反対側にある東北の鶴岡(鶴岡アートフォーラム)で開催します。
東北の皆様には、二ヶ所での写真展(仙台市、鶴岡市)とトークイベントにおきまして、ぜひご来場いただきますようよろしくお願いいたします。
須田郡司・鎌田東二
写真展 開催情報
須田郡司・鎌田東二 写真展 「東日本大震災の記録と巨石文化 」
●宮城県会場
会期:2023年5月2日(火)~7日(日) 9:30~17:00 入場無料
会場:宮城県立美術館 県民ギャラリー1 仙台市青葉区川内元支倉34-1
【トークイベント:①、② 共に参加費無料/先着20名様】
① 5月2日(火)14:00~16:30
「東日本大震災とケアのこころ」
鎌田東二(宗教哲学者・京都大学名誉教授)×須田郡司(巨石ハンター)
ゲスト:谷山洋三(東北大学大学院文学研究科教授・宗教学・スピリチュアルケア)
② 5月7日(日)14:00~16:30
「東日本大震災と巨石のこころ~石の声を聴いて、山にいのちを返す」
鎌田東二(宗教哲学者・京都大学名誉教授)×須田郡司(巨石ハンター)
ゲスト:山田政博(大倉山スタジオ株式会社相談役)
●山形県会場
会期:2023年11月5日(日)~12日(日) 9:00~18:30 入場無料
※11/5の初日は12時開始、11/12の最終日は17時で終了
会場:鶴岡アートフォーラム 県民ギャラリー1C
山形県鶴岡市馬場町13-3
【トークイベント:①、② 共に参加費無料/先着20名様】
① 11月5日(日)14:00~16:00
「東日本大震災と災害多発時代の備えと対策」
鎌田東二(宗教哲学者・京都大学名誉教授)×須田郡司(巨石ハンター)
ゲスト:草島進一(鶴岡市議会議員)
② 11月12日(土)14:00~16:00
「災害と芸能~荒ぶる時代の鎮魂の芸能を求めて」
鎌田東二(宗教哲学者・京都大学名誉教授)×須田郡司(巨石ハンター)
ゲスト:森繁哉(舞踏家・元東北芸術工科大学教授
●ライブ&パフォーマンス 「荒魂~スサノヲの雄叫び」
会場:フォーラム(交流広場) 18:00~20:00
参加費:2000円
~須田郡司さんの作品紹介~
①岩座店内で流れているBGMの「CDジャケット」
CDジャケットには、写真家でもある須田郡司さんが撮り下ろした巨石の写真を採用しております。
②巨石の写真集
【日本の巨石 イワクラの世界/石の聲を聴け】
※岩座の店舗でも販売しております。
岩座のショップリストはこちら
~プロフィール~
須田郡司 Suda Gunji
写真家・巨石ハンター・石の語りべ。1962年、群馬県沼田市生まれ。沖縄在住。琉球大学法文学部史学科地理学専攻・写真専門学校卒業。雑誌カメラマンを経て独立。国内や世界50カ国以上を訪ね、聖なる石や巨石を撮影。日本石巡礼(2003~2006)、世界石巡礼(2009~2010)を行う。2004年より巨石文化の魅力を伝えるため「石の語りべ」講演活動を展開。「石の聖地」研究、巨石マップ制作、巨石ツアーのコーディネートを行なっている。ザ・ロックツアー「琉球の聖なる石を訪ねる」を主催。2020年、島根大学大学院人文社会科学研究科言語・社会文化専攻(文化人類学)修士課程修了。
著書に『VOICE OF STONE~聖なる石に出会う旅』(新紀元社、1999)『日本の巨石~イワクラの世界』(パレード、2008)『日本石巡礼』(日本経済新聞出版社2008)『世界石巡礼』(日本経済新聞出版社、2011) 『日本の聖なる石を訪ねて』(祥伝社、2011)『石の聲を聴け』(方丈堂出版、2020)、共著に『日本庭園は夢と心 安諸定男の作庭記』(石文社、2022)など。 季刊『庭』(建築資料研究所)、月刊『歴史街道』(PHP研究所)に連載中。
鎌田東二 Kamata Toji
宗教哲学者、民俗学者。1951年、徳島県阿南市生まれ。國學院大學大学院文学研究科神道学専攻博士課程修了。岡山大学大学院医歯学総合研究科博士課程単位取得退学。博士(文学、筑波大学)。京都造形芸術大学教授、京都大学こころの未来研究センター教授を経て、現在は上智大学大学院実践宗教学研究科特任教授・天理大学客員教授・ 京都大学名誉教授。石笛・横笛・法螺貝奏者、神仏習合諸宗協働フリーランス神主・神道ソングライターとしても活動。17歳で聖地巡礼に目覚め、以来50年以上にわたり、国内外の聖地を参拝して回る。
著書に『神界のフィールドワーク』『聖なる場所の記憶』『宗教と霊性』『ケルトと日本』(共編:鶴岡真弓)『神と仏の精神史』『聖地感覚』『神楽感覚』(共著:細野晴臣)『超訳 古事記』『古事記ワンダーランド』『講座スピリチュアル学』(企画・ 編集 全7巻)『世阿弥 身心変容技法の思想』『日本人は死んだらどこへ行くのか』『言霊の思想』『ケアの時代「負の感情」とのつき合い方』「神話詩」三部作(『常世の時軸』『夢通分娩』『狂天慟地』)『絶体絶命』『開』等多数。