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3年ぶりにネパールに行ってきました、ようやくネパール出張を再開出来て嬉しいです。 インドに行く途中の僅か数日の滞在。メーカーさんたちとのミーティングで昼間はスケジュールが一杯。 という訳で、暗くなってから“夜のネタ探しツアー”に行って来ました。
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バックパッカー的な旅“予定を決めずに、安く長く旅をするスタイル”は、“事前にホテルを予約せず、歩いて安宿を探すスタイル”になります。どの国に着いても、まずは安宿が集中している地区を目指します。
カトマンズでは、1980年代からはタメル地区がツーリスト街として栄えています。 老舗カトマンズゲストハウス(写真↓)の周りに土産屋が建ち始め、そこを中心に急速にタメル地区が発展したと言われています。
80年代前半までは、フリークストリートを中心とするジョッチェン地区に集中していました。私が初めて訪れた1985年頃に主役が交代した気がします。 タメルは今、バックパッカーの聖地であり、ヒマラヤ登山の拠点でもあります。
安宿、カフェ、大衆食堂、旅行社、換金所、本屋、民芸品店、骨董品店が集中するタメル地区では、ツーリストに必要な物がほとんど揃います。“民芸品マーケット”が独立して存在している国も多いので、この混ざり合った雰囲気はタメル地区の特徴と言えるでしょう。
それぞれの写真を見せながら紹介していきます。
ニット屋さんにカーペット屋さん。古くから不動のレギュラーです。
刺しゅうTシャツ屋さん。これはカトマンズ名物と言えます。 ミシンを使うものの、操作は全て手作業です。機械刺しゅうですか?手刺しゅうですか?と聞かれると、はっきりどちらとも答えづらいですが、足踏みミシンを使った“マニュアルミシン刺しゅう”という表現が適切だと思っています。
Tシャツの色や刺しゅうする場所、柄や色も自由に選べる。
同行している仕入部・企画部代表メンバーとネタ探しをしているシーンです。 いわゆる“買い付け”とは違います。どんな素材・加工技術・商品アイディアが出ているかのリサーチだと思ってください。
現地にある素材や技術の組み合わせからの発想はチャイハネらしい商品作りに必要不可欠です。例えば、生地のハギレを捨てずに有効に使おうと生まれたパッチワーク商品。その様に、素材や技術的制約が多いからこそ生まれる発想に学ぶ事が多いです。
インド・ジャイプールの様な何色でも使える多彩なプリント技術はカトマンズにありません。その限られた選択肢の中、タイダイ+1版(黒)の組み合わせで生まれた大迫力デザインです。生産現場から生まれるデザインには無駄がありません。
仏画(タンカ)屋さん、仏像・仏具屋さん。地理的にも、歴史的にもチベットと深いつながりがある。
サイクルリキシャーも健在! リキシャーのスペルはRICKSHAW。現地の人に、「リキシャーは元々日本語が語源だよ、JIN-RIKI-SHA…うーん、マンパワーウィーラーかな?」と伝えると、腰を抜かすほどびっくりしてくれます。
私が毎日通勤で利用しているJR東海道本線の茅ヶ崎駅の古い写真1950年代(?)には、現在のタクシー乗り場にサイクルリキシャーが並んでいるシーンが見られますし、タイで有名なトゥクトゥクも、ルーツは日本でダイハツが60年代に作っていた軽三輪貨物車ミゼットです。軽トラ的な役目で活躍していたミゼットがタクシーに改造されてタイで独自の進化をしています。
街の換金カウンターです。しっかりと両替証明書も出してくれます。当日の換金レートが貼り出されていますね。 日本円は、“10円=9.20ルピー”とありました。これも少し交渉の余地あります、トライしてみてください。
本屋さん、地図の品揃えが豊富。登山用品屋さん。THE NORTH FACEの直営店もあります。
鮮度が売りの街のフルーツジュース屋さん。
窯のある本格的なストリートピッツア屋さん。
そろそろお店も閉まる時間になりました、お疲れ様!
ここは昔からお気に入りのカフェレストラン、レンガと木彫が美しい建物に囲まれた中庭にあります。3年ぶりにタメルを歩いて、お洒落なカフェが増えたなーと感じました。 カトマンズの若者達でどこも賑わっています。もう都会の若者達はチャイではなくて、コーヒー文化カフェラテ・カプチーノ系ですね。
新しい物と古いものが絶妙に溶け合ったタメル地区の紹介でした。この時期、欧米からのツーリストが多かった印象です。皆さんも、そろそろ海外旅行の計画を始めてみたらどうでしょう?
過去の記事が気になる方はこちらから▼
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チャイハネの商品はどうやってできてるの?気になる方はこちら▼
ブロックプリントのアトリエ訪問
元バックパッカー・現商品本部長 1989入社 履歴書に書いた海外渡航歴が決め手で採用される。 その後、世界の生産地を駆け巡って33年。 そろそろ…またバックパッカーに戻りたいと思っている。
3年ぶりにネパールに行ってきました、ようやくネパール出張を再開出来て嬉しいです。
インドに行く途中の僅か数日の滞在。メーカーさんたちとのミーティングで昼間はスケジュールが一杯。
という訳で、暗くなってから“夜のネタ探しツアー”に行って来ました。
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目次
パックパッカーの旅は安宿から
バックパッカー的な旅“予定を決めずに、安く長く旅をするスタイル”は、“事前にホテルを予約せず、歩いて安宿を探すスタイル”になります。どの国に着いても、まずは安宿が集中している地区を目指します。
カトマンズでは、1980年代からはタメル地区がツーリスト街として栄えています。
老舗カトマンズゲストハウス(写真↓)の周りに土産屋が建ち始め、そこを中心に急速にタメル地区が発展したと言われています。
80年代前半までは、フリークストリートを中心とするジョッチェン地区に集中していました。私が初めて訪れた1985年頃に主役が交代した気がします。
タメルは今、バックパッカーの聖地であり、ヒマラヤ登山の拠点でもあります。
雑多なタメル地区
安宿、カフェ、大衆食堂、旅行社、換金所、本屋、民芸品店、骨董品店が集中するタメル地区では、ツーリストに必要な物がほとんど揃います。“民芸品マーケット”が独立して存在している国も多いので、この混ざり合った雰囲気はタメル地区の特徴と言えるでしょう。
それぞれの写真を見せながら紹介していきます。
街の様子
ウールニット屋、カーペット屋
ニット屋さんにカーペット屋さん。古くから不動のレギュラーです。
オーダーメイド刺しゅうTシャツ屋
刺しゅうTシャツ屋さん。これはカトマンズ名物と言えます。
ミシンを使うものの、操作は全て手作業です。機械刺しゅうですか?手刺しゅうですか?と聞かれると、はっきりどちらとも答えづらいですが、足踏みミシンを使った“マニュアルミシン刺しゅう”という表現が適切だと思っています。
Tシャツの色や刺しゅうする場所、柄や色も自由に選べる。
アイディアの宝庫
同行している仕入部・企画部代表メンバーとネタ探しをしているシーンです。
いわゆる“買い付け”とは違います。どんな素材・加工技術・商品アイディアが出ているかのリサーチだと思ってください。
現地にある素材や技術の組み合わせからの発想はチャイハネらしい商品作りに必要不可欠です。例えば、生地のハギレを捨てずに有効に使おうと生まれたパッチワーク商品。その様に、素材や技術的制約が多いからこそ生まれる発想に学ぶ事が多いです。
生産現場から生まれるデザインにリスペクト
インド・ジャイプールの様な何色でも使える多彩なプリント技術はカトマンズにありません。その限られた選択肢の中、タイダイ+1版(黒)の組み合わせで生まれた大迫力デザインです。生産現場から生まれるデザインには無駄がありません。
仏具のお店
仏画(タンカ)屋さん、仏像・仏具屋さん。地理的にも、歴史的にもチベットと深いつながりがある。
日本がルーツ『RICKSHAW』
サイクルリキシャーも健在!
リキシャーのスペルはRICKSHAW。現地の人に、「リキシャーは元々日本語が語源だよ、JIN-RIKI-SHA…うーん、マンパワーウィーラーかな?」と伝えると、腰を抜かすほどびっくりしてくれます。
私が毎日通勤で利用しているJR東海道本線の茅ヶ崎駅の古い写真1950年代(?)には、現在のタクシー乗り場にサイクルリキシャーが並んでいるシーンが見られますし、タイで有名なトゥクトゥクも、ルーツは日本でダイハツが60年代に作っていた軽三輪貨物車ミゼットです。軽トラ的な役目で活躍していたミゼットがタクシーに改造されてタイで独自の進化をしています。
交渉の余地あり?! な換金所
街の換金カウンターです。しっかりと両替証明書も出してくれます。当日の換金レートが貼り出されていますね。
日本円は、“10円=9.20ルピー”とありました。これも少し交渉の余地あります、トライしてみてください。
ヒマラヤの玄関、トレッキング関連充実
本屋さん、地図の品揃えが豊富。登山用品屋さん。THE NORTH FACEの直営店もあります。
食べ物屋さん
鮮度が売りの街のフルーツジュース屋さん。
窯のある本格的なストリートピッツア屋さん。
お洒落なカフェ
そろそろお店も閉まる時間になりました、お疲れ様!
ここは昔からお気に入りのカフェレストラン、レンガと木彫が美しい建物に囲まれた中庭にあります。3年ぶりにタメルを歩いて、お洒落なカフェが増えたなーと感じました。
カトマンズの若者達でどこも賑わっています。もう都会の若者達はチャイではなくて、コーヒー文化カフェラテ・カプチーノ系ですね。
新しい物と古いものが絶妙に溶け合ったタメル地区の紹介でした。この時期、欧米からのツーリストが多かった印象です。皆さんも、そろそろ海外旅行の計画を始めてみたらどうでしょう?
過去の記事が気になる方はこちらから▼
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チャイハネの商品はどうやってできてるの?気になる方はこちら▼
ブロックプリントのアトリエ訪問
筆者プロフィール:上原 伸郎(うえはら しんろー)
元バックパッカー・現商品本部長
1989入社
履歴書に書いた海外渡航歴が決め手で採用される。
その後、世界の生産地を駆け巡って33年。
そろそろ…またバックパッカーに戻りたいと思っている。