掲載日:2022.08.25

秋の訪れ。五感で楽しむそぞろ歩き

1.そぞろ歩きとは?

秋のそぞろ歩きのすすめ~和に出会う~03

“そぞろ歩き”って何でしょう?
そぞろ=漫ろ(これといった理由もない、なんとなく)という状態。
つまり、
そぞろ歩きは、特にあてもなく歩き回ること。しかし散歩よりは目的をもって歩く。
今風に言えば、"ぶらり旅“と似ている部分があるかもしれません。

奥の細道で有名な“松尾芭蕉”
伊勢物語に影響された芭蕉は、“そぞろ神のものにつきて心をくるはせ”
として、東北の旅に出たと言います。(そぞろ神:何となく人の心を誘惑する神)

酷暑が和らぎはじめた夏の終わりから、秋の行楽シーズンにおすすめの”そぞろ歩き“。
疲れた身体や心を癒すと共に、和の気づきや発見に新たな世界をも知る。
そぞろ歩き”の醍醐味は、”自分探しの旅”とも言えるかもしれませんね。

2.五感で楽しむ秋のそぞろ歩き

①五感とは?

秋のそぞろ歩きのすすめ~和に出会う~04

人間や動物が外界を感知する大切な5つの感覚、“五感”
どんな役割があるのでしょうか?

  • 視覚:形を見分ける、視界を広く見る、光を感じる、色を見分ける。
  • 聴覚:音を感じ取る。強弱や高低、また音色を聞き分ける。
  • 触覚:皮膚で感じる接触感。温度や硬さ、表目の滑らかさ等を体感。
  • 味覚:うま味・甘味・苦味・塩味・酸味。基本的な5つの味を舌で感じる。
  • 嗅覚:匂いを感じ取る。心地よい匂い=香り、不快な匂い=臭い と使い分ける。

②五感とそぞろ歩き

秋のそぞろ歩きのすすめ~和に出会う~02

美しいものを見る、素敵な音で癒される、おいしい食事で満たされるなど、日々の暮らしに豊かな気持ちを生み出し、心身の健康維持にも大切な“五感”。

・目を開ければ見えてくる様々な景色。
・虫や鳥の声、風鈴、風に揺れる木々、川のせせらぎ、活気あふれる人々の声。
・未知なるものに触れて、そのモノを認識する。
・好きなものや初めての食の味を知る。
・花や植物、料理、アロマの匂いをかぐことで癒され、心身の健康を促す。

五感は脳を刺激して、記憶や情動に働きかけると言われています。

目・耳・肌・舌・鼻という大切な器官を通した感覚に対して、常に意識を持って生活することはないかもしれません。
しかしこの5つの感覚機能を受動的でなく、

能動的に働かせる=“積極的に使ってみる!”

こんな思考で秋のそぞろ歩きをすれば、普段接しているものであっても新鮮に感じる。
今まで見えていなかったものが浮き彫りになる。
昔の思い出が蘇る、なつかしさを覚えるなど、心地よい刺激に包まれます。

3.秋の行楽とは?~そぞろ歩きで和文化を感じる~

①行楽とは?

秋のそぞろ歩きのすすめ~和に出会う~01

“山野に出かけて遊び楽しむこと=遊山(ゆさん)”
遊山は、気晴らしに遊び出掛けるという意味もあることから、“そぞろ歩き”の感覚に近いとも言えますね。

山野に限らず、海や観光地で楽しむこと。
わざわざ遠くに出掛けなくとも、近くに足を延ばすこと。
行楽にはそういった広い概念をも含んでいます。

秋のそぞろ歩きのすすめ~和に出会う~05

そぞろ歩いてみれば出逢う、日本の息づかい。
モノやコトのご縁を繋ぐ吉祥紋をあしらった「遊山日和」と名付けられたシリーズが登場しました。

旅路の吉祥を願った模様だけではなく、お出かけにちょっと便利な機能を備えた嬉しいアイテム群。
ちょっとそこまでから少し足を延ばして行ってみようまで
そぞろ気分を盛り上げてくれる装いや小物たちです。

②秋の行楽シーズン

秋のそぞろ歩きのすすめ~和に出会う~12

地域によって気候や気温の差はありますが、暑さが和らいだ9月中(末)頃から10月下旬、または11月中旬(12月上旬)まで。
紅葉の美しい季節の頃までを秋の行楽シーズンと呼びます。

③そぞろ歩きで和文化に出会うとは?

秋のそぞろ歩きのすすめ~和に出会う~13

そぞろ歩きにはピッタリの秋。心誘われるままに、ぶらりと散策する。
そこで出会う人々の息づかいや和文化に、奥ゆかしさのようなものを感じる。
和として認識しづらい身近なコトやモノに気付かされ、新鮮さを覚える素敵な発見。

そぞろ歩きは思い立ったが吉日?!
綿密な計画はもちろん不要です。
必要なのは、五感をフルに生かして全身で感じ取ること。

④和文化に出会える場所とは?~和小物で粋にそぞろ歩き~

秋のそぞろ歩きのすすめ~和に出会う~14

“浴衣”で江戸っ子風に。
日除けに“日傘”、髪留めには“かんざし”
“扇子”や“手ぬぐい”片手に、粋に歩く。

和小物を身に付けて秋のそぞろ歩きをしてみると、気持ちも高鳴り、和を一層体感できること間違いなしです!

ここにおすすめ場所をいくつかご紹介します。

・純喫茶めぐり

秋のそぞろ歩きのすすめ~和に出会う~06

いわゆるおしゃれなカフェでなく、昔なじみの“純喫茶”
入り口の木ドアを開けると、ドアチャイムが鳴る。
店内に入るとコーヒーの匂いが漂い、年季の入ったサイフォンが目に入る。
古びたソファやカウンター席に腰をかけると、妙に懐かしさを感じる素敵な喫茶店。
ゆっくり流れる時間と淹れ立ての一杯に、心も身体もゆったり。

純喫茶。身を置くだけで、古き良き和文化を再認識。
マスターの優しさも伝わってきそうですね。

・町工場

秋のそぞろ歩きのすすめ~和に出会う~07

“町工場”と聞いてどんなイメージが湧きますか?
時代とともに生まれる先端技術によって、小さな町工場が閉鎖されていくのも事実です。
しかし昔からの伝統技術は、廃れることなく受け継がれています。
例えば東京都大田区には約3500の町工場が存在。
“ものづくりにかける思いのまち”として世界からも注目され、誇るべき日本の伝統文化とも言えますね。

大切に受け継いできたものづくりに対する精神、技術、そして信頼ある素晴らしい町工場が日本各地には沢山あります。
こういった場所を訪れてみると、それにかける“日本人魂”さえも感じ取れるでしょう。

・温泉気分を楽しむ

秋のそぞろ歩きのすすめ~和に出会う~08

有名温泉街へ出掛け、ゆっくり自然を感じて広い湯船に浸かる。
この上ない至福の時ですね。
しかしゆっくり出掛ける時間もない等、現実に難しいこともあるでしょう。
でも昔からの銭湯が続いている町もありますし、最近では、お風呂カフェやスーパー銭湯など、気楽に温泉気分を味わえる場所も沢山。

“風呂に浸かる”は昔から受け継がれてきた日本の伝統文化。
そぞろ歩きでお風呂屋さんに立ち寄り、「いい湯だな~」を味わってみるのもよいですね。

・秋を探す~自然から得る~

秋のそぞろ歩きのすすめ~和に出会う~09

そぞろ歩きをしていると、秋を感じるものはあちらこちらに。
観光地に行かなくても、いつも通る道や場所。気になるお店に出向いてみるetc.

“○○な秋”と表現される中の代表と言えば、食欲の秋!
レストランで秋の味覚を堪能する。
食料品店で、秋の野菜やフルーツを買って食してみる。
さつまいも、栗、リンゴ、梨、ぶどう、etc.
美味しそうに並ぶ青果物を、目で楽しみ、香りや味で満喫。

そぞろ歩きの道中や公園、お寺や神社の参拝時。
ちょっと立ち止まれば、彼岸花、コスモス、リンドウなど、秋を彩る花々に出会えます。

秋の訪れを感じさせるオレンジ色の“金木犀”
とき放つ香りは、抗酸化作用による体内酸化を防ぐとともに、気持ちが落ち着く効果があると言われています。

また秋が深まったと感じる“紅葉”は、日本らしい風景そのものです。
こういった自然もまた、日本文化の一つという捉え方もできますね。

4.おうちリラックス

秋のそぞろ歩きのすすめ~和に出会う~10

酷暑も和らぎ始める夏の終わり。
過ごしやすい時期に入ったなと安堵する反面、夏の疲れも感じるこの季節。
無理をせず、心身を休めてエネルギー充電をしましょう。

新たな素敵な時間を過ごすために、おうちで簡単リラックス法をご紹介します。

①体温を上げる

エアコンなどで冷やし過ぎた身体は免疫が低下しています。
血流や細胞など代謝を良くすることで、身体のみならず精神もリラックス。

・温かいお茶を飲む(ハーブディー等、好きな香りや味わいのもの)
・温かい食事を頂く(消化機能を整える)
・バスタブに浸かる(38度程度のぬるま湯に20分程。バスソルトを入れるのもおすすめ)

②五感を整える

心身をリラックスさせるには、五感を整えるのが一番。

  • 視覚:キャンドルを灯す(ゆったりゆらめく灯りは、緊張感をほぐす。よく眠れる。)
  • 聴覚:ヒーリング音楽を聴く(自律神経を整える効果もあり、心と身体の疲れを癒す。)
  • 触覚:マッサージ(ツボ刺激やマッサージで、全身の凝りをほぐし血行を良くする。)
  • 味覚:スイーツを食べる(血糖値低下の疲労回復には、甘いモノが元気をチャージ。)
  • 嗅覚:アロマやお香を焚く(好きな香りが脳を刺激し、リラックス効果を促す。)

5.さいごに

秋のそぞろ歩きのすすめ~和に出会う~11

いかがでしたか?
そろそろ暑さも和らぎ始め、秋の訪れを感じ始めるこの季節。
“和文化”を発見する、再認識するにふさわしい、“秋のそぞろ歩き”
五感をフルに生かしながら、全身で和を感じること。

また夏の余韻に浸り、秋の気配を感じるこんな季節に、おうちリラックスで心身を整える。

新たな季節を元気に迎えるためにも、こんな方法で自分癒しをしてみませんか?

夏のそぞろ歩きにはこちらの生地がおすすめ!

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