2022.08.01

節電の夏を涼しく‐昔の知恵と和のひんやりグッズ紹介‐

節電の夏を涼しく‐昔の知恵と和のひんやりグッズ紹介‐00

近年、梅雨明けが早くなり、猛暑日となる日も多くなってきました。加えて今年は政府からの節電要請もあり、暑さ対策と節電の両立に悩む方も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、冷房のなかった時代に人々がどのような知恵で暑さをしのいできたのか、現代に活かせるアイデアにはどんなものがあるか、そして最後に「和」のテイストが楽しめるおすすめの冷感アイテムをご紹介します!

節電の夏を涼しく‐昔の知恵と和のひんやりグッズ紹介‐001

冷房の無かった昔の日本、どのように暑さをしのいできた?

今では家に冷房や扇風機があるのは当たり前ですが、昔はそんな便利なものはありませんでした。人々はどのように暑さ対策をしていたのでしょうか?
ここでは、江戸時代の人々の知恵をご紹介します。

まずは「打ち水」です。戦国から安土桃山時代を経て成立した、茶の湯での礼儀作法のひとつとして行われていたのが打ち水でした。その後、江戸時代には広く社会に普及しました。打ち水では、気化熱によって地面の熱を空中に逃がして涼しくするだけでなく、土ぼこりを抑えたり、湿気を保って土中にある水分を引き出したりする効果もありました。

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また、「うちわ」も使われていました。当時は「翳(さしば/さしは)」といって、うちわの柄を長くしたような形でした。それまで地位の高い人物が顔を隠すために使っていましたが、次第に扇いで暑さをしのぐ道具となりました。
同じく優しい風を起こすものが「扇子」です。江戸時代になると、京都にいた扇子職人が江戸に居を構え、江戸扇子の発展がはじまります。

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さらに「よしず」も欠かせませんでした。
同じく太陽光を遮るものとして「すだれ」がありますが、すだれは竹を細かく割ったもので、よしずは葦(よし)で作ります。万葉集にも出てくるほど古い歴史をもつすだれに比べ、よしずははっきりとした起源がわかっていません。しかし、江戸時代以前から屋根や天井材に使われていたことはわかっています。
直射日光を和らげ部屋に日陰を作れるほか、時間帯に応じて半分降ろしたり巻き上げたりできるのもよしずが重宝された理由です。

現代に活かす、涼を生み出す知恵と工夫

今年の夏は梅雨明けも早く、7月に入る前から真夏日や猛暑日が続いています。暑い日にはエアコンを効かせたくなりますが、政府からの節電要請もあり、使用をためらっている方も多いのではないでしょうか?
ここからは、エアコンを適度に使いながら、昔の日本人の知恵を活かして夏を乗り切る方法をご紹介します。

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まずは、先ほどもご紹介した「打ち水」です。
ポイントは打ち水をする時間帯で、できれば日中を避け朝と夕方に行ってみましょう。日中にアスファルトへの打ち水をしても、水がすぐに蒸発しむしろ蒸し暑く感じてしまいます。さらに、庭や芝生など、水がしみ込みやすい地面に水をまくのもおすすめです。ぜひ、猛暑となる8月の夏休みやお盆休みにご家族みんなで打ち水をしてみてはいかがでしょうか。

続いて、「風」に注目してみましょう。
「よしず」を使えば直射日光を遮ることができ、断熱効果も期待できるため、エアコン代の節約になります。また、葦の間を通り風が流れてくるため、涼しく感じます。
最近では現代の窓の大きさに合わせたサイズの小さいよしずも販売されていますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

また、エアコンを使用する場合には、扇風機も同時に使ってみましょう。
「たくさん電化製品を使うと節電にならないのでは?」と思うかもしれませんが、扇風機を使うことでエアコンから出る涼しい風を部屋の中に循環させることができます。そして、涼しい風が当たることによって体感温度が下がるため、より涼しく感じるようになります。
結果としてエアコンの設定温度をそれほど低くしなくても部屋にひんやりとした空気が伝わるため、節電につながります。9月など台風シーズンで窓が開けられないときに、ぜひ試してみてください。

和のテイストで見た目も涼しい!おすすめ冷感アイテムを紹介

ここからは、暑い夏に使いたい、おすすめの冷感アイテムをご紹介します。
冷却効果はもちろん、「和」のテイストで見た目にも涼しいひんやりアイテムを選びました。どれも、個性がありながらも、大人が持っていて品の良いものばかりです。

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香る冷感スプレー「冷水香」税込880円

「冷水香(れいすいこう)」は、衣類に触れた際に冷たさを感じるスプレーです。
和を感じることができる4つの品の良い香り(青柳と薄荷の香り・木蓮と薄荷の香り・白檀と薄荷の香り・柚子と薄荷の香り)を取り揃えています。

使い方は、衣類から30cm以上離して空間に向けて1~2回スプレーし、その空間をさっとくぐらせるだけです。外出時にシャツに吹きかけたり、寝苦しい夜の暑さ対策としてパジャマに吹きかけたりとさまざまな場面で活躍します。お出かけの際、扇子にシュッと吹きかけて風をおこせば、粋に清涼感を楽しむこともでき、おすすめです。
ぜひ、職人が手作りする上品でやさしい香りをお楽しみください。

節電の夏を涼しく‐昔の知恵と和のひんやりグッズ紹介‐04

ひんやり冷たい「冷感手ぬぐい」税込み1,320円

<冷感手拭いの使い方>

①生地を水で濡らす
②水滴が落ちない程度に絞る
③生地を数回振ることで
気化熱効果により冷たくなる

「冷感手ぬぐい」は、水に濡らして絞って振るだけでひんやりとした冷たさを感じられるタオルです。魔除けや子どもの成長を願う、日本らしい麻の葉柄(青)のデザインも嬉しいポイントです。
江戸時代には着物の流行の図柄となり、赤ちゃんの産着としても定番の柄である麻の葉柄は、まさに「和」を感じられるスタイルです。

こちらの商品は、UVカット加工も施されているので、夏の暑い日のおでかけに一枚持っていると便利です。

節電の夏を涼しく‐昔の知恵と和のひんやりグッズ紹介‐05

マスク用アロマシール JB05 北海道薄荷 990円税込

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、まだ完全にマスクを外すことに抵抗を感じる方もいるかもしれません。暑い夏、できればマスク生活も涼しく過ごしたいですよね。
そんなときにおすすめの冷感アイテムが、100%天然のアロマオイルを滴下した「マスク用アロマシール(シール12枚(6枚×2シート)」です。

使い方は簡単。シールをはがし、コットンマスクやお手持ちのマスクの外側に直接貼付して香りをお楽しみください。使用枚数はお好みの香りの強さに合わせて調整してください。香りの持続時間の目安は約3時間です。

香りは、北海道産ハッカの香りがすっと立ち昇り、やさしい風に吹かれるよう。

シールに香りが付いているため、貼るだけで手軽に香りを楽しめます。パウチ入りなので、香りが外に漏れることもないため職場などでも持ち運び可能です。
また、再剥離シールのため、はがしやすく、跡残りしにくい使用となっています。

なお、こちらの商品は店舗限定販売となりますので、気になる方はぜひお店に足を運んでみてくださいね。

※在庫に限りがあり、時期によってお取り扱いが無い場合がございます。詳しくはスタッフにお問合せください。

節電の夏を涼しく‐昔の知恵と和のひんやりグッズ紹介‐06

クールな香りが楽しめる「ハッカ油」税込1,320円

ゴルフや登山といったアウトドアのお供に、ハンカチの着香料、アロマやミントバスなど、さまざまな用途で和のクールな香りを楽しむなら「ハッカ油」がおすすめです。
和種ハッカ(ハッカ草から蒸留抽出した天然添加物です)を素材としている、まさに「和」のひんやりアイテムです。暑いな、と感じたら数滴垂らしてみてください。さわやかなハッカの香りで涼を取ることができますよ。

ハッカ油おすすめの使い方

<手作り防虫・虫除けスプレー>

無水エタノールで希釈して、虫除けスプレーに。天然由来成分でお子様にも安心。ゴルフ・釣・登山等、アウトドアのお供に最適です。

<清涼スプレーに>

お水でお好みの濃さに希釈して、清涼スプレーに。汗の止まらないお風呂上りや蒸れがちの足にシュッとひと吹きすればたちまちスッキリ。ルームスプレーとしても活躍します。

<お風呂に数滴、ミントバス>

湯船に数滴たらし、よく混ぜてご利用ください。爽やかな香りに包まれるミントバスが楽しめます。湯上りには体感温度が下がり、寝つきがよくなるという声も。

<すっきりミントフレーバードリンク>

こちらのハッカ油は食用としても楽しめます。お好みのドリンクに加えれば、クールな香りと味わい。入れすぎは風味を損ねてしまう可能性があるので、楊枝の先が濡れる程度のわずかな量から、少しずつ加えることをおすすめします。

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「和」の冷感アイテムや、知恵と工夫で猛暑と節電の夏を乗り切ろう

いかがでしたか?江戸時代を中心に、昔の日本人はさまざまな知恵を使って暑い夏を乗り切っていました。「昔」といっても、現代でも活かせるアイデアはたくさんありますね。また、この記事でご紹介した冷感アイテムのなかに、気になるものはありましたか?
「和」のテイストを楽しみながら、猛暑と節電の夏を乗り切りましょう。

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