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“昔の遊び”といったら何を思い浮かべますか? おにごっこやかくれんぼ、わらべ歌を使った遊びなど。 外で元気に遊ぶ子どもたちの姿が目に映ります。 玩具=“おもちゃ”で遊ぶといったら? コマやメンコ、凧揚げに羽子板、お手玉等々、たくさん出てきますね。 そしてもう一つ、忘れてはならないもの。 それは、“けん玉” けん玉は昔の遊び道具として、また大切な日本伝統民芸品として受け継がれてきました。
昨今ではけん玉ブームが再燃し、国内のみならず世界レベルで発信されています。 また、健康な体づくりにはけん玉が有効!と脚光を浴びているのです。
今回は、この誇るべき日本の伝統民芸品“けん玉”の歴史や魅力を公開します。
日本にけん玉が登場して100年。 「えっ?日本に登場してから?日本で生まれたものじゃないの?」 けん玉は日本の伝統民芸品として親しまれてきたため、疑うのも無理はありません。
それは遠い海を渡り、日本へやってきたのでした。
けん玉の発祥は中国ではないかという説もあります。 しかし16世紀頃、フランス貴族のけん玉で遊んでいる様子が銅版画として残されていることから、けん玉ルーツはフランスにありという説が有力のようです。
フランスでは、Bilboquet(ビル・ボケ)と呼ばれており、 ビル=玉、ボケ=小さい木 という語源から、木製の小さな玉で遊ぶことを意味しました。 当時のビルボケ(けん玉)は大小の受け皿が両端にあり、糸でつながれた玉を交互に受ける簡単なものだったと言います。 その当時の人々は、穴を棒で刺すことで獲物を得る、いわば狩猟の訓練用道具としてもけん玉を使っていたようです。
江戸時代中期(1770年代)、けん玉はフランスから日本へ上陸。 とはいっても現存するけん玉の姿とは程遠く、「ビル・ボケ」の名のままお披露目されました。 フランス産の玩具ですから、さぞかし珍しく、素敵なものとして子どもの間で大人気だったのだろうと想像できます。
しかし、それを覆すかの如く、楽しんだのは大人たちでした。 しかも宴の席の遊びとしてこのビル・ボケが使われ、技に失敗するとお酒を飲まされたといいます。
けん玉には子ども達の素朴な遊びのイメージがあるだけに、ショックを隠せません。
1876年(明治中期頃)、文部省(現:文部科学省)の紹介がきっかけとなり、日本のけん玉文化がスタートしました。
発祥地は広島県廿日市市(はつかいちし)です。 豊富な森林資源に恵まれた土地で、木材加工技術をもっていたことが背景にあります。 今でもこの優れた技術とともに、多種な民芸工芸品を生み出しています。 (加工技術発展のきっかけは、厳島神社建設の際に腕の良い大工が多数集まったからと言われています。)
大正10年(1921年)、同市の木工メーカーにより、今のけん玉の原型になった「日月ボール」が発売されました。 玉を日(太陽)に見立て、浅めの三日月型に似た皿で玉を受けることから「日月」と命名。
その後昭和初期にかけて、羽子板に玉を施したもの等を含め様々なけん玉が登場し、現在に至ります。
純粋な遊びから真剣勝負に至るまで大活躍のけん玉。 年齢の壁はもちろん、言葉の壁も越え世界中の人々に親しまれているけん玉。
実はこれに加え、けん玉の素晴らしい“新事実”が判明したのです。 それは“けん玉は健康アップに有効的である!”というもの。 健康増進、健康長寿に大きく貢献しているとは、驚くべき朗報ですね。
けん玉は指先を使うと同時に、膝の屈伸運動を無意識にしています。 この動きが、脳への刺激を促す仕組み。 つまり脳の活性化が、物忘れや認知症予防に大変効果的なのだそうです。
屈伸運動=スクワット 膝の曲げ伸ばしは、脳への刺激はもちろんのこと、足腰を鍛える運動でもあります。 このスクワットによる足腰強化が、膝の痛みを軽減させる効果もあるようです。
昨今はコロナ禍で外出する機会が減り、運動不足になっている人も多いですね。 こんな時こそ、けん玉全身運動で心と身体の負を解消しましょう。 立てるスペースさえあれば、いつでもどこでも楽しめます。 運動不足の解消にはもちろんのこと、ストレス発散にも最適です。
「お手玉ジャンプ」や「手乗せ大皿お手玉」、「大皿ジャンプ」といった技は、初心者のみならず、年配層の方にも気軽に楽しめます。 どれをとっても腰や膝への負担が少なく、掌の筋肉をほぐす効果もあり、全身に良い影響を与えていくのだそうです。
けん玉一つで健康笑顔、もってこいですね!
“木のおもちゃ” この言葉を聞くだけで、得も言われぬ“やさしさ”を感じます。 おもちゃは子どもが遊ぶものでありながら、木製と聞くだけでおとなでもおもちゃに触れてみたいという気持ちになります。
今回のテーマ“けん玉”も、もちろん“木”から生まれた玩具の一つ。 “自然の恵みを受けた木のおもちゃ”から教えられる大切なこと。 少し考えてみたいと思います。
木で作られたものには “ぬくもりを感じる”と言います。
*保温性や断熱性 木の無数の穴から入り込んだ空気が、断熱材の役割を果たします。 木のおもちゃを触った時にあたたかく感じるのは、この自然の仕組みのお陰。
*香りをかぐ・木目模様を見る、触る・なめらかさを感じる 五感をフルに生かせるのが、木のおもちゃの醍醐味。 木から放つ自然そのものさえも体感できる。 誰もが木のおもちゃに惹かれるのは、不思議なことではありません。
芸術作品にふれると感性が育つと聞きます。 これは“木のおもちゃで遊ぶ”ことも同じだと思うのです。 シンプルな形をしたものが多い木のおもちゃ。 例えば積み木遊びを考えてみると、完成作品は無限大です。 作りたいもの、その時に浮かんだイメージを頭の中で感じながら、ピースを見て触って、そして組み立ててみる。 木のぬくもりを肌で感じながら、脳への刺激とともに膨らんでいくのは、創造力や想像力。 クリエイティブで豊かな感性が勝手に育っていくのが、木のおもちゃの魅力だと感じます。
2004年に北海道庁の教育理念の一つとして“木育”という考え方が生まれました。 “五感を使って木と触れ合う” 地球の繋がりは自然との共存であること、自然を通して他者への思いやりと人間らしく生きるための社会を作ろうという願いが込められています。 この木育の考え方が広まっていけば、未来をつくる子どもたちを含め、私たちの心も豊かになっていくことでしょう。
耐久性に優れ、壊れにくいのが木のおもちゃ。 使えば使う程、味が出てくるとも言われます。 また、体に悪い有害物質も含まれず安全性も高いため、何でも口に入れてしまう赤ちゃんにも安心。
二世代で大切に使ってきたという方もいらっしゃいます。 親から子へ受け継がれる木のおもちゃ。とても素敵ですね。
木はいずれ“土”に還ります。 そしてSDGs問題に取り組む今、私たちの環境にやさしい自然素材なのです。 木のおもちゃはまさに、人と地球をつなぐ自然の恵みですね。
1975年「日本けん玉協会」が発足され、競技用けん玉と規定ルールが完成。 これをきっかけに、けん玉は単なる遊びだけでなく、正式なスポーツ競技として広まっていきました。 文部科学大臣杯の他、学生や大人を対象とした様々な大会が催されるとともに、けん玉の魅力が世界へ発信されています。
一般社団法人グローバルけん玉ネットワーク(GLOKEN)主催の「けん玉ワールドカップ」は開催からもうすぐ10年。 世界各国のけん玉愛好家が、自慢の技を競います。
今や“Kendama”は世界共通語として認識され、スポーツ競技として注目されるまでに成長しました。 (ちなみにけん玉を英語で言うと、“Cup and Ball”。イメージが湧きやすいですね。)
昔から「世界一周」という技があったのも、けん玉の認知度と人気が高まり、世界へ発信されていくであろう予兆だったのかもしれませんね!
木のぬくもりを感じる日本の伝統民芸品“けん玉”
「水や木、花の自然の恵みに感謝をし、伝統を守りながら常に新しい現代的なものを作っていく」 競技用けん玉生産日本一を誇る“山形工房”さんの“ものづくり”への熱い思いに、感銘を受けます。
けん玉は単なる遊びだけではなく、心と身体に元気をもたらし、世界の輪をも広げてくれる素晴らしい伝統文化です。
けん玉の“玉と糸と皿”。
世界中の人々が個性を生かし、他者を受け入れ、共存していく。 一人一人を玉に見立て、他者を受け入れるのが皿、そして糸でつながる(共存)。 今、私たちに必要な生き方の姿にも思えてなりません。
倭物やカヤ 各店で触ってみよう!遊んでみよう! 売り場にて、体験できます! 珍しい5連けん玉が登場!?
はじめに
“昔の遊び”といったら何を思い浮かべますか?
おにごっこやかくれんぼ、わらべ歌を使った遊びなど。
外で元気に遊ぶ子どもたちの姿が目に映ります。
玩具=“おもちゃ”で遊ぶといったら?
コマやメンコ、凧揚げに羽子板、お手玉等々、たくさん出てきますね。
そしてもう一つ、忘れてはならないもの。
それは、“けん玉”
けん玉は昔の遊び道具として、また大切な日本伝統民芸品として受け継がれてきました。
昨今ではけん玉ブームが再燃し、国内のみならず世界レベルで発信されています。
また、健康な体づくりにはけん玉が有効!と脚光を浴びているのです。
今回は、この誇るべき日本の伝統民芸品“けん玉”の歴史や魅力を公開します。
目次
けん玉の歩み~時代を越えて~
①日本上陸から100周年!
日本にけん玉が登場して100年。
「えっ?日本に登場してから?日本で生まれたものじゃないの?」
けん玉は日本の伝統民芸品として親しまれてきたため、疑うのも無理はありません。
それは遠い海を渡り、日本へやってきたのでした。
②発祥地はヨーロッパ
けん玉の発祥は中国ではないかという説もあります。
しかし16世紀頃、フランス貴族のけん玉で遊んでいる様子が銅版画として残されていることから、けん玉ルーツはフランスにありという説が有力のようです。
フランスでは、Bilboquet(ビル・ボケ)と呼ばれており、
ビル=玉、ボケ=小さい木 という語源から、木製の小さな玉で遊ぶことを意味しました。
当時のビルボケ(けん玉)は大小の受け皿が両端にあり、糸でつながれた玉を交互に受ける簡単なものだったと言います。
その当時の人々は、穴を棒で刺すことで獲物を得る、いわば狩猟の訓練用道具としてもけん玉を使っていたようです。
③けん玉伝来
江戸時代中期(1770年代)、けん玉はフランスから日本へ上陸。
とはいっても現存するけん玉の姿とは程遠く、「ビル・ボケ」の名のままお披露目されました。
フランス産の玩具ですから、さぞかし珍しく、素敵なものとして子どもの間で大人気だったのだろうと想像できます。
しかし、それを覆すかの如く、楽しんだのは大人たちでした。
しかも宴の席の遊びとしてこのビル・ボケが使われ、技に失敗するとお酒を飲まされたといいます。
けん玉には子ども達の素朴な遊びのイメージがあるだけに、ショックを隠せません。
④けん玉文化の幕開け
1876年(明治中期頃)、文部省(現:文部科学省)の紹介がきっかけとなり、日本のけん玉文化がスタートしました。
発祥地は広島県廿日市市(はつかいちし)です。
豊富な森林資源に恵まれた土地で、木材加工技術をもっていたことが背景にあります。
今でもこの優れた技術とともに、多種な民芸工芸品を生み出しています。
(加工技術発展のきっかけは、厳島神社建設の際に腕の良い大工が多数集まったからと言われています。)
大正10年(1921年)、同市の木工メーカーにより、今のけん玉の原型になった「日月ボール」が発売されました。
玉を日(太陽)に見立て、浅めの三日月型に似た皿で玉を受けることから「日月」と命名。
その後昭和初期にかけて、羽子板に玉を施したもの等を含め様々なけん玉が登場し、現在に至ります。
けん玉の新たな魅力~健康と笑顔の源~
純粋な遊びから真剣勝負に至るまで大活躍のけん玉。
年齢の壁はもちろん、言葉の壁も越え世界中の人々に親しまれているけん玉。
実はこれに加え、けん玉の素晴らしい“新事実”が判明したのです。
それは“けん玉は健康アップに有効的である!”というもの。
健康増進、健康長寿に大きく貢献しているとは、驚くべき朗報ですね。
①脳への刺激~認知症対策~
けん玉は指先を使うと同時に、膝の屈伸運動を無意識にしています。
この動きが、脳への刺激を促す仕組み。
つまり脳の活性化が、物忘れや認知症予防に大変効果的なのだそうです。
②足腰の強化
屈伸運動=スクワット
膝の曲げ伸ばしは、脳への刺激はもちろんのこと、足腰を鍛える運動でもあります。
このスクワットによる足腰強化が、膝の痛みを軽減させる効果もあるようです。
③運動不足解消とストレス発散
昨今はコロナ禍で外出する機会が減り、運動不足になっている人も多いですね。
こんな時こそ、けん玉全身運動で心と身体の負を解消しましょう。
立てるスペースさえあれば、いつでもどこでも楽しめます。
運動不足の解消にはもちろんのこと、ストレス発散にも最適です。
「お手玉ジャンプ」や「手乗せ大皿お手玉」、「大皿ジャンプ」といった技は、初心者のみならず、年配層の方にも気軽に楽しめます。
どれをとっても腰や膝への負担が少なく、掌の筋肉をほぐす効果もあり、全身に良い影響を与えていくのだそうです。
けん玉一つで健康笑顔、もってこいですね!
木のおもちゃの良さ~ぬくもりと感性、そして~
“木のおもちゃ”
この言葉を聞くだけで、得も言われぬ“やさしさ”を感じます。
おもちゃは子どもが遊ぶものでありながら、木製と聞くだけでおとなでもおもちゃに触れてみたいという気持ちになります。
今回のテーマ“けん玉”も、もちろん“木”から生まれた玩具の一つ。
“自然の恵みを受けた木のおもちゃ”から教えられる大切なこと。
少し考えてみたいと思います。
①“ぬくもり”と五感
木で作られたものには “ぬくもりを感じる”と言います。
*保温性や断熱性
木の無数の穴から入り込んだ空気が、断熱材の役割を果たします。
木のおもちゃを触った時にあたたかく感じるのは、この自然の仕組みのお陰。
*香りをかぐ・木目模様を見る、触る・なめらかさを感じる
五感をフルに生かせるのが、木のおもちゃの醍醐味。
木から放つ自然そのものさえも体感できる。
誰もが木のおもちゃに惹かれるのは、不思議なことではありません。
②感性を育てる
芸術作品にふれると感性が育つと聞きます。
これは“木のおもちゃで遊ぶ”ことも同じだと思うのです。
シンプルな形をしたものが多い木のおもちゃ。
例えば積み木遊びを考えてみると、完成作品は無限大です。
作りたいもの、その時に浮かんだイメージを頭の中で感じながら、ピースを見て触って、そして組み立ててみる。
木のぬくもりを肌で感じながら、脳への刺激とともに膨らんでいくのは、創造力や想像力。
クリエイティブで豊かな感性が勝手に育っていくのが、木のおもちゃの魅力だと感じます。
③“木育”とは?
2004年に北海道庁の教育理念の一つとして“木育”という考え方が生まれました。
“五感を使って木と触れ合う”
地球の繋がりは自然との共存であること、自然を通して他者への思いやりと人間らしく生きるための社会を作ろうという願いが込められています。
この木育の考え方が広まっていけば、未来をつくる子どもたちを含め、私たちの心も豊かになっていくことでしょう。
④大切なもの~人と地球をつなぐ~
耐久性に優れ、壊れにくいのが木のおもちゃ。
使えば使う程、味が出てくるとも言われます。
また、体に悪い有害物質も含まれず安全性も高いため、何でも口に入れてしまう赤ちゃんにも安心。
二世代で大切に使ってきたという方もいらっしゃいます。
親から子へ受け継がれる木のおもちゃ。とても素敵ですね。
木はいずれ“土”に還ります。
そしてSDGs問題に取り組む今、私たちの環境にやさしい自然素材なのです。
木のおもちゃはまさに、人と地球をつなぐ自然の恵みですね。
けん玉の今~世界をつなぐ~
1975年「日本けん玉協会」が発足され、競技用けん玉と規定ルールが完成。
これをきっかけに、けん玉は単なる遊びだけでなく、正式なスポーツ競技として広まっていきました。
文部科学大臣杯の他、学生や大人を対象とした様々な大会が催されるとともに、けん玉の魅力が世界へ発信されています。
一般社団法人グローバルけん玉ネットワーク(GLOKEN)主催の「けん玉ワールドカップ」は開催からもうすぐ10年。
世界各国のけん玉愛好家が、自慢の技を競います。
今や“Kendama”は世界共通語として認識され、スポーツ競技として注目されるまでに成長しました。
(ちなみにけん玉を英語で言うと、“Cup and Ball”。イメージが湧きやすいですね。)
昔から「世界一周」という技があったのも、けん玉の認知度と人気が高まり、世界へ発信されていくであろう予兆だったのかもしれませんね!
さいごに
木のぬくもりを感じる日本の伝統民芸品“けん玉”
「水や木、花の自然の恵みに感謝をし、伝統を守りながら常に新しい現代的なものを作っていく」
競技用けん玉生産日本一を誇る“山形工房”さんの“ものづくり”への熱い思いに、感銘を受けます。
けん玉は単なる遊びだけではなく、心と身体に元気をもたらし、世界の輪をも広げてくれる素晴らしい伝統文化です。
けん玉の“玉と糸と皿”。
世界中の人々が個性を生かし、他者を受け入れ、共存していく。
一人一人を玉に見立て、他者を受け入れるのが皿、そして糸でつながる(共存)。
今、私たちに必要な生き方の姿にも思えてなりません。
倭物やカヤ 各店で触ってみよう!遊んでみよう!
売り場にて、体験できます!
珍しい5連けん玉が登場!?