ネパールの首都カトマンズ、そこから東へ約12キロ。
レンガ造りの建物が美しい世界遺産の古都バクタプルがあります。中心地の周りには長閑な田園風景が拡がり、ゆっくりと時間が流れる素敵な所です。そして、手先が器用なネワール族が多く住む地域でもあります。

今回紹介するNSRPクロシュタシリーズは、ここバクタプルでベースが作られ、カトマンズのメーカーさんで仕上げされて出荷されます。

編み物は女性が得意とするところです。

“子育てや家事をしながら仕事をしたい。編み手となって自分の技術で現金収入を得たい。継続的な収入を得て自立した生活を送りたい。”
そう思う女性たちはとても多くいます。

“自分の稼ぎがあれば、旦那の言いなりにならなくて済むしね！”
という声も良く聞きます。

棒針編み(knitting)と言う2本のまっすぐな棒針で編む方法が得意な人。
かぎ針編み(crochet)という先がフックになっている棒で編む方法が得意な人。
そのどちらも出来る人がいます。

今回は、かぎ針編みチームに活躍してもらいました。

かぎ針編みチームにも、何十年も経験のあるエキスパートもいれば、まだ経験の少ないビギナーもいます。
複雑な柄やデリケートな形の仕事依頼ばかりでは、エキスパートばかりが忙しく、ビギナーには仕事が行きません。

今回の商品は、四角い形のモチーフを繋げて作る物なので、ビギナーたちにも仕事が回り、彼女たちの収入はもちろん、スキルアップの良い機会となります。

それぞれの地域に10人から数十人のグループがあります。そして、そのグループにはディディ（お姉さん）と呼ばれるグループリーダーが存在します。
ディディ達は、技術レベルも高いエキスパートですが、同時にマネージメント能力も兼ね備えています。

今回の春夏物新商品の仕様が決まり、現地に仕事の依頼が行ったのが令和3年秋頃です。
その頃に、バクタプルの複数のディディ達は、カトマンズのメーカーさんに呼ばれます。そこで、商品の仕様、注意点など確認しながら、まずはディディが見本を作ります。

何度か作ってみて、満足できるレベルの仕上がりになってから、それぞれのグループの人数や能力に合わせた担当数量、その為に必要な材料となる染められた糸が配布されます。

ディディたちは、材料、自分で作った見本、仕様書を持ち帰り、そこで自分のグループメンバーに作り方を教えます。
同じように、それぞれのメンバーがしっかりと商品を作れる事を確認してから材料を配布し、ディディのところへ完成した商品を集める日を約束します。

それまでの期間ディディ達は、間違いの無いように、そしてサイズや質感にバラツキが出ないように、それぞれの家を廻りながら指導し続けます。
数週間後、自分のグループメンバーが作った商品を集めたディディは、再びカトマンズのメーカーさんの所へ向かいます。

……後編に続く。

【訳】
4人の女性が写っている方。（下請けのハンドワーカーさんたちです）
皆さん、新型コロナ感染拡大による大変な時期であるのに、私たちに仕事を提供してくれてありがとう。おかげで生活が楽になります。

Namaste!
Amina has made our living much easier by providing us work even in this hard situation like CORONA Pandemic.
Thank you Amina

チャイハネ 11店舗 + オンラインショップでの限定販売

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