ハワイのホヌとは?幸運を運ぶウミガメの意味や出会えるビーチ3選

ハワイの海で「ウミガメに会いたい!」と思ったことはないでしょうか。
アオウミガメはハワイ語で「ホヌ」と呼ばれます。幸運を運ぶといわれ、島の人々にとって、古くから特別な意味を持つ存在です。
ホヌはどんな生き物で、どこへ行けば会えるのでしょうか。出会ったときにはどう接したらいいのかも気になりますよね。

そんなホヌの世界を、少しだけのぞいてみましょう。

ハワイの海に生きる「ホヌ」とは?

ホヌとはどんなウミガメで、ハワイアンにとってどんな存在なのでしょうか。
まずは、その基本から見ていきましょう。

ハワイで会えるのはどんなウミガメ?

世界の海には、7種類のウミガメが暮らしています。なんとそのうち5種類が、ハワイの海で確認されているんです。

アオウミガメ、タイマイ、オサガメ、アカウミガメ、ヒメウミガメ。
ただ、主に沖合の外洋で暮らす種類もいるため、すべてが岸近くで見られるわけではありません。

ハワイのビーチやリーフで出会いやすいのは、アオウミガメとタイマイです。そしてアオウミガメこそが、ハワイで「ホヌ」と呼ばれているウミガメです。
甲羅の長さは1メートル前後、体重は100キロを超えることもある大型のウミガメです。

ハワイで会えるのはどんなウミガメ?

ところで、アオウミガメの「アオ」は、どこの色だと思いますか。
甲羅を思い浮かべた方も多いかもしれませんが、じつは、正解は体の内側なんです。
ホヌは成長すると海藻などを主に食べるようになり、その植物の色素が脂肪にたまることで、脂肪が緑がかった色になります。英語名の「グリーンシータートル」も、ここに由来しています。
7種のウミガメのうち、大人になっても草食で暮らすのはアオウミガメだけです。

一方のタイマイは、ハワイ語で「ホヌエア」と呼ばれます。くちばしが鳥のように鋭くとがっているのが特徴ですが、ハワイでは数が少なく、ビーチで出会うウミガメの多くはホヌだと考えてよいでしょう。

ハワイで会えるのはどんなウミガメ?

産卵の時期になると、ホヌは北西ハワイ諸島の小さな環礁まで、往復およそ2,000キロを移動します。
成長もゆっくりで、大人になるまでには20年から30年、あるいはそれ以上かかると考えられています。

目の前でのんびり過ごしている一頭が、自分より長くこの海で生きているかもしれない。
そんなふうに考えると、少し見え方が変わってきますね。

ハワイアンにとってホヌはどんな存在?

ハワイでは、ホヌは昔から人々の文化の中で大切にされてきました。
信仰や海との関わり、そして現代の暮らしの中にも、ホヌとのつながりが残っています。

アウマクア(守護神)

ハワイには「アウマクア」という考え方があります。

亡くなった祖先が動物の姿を借りて現れ、その家族を見守り、導き、ときには危険を知らせてくれる。一族に受け継がれる守護神のことです。
アウマクアになる動物は家系によってさまざまで、サメやフクロウのこともあります。ホヌをアウマクアとする家族も、ハワイには少なくありません。

今もホヌを一族の守り神として敬い、海でその姿を見かけたときに、祖先からのメッセージとして受け止める人もいます。

ホヌは、「幸運のシンボル」という言葉だけでは語りきれない存在なのかもしれませんね。

海の守り神

ホヌは家族の守り神としてだけでなく、海の守り神でもあります。

ホヌは、自分が生まれた浜を覚えているといわれています。長い距離を移動して、産卵のために故郷の浜へ戻ってくるのです。
その姿は、海を渡って暮らしてきた人々にとって、航海の安全や無事の帰還を思わせるものだったのかもしれません。

カヌーで大海原へ出ていく人々にとって、ホヌは道を知っている生き物に見えたのでしょう。

海の守り神

ハワイアンジュエリーのモチーフ

こうした背景があるからこそ、ホヌはハワイアンジュエリーの定番モチーフとして愛され続けているんですね。

込められる意味は、幸運、長寿、健康、家族の絆、そして旅の安全。
とくに家族や大切な人へ贈るときには、「オハナ(家族)を守ってくれますように」という願いが重ねられることもあります。

ホヌに願いを託す気持ちは、今も身近なところに息づいています。

守り神から絶滅の危機へ、ホヌがたどった歴史

守り神として敬われてきたホヌですが、人との関わり方は時代によって大きく変わってきました。

じつはハワイでは、ホヌは食べる対象でもありました。
古代ハワイでは、口にできるのは首長階級の「アリイ」だけ。一般の人々には「カプ」として禁じられていたと伝えられています。

オアフ島のワイマナロ湾には、そんな時代の名残ともいえる「パホヌ」が今も残っています。アリイのためのホヌを飼う池で、造られたのは約800年前だそうです。

そして20世紀になると、さらに大きな変化が起こります。
大量に捕獲されるようになり、ホヌの数は急激に減少。ハワイの海から姿を消しかけるまでになりました。
その後、1970年代から保護が進められ、今ではホヌに手を触れることさえ法律で禁じられています。

数を取り戻すまでには、何十年もの時間がかかりました。それでも少しずつ回復し、現在では繁殖できるメスが4,000頭ほどまで増えています。

今ハワイのビーチで見られるホヌは、ずっと当たり前にいた生き物ではありません。
一度は姿を消しかけ、長い時間をかけて、また私たちの目の前に戻ってきた姿だったのです。

ハワイ・オアフ島でホヌに出会えるビーチ3選

ここからは、ホヌに出会えるビーチを3か所、見ていきましょう。

向かうのはオアフ島のノースショア。
ワイキキから車でおよそ1時間、海藻がよく育つこのエリアにホヌが集まってきます。

定番のラニアケアビーチ

ノースショアで最も有名なホヌのスポットが、ラニアケアビーチです。
ハレイワの町から車で5分ほど北上した場所にあり、「タートルビーチ」とも呼ばれています。

浜で休むホヌの周りにはロープが張られ、地元のボランティア団体が毎日交代で見守っています。人だかりとロープを見つけたら、ホヌが休んでいるサインかもしれません。

会える確率は季節によって変わります。海が穏やかな夏(5月から9月ごろ)なら90パーセント以上、波が高くなる冬(10月から3月ごろ)は30~50パーセントほど。
時間帯は12時から15時ごろがねらい目です。午前中に海藻を食べ、午後になると甲羅干しをするのが日課だからです。

この浜でホヌの甲羅干しが見られるようになったのは、1999年からのこと。通ってくるホヌには識別番号がつけられ、これまでに35頭ほどが記録されています。
ホヌの数が回復してきた歴史が、そのままこのビーチの成り立ちになっているんですね。

穴場のパパイロアビーチ

ラニアケアビーチから少し北へ進むと、パパイロアビーチがあります。

閑静な住宅街を抜ける細い小道の先にあり、目印は小さな看板がひとつだけ。知らなければ通り過ぎてしまう、まさに知る人ぞ知る穴場なんです。

ここも海藻が豊富で、海が穏やかな日にはホヌが食事にやってきます。多いときには、視界に入るだけで30頭以上ということもあるそうです。
ホヌが集まるのはおもに岩場のエリアなので、砂浜で甲羅干しをする姿を見る機会はそれほど多くありません。そのかわり、海に入るとまわりをホヌに囲まれることもあるのだとか。

浜で眺めるラニアケア、海の中で出会うパパイロア。そんな違いも楽しめます。

アメリカの人気ドラマ『LOST』のロケ地としても知られる浜で、ベストシーズンは夏、5月後半から9月上旬ごろ。
冬は大きな波が押し寄せて、ホヌの姿はほとんど見られなくなるそうです。

なお、トイレやシャワーはないので、訪れる際は覚えておきましょう。

家族向けのアリィビーチ

3か所目は、ハレイワの町のすぐそばにあるハレイワ・アリイ・ビーチ・パーク。
「アリィビーチ」の通称で親しまれています。

前の2か所と大きく違うのは、公園としてしっかり整備されている点です。広々とした芝生が隣接し、公衆トイレやシャワー、ライフガードの監視塔もそろっています。

そしてこのビーチ、ホヌのベストシーズンが少し変わっています。
なんと、波が大きい冬のほうが砂浜に上がってくる確率が高いのだそうです。夏でも上がってくることはあるものの、冬と比べると半分ほどなのだとか。

また、毎年冬になると、この浜はサーフィンの国際大会の会場にもなります。
すぐ近くにはハレイワの町が広がっているので、ホヌを見たあと、そのまま町歩きを楽しめるのも魅力ですね。

なお、この3か所はどれもハレイワの町の周辺にあり、車で数分ほどの距離です。
その日の海の様子や旅の予定に合わせて、いくつか巡ってみるのもいいかもしれません。

ホヌに出会えたときのルールとマナー

ホヌは体を休めるために浜に上がってきます。
この甲羅干し、ウミガメの中でもアオウミガメだけに見られる珍しい行動で、世界でもハワイがもっとも有名な場所なんです。

出会えたときに気をつけたい、5つのポイントをご紹介します。

ホヌに出会えたときのルールとマナー

10フィート以上離れる

アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、陸でも海の中でも、ホヌから10フィート(およそ3メートル)以上離れて観察するよう呼びかけています。

3メートルは思っているよりも距離があります。姿は十分に眺められますが、写真を撮ろうとすると、つい忘れてしまいがちです。気づいたら、そっと下がって距離を取り直しましょう。

触れない

ホヌに手を触れることは、ハワイ州法と連邦法の両方で禁じられています。違反すれば、罰金が科されることもあるほどです。

海で泳いでいるときにホヌのほうから近づいてくることもありますが、たとえ近づいてきても、こちらから触ったりせず、そのまま見守りましょう。

ごみを捨てない

ビーチに残されたごみは、ホヌにとって脅威になります。とくに危ないのが、レジ袋やビニールの切れ端。エサと間違えて飲み込んでしまうことがあるんです。

落ちているごみを拾って帰るだけでも意味があります。ビーチクリーンは、その場ですぐにできる身近な保護活動かもしれませんね。

大きな音を立てない

浜で休んでいるホヌは、多くの場合眠っています。大きな声や物音に驚いて海へ戻ってしまうこともあるため、走って近づいたり、大声で呼びかけたりするのは避けましょう。

小さな子どもと一緒なら、ビーチに着く前に「近づかない、触らない、静かに見る」の3つを伝えておくと安心ですね。

フラッシュを使わない

写真を撮るときは、カメラやスマートフォンのフラッシュをオフにしておきましょう。強い光はホヌを驚かせてしまうことがあります。
また、ドローンで近づいて撮影するのも控えたいところ。上空からの接近はホヌにとってストレスになるといわれています。

一度は姿を消しかけたホヌが、また浜で休めるようになりました。

その光景をこれからも見られるように、という約束のようなものですね。

Kahikoの取り組み「SAVE HONU PROJECT」

ホヌを守る取り組みに関われるのは、現地にいるあいだだけではありません。
日本にいながら参加できる活動もあるんです。

SAVE HONU PROJECTとは?

Kahiko(カヒコ)が2016年から続けているのが、「SAVE HONU PROJECT」です。

対象商品を購入すると、売り上げの一部が「ハワイ・マリーン・アニマル・レスポンス(HMAR)」という現地の団体へ寄付され、ハワイのウミガメや海洋生物の保護活動に役立てられます。
Kahiko全店の店頭に設置された募金箱への寄付も、同じ活動につながっています。

対象商品は、ブレスレットやアンクレット、ポーチなど、日常で気軽に使えるアイテムばかり。
お気に入りの商品を買うことで、ハワイの海を守る活動にも参加できるのがうれしいですね。

寄付先のハワイ・マリーン・アニマル・レスポンス(HMAR)とは?

ハワイ・マリーン・アニマル・レスポンス(Hawaiʻi Marine Animal Response)は、ハワイを拠点に活動する非営利団体です。設立から10年以上にわたり、人の活動によって脅かされている海の動物たちを守り続けてきました。

対象は、ハワイモンクアザラシやウミガメ、海鳥、ハシナガイルカ、ザトウクジラなど。浜に打ち上げられた個体や、けがをした個体のもとへスタッフとボランティアが駆けつけます。

その出動は年間で数千件にものぼるといいます。
運営を支えているのは、ボランティアと寄付。ハワイの海の動物たちは、こうした人たちの手で守られています。

ホヌのおすすめ商品3選

ここからは、Kahikoの人気アイテムを3つご紹介します。

デザインにホヌが描かれているものもあれば、購入がそのまま保護活動につながるものも。どれも、ハワイらしさを身近に楽しめる商品です。

チャリティーハワジュブレス

SAVE HONU PROJECTの対象商品で、ハワイアンアーティストのレイトンラム氏とのコラボレーションから生まれたブレスレットです。
ハワイアンジュエリーのベビーリングがついた、控えめで日常づかいしやすいデザイン。カラーバリエーションが豊富なのもうれしいところ。
ハワイでは家族や大切な友人のことを「オハナ」と呼びます。オハナと色違いのおそろいにして身につけるのも素敵ですね。

チャリティーハワジュブレス

チャリティポーチ【ALOHA MAPUA】

こちらもSAVE HONU PROJECTの対象で、「ALOHA MAPUA」とのコラボレーション商品です。

サーフィンとファッションを愛するハワイアンガール「マプア」がホヌとたわむれるイラストと、目を惹くALOHAのロゴがプリントされたスクエア型ポーチは、コスメや小物をまとめるのにも便利。旅行のサブポーチにも活躍してくれそうです。

チャリティポーチ【ALOHA MAPUA】

グラデプルホヌタオルハンカチ

最後は、気軽に手に取れるタオルハンカチです。

ホヌとティアレの花をあしらったデザインで、やわらかなグラデーションのプリントが目を引きます。かさばりにくいミニサイズなのも魅力です。
見た目が華やかなので、オハナや友人へのちょっとしたプレゼントにもぴったり。何枚か色違いでそろえて、その日の気分で使い分けるのも楽しそうですね。

グラデプルホヌタオルハンカチ

これからもホヌに出会える海を

これからもホヌに出会える海を

ハワイで「ホヌ」と呼ばれるアオウミガメは、島の人々にとって昔から特別な存在です。
守り神として敬われ、海を渡る人々を導く存在として語られてきました。

一方で、かつては数を大きく減らし、一度はハワイの海から姿を消しかけたことも。それでも長い時間をかけて数を取り戻し、今ではビーチで甲羅干しをする姿が見られるようになりました。
ハワイの海を守る活動は、現地だけでなく、日本にいながら応援することもできます。日常の中でできる小さなことも、ホヌの未来へとつながっていきます。

これからも、ホヌに出会えるように。
できることから少しずつ、海を守っていきたいですね。


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