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照りつける太陽、蝉しぐれ、潮の香り。夏には、日本人が古くから愛してきた風物詩がぎゅっと詰まっています。
そんな夏にまつわる言葉が漢字で書いてあったら、読めますか?普段カタカナやひらがなで見慣れた言葉も、漢字クイズになった途端に読めなくなったり、迷ったりしますよね。読み方と一緒に、誰かに話したくなるようなトリビアも紹介します。
まずは手始めに、夏の難読漢字クイズの中では馴染みのある、果物・野菜から始めましょう。
問1.
ヒント:切ると、断面はかわいい星の形
読み方:オクラ/おかれんこん
夏が旬のオクラは、英語でもそのまま「Okra」と呼ばれます。穴が開いていて粘り気があるなど、れんこんと似た部分も多いため、「おかれんこん」とも呼ばれ、漢字はこちらを使っています。オクラ特有のネバネバは、見るからに夏バテ予防になりそうですね。
問2.
ヒント:夏と言えば、ビーチで○○○割り!
読み方:スイカ
夏といえばこれ!縞模様の外見と、真っ赤な果肉が特徴的な果物です。夏の風物詩として親しまれるスイカは、原産地がアフリカです。果肉の約90%が水分で、暑い夏の水分補給にぴったり。江戸時代には庶民の夏の楽しみとして広く親しまれていました。
スイカに塩をかけると、甘みが増すと言われます。実際に、たしかに甘みが増すことが実感できます。今でこそ売られているスイカは甘いのですが、以前は、あまり甘くないスイカもたくさんありました。そこで塩をかけて少しでも甘く感じようとしたものです。スイカは夏場の水分補給にふさわしいので、盛んに食べていたものです。さらに、塩分を同時に補給できるため、熱中症を防ぐ先人の合理的な夏バテ対策にもなっていたのですね。
問3.
ヒント:ヒゲの数だけ粒があります。
読み方:トウモロコシ
黄色い粒々が、びっしり並んでいますね。夏祭りや縁日の屋台で、醤油を塗って焼いたものが人気です。南米原産で、今では世界中に広まっています。日本には江戸時代に伝来。1本のひげの数と粒の数は同じといわれています。
問4.
ヒント:陽射しよけで窓際に植える「緑のカーテン」としても人気
読み方:ゴーヤ/つるれいし
沖縄料理に欠かせないゴーヤは、独特の苦みが特徴です。この苦み成分には、食欲増進や血糖値を安定させる働きがあるといわれています。沖縄では「ゴーヤチャンプルー」として親しまれ、本土でも夏野菜の定番になりました。
問5.
ヒント:酢豚に入っていたり、ピザのトッピングに使われたりすること
読み方:パイナップル
果実の頭部が鳳凰の冠に似ていることから名付けられました。また、英語のパイナップルは松(パイン)の実に形が似ていることと、りんご(アップル)のように甘い果物という意味が合わさったものとされています。
問6.
ヒント:95%以上が水分で、夏野菜の中でも特に多い
読み方:きゅうり
「胡」は中国の西方を意味し、シルクロードを経て伝わった野菜です。平安時代にはすでに日本に伝わっていたとされます。ギネスブックに「世界一カロリーが低い果実」と登録されました。カロリーは低いのですが、カリウムやビタミンKなどの栄養素が含まれています。
問7.
ヒント:格子状に切れ目を入れて、見た目も美味しそう
読み方:マンゴー
中国語で「檬」は「マン」、「果」は「グオ」と読み、この漢字が当てられたようです。日本では宮崎県や沖縄県が名産地として知られています。実はウルシ科の植物で、肌が弱い人は触るとかぶれてしまうことがあります。濃厚な甘みの裏に、そんな一面が隠れているのですね。
問8.
ヒント:カレーライスの付け合わせとして、福神漬けと並ぶ定番
読み方:らっきょう
「辛いニラ」という意味の漢字で、ニラやネギの仲間です。カリカリとした小気味よい食感と爽快な辛みは、古くから親しまれてきました。
問9.
ヒント:これが赤くなると、医者が青くなる?
読み方:トマト
南米アンデス地方が原産で、日本には江戸時代に観賞用として伝わりました。食用として普及したのは明治以降のことです。「蕃」は外国を、「茄」はナスを意味し、外国から来たナスに似た植物を表わします。ヨーロッパでは、トマトが赤くなると、医者が青くなるということわざがあるほど、栄養素が豊富です。
問10.
ヒント:そうめんや冷奴の薬味
読み方:みょうが
「食べると物忘れがひどくなる」という俗信がありますが、仏教説話に由来する迷信です。実際にはリラックス効果や食欲増進効果があるとされています。私たちが食べている部分は実や根っこではなく、蕾が集まった部分(花穂)です。
問11.
ヒント:さやが上に向かって立って実るからこの名前
読み方:そらまめ
「蚕豆」と書くのは、さやの形が蚕(かいこ)に似ているからという説と、蚕が繭を作る時期に収穫されるからという説があります。中華料理の辛い調味料、豆板醤(トウバンジャン)の主原料です。
夏を彩る食べ物にも、難読漢字があります。美味しいクイズに挑戦です。
問12.
ヒント:夏の涼を運ぶ、つるりとした食感の和スイーツです。
読み方:ところてん
テングサを煮溶かして固めたところてんは、奈良時代にはすでに食べられていたという記録が残っています。酢醤油や黒蜜など、地域によって食べ方が異なるのも面白いところです。ちなみに寒天は、ところてんをさらに凍らせて乾燥させたものです。
心太(ところてん)の歴史は古く、奈良時代の正倉院文書にもその名が登場します。当時は「こころたい」と呼ばれ、宮中の宴会で供される高級品でした。平安時代の貴族も好んで食べていたようです。江戸時代になると庶民の手軽なファストフードとして定着します。関西では黒蜜をかけておやつとして、関東では酢醤油に青のりをかけておかずや軽食として食べました。食文化の違いは今も残っています。
問13.
ヒント:醤油やみりんなどで濃い茶色になるまで甘辛く煮詰めた佃煮
読み方:きゃらぶき
高級香木の伽羅(きゃら)のように黒褐色に煮しめた蕗の佃煮のことです。じっくり時間をかけて炊き上げることで、深みのある味わいになります。
問14.
ヒント:急いで食べると頭がキーン
読み方:かきごおり
氷を「欠く」ことからこの漢字が当てられました。平安時代、清少納言は「枕草子」の中で削った氷に甘葛をかけたものを「上品なもの」として挙げており、かきごおりの原型は貴族の嗜みだったことがわかります。
問15.
ヒント:シュワシュワと泡がはじける
読み方:ソーダ
オランダ語の「soda」に漢字を当てたものです。炭酸ガスを溶かした水に砂糖や香料を加えたソーダ水は、明治時代に日本へ伝わり、夏の清涼飲料として広まりました。
問16.
ヒント:透明感があって、スプーンで触るとぷるぷる、きらきら
読み方:ゼリー
英語の「jelly」の音に漢字を当てたものです。もともとは動物の骨や皮を煮出したゼラチンで固めたものでしたが、現在は寒天やペクチンを使ったものも広く親しまれています。冷やして食べる夏のデザートの定番です。
夏の季節感あふれる花や植物の難読漢字クイズです。漢字で書くと意外と難しそうです。
問17.
ヒント:太陽に向かって咲く、夏の風物詩といえば?
読み方:ひまわり
北アメリカ原産で、日本には江戸時代に伝わりました。若い株のうちは太陽を追って向きを変えますが、成長しきると東を向いたまま固定されます。「太陽に向かって咲く花」というイメージは、あながち間違いではありません。
問18.
ヒント:支柱に巻き付きます。
読み方:アサガオ
「蕣」はアサガオの古風な漢字表記です。「牽牛花」は、種が貴重な薬だった中国で、病を治したお礼に牛を牽いて感謝を捧げた故事に由来します。日本には奈良時代に薬草として伝わりました。江戸時代には品種改良ブームが到来し、珍しい変わり咲きをお披露目しました。毎年7月上旬に東京・入谷で開かれる朝顔市は、江戸時代から続く夏の風物詩です。
アサガオは、なぜ朝に咲くのでしょうか?アサガオは朝の光を浴びて咲くと思われがちですが、実際は夜の長さを感じて開花するそうです。日没から約10時間後に咲く性質があるため、夜が明ける前の暗い時間から開き始めます。このような特性を持つ花を短日性植物(たんじつせいしょくぶつ)と呼びます。
問19.
ヒント:とても香りの強い初夏に咲く真っ白な花
読み方:くちなし
「梔」の漢字は、古代中国の取っ手付きの酒器「巵(し)」に実の形が似ていることに由来します。「子」は実を表す言葉です。つまりお酒を飲む器の形をした実がなる木という意味です。また、実が熟しても口を開かないことから「口無し」が語源という説があります。クチナシの実は黄色の天然染料として使われ、栗きんとんや沢庵の色付けに今も活躍しています。
問20.
ヒント:提灯のような赤い袋
読み方:ほおずき
あざやかな赤橙色に実る姿が、まるで精霊(鬼)の灯す提灯に見えることからこの漢字が当てられました。提灯のように見えるオレンジ色の部分は、萼(がく)が大きく育って実を包んだもの。お盆に先祖の霊を導く灯りとして飾られてきました。毎年7月に浅草寺で開かれるほおずき市は、夏の風物詩として親しまれています。
▼鬼灯は怖い花?気になるあなたはこちらのコラムもおすすめ!
問21.
ヒント:水辺を好む、凛とした紫色の花
読み方:かきつばた
「いずれアヤメかカキツバタ」は、どちらも優れていて選びにくいことのたとえです。カキツバタは「燕子花」とも書きます。尾形光琳の国宝「燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)」に描かれたことでも知られています。
問22.
ヒント:夏から秋まで、100日間も花を咲かせ続けます
読み方:さるすべり
幹がつるつるしていて猿でも滑って落ちてしまうほど、という意味です。炎天下にも鮮やかなピンクや赤の花を咲かせる姿は、夏の街路樹としてよく見かけます。
問23.
ヒント:トゲがあるけど、美しい花を咲かせます。
読み方:サボテン
「仙人の掌(てのひら)」という漢字は、その形からのイメージです。茎に水分を蓄える構造を持ち、雨の少ない環境でも生育できます。お家で育てる観葉植物としても人気で、たまに小さくて可愛い花を咲かせます。
続いて夏の生き物編です。難読漢字クイズですが、人気者もたくさん登場します。
問24.
ヒント:子どもたちに大人気!
読み方:カブトムシ
オスの頭部にある立派な角が、武士のかぶとに似ていることからこの名がつきました。夜行性で、クヌギやコナラの樹液に集まります。その強さから「昆虫の王様」と呼ばれ、世界中にコレクターがいます。
問25.
ヒント:子どもたちに大人気!!
読み方:クワガタムシ
オスの頭の部分が、武士が被る兜(かぶと)の前面についている鍬形(くわがた)の飾りに似ていることから名付けられました。種類によって大顎の形が大きく異なり、コレクターを魅了しています。
問26.
ヒント:上昇志向で、太陽を目指します
読み方:てんとうむし
瓢箪(ひょうたん)を輪切りにして作った器に姿が似ているため「瓢虫」と書く説があります。「テントウムシ」は、上へ登って太陽(お天道様)に向かって飛び立つ習性から名付けられました。
問27.
ヒント:寂しい気分になる?
読み方:ヒグラシ
夏の終わりの夕暮れ時に「カナカナカナ」と哀愁ある声で鳴く蝉です。この声が聞こえると日が暮れるという意味で「日暮らし」と呼ばれるようになりました。その声は、俳句でも秋の季語として使われるほど、季節の移ろいを象徴しています。
問28.
ヒント:ヘビが怖がる?
読み方:ナメクジ
ナメクジが塩をかけると縮むのは、浸透圧によって体内の水分が引き出されるためです。そのため、砂糖をかけても縮みます。カタツムリと同じ仲間ですが、殻を持たないため乾燥に弱いようです。三すくみのひとつで、カエルには弱いけれど、ヘビが怖がるとされています。
問29.
ヒント:家を守ってくれるそうです。
読み方:やもり
「家守」とも書き、古来より家を守る縁起の良い生き物とされてきました。家の外壁を縦横無尽に動き回り、集まる害虫を食べてくれることから、壁の虎とされました。ちなみに、ヤモリは爬虫類で、よく似たイモリは両生類です。
問30.
ヒント:初夏に「テッペンカケタカ」と鳴く渡り鳥
読み方:ホトトギス
中国の故事で、国を追われた王(望帝)の魂がこの鳥になり、「帰り去るに如(し)かず(帰るのが一番だ)」と泣いたという物語が由来です。ホトトギスはその他にも時鳥、杜鵑、子規、杜宇、蜀魂など、たくさんの漢字が当てられていることでも有名です。正岡子規の俳号や、俳句雑誌『ホトトギス』の名前の由来としても知られています。
問31.
ヒント:漢字を見たら連想できるかも?
読み方:アナゴ
岩の穴に潜む習性から「穴子」とも書きます。ウナギに似ていますが、より淡白でさっぱりとした味わいが特徴です。夏に脂がのって美味しくなり、天ぷらや煮アナゴとして愛されています。
問32.
ヒント:英語では、ジェリーフィッシュと呼ばれます。
読み方:クラゲ
海を漂う姿が月のように見えることからこの漢字が当てられました。体の95%以上が水分で、脳も心臓も持ちません。オワンクラゲから発見された緑色蛍光タンパク質の研究は、2008年にノーベル化学賞を受賞しています。
続いてファッション編です。日本の夏のファッションクイズに挑戦しましょう。
問33.
ヒント:日本の伝統的なユニフォーム
読み方:はっぴ
江戸時代に武家の家臣が着用した「法被」が庶民に広まったとされています。祭りの高揚感を一層盛り上げる衣装として、今も全国各地の夏祭りで欠かせない存在です。背中に「祭」やお店の名前などの大きな文字(紋)が染め抜かれていることが多く、腰紐や帯を締めて着用します。
問34.
ヒント:これが西洋の袴(はかま)ですね
読み方:半ズボン
明治時代に西洋から伝わったのが洋袴(ズボン)です。丈を短くしたものという意味。
問35.
ヒント:浴衣(ゆかた)に合わせて
読み方:へこおび
柔らかくふわりとした素材の帯で、浴衣に合わせてよく使われます。もともとは薩摩藩の若者「兵児(へこ)」が締めていた帯が起源です。正式な帯と比べて締め方が簡単で、夏祭りや花火大会の浴衣スタイルに気軽に取り入れられています。
問36.
ヒント:日本の伝統的なヘアアクセサリー
読み方:かんざし
かんざしは、奈良時代以前から魔除けとして使われてきた歴史があります。浴衣や夏着物に合わせて涼やかなガラス製のかんざしを選ぶのも、夏ならではのおしゃれのひとつです。
▼夏祭りや花火大会に向けて、かんざしの使い方をマスターしませんか?
問37.
ヒント:伝統的なポータブルファン
読み方:うちわ
中国から伝わり、日本では奈良時代から使われてきました。江戸時代には夏の広告媒体としても活用され、商店が屋号を入れたうちわを配る習慣が生まれました。今も夏祭りや花火大会には欠かせないアイテムです。
問38.
ヒント:ミトン風のソックス?
読み方:たび
草履(ぞうり)や下駄を履きやすいように作られているため、指が二股に分かれています。足首のあたりにある「こはぜ」という金具で留めるのが特徴です。
問39.
ヒント:夏はやっぱり、これが気持ちいい!
読み方:はだし
「足(あしへん)」に「先(せん)」と書きます。まさに「足の先」まで何も履いていない、むき出しの状態を表しています。夏に砂浜や芝生の上を、はだしで走る心地よさは格別です。もちろん裸足とも書きます。
夏の難読漢字クイズ、続いて天気や風物詩編です。
問40.
ヒント:太陽がここで折り返します。
読み方:げし
一年で最も昼が長く、夜が短い日である夏至は、二十四節気のひとつで、毎年6月21日頃です。ヨーロッパでは夏至を盛大に祝う文化があります。この日を境に少しずつ昼間の時間が短くなっていきます。
▼日本と世界の夏至を知ろう!
問41.
ヒント:星に願いを、こんな字もあるのですね。
読み方:たなばた
「棚機」とは神様に捧げる衣を織る機織り機のことです。この棚機を扱う女性を「棚機津女(たなばたつめ)」と呼びました。中国の七夕伝説とこの棚機津女の信仰が結びついて、現在の七夕行事になったとされています。現在では「七夕」と書くのが一般的です。
問42.
ヒント:日本では、そこまでは長くならない。
読み方:びゃくや
北緯67度以上の地域では、夏至の前後に太陽が沈まない「白夜」が続きます。夏の北極や北欧で見られる、夜になっても空が明るいままの現象です。日本では地理的にこの現象は起こりません。しかし昭和の名曲『知床旅情』の歌詞「はるかクナシリに白夜は明ける」で、なかなか完全に暗くならない情緒的な夜と拡大解釈されました。なお、本来の正しい読み方は「はくや」でしたが、この歌の大ヒットをきっかけに、「びゃくや」という読み方が日本人に定着したと言われています。
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問43.
ヒント:密度の違う空気が、景色を揺らします。
読み方:かげろう
強い日差しで地面が熱せられ、温められた空気が上昇することで、景色がゆらゆらと揺れて見える気象現象です。太陽の炎と書き、夏のアスファルトの上でも見られる身近な現象ですが、実は春の季語とされています。
問44.
ヒント:初夏に落ちてくるの?
読み方:ひょう
積乱雲から降る直径5ミリメートル以上の氷の粒のことです。積乱雲が発達しやすい初夏に最も多い自然現象です。なお、直径5ミリメートル以下を霰(あられ)と呼びます。
問45.
ヒント:水が心配
読み方:ひでり
漢字では「日に干される」です。「日照り」とも書きますが、旱だと深刻さが助長されます。農業にとって死活問題であるため、古来より雨乞いの儀式が各地で行われてきました。現代でも夏の少雨は、深刻な水不足を招きます。
問46.
ヒント:岩に染み入ります。
読み方:せみしぐれ
多くの蝉が一斉に鳴き立てる声を、激しい雨の音(時雨)に例えた、美しい日本語です。俳句の夏の季語でもあり、夏の盛りを鮮やかに表現しています。その響きは古くから日本の夏の風物詩として深く愛されてきました。
問47.
ヒント:風は通して、日差しは遮る
読み方:すだれ
風を通しながら日差しを遮るという、エアコンのなかった時代の先人の知恵が詰まった夏の道具です。簾越しに差し込む光と風は、日本の夏の情緒を代表する風景のひとつといえます。打ち水をして、さらに涼を呼びました。
問48.
ヒント:雷も除けられる?
読み方:かや
麻や綿などの粗い網の目で作り、夏の夜に蚊などの虫を防ぎながら風を通すために、寝床に吊り下げた道具です。エアコンのない時代、夜の安眠を守るための風物詩でした。古くから「雷が鳴ったら蚊帳に逃げ込め」という俗信がありますが、これは蚊帳の四隅を吊る青い紐が植物の「麻」で作られていたため、魔除けや神聖な場所として雷(神)の難を逃れられると信じられていたことに由来します。
問49.
ヒント:夏になると、煙を吐く豚さん
読み方:かやりぶた
渦巻き状の蚊取り線香を中に入れて使う陶器製の入れ物です。なぜ豚の形かについては諸説ありますが、中国で豚が「富と幸運の象徴」とされていたことが影響しているという説があります。
蚊遣豚の中には、渦巻きタイプの蚊取り線香が似合います。日本の夏の象徴である蚊取り線香は、明治時代に誕生しました。当初は仏壇のお線香のような棒状でしたが、燃焼時間が約40分と、短いという弱点がありました。また、細くて折れやすいのも不評でした。そこで開発者がとぐろを巻いたヘビを見て渦巻き型を発想したそうです。長時間の燃焼と安全性を両立させました。
問50.
ヒント:い草の香りが心地よい、夏の敷物
読み方:ござ
い草を平織りにした敷物のことです。い草には高い吸湿性と消臭効果があり、汗をかいても肌にべたつかず、ひんやりとした清涼感をもたらしてくれます。日本の蒸し暑い夏を快適に過ごすための先人の知恵として、畳や床の上に敷いて広く愛用されてきました。ブルーシートが普及するまでは、定番のアウトドア用品でした。
果物・野菜から食べ物、花・植物、生き物、ファッション、天気や風物詩まで、全50問の難読漢字は読めましたか?普段カタカナや平仮名で見慣れた言葉も、漢字で書くと別の顔を見せてくれますね。漢字の奥には、先人たちが夏の自然や暮らしに寄せた思いが込められています。今年の夏は、蝉時雨に耳を傾け、簾越しの風を感じながら、日本語の豊かさをちょっと意識してみませんか。
照りつける太陽、蝉しぐれ、潮の香り。
夏には、日本人が古くから愛してきた風物詩がぎゅっと詰まっています。
そんな夏にまつわる言葉が漢字で書いてあったら、読めますか?
普段カタカナやひらがなで見慣れた言葉も、漢字クイズになった途端に読めなくなったり、迷ったりしますよね。
読み方と一緒に、誰かに話したくなるようなトリビアも紹介します。
目次
夏の難読漢字クイズ【果物・野菜編】
まずは手始めに、夏の難読漢字クイズの中では馴染みのある、果物・野菜から始めましょう。
問1.
陸蓮根
ヒント:切ると、断面はかわいい星の形
正解はここをクリック
読み方:オクラ/おかれんこん
夏が旬のオクラは、英語でもそのまま「Okra」と呼ばれます。
穴が開いていて粘り気があるなど、れんこんと似た部分も多いため、「おかれんこん」とも呼ばれ、漢字はこちらを使っています。オクラ特有のネバネバは、見るからに夏バテ予防になりそうですね。
問2.
西瓜/水瓜
ヒント:夏と言えば、ビーチで○○○割り!
正解はここをクリック
読み方:スイカ
夏といえばこれ!縞模様の外見と、真っ赤な果肉が特徴的な果物です。
夏の風物詩として親しまれるスイカは、原産地がアフリカです。
果肉の約90%が水分で、暑い夏の水分補給にぴったり。江戸時代には庶民の夏の楽しみとして広く親しまれていました。
【豆知識】スイカに塩が合う理由
スイカに塩をかけると、甘みが増すと言われます。実際に、たしかに甘みが増すことが実感できます。
今でこそ売られているスイカは甘いのですが、以前は、あまり甘くないスイカもたくさんありました。そこで塩をかけて少しでも甘く感じようとしたものです。
スイカは夏場の水分補給にふさわしいので、盛んに食べていたものです。
さらに、塩分を同時に補給できるため、熱中症を防ぐ先人の合理的な夏バテ対策にもなっていたのですね。
問3.
玉蜀黍
ヒント:ヒゲの数だけ粒があります。
正解はここをクリック
読み方:トウモロコシ
黄色い粒々が、びっしり並んでいますね。夏祭りや縁日の屋台で、醤油を塗って焼いたものが人気です。
南米原産で、今では世界中に広まっています。日本には江戸時代に伝来。
1本のひげの数と粒の数は同じといわれています。
問4.
蔓茘枝
ヒント:陽射しよけで窓際に植える「緑のカーテン」としても人気
正解はここをクリック
読み方:ゴーヤ/つるれいし
沖縄料理に欠かせないゴーヤは、独特の苦みが特徴です。この苦み成分には、食欲増進や血糖値を安定させる働きがあるといわれています。
沖縄では「ゴーヤチャンプルー」として親しまれ、本土でも夏野菜の定番になりました。
問5.
鳳梨
ヒント:酢豚に入っていたり、ピザのトッピングに使われたりすること
正解はここをクリック
読み方:パイナップル
果実の頭部が鳳凰の冠に似ていることから名付けられました。
また、英語のパイナップルは松(パイン)の実に形が似ていることと、りんご(アップル)のように甘い果物という意味が合わさったものとされています。
問6.
胡瓜
ヒント:95%以上が水分で、夏野菜の中でも特に多い
正解はここをクリック
読み方:きゅうり
「胡」は中国の西方を意味し、シルクロードを経て伝わった野菜です。平安時代にはすでに日本に伝わっていたとされます。
ギネスブックに「世界一カロリーが低い果実」と登録されました。カロリーは低いのですが、カリウムやビタミンKなどの栄養素が含まれています。
問7.
檬果
ヒント:格子状に切れ目を入れて、見た目も美味しそう
正解はここをクリック
読み方:マンゴー
中国語で「檬」は「マン」、「果」は「グオ」と読み、この漢字が当てられたようです。
日本では宮崎県や沖縄県が名産地として知られています。
実はウルシ科の植物で、肌が弱い人は触るとかぶれてしまうことがあります。濃厚な甘みの裏に、そんな一面が隠れているのですね。
問8.
辣韮
ヒント:カレーライスの付け合わせとして、福神漬けと並ぶ定番
正解はここをクリック
読み方:らっきょう
「辛いニラ」という意味の漢字で、ニラやネギの仲間です。
カリカリとした小気味よい食感と爽快な辛みは、古くから親しまれてきました。
問9.
蕃茄/
赤茄子
ヒント:これが赤くなると、医者が青くなる?
正解はここをクリック
読み方:トマト
南米アンデス地方が原産で、日本には江戸時代に観賞用として伝わりました。食用として普及したのは明治以降のことです。
「蕃」は外国を、「茄」はナスを意味し、外国から来たナスに似た植物を表わします。ヨーロッパでは、トマトが赤くなると、医者が青くなるということわざがあるほど、栄養素が豊富です。
問10.
茗荷
ヒント:そうめんや冷奴の薬味
正解はここをクリック
読み方:みょうが
「食べると物忘れがひどくなる」という俗信がありますが、仏教説話に由来する迷信です。実際にはリラックス効果や食欲増進効果があるとされています。
私たちが食べている部分は実や根っこではなく、蕾が集まった部分(花穂)です。
問11.
蚕豆
ヒント:さやが上に向かって立って実るからこの名前
正解はここをクリック
読み方:そらまめ
「蚕豆」と書くのは、さやの形が蚕(かいこ)に似ているからという説と、蚕が繭を作る時期に収穫されるからという説があります。
中華料理の辛い調味料、豆板醤(トウバンジャン)の主原料です。
夏の難読漢字クイズ【食べ物編】
夏を彩る食べ物にも、難読漢字があります。美味しいクイズに挑戦です。
問12.
心太/
瓊脂
ヒント:夏の涼を運ぶ、つるりとした食感の和スイーツです。
正解はここをクリック
読み方:ところてん
テングサを煮溶かして固めたところてんは、奈良時代にはすでに食べられていたという記録が残っています。
酢醤油や黒蜜など、地域によって食べ方が異なるのも面白いところです。
ちなみに寒天は、ところてんをさらに凍らせて乾燥させたものです。
【豆知識】平安貴族が食べる高級品だった?
心太(ところてん)の歴史は古く、奈良時代の正倉院文書にもその名が登場します。
当時は「こころたい」と呼ばれ、宮中の宴会で供される高級品でした。平安時代の貴族も好んで食べていたようです。
江戸時代になると庶民の手軽なファストフードとして定着します。
関西では黒蜜をかけておやつとして、関東では酢醤油に青のりをかけておかずや軽食として食べました。
食文化の違いは今も残っています。
問13.
伽羅蕗
ヒント:醤油やみりんなどで濃い茶色になるまで甘辛く煮詰めた佃煮
正解はここをクリック
読み方:きゃらぶき
高級香木の伽羅(きゃら)のように黒褐色に煮しめた蕗の佃煮のことです。
じっくり時間をかけて炊き上げることで、深みのある味わいになります。
問14.
欠氷
ヒント:急いで食べると頭がキーン
正解はここをクリック
読み方:かきごおり
氷を「欠く」ことからこの漢字が当てられました。
平安時代、清少納言は「枕草子」の中で削った氷に甘葛をかけたものを「上品なもの」として挙げており、かきごおりの原型は貴族の嗜みだったことがわかります。
問15.
曹達
ヒント:シュワシュワと泡がはじける
正解はここをクリック
読み方:ソーダ
オランダ語の「soda」に漢字を当てたものです。
炭酸ガスを溶かした水に砂糖や香料を加えたソーダ水は、明治時代に日本へ伝わり、夏の清涼飲料として広まりました。
問16.
車厘
ヒント:透明感があって、スプーンで触るとぷるぷる、きらきら
正解はここをクリック
読み方:ゼリー
英語の「jelly」の音に漢字を当てたものです。
もともとは動物の骨や皮を煮出したゼラチンで固めたものでしたが、現在は寒天やペクチンを使ったものも広く親しまれています。冷やして食べる夏のデザートの定番です。
夏の難読漢字クイズ【花・植物編】
夏の季節感あふれる花や植物の難読漢字クイズです。漢字で書くと意外と難しそうです。
問17.
向日葵
ヒント:太陽に向かって咲く、夏の風物詩といえば?
正解はここをクリック
読み方:ひまわり
北アメリカ原産で、日本には江戸時代に伝わりました。
若い株のうちは太陽を追って向きを変えますが、成長しきると東を向いたまま固定されます。「太陽に向かって咲く花」というイメージは、あながち間違いではありません。
問18.
蕣/
牽牛花
ヒント:支柱に巻き付きます。
正解はここをクリック
読み方:アサガオ
「蕣」はアサガオの古風な漢字表記です。
「牽牛花」は、種が貴重な薬だった中国で、病を治したお礼に牛を牽いて感謝を捧げた故事に由来します。
日本には奈良時代に薬草として伝わりました。江戸時代には品種改良ブームが到来し、珍しい変わり咲きをお披露目しました。
毎年7月上旬に東京・入谷で開かれる朝顔市は、江戸時代から続く夏の風物詩です。
【豆知識】アサガオはなぜ朝に咲く?
アサガオは、なぜ朝に咲くのでしょうか?
アサガオは朝の光を浴びて咲くと思われがちですが、実際は夜の長さを感じて開花するそうです。
日没から約10時間後に咲く性質があるため、夜が明ける前の暗い時間から開き始めます。このような特性を持つ花を短日性植物(たんじつせいしょくぶつ)と呼びます。
問19.
梔子
ヒント:とても香りの強い初夏に咲く真っ白な花
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読み方:くちなし
「梔」の漢字は、古代中国の取っ手付きの酒器「巵(し)」に実の形が似ていることに由来します。「子」は実を表す言葉です。つまりお酒を飲む器の形をした実がなる木という意味です。
また、実が熟しても口を開かないことから「口無し」が語源という説があります。
クチナシの実は黄色の天然染料として使われ、栗きんとんや沢庵の色付けに今も活躍しています。
問20.
鬼灯
ヒント:提灯のような赤い袋
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読み方:ほおずき
あざやかな赤橙色に実る姿が、まるで精霊(鬼)の灯す提灯に見えることからこの漢字が当てられました。
提灯のように見えるオレンジ色の部分は、萼(がく)が大きく育って実を包んだもの。
お盆に先祖の霊を導く灯りとして飾られてきました。
毎年7月に浅草寺で開かれるほおずき市は、夏の風物詩として親しまれています。
▼鬼灯は怖い花?気になるあなたはこちらのコラムもおすすめ!
鬼灯には怖い花言葉がある?花言葉の由来や鬼灯の特徴などについて解説!問21.
杜若
ヒント:水辺を好む、凛とした紫色の花
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読み方:かきつばた
「いずれアヤメかカキツバタ」は、どちらも優れていて選びにくいことのたとえです。カキツバタは「燕子花」とも書きます。
尾形光琳の国宝「燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)」に描かれたことでも知られています。
問22.
百日紅
ヒント:夏から秋まで、100日間も花を咲かせ続けます
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読み方:さるすべり
幹がつるつるしていて猿でも滑って落ちてしまうほど、という意味です。
炎天下にも鮮やかなピンクや赤の花を咲かせる姿は、夏の街路樹としてよく見かけます。
問23.
仙人掌
ヒント:トゲがあるけど、美しい花を咲かせます。
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読み方:サボテン
「仙人の掌(てのひら)」という漢字は、その形からのイメージです。
茎に水分を蓄える構造を持ち、雨の少ない環境でも生育できます。お家で育てる観葉植物としても人気で、たまに小さくて可愛い花を咲かせます。
夏の難読漢字クイズ【生き物編】
続いて夏の生き物編です。難読漢字クイズですが、人気者もたくさん登場します。
問24.
甲虫
ヒント:子どもたちに大人気!
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読み方:カブトムシ
オスの頭部にある立派な角が、武士のかぶとに似ていることからこの名がつきました。夜行性で、クヌギやコナラの樹液に集まります。
その強さから「昆虫の王様」と呼ばれ、世界中にコレクターがいます。
問25.
鍬形虫
ヒント:子どもたちに大人気!!
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読み方:クワガタムシ
オスの頭の部分が、武士が被る兜(かぶと)の前面についている鍬形(くわがた)の飾りに似ていることから名付けられました。
種類によって大顎の形が大きく異なり、コレクターを魅了しています。
問26.
瓢虫
ヒント:上昇志向で、太陽を目指します
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読み方:てんとうむし
瓢箪(ひょうたん)を輪切りにして作った器に姿が似ているため「瓢虫」と書く説があります。
「テントウムシ」は、上へ登って太陽(お天道様)に向かって飛び立つ習性から名付けられました。
問27.
蜩
ヒント:寂しい気分になる?
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読み方:ヒグラシ
夏の終わりの夕暮れ時に「カナカナカナ」と哀愁ある声で鳴く蝉です。この声が聞こえると日が暮れるという意味で「日暮らし」と呼ばれるようになりました。
その声は、俳句でも秋の季語として使われるほど、季節の移ろいを象徴しています。
問28.
蛞蝓
ヒント:ヘビが怖がる?
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読み方:ナメクジ
ナメクジが塩をかけると縮むのは、浸透圧によって体内の水分が引き出されるためです。そのため、砂糖をかけても縮みます。
カタツムリと同じ仲間ですが、殻を持たないため乾燥に弱いようです。
三すくみのひとつで、カエルには弱いけれど、ヘビが怖がるとされています。
問29.
壁虎
ヒント:家を守ってくれるそうです。
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読み方:やもり
「家守」とも書き、古来より家を守る縁起の良い生き物とされてきました。
家の外壁を縦横無尽に動き回り、集まる害虫を食べてくれることから、壁の虎とされました。
ちなみに、ヤモリは爬虫類で、よく似たイモリは両生類です。
問30.
不如帰
ヒント:初夏に「テッペンカケタカ」と鳴く渡り鳥
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読み方:ホトトギス
中国の故事で、国を追われた王(望帝)の魂がこの鳥になり、「帰り去るに如(し)かず(帰るのが一番だ)」と泣いたという物語が由来です。
ホトトギスはその他にも時鳥、杜鵑、子規、杜宇、蜀魂など、たくさんの漢字が当てられていることでも有名です。正岡子規の俳号や、俳句雑誌『ホトトギス』の名前の由来としても知られています。
問31.
海鰻
ヒント:漢字を見たら連想できるかも?
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読み方:アナゴ
岩の穴に潜む習性から「穴子」とも書きます。ウナギに似ていますが、より淡白でさっぱりとした味わいが特徴です。夏に脂がのって美味しくなり、天ぷらや煮アナゴとして愛されています。
問32.
海月
ヒント:英語では、ジェリーフィッシュと呼ばれます。
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読み方:クラゲ
海を漂う姿が月のように見えることからこの漢字が当てられました。
体の95%以上が水分で、脳も心臓も持ちません。オワンクラゲから発見された緑色蛍光タンパク質の研究は、2008年にノーベル化学賞を受賞しています。
夏の難読漢字クイズ【ファッション編】
続いてファッション編です。日本の夏のファッションクイズに挑戦しましょう。
問33.
法被
ヒント:日本の伝統的なユニフォーム
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読み方:はっぴ
江戸時代に武家の家臣が着用した「法被」が庶民に広まったとされています。祭りの高揚感を一層盛り上げる衣装として、今も全国各地の夏祭りで欠かせない存在です。
背中に「祭」やお店の名前などの大きな文字(紋)が染め抜かれていることが多く、腰紐や帯を締めて着用します。
問34.
半洋袴
ヒント:これが西洋の袴(はかま)ですね
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読み方:半ズボン
明治時代に西洋から伝わったのが洋袴(ズボン)です。
丈を短くしたものという意味。
問35.
兵児帯
ヒント:浴衣(ゆかた)に合わせて
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読み方:へこおび
柔らかくふわりとした素材の帯で、浴衣に合わせてよく使われます。もともとは薩摩藩の若者「兵児(へこ)」が締めていた帯が起源です。
正式な帯と比べて締め方が簡単で、夏祭りや花火大会の浴衣スタイルに気軽に取り入れられています。
問36.
簪
ヒント:日本の伝統的なヘアアクセサリー
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読み方:かんざし
かんざしは、奈良時代以前から魔除けとして使われてきた歴史があります。
浴衣や夏着物に合わせて涼やかなガラス製のかんざしを選ぶのも、夏ならではのおしゃれのひとつです。
▼夏祭りや花火大会に向けて、かんざしの使い方をマスターしませんか?
かんざしの使い方は意外と簡単?髪も心もスッキリさせて、見返り美人を目指す?!問37.
団扇
ヒント:伝統的なポータブルファン
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読み方:うちわ
中国から伝わり、日本では奈良時代から使われてきました。
江戸時代には夏の広告媒体としても活用され、商店が屋号を入れたうちわを配る習慣が生まれました。
今も夏祭りや花火大会には欠かせないアイテムです。
問38.
足袋
ヒント:ミトン風のソックス?
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読み方:たび
草履(ぞうり)や下駄を履きやすいように作られているため、指が二股に分かれています。足首のあたりにある「こはぜ」という金具で留めるのが特徴です。
問39.
跣
ヒント:夏はやっぱり、これが気持ちいい!
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読み方:はだし
「足(あしへん)」に「先(せん)」と書きます。まさに「足の先」まで何も履いていない、むき出しの状態を表しています。夏に砂浜や芝生の上を、はだしで走る心地よさは格別です。もちろん裸足とも書きます。
夏の難読漢字クイズ【天気や風物詩編】
夏の難読漢字クイズ、続いて天気や風物詩編です。
問40.
夏至
ヒント:太陽がここで折り返します。
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読み方:げし
一年で最も昼が長く、夜が短い日である夏至は、二十四節気のひとつで、毎年6月21日頃です。ヨーロッパでは夏至を盛大に祝う文化があります。この日を境に少しずつ昼間の時間が短くなっていきます。
▼日本と世界の夏至を知ろう!
夏至とは?2026年はいつ?意味・風習・食べ物なども解説問41.
棚機
ヒント:星に願いを、こんな字もあるのですね。
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読み方:たなばた
「棚機」とは神様に捧げる衣を織る機織り機のことです。この棚機を扱う女性を「棚機津女(たなばたつめ)」と呼びました。
中国の七夕伝説とこの棚機津女の信仰が結びついて、現在の七夕行事になったとされています。
現在では「七夕」と書くのが一般的です。
問42.
白夜
ヒント:日本では、そこまでは長くならない。
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読み方:びゃくや
北緯67度以上の地域では、夏至の前後に太陽が沈まない「白夜」が続きます。夏の北極や北欧で見られる、夜になっても空が明るいままの現象です。
日本では地理的にこの現象は起こりません。しかし昭和の名曲『知床旅情』の歌詞「はるかクナシリに白夜は明ける」で、なかなか完全に暗くならない情緒的な夜と拡大解釈されました。
なお、本来の正しい読み方は「はくや」でしたが、この歌の大ヒットをきっかけに、「びゃくや」という読み方が日本人に定着したと言われています。
▼白夜は精神を崩壊させる?白夜体験記はこちら
白夜のある意外な国スコットランドでの白夜体験記問43.
陽炎
ヒント:密度の違う空気が、景色を揺らします。
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読み方:かげろう
強い日差しで地面が熱せられ、温められた空気が上昇することで、景色がゆらゆらと揺れて見える気象現象です。
太陽の炎と書き、夏のアスファルトの上でも見られる身近な現象ですが、実は春の季語とされています。
問44.
雹
ヒント:初夏に落ちてくるの?
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読み方:ひょう
積乱雲から降る直径5ミリメートル以上の氷の粒のことです。積乱雲が発達しやすい初夏に最も多い自然現象です。なお、直径5ミリメートル以下を霰(あられ)と呼びます。
問45.
旱
ヒント:水が心配
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読み方:ひでり
漢字では「日に干される」です。「日照り」とも書きますが、旱だと深刻さが助長されます。
農業にとって死活問題であるため、古来より雨乞いの儀式が各地で行われてきました。現代でも夏の少雨は、深刻な水不足を招きます。
問46.
蝉時雨
ヒント:岩に染み入ります。
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読み方:せみしぐれ
多くの蝉が一斉に鳴き立てる声を、激しい雨の音(時雨)に例えた、美しい日本語です。
俳句の夏の季語でもあり、夏の盛りを鮮やかに表現しています。その響きは古くから日本の夏の風物詩として深く愛されてきました。
問47.
簾
ヒント:風は通して、日差しは遮る
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読み方:すだれ
風を通しながら日差しを遮るという、エアコンのなかった時代の先人の知恵が詰まった夏の道具です。
簾越しに差し込む光と風は、日本の夏の情緒を代表する風景のひとつといえます。打ち水をして、さらに涼を呼びました。
問48.
蚊帳
ヒント:雷も除けられる?
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読み方:かや
麻や綿などの粗い網の目で作り、夏の夜に蚊などの虫を防ぎながら風を通すために、寝床に吊り下げた道具です。エアコンのない時代、夜の安眠を守るための風物詩でした。
古くから「雷が鳴ったら蚊帳に逃げ込め」という俗信がありますが、これは蚊帳の四隅を吊る青い紐が植物の「麻」で作られていたため、魔除けや神聖な場所として雷(神)の難を逃れられると信じられていたことに由来します。
問49.
蚊遣豚
ヒント:夏になると、煙を吐く豚さん
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読み方:かやりぶた
渦巻き状の蚊取り線香を中に入れて使う陶器製の入れ物です。
なぜ豚の形かについては諸説ありますが、中国で豚が「富と幸運の象徴」とされていたことが影響しているという説があります。
【豆知識】蚊取り線香はなぜ渦巻き型?
蚊遣豚の中には、渦巻きタイプの蚊取り線香が似合います。日本の夏の象徴である蚊取り線香は、明治時代に誕生しました。
当初は仏壇のお線香のような棒状でしたが、燃焼時間が約40分と、短いという弱点がありました。また、細くて折れやすいのも不評でした。
そこで開発者がとぐろを巻いたヘビを見て渦巻き型を発想したそうです。長時間の燃焼と安全性を両立させました。
問50.
茣蓙
ヒント:い草の香りが心地よい、夏の敷物
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読み方:ござ
い草を平織りにした敷物のことです。い草には高い吸湿性と消臭効果があり、汗をかいても肌にべたつかず、ひんやりとした清涼感をもたらしてくれます。
日本の蒸し暑い夏を快適に過ごすための先人の知恵として、畳や床の上に敷いて広く愛用されてきました。
ブルーシートが普及するまでは、定番のアウトドア用品でした。
夏の難読漢字で、日本の夏をもっと楽しもう
果物・野菜から食べ物、花・植物、生き物、ファッション、天気や風物詩まで、全50問の難読漢字は読めましたか?
普段カタカナや平仮名で見慣れた言葉も、漢字で書くと別の顔を見せてくれますね。漢字の奥には、先人たちが夏の自然や暮らしに寄せた思いが込められています。
今年の夏は、蝉時雨に耳を傾け、簾越しの風を感じながら、日本語の豊かさをちょっと意識してみませんか。
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