掲載日:2026.04.19

ハワイアンレイとは?代表的なレイの編み方や知っておきたいマナーを学ぼう!

みなさんは、ハワイといったら何を思い浮かべるでしょうか?青い海、サーフィン、ハイビスカスなど、ハワイには魅力がたくさんありますよね。

なかでも、フラはハワイを代表する文化のひとつ。そして、そんなフラと関わりが深いのが、このコラムでご紹介する「レイ」です。
レイが使われるシーンや主な編み方、レイにまつわるマナーなどを一緒に学んでいきましょう!

レイとは

レイとは

なんとなくイメージはできるけれど、いまいちレイについてよくわかっていない……という方も多いかもしれませんね。
そこで、まずはレイの歴史や意味、どのような場面で使われるのかなど、基本からチェックしましょう。

レイの歴史

レイの歴史は古く、12世紀ごろハワイの島々にやってきたポリネシアの人々によってもたらされたと考えられています。当時は、儀式などの神聖な場で使われたり、立場や地位を示すものとして使われたりしていました。貝殻やイノシシの牙、鳥の羽根などが材料として使われていました。

19世紀ごろには、旅行者や移住者も増え、彼らによってカーネーション、クチナシ、ジャスミン、マリーゴールドなど多様な植物が持ち込まれました。これにより、レイは現在の形に近づいていきます。また、ハワイにやってくる人を出迎えるときにレイをかけてあげる風習も、この時期に始まったといわれています。

レイが意味するもの

レイ(Lei)はハワイ語で「花輪」「愛しい人・大切な人」「絆」などの意味があります。言葉の意味からもイメージできるように、レイは単なる装飾品ではなく、愛・敬意・祝福・祈り・歓迎など、目に見えない大切な感情を形にしたものとして扱われてきました。

また、植物など自然のものを使って作るレイは、「自然と共に生きるハワイの人々の精神・文化」を象徴するものでもあります。さらに、作る人・贈る人・受け取る人、それぞれの想いをつなげる意味合いもあるのです。

レイが使われるシーン

レイは現代でもさまざまな場面で使われます。たとえば、旅行者がハワイに到着した際に空港でレイをかける、ということがありますが、これは歓迎の気持ちを示しています。

また、誕生日や卒業式、結婚式など、人生の節目になるような場面でもレイが贈られます。特に卒業式では、スクールカラーを用いたレイや、お菓子を用いたレイなど、華やかな雰囲気に包まれます。

さらに、出発や旅立ちといった別れの場面でもレイが使われます。「気をつけてね」「また会いましょう」といった、相手を想う温かな意味が込められているのです。

レイの部位別の呼び方

レイの部位別の呼び方

レイは首にかけるイメージが強いかもしれませんが、実は手首や足首などにつけることも多いです。そして、身につける部位によって呼び方が異なります。

まず、「レイポオ(Lei Poʻo)」は頭に載せる花冠のようなレイです。Poʻoは「頭」という意味があります。

「レイアーイー(Lei āʻī )」は、首周りにかけるレイです。āʻīは「首」という意味のハワイ語です。「レイクぺエ(Lei Kupeʻe )」は手首や足首につけるレイです。Kupeʻeには「ブレスレット」という意味がありますよ。

古典フラを踊るときには、これらすべてを身にまといます。

代表的なレイの編み方

一見するとどれも同じように見えるかもしれませんが、実はレイにはいくつかの編み方があるんです。ここでは、代表的な編み方と、その特徴をご紹介します。

Kui(クイスタイル)

Kuiとは「刺す」という意味の言葉です。クイスタイルは、針と糸を使ってお花を刺していきます。クイスタイルにもいくつか種類があり、主なものは「Pololei(ポロレイ)」と「Poepoe(ポエポエ)」です。

Poloは「まっすぐ」という意味があり、ポロレイはお花を同じ向きに刺します。シングルレイとも呼ばれ、ボリュームが少ないため、重ね付けするのもおすすめ。

一方、Poeは「円形」という意味があり、ポエポエはお花の方向を回転させながらつなげていきます。針と糸の周りに360度お花の顔が続くようなイメージです。ダブルレイとも呼ばれ、1つ1つにボリュームがあるため、華やかな印象になります。

Wili(ヴィリスタイル)

Wiliとは「ねじる」という意味の言葉で、ヴィリスタイルは数種類のお花を紐でグリグリと巻き付けながら作っていきます。紐については、ラフィアと呼ばれるヤシ科の植物からとれる天然素材を使うことが多いですよ。

さまざまなお花や植物を使い、個性を出しやすいのも特徴です。

Haku(ハクスタイル)

Hakuは「三つ編み」を意味し、ティリーフの葉を三つ編みにしながら、そこに2種類以上のお花を編み込んでいくスタイルです。ティリーフの葉は、癒やし・浄化などの意味合いもあり、ハワイアンが大切にしてきた植物です。

Hilo(ヒロスタイル)

Hiloは「編む、結ぶ、ねじる」などの意味があります。Maile(マイレ)と呼ばれる神聖な植物を使うことが多いです。独特の香りをもつマイレの茎を結びつけて作ります。

Hili(ヒリスタイル)

Hiliは「結ぶ、編む」などの意味を持つ言葉です。Hakuと似ているのですが、ヒリスタイルは1種類の植物(シダ科の植物が多いです)だけを使って編んでいくのが特徴です。主にフラカヒコ(古典フラ)で用いられます。

レイのマナー

ハワイアンの文化を象徴する存在のレイ。そんなレイについて、知っておきたいマナーをまとめました。旅行などでハワイを訪れる前に、ぜひチェックしてくださいね。

レイを贈るとき

レイを贈るとき

レイを贈ることで、相手への感謝や敬意、愛情などを表すことができます。大切な気持ちが伝わるように、渡すときには笑顔で相手の顔を見るのがマナーです。なお、レイは相手の首にかけて渡すのが一般的。

なお、妊婦さんに輪になったレイを贈るのはタブーとされています。これは、クローズレイ=赤ちゃんに臍の緒が巻き付くと考えられているから。妊婦さんには、輪になっていないオープンレイを渡しましょう。

そのほか、宗教的な理由で首にかけることをしない人もいますので、相手の反応を見ながら臨機応変に対応しましょう。渡す前に、レイがねじれていないか、花がつぶれていないかなどのチェックも忘れずに。

レイを受け取るとき

自分がレイを受け取るときには、ありがとう(Mahalo)という気持ちを持って、笑顔で受け取りましょう。できるだけその場で身につけるようにし、もらったレイをほかの人にあげるのはマナー違反とされています。

なお、自分でレイをかけなおすときには花の芯が左上にくるようにするのがポイントです。

レイを外すタイミングとその後

レイをいつ外すかについては、はっきりとは決まっていません。しかし、くれた人の前ですぐに外すのは失礼にあたるのでやめましょう。

ハワイの人々は、翌日にお墓参りをしてレイをお供えしたり、ドライフラワーにしたり、海に流したりしています。レイには贈る人の気持ちが込められているため、ゴミ箱に捨てるのはNGです。

観光客であれば、糸などをほどいて海へ流すか、木に掛けたり土に載せて自然に還すなどの方法があります。お花や葉で作ったものを、自然に返す、という循環を旅行者も大切にしたいですね。

毎年5月1日はレイデー

ハワイでは、毎年5月1日は「レイデー(レイの日)」となっています。ハワイアンの文化を象徴するレイや、その作り手に感謝し、アロハの精神を分かち合う特別な日です。

1927年に、ある詩人が「レイを称える日を作ってはどうか」と発案したことをきっかけに生まれました。そして、5月の英語の呼び方「May:メイ」にちなんで、ハワイでは5月1日を「レイ・デイ」に指定したのです。

レイデー当日は、レイを身につけたり、愛する人に贈ったり。街中でもさまざまな文化イベントが行われます。さらに、カメハメハ大王像やカピオラニ女王像にも数多くのレイが捧げられますよ。

編み方やマナーを知って、もっとレイに親しもう

ハワイを代表するもののひとつであるレイ。聞いたことや見たことはあるけれど、詳しい意味や歴史などは知らなかった、という方も多かったのではないでしょうか。

愛情や絆といった、ハワイアンが昔から大切にしてきた想いを伝えることができるレイは、とても魅力的ですよね。付ける部位によって名前が違ったり、編み方にもいろいろな種類があるというのは、興味深い発見だったのではないでしょうか。

また、レイに関するマナーもぜひ覚えてみてくださいね。レイ贈る・受け取る人との関係が、より素敵なものになるはずです。


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