射手座(いて座)の魅力を徹底解剖!自由を愛し星に昇った射手座の神話と星座に隠された物語をご紹介します

夜空に弓を引く勇ましい姿で描かれる星座、射手座。
遠い未来へと矢を放つその姿は、人々の心に勇気を与えます。由来となる神話を辿ると、壮絶で切ない運命の物語が隠されているのです。

今回は、そんな射手座の神話や伝説、そして占星術的な特徴を紐解いていきます。

射手座(いて座)の基本情報

射手座(いて座)の基本情報

射手座は、ラテン語で「弓を射る者」を意味する、「sagittarius(サジタリウス)」と呼ばれ、その姿は弓を引き絞る半人半馬のケンタウロスとされています。
このケンタウロスは、ギリシャ神話に登場する賢者ケイローンと結びつけられることが多く、知恵や探求心を象徴しています。
星座絵では、大きな弓から矢を放つ姿で描かれ、矢の先はさそり座の心臓にあたる赤い一等星アンタレスを狙っています。

射手座(いて座)の起源・由来

天の川のほとりに輝く射手座の起源は、古代メソポタミア文明までさかのぼります。
当時、射手座はパビルサグと呼ばれ、上半身が人間、下半身が馬という半人半馬の姿を持ち、さらに背中には翼を持つ戦士の姿として伝えられていました。
また、太陽が射手座に入る時期(冬の始まり)は、古代の人々にとって季節の節目を示す重要な時期でもありました。
狩猟や戦いの象徴としての射手座は、自然の厳しさや生命力と強く結びついていたのです。

射手座(いて座)ってどんな形?

射手座(いて座)ってどんな形?

夜空に描かれる射手座は、南の空に大きく弓を引く半人半馬の姿をかたどった星座です。
矢の部分はさそり座のアンタレスを指しています。
すぐそばには、ケンタウルス座やへびつかい座が輝いています。

惑星との関係

西洋占星術では、それぞれの星座を守る「守護惑星」があります。
射手座の守護惑星は木星で、木星はギリシャ神話に登場する神々の王・ゼウスに象徴される惑星です。
拡大や発展、幸運の惑星なので、射手座には向上心と冒険心、そして自由な精神と楽観的なエネルギーが備わっているといわれています。

射手座(いて座)の神話

神々や英雄からも尊敬される例外的な存在

神々や英雄からも尊敬される例外的な存在

射手座は、ギリシャ神話に登場する、上半身が人間で下半身が馬という「半人半馬」の姿をしたケンタウロス族の賢者ケイローンがモデルといわれています。
ケイローンは、時の神クロノスと地上の妖精フィリラの息子です。

多くのケンタウロス族が、酒に酔い乱暴を働くことで知られていましたが、それに対しケイローンは、太陽の神アポロンからは音楽を、月の女神アルテミスからは狩猟や武術を学んだ後、優れた医師となり、神々や英雄たちから尊敬されていました。
英雄アキレウスや医術の神アスクレピオスを導いたと言われています。

突然の不運、苦しみの果ての高潔な心

ある時、弟子であり友人でもある英雄ヘラクレスとの楽しい宴会の最中、酒の匂いに惹かれた他のケンタウロスたちが押し寄せ、争いになり、あろうことか、ヘラクレスが放った毒矢が誤ってケイローンの脚に刺さり深い傷を負ってしまうのです。
ケイローンは、不死であったため死ぬこともできず、長く苦しみ続けることに。
やがてケイローンは、自らの不死を手放して人々に光を与えることを選びました。ギリシャ神話の最高神であるゼウスはその高潔な精神に心を打たれ、ケイローンを夜空に上げて射手座としたのです。

弓を引く姿で輝く射手座は、理想を追い求める力、知恵を分かち合う心、そして未来を見据える冒険心を象徴しているといわれます。

射手座(いて座)生まれの人の特徴

射手座(いて座)生まれの人の特徴

それでは、自由と冒険を愛する射手座生まれの人の特徴を見て行きましょう。

何月生まれが射手座(いて座)?

射手座に該当するのは、11月23日から12月21〜22日に生まれた人です。
注意が必要なのは、星座の境目に近い生まれの人。
占星術では、太陽が黄道上を移動する位置によって星座が決まりますが、その移動するタイミングは毎年少しずつ異なるためです。
自分の星座を正確に知りたい場合は、生まれた時間や場所を含めてホロスコープで確認することをオススメします。

長所・短所

射手座の長所は、自由と冒険を愛する心。
知的好奇心が高く、哲学的に物事を深く考える力があります。
明るく楽観的で、チャレンジ精神豊富。
高い理想で未来を切り開く力を持っています。

短所となるのは、飽きっぽく、思いつきで無計画に行動しがち。
周りを振り回してしまうことがあるかも。
理想が高すぎて、現実とのギャップに苦しんだり、態度がストレートに出てしまったりすることがあるでしょう。

人間関係の傾向は?

射手座の人は、ざっくばらんな性格で飾り気がなく、人付き合いにおいてオープンな人。
初対面でもすぐに打ち解けられる気軽さを持ち、仲間に恵まれやすい人です。

何よりも自由でいることを大切にするため、束縛されることに耐えられません。
そのため、人との距離感を上手にキープした関係を好みます。

そんな射手座の人の恋愛は、持ち前のハンター気質で積極的に相手にアプローチ。
追いかけられる恋より、自ら追いかける恋を好む人です。
交際中はフレンドリーすぎて、いつの間にか恋が友情に変化してしまうことがあるかも。

相性の良い星座ベスト5!

12星座にはエレメントごとに相性があります。
今回は、射手座の人と相性の良いベスト5をご紹介します。

1位:牡羊座(おひつじ座)

行動力抜群の牡羊座と射手座は、冒険心とスピード感で意気投合。お互いに裏表のない性格で共に刺激し合い、パワフルで前向きな関係を築くことができます。

2位:獅子座(しし座)

明るくて華やかな獅子座は、射手座の楽観性と好奇心をさらに盛り上げてくれる存在です。グループでも1対1でも楽しめる相手。

3位:水瓶座(みずがめ座)

個性的で自由を大切にする水瓶座は、射手座の理想を理解してくれる良き仲間となります。友情から恋愛に発展しやすい相手でもあります。

4位:天秤座(てんびん座)

バランス感覚に優れた天秤座は、射手座の強すぎる面をうまく調和してくれます。社交的な2人は、多くの人と楽しい時間を共有できます。

5位:双子座(ふたご座)

知的好奇心が旺盛な双子座は、遊び好きな射手座の探究心を刺激する相手です。
一緒にいると会話が弾み、飽きのこない関係を築くことができます。

向いている職業

自由と冒険を愛する射手座の人は、旅行に関する仕事全般、国際関係、通訳や貿易など、世界を相手にする職業がオススメです。
また、好奇心旺盛で学ぶことが好きな性質を活かし、研究者や教育者、ジャーナリストなど「知識を広める」仕事にも適性があります。
理想に向かって突き進む力は、起業家やクリエイターとしても活躍できる才能にも恵まれています。

射手座(いて座)の見つけ方

ここからは、夜空に輝く射手座の見つけ方をご紹介していきます!

見つけるポイント

射手座(いて座)の見つけ方

観測に適しているのは夏の夜(主に7月~9月)。射手座は夏に見える星座なのです。
天の川の中のいちばん明るい場所に位置しており、弓の部分に、南斗六星と呼ばれている星が並んでいます。
この弓の部分の星の並びが、まるでお茶を注ぐティーポットに似ているため、別名「ティーポット」とも呼ばれており、比較的見つけやすい星座です。
射手座の矢はさそり座の赤い一等星アンタレスを指しており、さそり座を目印に探すと便利。冬になると西の空へ沈んでいき、観測が難しくなるため、夏から秋が射手座を堪能できるベストシーズンです。

誕生日に射手座(いて座)は見られる?

射手座の誕生日(11月23日~12月21〜22日)には、夜空では射手座を見つけることができません。なぜなら、太陽がちょうど射手座の位置に重なっているからです。
誕生星座は、残念ながら誕生日の日に見えづらいのです。
夜に姿は見えなくても、守護星のように太陽のそばで見守ってくれていますよ!

射手座(いて座)のラッキーアイテム

最後に、射手座の自由で楽天的なパワーを授けてくれるラッキーアイテムをご紹介します。

チェコサインネックレス 税込み¥1,650 チェコサインネックレス 税込み¥1,650
星標ストラップ 税込み¥715 星標ストラップ 税込み¥715
サインシルバーバングル 税込み¥1,320 サインシルバーバングル 税込み¥1,320

射手座(いて座)は多くの人に勇気を与える星座

射手座(いて座)は多くの人に勇気を与える星座

射手座は、理想に向かって矢を放つ冒険者の姿でもあります。
せっかくの自分の不死を手放してまで人々に光を与えた神話は、射手座生まれの人が持つ高い理想や自由を求める心を象徴しているようです。
夜空の射手座は、今も変わらず人々を見守り、未来への道を照らしているのです。


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