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みなさんは、お酒がお好きですか?お酒が好きで普段からよく飲んでいるという方や、たまに飲むという方など、さまざまだと思います。
そこで、今回のコラムでは、ハワイのお酒に焦点をあてて詳しくご紹介していきたいと思います!ハワイにおけるお酒の歴史や、ハワイならではの「アヴァ」という飲みもの、旅行前に知っておきたいハワイのお酒に関するルールなどをわかりやすくていねいに解説します。
ハワイのお酒の歴史について知りたい方や、ハワイをこれから観光する予定がある方などは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
お酒は古くから世界のさまざまな国・地域で作られ、飲まれてきました。まずは、ハワイにおいて、お酒がどのような歴史を歩んできたのかをチェックしていきましょう!
古代ハワイの時代には、アルコールを含んだ飲みものは一切なかったと言われています。のちほど詳しくご紹介しますが、古代ハワイアンの人々は、アルコール飲料と似た作用(=飲むと酩酊する)をもつ「アヴァ(またはカヴァ)」という飲みものを飲んでいたようです。
1400年代中盤語呂から始まった大航海時代では、船乗りたちは航海の時間が長くなるにつれてビタミンCが欠乏し、体中の器官から出血し、死んでしまう「壊血病」という病気で苦しんでいました。
しかし、クック船長一行は、ザワークラウト(キャベツの漬物)、レモンやライムを絞ったジュースを凝縮させたものなどを船に乗せ、船員に食べさせて壊血病を防いでいました。
また、当時はビールを飲めば壊血病にならないと信じられていたため、原料のホップも船に乗せていました。そして、寄港地でビールを作っていたのです。
こうしてハワイにもアルコールのお酒が伝わりました。
イギリス人のクック船長一行がハワイのカウアイ島にやってきたことをきっかけに、ハワイで初めてお酒(ビール)が作られるようになりました。カウアイ島ではサトウキビがあったことから、クック船長一行は持っていたホップを使ってビールを作りました。
作り方は、地面を掘って作ったオーブンである「イム」で焼いたキー(ティー、kī/ti)という植物根に水を加えて、自然発酵させるというもの。時代を経て、オーストラリアから逃げ出した囚人が、ビールを蒸留させてより強いアルコール度数を持つ飲みものを作る方法をハワイアンに伝えました。そこから、ハワイにおける蒸留酒作りが始まりました。蒸留器に鉄鍋が使われていたことから、この蒸留酒は「オコレハオ(ʻōkolehao)」(鉄の尻 ʻōkole:尻、hao:鉄)と呼ばれました。
時代を経て、特にカメハメハ3世以降、王族や一般の人々もビールやワイン、ラムなどさまざまなお酒を飲むようになっていきました。
アルコールが身近な存在であったことは、ある日のイオラニ宮殿でのディナーメニューを見てもよくわかります。メニューは以下のとおりです。
先ほど少しご紹介したとおり、古代ハワイにはお酒ではないものの、アルコール飲料に似た作用を持つ飲みもの「アヴァ」がありました。
アヴァとは、コショウ科の植物アヴァの根っこをすりつぶしてろ過したもの。コショウ科の植物ということもあり、飲むと口の中が少しヒリヒリするのが特徴です。また、麻酔作用・鎮静効果があるといわれており、飲みすぎるとお酒のように二日酔いになるとか。
古代ハワイアンの人々は、アヴァを御神酒として使っていました。神々に捧げたり、旅人をもてなす儀式でまわし飲みをしたり、ポリネシアの重要な文化のひとつであるタトゥーを入れる際にも飲まれる聖なるものでした。
宗教的な役割だけでなく、医療用としてもアヴァは使われていました。リュウマチや喘息、泌尿器系の治療薬として古くから大切にされてきたアヴァ。古代ハワイでは、治療は神への祈りをすることから始まり、神の怒りを鎮めるためにもアヴァが神に捧げられていたのです。
日本人にとって、アヴァはなじみのない存在ですよね。効果など、気になることは多いはず。ここからは、アヴァを飲むときのポイントをご紹介します。
まず、アヴァは合法なの?と思う方もいるかもしれません。アメリカでは合法であり、ハーブのような扱いをされています。なお、日本では医薬品扱いとなるため、食用で使うことはできません。
アヴァの効果ですが、自然なリラックス効果が期待できると言われています。子どもが飲んでも身体に問題はないものの、飲めるのは18歳以上としているお店が多いようです。また、一度に大量に飲まない限りは、気分が悪くなるということはないとのこと。
気になるアヴァの味は、ショウガ風味のスパイシーな味わいで、口の中がヒリヒリする感じがあるようです。クセのある味のため、好みが分かれますが、気になる方は飲んでみてはいかがでしょうか。
最後に、ハワイにおけるお酒のルールをご紹介します!日本とは違う法律や決まりがあるため、旅行前にぜひチェックしておいてくださいね。
ハワイでお酒が買えるのは、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、個人経営の酒屋さんなどが一般的です。なかでも、スーパーマーケットでは比較的お安くお酒を買うことができます。そのほか、やや割高にはなりますが、ホテル内でお酒を販売している場合もあります。
また、ハワイはアメリカのほとんどの州と同じく、「21歳」から飲酒可能となっています。お酒を買う際には、明らかに21歳以上に見える場合でも身分証明書の提示が求められるので、常に携帯しておくようにしましょう。旅行者はパスポート、国際免許証などを身分証明として使うことができます。
ハワイでは公共の場での飲酒が禁止されています。ビーチや公園、路上、市営バスの車内、ショッピングモールのレストラン・バー以外の場所などでお酒を飲んだり持ち歩いたりすることはできません。さらに、酔った状態で公共の場に行ったり、お酒を買うことも禁止されています。
また、オアフ島では夜中のアルコール販売に時間の制限があります。スーパー、ドラッグストア、コンビニなどは午前6時~午前(深夜)0時までお酒が買えますが、0時以降は買えません。レストラン、バーなどは午前6時~翌日午前2時までお酒が買えます。
さらに、飲酒不可のレストラン・食事場所もあります。たとえば、ショッピングセンターのフードコートは「公共の場」という認識のため、飲酒は禁止されています。なお、アルコール飲料を置いていないレストランでも「Bring Your Own Beverage(BYOB)」と書いてあれば好きな飲み物を持ち込むことができます。
ハワイでは、飲酒運転は「交通違反」ではなく「犯罪」として扱われるため、厳しい罰則があります。初犯の場合でも、最低14時間のリハビリプログラム参加、1年間の免許停止、$250〜1000の罰金などが命じられます。なお、栓が開いたアルコール飲料を座席に置くことも違法なので注意しましょう。
一言で「お酒」といっても、ハワイはとてもユニークな歴史を歩んできたことがわかりましたね。特に、ハワイで初めて作られたお酒がビールであることや、伝統的な飲みもの「アヴァ」については、今回のコラムで初めて知った!という方も多かったのではないでしょうか。
ハワイに行った際には、ルールを守りながらお酒を楽しんでみてくださいね。
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みなさんは、お酒がお好きですか?
お酒が好きで普段からよく飲んでいるという方や、たまに飲むという方など、さまざまだと思います。
そこで、今回のコラムでは、ハワイのお酒に焦点をあてて詳しくご紹介していきたいと思います!ハワイにおけるお酒の歴史や、ハワイならではの「アヴァ」という飲みもの、旅行前に知っておきたいハワイのお酒に関するルールなどをわかりやすくていねいに解説します。
ハワイのお酒の歴史について知りたい方や、ハワイをこれから観光する予定がある方などは、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
目次
ハワイにおけるお酒の歴史
お酒は古くから世界のさまざまな国・地域で作られ、飲まれてきました。まずは、ハワイにおいて、お酒がどのような歴史を歩んできたのかをチェックしていきましょう!
古代ハワイのお酒
古代ハワイの時代には、アルコールを含んだ飲みものは一切なかったと言われています。のちほど詳しくご紹介しますが、古代ハワイアンの人々は、アルコール飲料と似た作用(=飲むと酩酊する)をもつ「アヴァ(またはカヴァ)」という飲みものを飲んでいたようです。
大航海時代のお酒の伝来
1400年代中盤語呂から始まった大航海時代では、船乗りたちは航海の時間が長くなるにつれてビタミンCが欠乏し、体中の器官から出血し、死んでしまう「壊血病」という病気で苦しんでいました。
しかし、クック船長一行は、ザワークラウト(キャベツの漬物)、レモンやライムを絞ったジュースを凝縮させたものなどを船に乗せ、船員に食べさせて壊血病を防いでいました。
また、当時はビールを飲めば壊血病にならないと信じられていたため、原料のホップも船に乗せていました。そして、寄港地でビールを作っていたのです。
こうしてハワイにもアルコールのお酒が伝わりました。
初めてのビール
イギリス人のクック船長一行がハワイのカウアイ島にやってきたことをきっかけに、ハワイで初めてお酒(ビール)が作られるようになりました。カウアイ島ではサトウキビがあったことから、クック船長一行は持っていたホップを使ってビールを作りました。
作り方は、地面を掘って作ったオーブンである「イム」で焼いたキー(ティー、kī/ti)という植物根に水を加えて、自然発酵させるというもの。時代を経て、オーストラリアから逃げ出した囚人が、ビールを蒸留させてより強いアルコール度数を持つ飲みものを作る方法をハワイアンに伝えました。そこから、ハワイにおける蒸留酒作りが始まりました。蒸留器に鉄鍋が使われていたことから、この蒸留酒は「オコレハオ(ʻōkolehao)」(鉄の尻 ʻōkole:尻、hao:鉄)と呼ばれました。
イオラニ宮殿でのディナーメニュー
時代を経て、特にカメハメハ3世以降、王族や一般の人々もビールやワイン、ラムなどさまざまなお酒を飲むようになっていきました。
アルコールが身近な存在であったことは、ある日のイオラニ宮殿でのディナーメニューを見てもよくわかります。メニューは以下のとおりです。
アヴァの伝統
先ほど少しご紹介したとおり、古代ハワイにはお酒ではないものの、アルコール飲料に似た作用を持つ飲みもの「アヴァ」がありました。
アヴァとは、コショウ科の植物アヴァの根っこをすりつぶしてろ過したもの。コショウ科の植物ということもあり、飲むと口の中が少しヒリヒリするのが特徴です。また、麻酔作用・鎮静効果があるといわれており、飲みすぎるとお酒のように二日酔いになるとか。
古代ハワイアンの人々は、アヴァを御神酒として使っていました。神々に捧げたり、旅人をもてなす儀式でまわし飲みをしたり、ポリネシアの重要な文化のひとつであるタトゥーを入れる際にも飲まれる聖なるものでした。
宗教的な役割だけでなく、医療用としてもアヴァは使われていました。リュウマチや喘息、泌尿器系の治療薬として古くから大切にされてきたアヴァ。古代ハワイでは、治療は神への祈りをすることから始まり、神の怒りを鎮めるためにもアヴァが神に捧げられていたのです。
アヴァを飲むときのポイント
日本人にとって、アヴァはなじみのない存在ですよね。効果など、気になることは多いはず。ここからは、アヴァを飲むときのポイントをご紹介します。
まず、アヴァは合法なの?と思う方もいるかもしれません。アメリカでは合法であり、ハーブのような扱いをされています。なお、日本では医薬品扱いとなるため、食用で使うことはできません。
アヴァの効果ですが、自然なリラックス効果が期待できると言われています。子どもが飲んでも身体に問題はないものの、飲めるのは18歳以上としているお店が多いようです。また、一度に大量に飲まない限りは、気分が悪くなるということはないとのこと。
気になるアヴァの味は、ショウガ風味のスパイシーな味わいで、口の中がヒリヒリする感じがあるようです。クセのある味のため、好みが分かれますが、気になる方は飲んでみてはいかがでしょうか。
意外と厳しい?ハワイのお酒のルール
最後に、ハワイにおけるお酒のルールをご紹介します!日本とは違う法律や決まりがあるため、旅行前にぜひチェックしておいてくださいね。
ハワイでお酒が買える場所・年齢
ハワイでお酒が買えるのは、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、個人経営の酒屋さんなどが一般的です。なかでも、スーパーマーケットでは比較的お安くお酒を買うことができます。そのほか、やや割高にはなりますが、ホテル内でお酒を販売している場合もあります。
また、ハワイはアメリカのほとんどの州と同じく、「21歳」から飲酒可能となっています。お酒を買う際には、明らかに21歳以上に見える場合でも身分証明書の提示が求められるので、常に携帯しておくようにしましょう。旅行者はパスポート、国際免許証などを身分証明として使うことができます。
お酒に関する場所・時間のルール
ハワイでは公共の場での飲酒が禁止されています。ビーチや公園、路上、市営バスの車内、ショッピングモールのレストラン・バー以外の場所などでお酒を飲んだり持ち歩いたりすることはできません。さらに、酔った状態で公共の場に行ったり、お酒を買うことも禁止されています。
また、オアフ島では夜中のアルコール販売に時間の制限があります。スーパー、ドラッグストア、コンビニなどは午前6時~午前(深夜)0時までお酒が買えますが、0時以降は買えません。レストラン、バーなどは午前6時~翌日午前2時までお酒が買えます。
さらに、飲酒不可のレストラン・食事場所もあります。たとえば、ショッピングセンターのフードコートは「公共の場」という認識のため、飲酒は禁止されています。なお、アルコール飲料を置いていないレストランでも「Bring Your Own Beverage(BYOB)」と書いてあれば好きな飲み物を持ち込むことができます。
飲酒運転に関する罰則
ハワイでは、飲酒運転は「交通違反」ではなく「犯罪」として扱われるため、厳しい罰則があります。初犯の場合でも、最低14時間のリハビリプログラム参加、1年間の免許停止、$250〜1000の罰金などが命じられます。なお、栓が開いたアルコール飲料を座席に置くことも違法なので注意しましょう。
歴史やルールを知ってハワイのお酒を満喫しよう!
一言で「お酒」といっても、ハワイはとてもユニークな歴史を歩んできたことがわかりましたね。特に、ハワイで初めて作られたお酒がビールであることや、伝統的な飲みもの「アヴァ」については、今回のコラムで初めて知った!という方も多かったのではないでしょうか。
ハワイに行った際には、ルールを守りながらお酒を楽しんでみてくださいね。
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