掲載日:2025.06.02

中国語の数字の数え方は?中国のラッキーナンバーや数にまつわるスラングもご紹介!

みなさんは、「中国語」をどれくらい知っていますか?
本格的に習ったことがあるという方以外は、「ニーハオ(こんにちは)」や「シェイシェイ(ありがとう)」などの基本的なフレーズしか知らない、という方が多いのではないでしょうか。

このコラムでは、中国語の「数字の数え方」に着目し、ご紹介していきたいと思います。
1~10までの数え方、11以上の大きい数字の数え方、100以上の数え方、特殊なルールや中国語の数字に関するネットスラングなどもわかりやすくていねいに解説します。

中国語に興味がある、中国語の数字の数え方を知りたいという方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。

基本の数字

まずは、中国語での1~10までの数字の数え方を一緒にチェックしていきましょう!
基本となる数字のため、少し聞いたことがあるという数え方もあるかもしれませんね。

1~10までの数え方

まず、中国語でもアラビア数字と漢数字はまったく日本語と同じです。

そのため、中国でもアラビア数字は1、2、3・・・と表記し、漢数字は一、二、三・・・と表記します。日本と同じなのでとても簡単ですね。
また、中国でも漢数字は一桁・二桁の数字を表す際によく使われ、三桁以上の大きな数字の場合はアラビア数字で書きます。こちらも日本と似ていますね。

中国語の1~10までの数え方は、読みかたが少し難しいです。
ピンイン(中国語の発音をアルファベットを使って表したもの)では、下記のようになります。

アラビア数字 漢数字 ピンイン 日本語読み
1 イー
2 Èr アー
3 Sān サン
4 スー
5 ウー
6 Liù リウ
7 チー
8 バー
9 Jiǔ ジゥ
10 Shí シィー

ピンインとは?

先ほど「ピンイン」での数え方をご紹介しましたが、そもそも「ピンイン」って何?という方も多いのではないでしょうか。

ピンインとは、中国語の発音をアルファベットで表記(ローマ字表記)したものです。
ひとつひとつの漢字に、「発音を表す単音節のアルファベット」と「音の高低を表す記号」が割り当てられています。ピンインには、36個の母音と、21個の子音があり、これらを組み合わせて約400通りの音ができます。

たとえば、「好」という漢字はピンインで「hǎo」と表記されます。ピンインを知っていることで、正しい発音ができるのです。

11以上の大きい数字の数え方

続いて、11以上の大きい数字の数え方をご紹介します!

11~99までの数え方

11~99までは、1~10までを理解することで簡単に読むことができるんです!

日本語と同じように、11は「十一」、36は「三十六」というように表記し、読み方もそれぞれの漢字を組み合わせるだけです。
たとえば、「十一」は「Shí yī(シィーイー)」、「三十六」は「sān shi liù(サンシィーリウ)」となります。

とにかく最初は1~10までの読みかたを覚えてしまいましょう!
そうすれば、組み合わせで11以上の数字も簡単に覚えられますよ♪

100以上の数え方

100以上の数え方は、日本語と少し違う点や注意する点があります。

中国でも日本と同じように、百・千・万という単位が使われています。
それぞれ、100は「百(bǎi バイ)」、1000は「千(qiān チェン)」、10000は「万(wàn ワン)」と表記・発音します。

注意すべきは、「一」が付くときの数え方です。
日本語では「100」を「いちひゃく」とは言わず「ひゃく」といいますよね。しかし中国語では「100」以上の場合に「一」をつけて読みます。

そのため、「100」は「一百(Yī bǎi イーバイ)」、「1000」は「一千(Yī qiān イーチィェン)」、「10000」は「一万(Yī wàn)イーワン)」と表記・発音します。

それ以外は2桁の場合と同じように、数字を組み合わせて表記・発音します。たとえば「600」は「六百(liù bǎi リウバイ)」となります。

そのほか、「億」の代わりに「亿」という漢字が使われることは日本語と違う部分です。
また、日本語の「兆」に当たる単位は、公用語(普通語)では「万亿」と表記されることが一般的です。

特殊なルール

つづいてここからは、中国語の数字にまつわる特殊なルールをいくつかご紹介します!

「0」の読み方と使い方のルール

「101」のように、3桁以上で数字と数字の間に「0」が入る場合、この「0」を発音します。
「101」は、日本語では「ひゃくいち」のように「0」を発音しませんが、中国語では「一百零一」となります。なお、「零」は「líng(リン)」と読みます。

ここでひとつ気をつけることがあります。それは、間に0が何個あったとしても、「零(リン)」という読みは1回しか加えないという点。
たとえば、「1004」は「一千零四(イーチィェンリンスー)」と発音します。
「零(リン)」は前後の数字をつなぐ役割と考えるとわかりやすいでしょう。

「二」と「两」の使い分け方

中国語の「2」は「二」と「两(liǎng:リィァン)」という2つの漢字が使われます。
使い分けの基本的なルールは、数字を数える時は「二」、個数を表す時は「两」を使うということ。

たとえば、計算などで数字として使うときや、少数・分数として使うとき、「一、二、三・・・」と単純に数をかぞえるとき、「十」の位の前に付くとき、「千」以上の位の前に使うとき、第二、など序数として使うときなどは「二」を使います。

一方、「两」を使うのは、時間の2時を表すとき、「本」などの量詞の前に使うときです。

また、「二」と「两」のどちらを使っても良い場合もあります。
たとえば、「百」の位の前に使うとき、「尺」や「公斤(1kg)」のような古くから使われている伝統的な度量衡単位の前に使うときなどです。

数字のハンドサイン

ここからは、中国で使われている数字のハンドサインを一緒にチェックしていきましょう!
中国では手で数字を数えることを「手勢(ショウシー)」と言います。

日本では6~10の数字を手で表す際に両手を使いますが、なんと中国では、片手だけで10までの数字が表現できるんです!
「1」~「5」までのハンドサインは私たちが普段使っているハンドサインとほぼ一緒ですが、6以降、独特な表現となってきます。実際に見てみましょう。

数字のハンドサイン

中国で買い物をする際など、金額を表すのに店員さんがハンドサインを使うこともあるので、覚えておくと便利です。

数字のハンドサイン

中国のラッキー・アンラッキーナンバー

ここからは、中国におけるラッキー・アンラッキーナンバーをご紹介します!
日本と同じもの、違うものがあるか見ていきましょう!

ラッキーナンバー

中国において、6.8.9はラッキーナンバーといわれています。

「6」

「6」は、物事が順調に流れることを意味する「流(liú)」と発音が似ていることから、人々から好まれる数字です。
特に年配の方から人気があり、人の成功や物事が順調に進むことを意味する「六六大順」という言葉があり、よく使われています。

「8」

「8」は中国において最も縁起がいいとされる数字です。
発展や繁栄を意味する「发()」と発音が似ていることが理由です。

ちなみに、北京オリンピックもこの縁起にあやかり、2008年8月8日午後8時8分8秒に開会式が行われました。

北京オリンピック

「9」

「9」は、永遠を表す「久(jiŭ)」と発音が一緒のことから縁起がいい数字です。
また、古代中国から、9は陰陽の陽の数字(陽数)として、人々から大切にされてきました。

日本ではアンラッキーナンバーとされている9ですが、海を渡るとラッキーナンバーとして大切にされています。

アンラッキーナンバー

中国において、4.5はアンラッキーナンバーといわれています。

「4」

「4」は、「死()」と発音が似ていることから、不吉な数字と考えられています。
日本と同じく、病院などでは「4」の付く階数などが避けられることもあり、代わりに「3A」のように表記されるようです。

「5」

「5」は「無・なにもない」を意味する「无()」と発音が似ていることから、中国ではあまり人気のない数字です。

中国の数字に関するネットスラング

最後に、中国の若者たちがよく使う、数字にまつわるネットスラングをいくつかご紹介します。

たとえば88は(バイバイ)となります。
これは、「さよなら」という意味の「拜拜」(bái bái)と発音が似ているから。

また、520は「私はあなたを愛しています」という意味の「我爱你(wǒ ài nǐ)」と似た発音のため、「愛しています」という意味で使われます。

そのほか、中国のネット掲示板で、大笑いしている顔の絵文字コードが233番だったことから233は「ははは!」、「六(liù )リウ」は「すごい」という意味を持つスラングであることから、それを3つ重ねた「666」は「いいね!」という意味で使われています。

中国の数字に関するネットスラング

奥深い中国の数字の数え方を楽しもう

いかがでしたか?
日本と同じように漢字を使う中国ですが、数字の読みかたや独特のハンドサインなど、日本とは違う部分もあってとても興味深かったのではないでしょうか。

ラッキーナンバーや若者のあいだでよく使われるネットスラングなど、一言で「数字」といっても、とても奥深い世界でしたね。
ぜひ、このコラムがみなさんが中国語や中国の文化に興味を持つきっかけになればうれしいです!


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