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みなさんは普段お酒を飲みますか? もちろん飲みすぎには注意が必要ですが、家族や友だちと一緒に楽しくお酒を飲むのは素敵な時間ですよね。
日本ではお酒を飲むときに、「乾杯!」というかけ声とともに軽くグラスを合わせるのが定番ですよね。では、世界ではどのような乾杯文化があるのでしょうか?
今回はアジア、北アメリカ・北中米、ヨーロッパなど、世界のいろいろな国の乾杯文化をご紹介します。 どんな言葉やフレーズが使われていて、どんな風習やマナーがあるのか、一緒にチェックしていきましょう!
まずは、日本や中国などのアジアの乾杯言葉と定番の飲み物についてご紹介します。日本と中国はお隣の国同士ですが、どんな違いがあるのでしょうか?
挨拶は「カンパイ!」で、グラスやジョッキなどを高く上げて軽く合わせるのが定番です。
実は今のような乾杯文化の始まりは江戸時代末期ごろで、一般の人々に普及したのは明治・大正ごろだといわれています。どのように始まったのか、具体的にはわかっていませんが、江戸時代の終わりごろには外国との交流が増えたこともあり、外国人がお酒を飲むときにしていた風習を取り入れたのではないかと考えられています。
しかし、江戸時代以前にも乾杯に似た習慣はありました。それは、神事の際に人が集まって酒を飲み交わすというもの。神事が終わるとき、「礼講の締め(無礼講の始まり)」の合図として、神様からいただいた日本酒を「乾杯(=杯を乾かす)」というかけ声とともに飲み干し、敬意を表すような意味で行われていたんですよ。
日本のお酒の席の定番の飲み物は、ビールや日本酒、焼酎。先ほどもご紹介した通り、神事とお酒の関係は深いことが日本らしい特徴といえます。
乾杯の挨拶は「干杯(カンペイもしくはゴンプイ)」です。文字通り「一気飲み」という意味があります。北京語が使われているエリアでは「ガンペイ」、広東語が使われているエリアでは「ゴンプイ」といいます。
宴会などでは、白酒というアルコール度数40%以上のお酒が小さな容器と一緒に出てきます。この白酒をテキーラのように一気飲みするのがマナーとなっています。
一気に飲み干す自信の無い人は「随意、随意(自由に飲みましょう)」と言ってから飲むのがおすすめ。「随意」の発音は「スェイイー」で、好きなだけ飲むという意味があります。
中国でもグラスをぶつけ合いますが、主賓のグラスがいちばん高い位置になるようにして、尊敬の意を表します。
定番の飲み物は紹興酒や青島ビールです。ちなみに、 ビールの国別生産量・消費量ランキング によれば、中国のビール生産量は世界一位(4141万6700kl)なんですよ!
飲酒に関する法律が厳格な印象を受ける北アメリカですが、どんな乾杯文化や定番の飲み物があるのでしょうか? ここからは北アメリカ・北中米の乾杯文化をご紹介します。
挨拶は「cheers!(チアーズ)」です。元々は「健康のために!」という意味ですが、「乾杯」という意味のほかに、「ありがとう」のフレンドリーな表現でもあります。友人や家族との乾杯でよく使われています。イギリスやオーストラリアなど、英語圏で広く使われている表現です。
他にも「Bottoms up!(ボトムスアップ)」というかけ声があり、これは一気飲みを表すフレーズ。グラスの底(ボトム)を上げる(アップ)、と考えるとイメージしやすいですね。
乾杯のときには、グラスを軽く当てることもあれば、少し持ち上げて相手の方に軽く傾けるだけという場合もあります。これ、と決まったルールはないため、その場の雰囲気や、集まっている人の様子を見ながら臨機応変に対応できると良いですね。
アメリカの定番の飲み物はバドワイザーやジム・ビームです。
乾杯の挨拶は「Salud(サルー)」で、「健康」や「繁栄」という意味をもつ言葉です。
メキシコと言えばテキーラやコロナビールが有名ですよね。テキーラを飲む際に塩を舐めたりライムを齧る習慣がありますが、これは高いアルコール度数から喉を守るためと言われています。
また、昔はテキーラを飲む際に水牛の角をくり抜いた容器を使っていた(=容器の先が尖っているため自立しない)名残で、現在のショットで飲み干すスタイルが定着したといわれています。
ちなみに「Salud(サルー)」はスペイン語のため、スペインをはじめ、アルゼンチンやパラグアイなど、中南米のスペイン語圏の国でも広く使われています。
ヨーロッパというと、ワインやビールなどを楽しむイメージがある方も多いのではないでしょうか。 ここからは、ヨーロッパの乾杯言葉と定番の飲み物をご紹介します!
乾杯の挨拶は「sante(サンテ)」もしくは「Tchin-tchin(チンチン)」です。
サンテは「健康」という意味があります。一方、チンチンはグラス同士が当たる音を模したかけ声で、実際にグラス同士はぶつけず、目のあたりまでグラスを上げるのがマナーです。ちなみに、チンチンはカジュアルな表現なので、仲のいい友だち同士などの間で使うことが多いとか。
定番の飲み物は、フランスワインやシャンパンです。ちなみに、日本では発泡ワインのことを広く「シャンパン」と言いますが、実はフランスのシャンパーニュ産の発泡ワインのみが「シャンパン」と呼ばれることを許されています。
ビールの本場、ドイツの乾杯の挨拶は「Prost(プロースト)」です。フォーマルな場面では、「Zum Wohl(ツムヴォール)」という表現も使われます。
フランスと同じように、ドイツでも相手の目をしっかり見ながら乾杯するのがマナーです。日本人の私たちからすると、目をしっかり見るのは少し恥ずかしく感じるかもしれませんが、相手の目を見ないと、「冷たい人」という印象を与えてしまうのだとか。
ちなみに、ドイツのグラスやジョッキは割れやすいので、底面のあたりをぶつけることが多いそうですよ!
またドイツでは、世界最大のビールの祭典であるオクトーバーフェストも行われています。そこでは、乾杯の歌「Ein Prosit(アイン・プロージット)」が何度も歌われて、集まったみんなで乾杯を繰り返すとか。ビール好きにはたまらないですね♪
挨拶は「Kippis(キッピス)」です。フィンランドらしい、可愛い響きを持った言葉ですよね。女子会などの乾杯で使うのも素敵かもしれません。
フィンランド大使館では、Kippisと日本語の乾杯を組み合わせて「Kippai(キッパイ)」という表現が使われることもあるんだとか。フィンランドと日本の文化が合わさった素敵な言葉ですね。
「Kippis(キッピス)」というかけ声のあとに、まわりの人とグラスを軽く合わせていきます。ただ、フォーマルな場面では軽くグラスを持ち上げるだけ、ということも多いです。
フィンランドは、国土の75パーセント以上が森で覆われています。そのため、ベリーを使用したお酒がたくさんあります。
たとえば、「白すぐり」というベリーの一種から造られるスパークリングワインの「エリゼ」が有名です。エリゼは、やさしい果実の甘味が感じられるお酒で、軽い口当たりなので、アペリティフ(食前酒)にもぴったりです。他にも、フィンランディアというウォッカもよく飲まれています。
【Amina×grn×横浜ビール】 世界各国の「乾杯」の言葉を刺しゅうした、キャッチーなデザインのメンズTシャツ。 L/XLサイズ展開なのでゆったりと着られるアイテム。
【Amina×grn×横浜ビール】 ビールの材料である麦とホップモチーフを、クロスステッチ風の刺しゅうで表現したメンズシャツ。 柔らかい麻混素材で着心地も軽い一枚。ポケットもついており機能性も抜群。
ビールが好き過ぎて常に2杯持っているファンキードール。 タイ東北部、イサーン地方に古くから伝わる願掛け人形。身代わりとなってあなたを守ってくれます。あなただけの相棒をみつけよう。
世界にはさまざまな乾杯文化や乾杯の言葉がありましたね。日本と似ている風習や、まったく違うマナーなど、とても興味深かったのではないでしょうか。
日本の乾杯文化を大切にしながら、気になったものや素敵だと思った乾杯文化を取り入れてみるのも素敵ですね。
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みなさんは普段お酒を飲みますか?
もちろん飲みすぎには注意が必要ですが、家族や友だちと一緒に楽しくお酒を飲むのは素敵な時間ですよね。
日本ではお酒を飲むときに、「乾杯!」というかけ声とともに軽くグラスを合わせるのが定番ですよね。では、世界ではどのような乾杯文化があるのでしょうか?
今回はアジア、北アメリカ・北中米、ヨーロッパなど、世界のいろいろな国の乾杯文化をご紹介します。
どんな言葉やフレーズが使われていて、どんな風習やマナーがあるのか、一緒にチェックしていきましょう!
目次
アジアの乾杯言葉と定番の飲み物
まずは、日本や中国などのアジアの乾杯言葉と定番の飲み物についてご紹介します。日本と中国はお隣の国同士ですが、どんな違いがあるのでしょうか?
日本
挨拶は「カンパイ!」で、グラスやジョッキなどを高く上げて軽く合わせるのが定番です。
実は今のような乾杯文化の始まりは江戸時代末期ごろで、一般の人々に普及したのは明治・大正ごろだといわれています。どのように始まったのか、具体的にはわかっていませんが、江戸時代の終わりごろには外国との交流が増えたこともあり、外国人がお酒を飲むときにしていた風習を取り入れたのではないかと考えられています。
しかし、江戸時代以前にも乾杯に似た習慣はありました。それは、神事の際に人が集まって酒を飲み交わすというもの。神事が終わるとき、「礼講の締め(無礼講の始まり)」の合図として、神様からいただいた日本酒を「乾杯(=杯を乾かす)」というかけ声とともに飲み干し、敬意を表すような意味で行われていたんですよ。
日本のお酒の席の定番の飲み物は、ビールや日本酒、焼酎。先ほどもご紹介した通り、神事とお酒の関係は深いことが日本らしい特徴といえます。
中国
乾杯の挨拶は「干杯(カンペイもしくはゴンプイ)」です。文字通り「一気飲み」という意味があります。北京語が使われているエリアでは「ガンペイ」、広東語が使われているエリアでは「ゴンプイ」といいます。
宴会などでは、白酒というアルコール度数40%以上のお酒が小さな容器と一緒に出てきます。この白酒をテキーラのように一気飲みするのがマナーとなっています。
一気に飲み干す自信の無い人は「随意、随意(自由に飲みましょう)」と言ってから飲むのがおすすめ。「随意」の発音は「スェイイー」で、好きなだけ飲むという意味があります。
中国でもグラスをぶつけ合いますが、主賓のグラスがいちばん高い位置になるようにして、尊敬の意を表します。
定番の飲み物は紹興酒や青島ビールです。ちなみに、 ビールの国別生産量・消費量ランキング によれば、中国のビール生産量は世界一位(4141万6700kl)なんですよ!
北アメリカ・北中米の乾杯言葉と定番の飲み物
飲酒に関する法律が厳格な印象を受ける北アメリカですが、どんな乾杯文化や定番の飲み物があるのでしょうか?
ここからは北アメリカ・北中米の乾杯文化をご紹介します。
アメリカ
挨拶は「cheers!(チアーズ)」です。元々は「健康のために!」という意味ですが、「乾杯」という意味のほかに、「ありがとう」のフレンドリーな表現でもあります。友人や家族との乾杯でよく使われています。イギリスやオーストラリアなど、英語圏で広く使われている表現です。
他にも「Bottoms up!(ボトムスアップ)」というかけ声があり、これは一気飲みを表すフレーズ。グラスの底(ボトム)を上げる(アップ)、と考えるとイメージしやすいですね。
乾杯のときには、グラスを軽く当てることもあれば、少し持ち上げて相手の方に軽く傾けるだけという場合もあります。これ、と決まったルールはないため、その場の雰囲気や、集まっている人の様子を見ながら臨機応変に対応できると良いですね。
アメリカの定番の飲み物はバドワイザーやジム・ビームです。
メキシコ
乾杯の挨拶は「Salud(サルー)」で、「健康」や「繁栄」という意味をもつ言葉です。
メキシコと言えばテキーラやコロナビールが有名ですよね。テキーラを飲む際に塩を舐めたりライムを齧る習慣がありますが、これは高いアルコール度数から喉を守るためと言われています。
また、昔はテキーラを飲む際に水牛の角をくり抜いた容器を使っていた(=容器の先が尖っているため自立しない)名残で、現在のショットで飲み干すスタイルが定着したといわれています。
ちなみに「Salud(サルー)」はスペイン語のため、スペインをはじめ、アルゼンチンやパラグアイなど、中南米のスペイン語圏の国でも広く使われています。
ヨーロッパの乾杯言葉と定番の飲み物
ヨーロッパというと、ワインやビールなどを楽しむイメージがある方も多いのではないでしょうか。
ここからは、ヨーロッパの乾杯言葉と定番の飲み物をご紹介します!
フランス
乾杯の挨拶は「sante(サンテ)」もしくは「Tchin-tchin(チンチン)」です。
サンテは「健康」という意味があります。一方、チンチンはグラス同士が当たる音を模したかけ声で、実際にグラス同士はぶつけず、目のあたりまでグラスを上げるのがマナーです。ちなみに、チンチンはカジュアルな表現なので、仲のいい友だち同士などの間で使うことが多いとか。
定番の飲み物は、フランスワインやシャンパンです。ちなみに、日本では発泡ワインのことを広く「シャンパン」と言いますが、実はフランスのシャンパーニュ産の発泡ワインのみが「シャンパン」と呼ばれることを許されています。
ドイツ
ビールの本場、ドイツの乾杯の挨拶は「Prost(プロースト)」です。フォーマルな場面では、「Zum Wohl(ツムヴォール)」という表現も使われます。
フランスと同じように、ドイツでも相手の目をしっかり見ながら乾杯するのがマナーです。日本人の私たちからすると、目をしっかり見るのは少し恥ずかしく感じるかもしれませんが、相手の目を見ないと、「冷たい人」という印象を与えてしまうのだとか。
ちなみに、ドイツのグラスやジョッキは割れやすいので、底面のあたりをぶつけることが多いそうですよ!
またドイツでは、世界最大のビールの祭典であるオクトーバーフェストも行われています。そこでは、乾杯の歌「Ein Prosit(アイン・プロージット)」が何度も歌われて、集まったみんなで乾杯を繰り返すとか。ビール好きにはたまらないですね♪
フィンランド
挨拶は「Kippis(キッピス)」です。フィンランドらしい、可愛い響きを持った言葉ですよね。女子会などの乾杯で使うのも素敵かもしれません。
フィンランド大使館では、Kippisと日本語の乾杯を組み合わせて「Kippai(キッパイ)」という表現が使われることもあるんだとか。フィンランドと日本の文化が合わさった素敵な言葉ですね。
「Kippis(キッピス)」というかけ声のあとに、まわりの人とグラスを軽く合わせていきます。ただ、フォーマルな場面では軽くグラスを持ち上げるだけ、ということも多いです。
フィンランドは、国土の75パーセント以上が森で覆われています。そのため、ベリーを使用したお酒がたくさんあります。
たとえば、「白すぐり」というベリーの一種から造られるスパークリングワインの「エリゼ」が有名です。エリゼは、やさしい果実の甘味が感じられるお酒で、軽い口当たりなので、アペリティフ(食前酒)にもぴったりです。他にも、フィンランディアというウォッカもよく飲まれています。
さり気なくビール好きを主張したいあなたに
世界の乾杯Tシャツ
【Amina×grn×横浜ビール】
世界各国の「乾杯」の言葉を刺しゅうした、キャッチーなデザインのメンズTシャツ。
L/XLサイズ展開なのでゆったりと着られるアイテム。
麦とホップのメンズシャツ
【Amina×grn×横浜ビール】
ビールの材料である麦とホップモチーフを、クロスステッチ風の刺しゅうで表現したメンズシャツ。
柔らかい麻混素材で着心地も軽い一枚。ポケットもついており機能性も抜群。
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ビールが好き過ぎて常に2杯持っているファンキードール。
タイ東北部、イサーン地方に古くから伝わる願掛け人形。身代わりとなってあなたを守ってくれます。あなただけの相棒をみつけよう。
世界の乾杯文化を楽しもう
世界にはさまざまな乾杯文化や乾杯の言葉がありましたね。日本と似ている風習や、まったく違うマナーなど、とても興味深かったのではないでしょうか。
日本の乾杯文化を大切にしながら、気になったものや素敵だと思った乾杯文化を取り入れてみるのも素敵ですね。
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