「Good morning」の代わりに使える朝のあいさつとしては、「Did you sleep well?(よく眠れましたか?)」が定番です。「Good morning」のあとに続くスモールトークとして使われるフレーズでもあります。
ほかにも、「Rise and shine(起きなさい)」というフレーズもあります。これは、お母さん・お父さんが子どもたちを起こしているようなときによく聞く表現です。この表現が生まれた理由は諸説あるようですが、「昇る」という意味のrise、そして「輝く」という意味のshineは、朝にぴったりの単語ですよね。
朝、誰かに会ったときに「おはよう!」「おはようございます」と挨拶をするのは気持ちが良いですよね。お仕事でもプライベートでも、「おはよう」の一言があるだけで、その日一日を気持ちよく過ごせそうな気がしませんか?
このコラムでは、世界のさまざまな言語での「おはよう」をご紹介します。また、日本人にとっての挨拶の意味なども一緒に考えていきたいと思います。
ぜひ最後まで読んで、世界の「おはよう」に詳しくなりましょう♪
目次
世界の『おはよう』8選
世界にはたくさんの言語がありますが、ここでは大きく8つにわけてご紹介していきたいと思います。
日本とは違った「おはよう」の文化・風習を楽しみながら学びましょう!
英語での『おはよう』の言い方
英語での『おはよう』は「Good morning」が定番です。
カジュアルな言い方だとgoodを省略した「Morning」も家族や友だち同士でよく使われます。
そのほか、1日のどの時間帯でも使える「Hello」や「Hi」も朝の挨拶として使うことができます。「Hello」の方が「Hi」よりもフォーマルな言い方です。
アジアの国々での『おはよう』
アジアにはたくさんの言語があり、韓国語で「おはよう」は「안녕하세요(アンニョンハセヨ)」といいます。韓国のほかに、北朝鮮でも使われている言葉です。
ベトナム語では「Chào buổi sáng(チャオブオイサーン)」。
タイ語では「อรุณสวัสดิ์(アルン・サワット)」が「おはよう」にあたる言葉ですが、時間帯を問わず使える「สวัสดีครับ/ค่ะ(サワッディー・カップ/カァ)」の方が朝の挨拶として一般的です。
ちなみに、サワッディー・カップは男性が言う場合、サワッディーカァは女性が言う場合の表現です。
中国語での『おはよう』の表現
「早(ザオ)」は、友人や同僚など、カジュアルな朝の挨拶に使われ、
「早上好(ザオシャンハオ)」は、上司や取引相手などの目上の人に使える丁寧な挨拶になるようです。
ヨーロッパでの『おはよう』の挨拶
ヨーロッパにも多くの言語があります。
ドイツ、オーストリア、スイスなどで使われているドイツ語で「おはよう」は「Guten Morgen(グーテンモルゲン)」といいます。Gutenは英語のgood、Morgenは英語のmorningにあたる単語ですよ。
イタリア、スイス、サンマリノなどで使われているイタリア語で「おはよう」は「Buongiorno(ブオンジョルノ)」といいます。
「ciao(チャオ)」でも良いのですが、これは親しい間柄だけで使います。
フランス語での『おはよう』とその用法
フランス語での「おはよう」は「Bonjour(ボンジュール)」といいます。フランスのほかに、ベルギーなどでも使われている言葉です。
フランス語では「おはよう」と「こんにちは」の区別がないので、朝だけでなく昼~午後にかけでもBonjourが使えます。
Bonjourはカジュアル・フォーマルどちらの場面でも使えますが、より丁寧に言いたいときには「Bonjour, Madame.(ボンジュールマダム:女性に対して「こんにちは」)」や「Bonjour, Monsieur.(ボンジュールムッシュー:男性に対して「こんにちは」)」のように、うしろにMadameやMonsieurを付けます。
ちなみに、フランス系の人々が多く暮らすカナダのケベック地方では、「おはよう」と言うときに「Bon matin(ボン・マタン)」というフレーズも使います。ただし、フランスでは使われない表現です。
アフリカの多言語で『おはよう』
南アフリカ共和国やナミビアで広く話されているアフリカーンス語で「おはよう」は「Goeie dag(グィエダーグ)」といいます。
また、アカン語(主にガーナやコートジボワール東部に暮らすアカン族の言葉)で「おはよう」は「Maakye(マーチェ)」といいます。挨拶の返答としては、相手が目上の男性の場合は「Yaa agya(ヤーアジャ)」、相手が女性の場合は「Yaa ɛna(ヤーエナ)」と返します。相手が親しい友達であれば「Yaa anua(ヤーアニュア)」と返します。
スワヒリ語での『おはよう』の言葉
タンザニア、ケニア、ウガンダなどで使われているスワヒリ語では「Habari ya asubuhi(ハバリヤアスブヒ)」といいます。ちなみに、スワヒリ語はそのままローマ字読みをすればいいので、日本人にも発音しやすい言語ですよ。
南米と中央アメリカなどスペイン語圏での『おはよう』
スペイン語は、スペインのほかに南米と中央アメリカなど多くの国で使われている言語です。ちなみに、スペイン語は南アメリカで最も多くの国(9か国)が話している言語なんですよ。
スペイン語で「おはよう」は「Buenos días(ブエノスディアス)」といいます。「Bueno」は日本語で「良い」という意味で、「Buenos días」を直訳すると「良い日」という意味になります。朝の挨拶ですので、朝起きてからお昼ごろまで使えるフレーズです。
日本における「おはよう」の意味とその背景
日本では、朝のあいさつとして「おはよう」と言いますよね。では、そもそも「おはよう」はどういう意味なのか、そしてその背景は何なのか、気になりませんか?
日本人にとっての挨拶の意味
一般的に、「挨拶を交わす場面」と聞いて想像するのは、誰かに会ったとき、誰かと別れるときですよね。それは日本でも世界でも同じです。
しかし、日本人にとっての挨拶は、それに加えて「礼儀」や「ねぎらい」といった意味が強いと考えられています。
それがわかりやすく表れているのが、「お辞儀」です。日本人は挨拶をするときによくお辞儀をしますよね。深々としたお辞儀でなくても、軽く会釈をすることが多いはずです。昔は、お辞儀をすることで、攻撃の意志や敵意がないことを相手に表していたそうです。
午後の「おはよう」意味は(なぜ使われる?)
「おはよう」は基本的に朝の挨拶ですが、午後にも「おはよう」と言う人がいますよね。
午後に「おはよう」が使われる理由は諸説あります。たとえば、時間帯はずれるけれど、その日初めて会った人だからという説が有力です。また、「こんにちは」よりも「おはよう」の方が友達同士などでカジュアルに使いやすいからという説もあります。
英語での挨拶「おはよう」はGood morning だけ?
英語での挨拶「おはよう」はGood morningが一般的ですが、実はそれ以外にもネイティブの人々はさまざまなフレーズを使っているんですよ!
「おはよう」の代わりになる表現
「Good morning」の代わりに使える朝のあいさつとしては、「Did you sleep well?(よく眠れましたか?)」が定番です。「Good morning」のあとに続くスモールトークとして使われるフレーズでもあります。
ほかにも、「Rise and shine(起きなさい)」というフレーズもあります。これは、お母さん・お父さんが子どもたちを起こしているようなときによく聞く表現です。この表現が生まれた理由は諸説あるようですが、「昇る」という意味のrise、そして「輝く」という意味のshineは、朝にぴったりの単語ですよね。
「おはよう」を知れば、世界の文化が見えてくる
世界のいろいろな言葉での「おはよう」がわかりましたね。朝の挨拶という意味では同じでも、その国や地域ならではの風習や考え方などが違っていて、おもしろかったのではないでしょうか。
「おはよう」という一言から、世界のさまざまな文化が見えてきましたね。このコラムが、みなさんが世界の言葉や文化に興味をもつきっかけになればうれしいです♪