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国境を越えて人々の行き来が戻ってきた今、海外の人と接する機会も増えてきました。そんな中、海外の人から「ありがとう」と日本語で言ってもらえて嬉しかったことはありませんか?
それは外国人も同じはず。 もちろん「Thank you」でも感謝の気持ちは伝わりますが、もう一歩踏み込んで、相手の話す言語に合わせて「ありがとう」を表現してみませんか?
ここでは、世界の国のさまざまな言語の「ありがとう」をご紹介します。
世界には7000近くの言語があると言われています。7000のどの言語を話す人でも、誰もが言われて嬉しい言葉の一つが「ありがとう」ではないでしょうか。
相手の言葉に歩み寄り、敬意を表すことで、より一層感謝の気持ちも伝わるはず。 ぜひ、世界地図を片手に、各国の言葉の「ありがとう」をたどっていきましょう!
※読み方は、日本語の音に近い形で表しています。 ※画像では、アラビア語など右から左に読む言語も発音に合わせて左から右表記にしています。
歴史的な背景から、欧米や中南米で同じ言語が話されている国もあります。
世界共通語として広く話されている言語です。母国語とする国は主にイギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどになります。
語源は、思うという意味の「think」から。相手を思いやる気持ちが感謝の表現になったと考えられています。 イギリスなど、国によってはカジュアルな場面で軽い感謝を表す時に「Cheers」(チァーズ)が使われることもあります。
フランスやベルギー、一部のアフリカの国などで話されています。 「メルシー」は耳にしたこともあるのでは?ラテン語で、慈悲という意味の「メルセス」が語源と言われています。
ドイツやオーストリアで話されています。 「Danke schön」(ダンケ シェーン)でより丁寧な表現になります。 記録に残る最古のドイツ語で考えるを意味する「dankon」が語源とされ、英語の「thank you」と同じ成り立ちです。
イギリスとドイツに挟まれた国、オランダ。 「ありがとう」も英語とドイツ語が混ざったかのようです。
スペインをはじめ、中南米でも広く話されています。 「Muchas gracias」(ムチャス グラシアス)で、より大きな感謝の表現に。
語源は、ラテン語の「グラティア」で、好意や感謝という意味。
ポルトガルのほか、ブラジルでも話されています。 話す人の性別で少し変わり、男性は「オブリガード」、女性は「オブリガーダ」と言います。
ギリシャで使われているだけでなく、多くのヨーロッパ言語の単語の語源にもなっているギリシャ語。丁寧な表現では「Ευχαριστώ πολύ(Efharisto poli)」(エウハリストー ポリ)となります。
チェコを中心に、東ヨーロッパで話されています。どんな場面でも使えますが、あえて敬意を表したい時は「Děkuju vám(dyekuyi vam)」(ヂェクイバーム)と言います。
感謝を表す動詞「dziękować(jenkoovach)(ジェンコヴァチ)」が語源です。 これは、ドイツ語の「ありがとう」の語源「dankon」から来たもの。カジュアルな言い方は「Dzięki(jenkee)」(ジェンキ)。
ポーランドから伝わった感謝を表す動詞が「дякувати(dyakuvate)ジャークヴァテ」となり、それが「ありがとう」に繋がっています。 ポーランド語、ドイツ語と遡っていくと、英語と同じ成り立ちに行きつくんですね。
ロシアのほか、ベラルーシ、キルギスなどでも公用語とされています。 神様のご加護がありますように、というニュアンスが、感謝の表現になったそうですよ。
なかなかなじみの薄い、アフリカや中東の言葉。それぞれの言語で「ありがとう」は何と言うのでしょうか。
ケニアやタンザニアなど東アフリカでの公用語です。強調したい場合は「Asante sana(アサンテ サナ)」に。日本語と発音の仕組みが似ているので、チャレンジしやすいはず。
中東やアフリカ北部で話される言葉。感謝という意味の「シュクル」が派生したものです。
相手や場面を選ばずに使える表現です。カジュアルに言うと「Teşekkürler(テシェキュレール)」。
基本的な表現がこちらです。 感謝の気持ちを強調するには「Çox sağ ol(choh sahohl)チョクソール」という言い方も。
こちらは丁寧な言い方になります。 親しい間柄では「Merci(メルシー)」が使われることも。これはフランス語の「Merci(メルシー)」で、日本で「Thank you(サンキュー)」と言うような感覚だそう。
パキスタンの公用語です。 丁寧な表現では「مھر بانی(Mehrbani)メルバニ」となります。
人気ドラマの影響や、地理的に近いこともあり、アジアの言葉での「ありがとう」の中には、おなじみの表現もあるでしょう。
日常会話でも、フォーマルな場面でも使われるのがこの表現。 「カムサ」が「感謝」、「ハムニダ」が「します」の意味。親しい間柄では「고마워요(gomawoyo)コマウォヨ」も使われます。
感謝の「謝」で表現されています。 丁寧に言うと「谢谢你(xièxiè nǐ)シェシェニー」。中国は広いですが、全土で通じる言葉です。
中国語で感謝を表す「感恩(gǎn ēn)」が由来。 丁寧に言う時は「Xin cảm ơn(Xin cam on)シンカムォン」となります。
ミャンマーでで話される言葉。 これはどんな場面でも使える便利な言葉です。話し手が男性なら「ကမ်းရာ(Kamya)カミャー」、女性なら「စင်(Sin)シーン」を語尾に付けることで、丁寧さを表現できます。
話す人の性別で変わり、男性は「コープンクラッ」、女性は「コープンカー」と言います。 「コープ」が感謝、「クン」はあなたを意味し、合わせて「ありがとう」という意味に。
「トゥリマ」は受け入れる、「カシィ」は愛の意味で、「あなたの愛を受け入れます」が感謝の言葉となっています。
こちらも「トゥリマカシー」。語尾に相手の敬称をつけることも多く、年上男性には「Terima kasih pak(トゥリマ カシー パッ)」、年上女性には「Terima kasih bu(トゥリマ カシーブ)」などのバリエーションがあります。
インドネシアのジャワ島中央部から東部にかけての言葉です。丁寧な表現では「Matur sembah nuwun(マトゥール スムバ ヌウン)」に。
丁寧に言うと「Mahalo nui loa(マハロ ヌイ ロア)」となります。「マハロ」は感謝だけでなく「あなたらしく生きられますように」という意味にもなるそうですよ。
アジアの中で忘れてはならないのが、インド。 国土が広いインドでは、ヒンディー語と英語が国の公用語と定められているほか、約20の言語が州の公用語として認知されていて、地域によって言語が異なります。スケールの大きな方言といったところでしょうか。 その中のいくつかを見ていきましょう。
インドとパキスタンにまたがるパンジャブ地方の言葉。 丁寧になると「ਤੁਹਾਨੂੰ ਧੰਨਵਾਦ(tuhānūṁ dhanvaad)トゥハダボ ダンヴァード」。
ムンバイなどインド中西部の言葉。
デリーやアグラを中心に、インドで一番多くの人が話す言葉。 改まった言い方が「ダンニャワード」で、カジュアルな表現は「शुक्रिया(shukriya)シュクリヤ」。
カルカッタ周辺のほか、バングラデシュでも話されている言語。
インド南東部の言語で、テルグ語のインド映画も多いのだとか。
アーユルヴェーダ発祥の地、南インドのケーララ州などの言語。
インド南部のチェンナイ周辺のほか、スリランカでも話されています。丁寧に言うと「மிக்க நன்றி(Mikka nandri)ミッカ ナンドゥリ」に。
もちろん、日本国内にもいろいろな言語や方言があり、「ありがとう」の表現もさまざまです。
アイヌ語で一般的に使われるのが「イヤイライケレ」。他に「ヒンナ」という言葉も、感謝を意味する言葉です。食事の時に言う「ヒンナ」は食べ物への感謝を表していて、「いただきます」や「ごちそうさま」の意味が含まれています。
琉球語では、カジュアルに言うと「にふぇーどー」、丁寧になると「にふぇーでーびる」に。他に「かふーし」も使われ、これは語源の「果報」が、幸福や感謝の意味になっていったそうですよ。
「ありがとう」の世界一周旅行、いかがでしたか? 世界の国の言語で「ありがとう」を見ていくと、近い地域では言葉の表現も似ていたり、昔からの人の交流や歴史が垣間見られるところも興味深いです。
相手の言葉で「ありがとう」と伝える時、最初は照れくささや恥ずかしさもあり、勇気が必要かもしれません。 でも、相手の言葉での「ありがとう」に喜んでもらえ、その一言がきっかけで場の雰囲気がなごみ、距離が縮まって心がほっこりする感覚は、きっと病みつきにはるはず。
ぜひ、思い切って最初の一歩を踏み出して、自分の世界を広げていってくださいね。
国境を越えて人々の行き来が戻ってきた今、海外の人と接する機会も増えてきました。そんな中、海外の人から「ありがとう」と日本語で言ってもらえて嬉しかったことはありませんか?
それは外国人も同じはず。
もちろん「Thank you」でも感謝の気持ちは伝わりますが、もう一歩踏み込んで、相手の話す言語に合わせて「ありがとう」を表現してみませんか?
ここでは、世界の国のさまざまな言語の「ありがとう」をご紹介します。
目次
世界の「ありがとう」34選
世界には7000近くの言語があると言われています。7000のどの言語を話す人でも、誰もが言われて嬉しい言葉の一つが「ありがとう」ではないでしょうか。
相手の言葉に歩み寄り、敬意を表すことで、より一層感謝の気持ちも伝わるはず。
ぜひ、世界地図を片手に、各国の言葉の「ありがとう」をたどっていきましょう!
※読み方は、日本語の音に近い形で表しています。
※画像では、アラビア語など右から左に読む言語も発音に合わせて左から右表記にしています。
欧米・中南米エリア
歴史的な背景から、欧米や中南米で同じ言語が話されている国もあります。
◆英語 「Thank you」(サンキュー)
世界共通語として広く話されている言語です。母国語とする国は主にイギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどになります。
語源は、思うという意味の「think」から。相手を思いやる気持ちが感謝の表現になったと考えられています。
イギリスなど、国によってはカジュアルな場面で軽い感謝を表す時に「Cheers」(チァーズ)が使われることもあります。
◆フランス語 「Merci」(メルシー)
フランスやベルギー、一部のアフリカの国などで話されています。
「メルシー」は耳にしたこともあるのでは?ラテン語で、慈悲という意味の「メルセス」が語源と言われています。
◆ドイツ語 「Danke」(ダンケ)
ドイツやオーストリアで話されています。
「Danke schön」(ダンケ シェーン)でより丁寧な表現になります。
記録に残る最古のドイツ語で考えるを意味する「dankon」が語源とされ、英語の「thank you」と同じ成り立ちです。
◆オランダ語 「Dank u」(ダンクユー)
イギリスとドイツに挟まれた国、オランダ。
「ありがとう」も英語とドイツ語が混ざったかのようです。
◆スペイン語 「Gracias」(グラシアス)
スペインをはじめ、中南米でも広く話されています。
「Muchas gracias」(ムチャス グラシアス)で、より大きな感謝の表現に。
◆イタリア語 「Grazie」(グラッツェ)
語源は、ラテン語の「グラティア」で、好意や感謝という意味。
◆ポルトガル語 「Obrigado/Obrigada」(オブリガード/オブリガーダ)
ポルトガルのほか、ブラジルでも話されています。
話す人の性別で少し変わり、男性は「オブリガード」、女性は「オブリガーダ」と言います。
◆ギリシャ語 「ευχαριστώ(Efharisto)」(エウハリストー)
ギリシャで使われているだけでなく、多くのヨーロッパ言語の単語の語源にもなっているギリシャ語。丁寧な表現では「Ευχαριστώ πολύ(Efharisto poli)」(エウハリストー ポリ)となります。
◆チェコ語 「Děkuju(dyekuyi)」(ヂェクイ)
チェコを中心に、東ヨーロッパで話されています。どんな場面でも使えますが、あえて敬意を表したい時は「Děkuju vám(dyekuyi vam)」(ヂェクイバーム)と言います。
◆ポーランド語 「Dziękuję(jenkooyeh)」(ジェンクイエン)
感謝を表す動詞「dziękować(jenkoovach)(ジェンコヴァチ)」が語源です。
これは、ドイツ語の「ありがとう」の語源「dankon」から来たもの。カジュアルな言い方は「Dzięki(jenkee)」(ジェンキ)。
◆ウクライナ語 「дякую(dyakuyu)」(ジャークユ)
ポーランドから伝わった感謝を表す動詞が「дякувати(dyakuvate)ジャークヴァテ」となり、それが「ありがとう」に繋がっています。
ポーランド語、ドイツ語と遡っていくと、英語と同じ成り立ちに行きつくんですね。
◆ロシア語 「Спасибо(spasibo)」(スパシーバ)
ロシアのほか、ベラルーシ、キルギスなどでも公用語とされています。
神様のご加護がありますように、というニュアンスが、感謝の表現になったそうですよ。
アフリカ・中東エリア
なかなかなじみの薄い、アフリカや中東の言葉。それぞれの言語で「ありがとう」は何と言うのでしょうか。
◆スワヒリ語 「Asante」(アサンテ)
ケニアやタンザニアなど東アフリカでの公用語です。強調したい場合は「Asante sana(アサンテ サナ)」に。日本語と発音の仕組みが似ているので、チャレンジしやすいはず。
◆アラビア語 「شكرا (shukran)」(シュクラン)
中東やアフリカ北部で話される言葉。感謝という意味の「シュクル」が派生したものです。
◆トルコ語 「Teşekkür ederim」(テシェッキュル エデリム)
相手や場面を選ばずに使える表現です。カジュアルに言うと「Teşekkürler(テシェキュレール)」。
◆アゼルバイジャン語 「Təşəkkür edirəm(tuhshekhkur ehdehrem)」(テシェッキュル エディレム)
基本的な表現がこちらです。
感謝の気持ちを強調するには「Çox sağ ol(choh sahohl)チョクソール」という言い方も。
◆ペルシア語 「متشکرم(motashekkeram)」(モタシャッケラム)
こちらは丁寧な言い方になります。
親しい間柄では「Merci(メルシー)」が使われることも。これはフランス語の「Merci(メルシー)」で、日本で「Thank you(サンキュー)」と言うような感覚だそう。
◆ウルドゥー語 「شکريا(shukria)」(シュクリア)
パキスタンの公用語です。
丁寧な表現では「مھر بانی(Mehrbani)メルバニ」となります。
アジア・オセアニア
人気ドラマの影響や、地理的に近いこともあり、アジアの言葉での「ありがとう」の中には、おなじみの表現もあるでしょう。
◆韓国語 「감사합니다(gamsahabnida)」(カムサハムニダ)
日常会話でも、フォーマルな場面でも使われるのがこの表現。
「カムサ」が「感謝」、「ハムニダ」が「します」の意味。親しい間柄では「고마워요(gomawoyo)コマウォヨ」も使われます。
◆中国語 「谢谢(xièxiè)」(シェシェ)
感謝の「謝」で表現されています。
丁寧に言うと「谢谢你(xièxiè nǐ)シェシェニー」。中国は広いですが、全土で通じる言葉です。
◆ベトナム語 「cám ơn(cam on)」(カムォン)
中国語で感謝を表す「感恩(gǎn ēn)」が由来。
丁寧に言う時は「Xin cảm ơn(Xin cam on)シンカムォン」となります。
◆ビルマ語 「ကျေးဇူးတင်ပါတယ် (kyayzu tinbade)」(チェーズー ティンバーデー)
ミャンマーでで話される言葉。
これはどんな場面でも使える便利な言葉です。話し手が男性なら「ကမ်းရာ(Kamya)カミャー」、女性なら「စင်(Sin)シーン」を語尾に付けることで、丁寧さを表現できます。
◆タイ語 「ขอบคุณครับ(khop kun khrup)/ขอบคุณค่ะ(khop kun ka)」(コープンクラッ/コープンカー)
話す人の性別で変わり、男性は「コープンクラッ」、女性は「コープンカー」と言います。
「コープ」が感謝、「クン」はあなたを意味し、合わせて「ありがとう」という意味に。
◆マレー語 「Terima kasih」(トゥリマ カシィ)
「トゥリマ」は受け入れる、「カシィ」は愛の意味で、「あなたの愛を受け入れます」が感謝の言葉となっています。
◆インドネシア語 「Terima kasih」(トゥリマ カシー)
こちらも「トゥリマカシー」。語尾に相手の敬称をつけることも多く、年上男性には「Terima kasih pak(トゥリマ カシー パッ)」、年上女性には「Terima kasih bu(トゥリマ カシーブ)」などのバリエーションがあります。
◆ジャワ語 「Matur nuwun」(マトゥール ヌウン)
インドネシアのジャワ島中央部から東部にかけての言葉です。丁寧な表現では「Matur sembah nuwun(マトゥール スムバ ヌウン)」に。
◆ハワイ語 「Mahalo」(マハロ)
丁寧に言うと「Mahalo nui loa(マハロ ヌイ ロア)」となります。「マハロ」は感謝だけでなく「あなたらしく生きられますように」という意味にもなるそうですよ。
インド
アジアの中で忘れてはならないのが、インド。
国土が広いインドでは、ヒンディー語と英語が国の公用語と定められているほか、約20の言語が州の公用語として認知されていて、地域によって言語が異なります。スケールの大きな方言といったところでしょうか。
その中のいくつかを見ていきましょう。
◆パンジャブ語 「ਧੰਨਵਾਦ(dhanvaad)」(ダンヴァード)
インドとパキスタンにまたがるパンジャブ地方の言葉。
丁寧になると「ਤੁਹਾਨੂੰ ਧੰਨਵਾਦ(tuhānūṁ dhanvaad)トゥハダボ ダンヴァード」。
◆マラーティー語 「धन्यवाद(dhanyavād)」(ダンニャヴァーダ)
ムンバイなどインド中西部の言葉。
◆ヒンディ―語 「धन्यवाद(dhanyavaad)」(ダンニャワード)
デリーやアグラを中心に、インドで一番多くの人が話す言葉。
改まった言い方が「ダンニャワード」で、カジュアルな表現は「शुक्रिया(shukriya)シュクリヤ」。
◆ベンガル語 「ধন্যবাদ(dhanyabād)」(ドンノバッド)
カルカッタ周辺のほか、バングラデシュでも話されている言語。
◆テルグ語 「ధన్యవాదము(dhanyavādamu)」(ダンヤヴァーダル)
インド南東部の言語で、テルグ語のインド映画も多いのだとか。
◆マラヤーラム語 「നന്ദി(nandi)」(ナンディ)
アーユルヴェーダ発祥の地、南インドのケーララ州などの言語。
◆タミル語 「நன்றி(nandri)」(ナンドゥリ)
インド南部のチェンナイ周辺のほか、スリランカでも話されています。丁寧に言うと「மிக்க நன்றி(Mikka nandri)ミッカ ナンドゥリ」に。
おまけ編:日本列島
もちろん、日本国内にもいろいろな言語や方言があり、「ありがとう」の表現もさまざまです。
◆アイヌ語
アイヌ語で一般的に使われるのが「イヤイライケレ」。他に「ヒンナ」という言葉も、感謝を意味する言葉です。食事の時に言う「ヒンナ」は食べ物への感謝を表していて、「いただきます」や「ごちそうさま」の意味が含まれています。
◆琉球語
琉球語では、カジュアルに言うと「にふぇーどー」、丁寧になると「にふぇーでーびる」に。他に「かふーし」も使われ、これは語源の「果報」が、幸福や感謝の意味になっていったそうですよ。
相手の言葉の「ありがとう」で、もっと感謝の気持ちを伝えよう
「ありがとう」の世界一周旅行、いかがでしたか?
世界の国の言語で「ありがとう」を見ていくと、近い地域では言葉の表現も似ていたり、昔からの人の交流や歴史が垣間見られるところも興味深いです。
相手の言葉で「ありがとう」と伝える時、最初は照れくささや恥ずかしさもあり、勇気が必要かもしれません。
でも、相手の言葉での「ありがとう」に喜んでもらえ、その一言がきっかけで場の雰囲気がなごみ、距離が縮まって心がほっこりする感覚は、きっと病みつきにはるはず。
ぜひ、思い切って最初の一歩を踏み出して、自分の世界を広げていってくださいね。