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いきなりですが、みなさんは、「幸せとは何か?」「幸せを測ることはできるのか?」と聞かれたら、どう答えるでしょうか?なかなかすぐには答えが思いつかない、という方も多いかもしれませんね。
実は、「幸せ」をさまざまな基準で測り、順位付けをしている「世界幸福度ランキング」というものがあるんです!
そこで、今回のコラムでは、世界幸福度ランキングを参考にしながら、世界一幸せな国とはどこか、そしてその国では人々はどのような暮らしをしているのかなどをわかりやすくていねいに解説していきます。
まずは、最も幸福度が高い国をご紹介します。また、ランキングに変化はあるのかなどもあわせて解説します。
2024年の最新の世界幸福度ランキングで1位に輝いたのは、北欧のフィンランドです!ちなみに、フィンランドはこのランキングでなんと7年連続1位を獲得しているんですよ。1年だけでなく、長く1位の座にいることはすごいですよね♪
ここ数年のランキングにおいて、フィンランドやデンマーク、アイスランドなどの北欧の国々は変わらず上位を占めています。
順位に大きな変化があったのは、たとえば中央アメリカに位置するエルサルバドル。2023年は50位でしたが2024年は33位になっています。また、コスタリカやメキシコなども前年よりも11位ほど上昇しています。
順位が上がっているのは中南米の国々だけでなく、約35年前に民主化された東欧や中欧の国々も含まれます。たとえば、チェコ、リトアニア、スロベニアなどは順位を上げています。
一方、モンゴルやウクライナは、2024年のランキングでは2023年から大きく順位を落としています。モンゴルは前年より16位低くなり、ウクライナは順位を13位落としています。
幸福度の評価基準は、後ほど詳しく解説しますが、幸せな国のランキングの基準のポイントは、「どれだけ自分の人生に満足しているかの程度」や「どれだけ国や社会に満足しているかの程度」を表しているということです。
「世界幸福度ランキング」では、世代別(30歳未満、30~44歳、45~59歳、60歳以上の4つ)のランキングも発表しています。
それによると、全体的に1965年より前に生まれた人は、80年以降に生まれた人よりも平均して幸福度が高いという結果になりました。また、ミレニアル世代では自分の人生に対する評価が年齢が上がるごとに下がっていっていますが、逆に60歳以上では年齢が上がるにつれて人生の満足度が上がっていくという結果が出ています。
特に、アメリカなどの欧米諸国では若者の平均幸福度が低下していると言われています。具体的に、アメリカでは30歳未満の幸福度は62位ですが、60歳以上では10位となっています。
続いてここからは、幸福度ランキングで選ばれる条件を詳しくご紹介します。
幸福度指数の項目としては、「一人当たりの国内総生産(GDP)」「健康寿命」「人生の選択の自由度」「社会的支援」「寛大さ」「腐敗の少なさ」が挙げられます。
一人当たりの国内総生産(GDP)は、一定期間に国内で生産された物やサービスの付加価値の合計を示す数字で、その国の経済状況を知ることができます。
健康寿命は、人が健康上の問題がなく日常生活が送れる期間のことを指します。人生の選択の自由度は、進学や就職、結婚など人生のあらゆる面で自分で自由に選択できるかどうかを示します。
社会的支援は、心身の病気を抱えている方や金銭的に厳しい方、そのほか助けが必要な人などへのサポートがどれくらいあるかを示します。
寛大さは、人々がお互いを受け入れる気持ちや、社会が多様な人を受け入れる体制となっているかなどを示します。
腐敗の少なさは、政治や経済界などでわいろを渡したり、汚職などが少ないことを示します。
フィンランドの一人あたりGDPは、日本の1.25倍です。基本的に勤務時間は8時から16時までで、残業はほとんどありません。有給消化率も100%と言われています。就業時間内に集中して働いて成果を出し、退社後は自分の時間を大切にする。そんな状況が、経済的な安定と心の余裕につながっているのでしょう。
フィンランドは、高福祉国家と言われています。たとえば、市民であれば誰でも低額で公的医療機関を利用することができます。外国人も、フィンランドに1年以上住み続ければ、健康保険カードが発行され、市民と同様の医療サービスを受けられるようになります。
さらに、18歳以下であれば、入院やリハビリが7日間を超える場合、入院費用やリハビリ費用が無料になります。
フィンランドでは、教育が平等であることもとても大切にされています。
たとえば、義務教育から大学院まで授業料が無料ですし、義務教育期間は給食費も無料なんです。金銭的な理由で教育が受けられないことがないような仕組みになっています。
さらに、大学生は国から住居手当、勉学手当てをもらうこともできます。
世界一幸せな国・フィンランドでは、人々はどのような暮らしをしているのでしょうか?フィンランドの日常生活や、自然とのつながり、ワークライフバランスなどを見ていきましょう!
フィンランドは、国土の75%が森林です。そのため、人々にとって、森はとても身近な存在。自然のなかをゆっくりと歩いたり、キャンプなどをしてアウトドアを思いっきり楽しんだりしています。
森のなかで過ごすことでストレスが軽減され、幸福につながっているのでしょうね。
フィンランドの人々の暮らしは、とてもシンプル。食事もさっと作れる手軽なものが中心ですし、片づけもしやすいようにワンプレートが基本です。「1日1回温かいものを食べればいい」という考えの人も多いそうですよ。この「無理をしない」というスタイルが、楽しい生活を持続可能なものにするヒントかもしれませんね。
先ほどもご紹介したとおり、フィンランドでは基本的に残業はありません。仕事が終わる時間になったら、みんなで退社。家に帰って、子どもと遊んだり、自分の趣味に時間を使う人が多いそうです。
仕事の時間は仕事に集中して、仕事が終わったらプライベートを大切にする。そんなメリハリがついた生活も、幸福につながっている気がしませんか?
ここまでフィンランドの社会や暮らしをご紹介しましたが、みなさんが気になるのが「日本の幸福度ランキング」ではないでしょうか?
日本の順位や、ランキング上位の国と日本の違いなどをチェックしましょう!
2024年の「世界幸福度ランキング」の上位10か国は以下のとおりです。
北欧の国や中央ヨーロッパの国々が上位を占めていますね!ちなみに、今年10位のオーストラリアは、2023年は12位でした。
2024年日本の幸福度ランキングの順位は、51位です。2023年は46位だったので、順位が下がってしまいましたね。
ちなみに、G7(先進7カ国首脳会議:フランス、米国、英国、ドイツ、日本、イタリア、カナダ)の国のなかでは、残念ながら日本は一番低い順位となっています。
幸福度ランキングの評価基準のなかで、日本は「GDP」「社会的支援」「人生の主観的満足度」の3つでポイントを大きく落としています。
上位の国は、やはり「社会福祉やサポート」が充実していることが特徴です。もちろん日本でもサポート体制はありますが、「他の人に迷惑をかけない」「自助」という考えも根強く残っていますよね。
このように、社会のサポートが受けやすいかどうか、人々が「みんなで助け合っていく」という気持ちが強いかどうかが、上位の国と日本の違いと言えるのではないでしょうか。
また、日本ではまだまだ残業をする文化がありますよね。ランキング上位の国々では、残業がほとんどなかったり、しっかり休暇を取ったりと、日本と比べてワークライフバランスが取れています。
最後に、「幸せ」とは何かを一緒に考えてみませんか?幸福度ランキングには幸せをはかる指標が決められていますが、他にも幸せはたくさんあるかもしれません。
世界幸福度ランキングでは、幸せを「一人当たりの国内総生産(GDP)」「健康寿命」「人生の選択の自由度」「社会的支援」「寛大さ」「腐敗の少なさ」ではかっています。
しかし、こちらはあくまでもランキングの評価基準であり、それぞれの国や人によって何を幸せと感じるかは違うこともありますよね。
幸せは、決まった定義がありません。住んでいる国や社会の状況、文化などによっても変わりますし、それぞれ違っていることも、素敵なことですよね。
経済などの物質的な豊かさは目に見えやすいですが、大切なのは心の豊かさかもしれません。ぜひみなさんも、「自分の幸せ」を考えてみてはいかがでしょうか。
なにを「幸せ」と感じるかどうかは、それぞれの国や社会、そしてひとりひとりによって違います。
しかし、世界一幸せな国には、人々をハッピーにするヒントがたくさんあります。ぜひ、このコラムでご紹介した世界一幸せな国を参考に、みなさんの暮らしにも取り入れてみてはいかがでしょうか♪
いきなりですが、みなさんは、「幸せとは何か?」「幸せを測ることはできるのか?」と聞かれたら、どう答えるでしょうか?
なかなかすぐには答えが思いつかない、という方も多いかもしれませんね。
実は、「幸せ」をさまざまな基準で測り、順位付けをしている「世界幸福度ランキング」というものがあるんです!
そこで、今回のコラムでは、世界幸福度ランキングを参考にしながら、世界一幸せな国とはどこか、そしてその国では人々はどのような暮らしをしているのかなどをわかりやすくていねいに解説していきます。
目次
最も幸福度が高い国はどこ?
まずは、最も幸福度が高い国をご紹介します。また、ランキングに変化はあるのかなどもあわせて解説します。
最新の世界幸福度ランキングで1位に輝いた国を紹介
2024年の最新の世界幸福度ランキングで1位に輝いたのは、北欧のフィンランドです!
ちなみに、フィンランドはこのランキングでなんと7年連続1位を獲得しているんですよ。1年だけでなく、長く1位の座にいることはすごいですよね♪
ここ数年分の変化を簡単に紹介
ここ数年のランキングにおいて、フィンランドやデンマーク、アイスランドなどの北欧の国々は変わらず上位を占めています。
順位に大きな変化があったのは、たとえば中央アメリカに位置するエルサルバドル。2023年は50位でしたが2024年は33位になっています。また、コスタリカやメキシコなども前年よりも11位ほど上昇しています。
順位が上がっているのは中南米の国々だけでなく、約35年前に民主化された東欧や中欧の国々も含まれます。たとえば、チェコ、リトアニア、スロベニアなどは順位を上げています。
一方、モンゴルやウクライナは、2024年のランキングでは2023年から大きく順位を落としています。モンゴルは前年より16位低くなり、ウクライナは順位を13位落としています。
幸せな国のランキングの基準は?
幸福度の評価基準は、後ほど詳しく解説しますが、幸せな国のランキングの基準のポイントは、「どれだけ自分の人生に満足しているかの程度」や「どれだけ国や社会に満足しているかの程度」を表しているということです。
【世代別の比較は】
「世界幸福度ランキング」では、世代別(30歳未満、30~44歳、45~59歳、60歳以上の4つ)のランキングも発表しています。
それによると、全体的に1965年より前に生まれた人は、80年以降に生まれた人よりも平均して幸福度が高いという結果になりました。また、ミレニアル世代では自分の人生に対する評価が年齢が上がるごとに下がっていっていますが、逆に60歳以上では年齢が上がるにつれて人生の満足度が上がっていくという結果が出ています。
特に、アメリカなどの欧米諸国では若者の平均幸福度が低下していると言われています。具体的に、アメリカでは30歳未満の幸福度は62位ですが、60歳以上では10位となっています。
幸福度ランキングで選ばれる条件とは?
続いてここからは、幸福度ランキングで選ばれる条件を詳しくご紹介します。
評価基準
幸福度指数の項目としては、「一人当たりの国内総生産(GDP)」「健康寿命」「人生の選択の自由度」「社会的支援」「寛大さ」「腐敗の少なさ」が挙げられます。
一人当たりの国内総生産(GDP)は、一定期間に国内で生産された物やサービスの付加価値の合計を示す数字で、その国の経済状況を知ることができます。
健康寿命は、人が健康上の問題がなく日常生活が送れる期間のことを指します。
人生の選択の自由度は、進学や就職、結婚など人生のあらゆる面で自分で自由に選択できるかどうかを示します。
社会的支援は、心身の病気を抱えている方や金銭的に厳しい方、そのほか助けが必要な人などへのサポートがどれくらいあるかを示します。
寛大さは、人々がお互いを受け入れる気持ちや、社会が多様な人を受け入れる体制となっているかなどを示します。
腐敗の少なさは、政治や経済界などでわいろを渡したり、汚職などが少ないことを示します。
▶選ばれる理由その1 経済的安定がもたらす心の余裕
フィンランドの一人あたりGDPは、日本の1.25倍です。基本的に勤務時間は8時から16時までで、残業はほとんどありません。有給消化率も100%と言われています。
就業時間内に集中して働いて成果を出し、退社後は自分の時間を大切にする。そんな状況が、経済的な安定と心の余裕につながっているのでしょう。
▶選ばれる理由その2 健康と福祉の質の高さ
フィンランドは、高福祉国家と言われています。たとえば、市民であれば誰でも低額で公的医療機関を利用することができます。外国人も、フィンランドに1年以上住み続ければ、健康保険カードが発行され、市民と同様の医療サービスを受けられるようになります。
さらに、18歳以下であれば、入院やリハビリが7日間を超える場合、入院費用やリハビリ費用が無料になります。
▶選ばれる理由その3 教育の平等性
フィンランドでは、教育が平等であることもとても大切にされています。
たとえば、義務教育から大学院まで授業料が無料ですし、義務教育期間は給食費も無料なんです。金銭的な理由で教育が受けられないことがないような仕組みになっています。
さらに、大学生は国から住居手当、勉学手当てをもらうこともできます。
世界一幸せな国のライフスタイルは?
世界一幸せな国・フィンランドでは、人々はどのような暮らしをしているのでしょうか?
フィンランドの日常生活や、自然とのつながり、ワークライフバランスなどを見ていきましょう!
自然との共生とアクティブな暮らし
フィンランドは、国土の75%が森林です。そのため、人々にとって、森はとても身近な存在。自然のなかをゆっくりと歩いたり、キャンプなどをしてアウトドアを思いっきり楽しんだりしています。
森のなかで過ごすことでストレスが軽減され、幸福につながっているのでしょうね。
シンプルで持続可能な生活様式
フィンランドの人々の暮らしは、とてもシンプル。食事もさっと作れる手軽なものが中心ですし、片づけもしやすいようにワンプレートが基本です。「1日1回温かいものを食べればいい」という考えの人も多いそうですよ。
この「無理をしない」というスタイルが、楽しい生活を持続可能なものにするヒントかもしれませんね。
仕事とプライベートの充実
先ほどもご紹介したとおり、フィンランドでは基本的に残業はありません。仕事が終わる時間になったら、みんなで退社。家に帰って、子どもと遊んだり、自分の趣味に時間を使う人が多いそうです。
仕事の時間は仕事に集中して、仕事が終わったらプライベートを大切にする。
そんなメリハリがついた生活も、幸福につながっている気がしませんか?
2024年の日本の幸福度ランキングは
ここまでフィンランドの社会や暮らしをご紹介しましたが、みなさんが気になるのが「日本の幸福度ランキング」ではないでしょうか?
日本の順位や、ランキング上位の国と日本の違いなどをチェックしましょう!
ランキング紹介
2024年の「世界幸福度ランキング」の上位10か国は以下のとおりです。
北欧の国や中央ヨーロッパの国々が上位を占めていますね!ちなみに、今年10位のオーストラリアは、2023年は12位でした。
2024年日本の幸福度ランキングの位置は
2024年日本の幸福度ランキングの順位は、51位です。2023年は46位だったので、順位が下がってしまいましたね。
ちなみに、G7(先進7カ国首脳会議:フランス、米国、英国、ドイツ、日本、イタリア、カナダ)の国のなかでは、残念ながら日本は一番低い順位となっています。
上位の国と日本の違いは?
幸福度ランキングの評価基準のなかで、日本は「GDP」「社会的支援」「人生の主観的満足度」の3つでポイントを大きく落としています。
上位の国は、やはり「社会福祉やサポート」が充実していることが特徴です。もちろん日本でもサポート体制はありますが、「他の人に迷惑をかけない」「自助」という考えも根強く残っていますよね。
このように、社会のサポートが受けやすいかどうか、人々が「みんなで助け合っていく」という気持ちが強いかどうかが、上位の国と日本の違いと言えるのではないでしょうか。
また、日本ではまだまだ残業をする文化がありますよね。ランキング上位の国々では、残業がほとんどなかったり、しっかり休暇を取ったりと、日本と比べてワークライフバランスが取れています。
幸せとは何か?
最後に、「幸せ」とは何かを一緒に考えてみませんか?幸福度ランキングには幸せをはかる指標が決められていますが、他にも幸せはたくさんあるかもしれません。
幸福度ランキングが示す「幸せ」
世界幸福度ランキングでは、幸せを「一人当たりの国内総生産(GDP)」「健康寿命」「人生の選択の自由度」「社会的支援」「寛大さ」「腐敗の少なさ」ではかっています。
しかし、こちらはあくまでもランキングの評価基準であり、それぞれの国や人によって何を幸せと感じるかは違うこともありますよね。
心の豊かさも大切に
幸せは、決まった定義がありません。住んでいる国や社会の状況、文化などによっても変わりますし、それぞれ違っていることも、素敵なことですよね。
経済などの物質的な豊かさは目に見えやすいですが、大切なのは心の豊かさかもしれません。ぜひみなさんも、「自分の幸せ」を考えてみてはいかがでしょうか。
世界一幸せな国から、幸せのヒントを学ぼう
なにを「幸せ」と感じるかどうかは、それぞれの国や社会、そしてひとりひとりによって違います。
しかし、世界一幸せな国には、人々をハッピーにするヒントがたくさんあります。ぜひ、このコラムでご紹介した世界一幸せな国を参考に、みなさんの暮らしにも取り入れてみてはいかがでしょうか♪