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最近日本でもよく話題になる「ヒュッゲ」という言葉。 イギリスではヒュッゲブームが起きるほど、近年世界的に注目度が高まっています。
ヒュッゲとは、北欧デンマーク語で居心地の良い時間の過ごし方やマインドを表す言葉です。 その言葉の意味を掘り下げることで、幸福の秘訣に辿りつけるかも?
北欧フィンランドでホームステイをしていた筆者の経験をもとに、ヒュッゲについてご紹介します。
ヒュッゲという言葉は、17世紀にノルウェーからデンマークに伝わりました。 当時のデンマークは寒冷な気候と厳しい生活環境に直面しており、人々は暖かく心地よい環境を求めました。これがヒュッゲの発祥とされています。
ヒュッゲとは、簡単にいうと幸せを表す言葉です。 「楽しい時間」や「心地のよい時間」が流れているときによく使われます。
ヒュッゲは日々の暮らしの中にあるものなので、特別なにかを用意する必要があるかと言われるとそうではありません。
デンマークをはじめとする北欧諸国は、世界的に見ても幸福度が高い国々が集まる地域です。中でもデンマークは、国連が発表することでおなじみの「幸福度ランキング」で、何度も一位に輝いています。
ワークライフバランスや、教育や福祉が充実していることも理由の一つとして挙げられますが、幸福度が高い理由は実はそれだけではありません。
そうです。「ヒュッゲ」が幸せの秘訣なんです!
日常生活にヒュッゲな暮らしを取り入れることは、どんなメリットがあるのでしょうか?
ヒュッゲな暮らしは、日々のストレスを軽減するのに役立ちます。心地よい空間で過ごすことで、リラックスしやすくなり、心の安定が保たれます。 また、自分のペースで過ごすことができるため、忙しい現代社会の中でも心の余裕を持つことができます。
人と人とのつながりを深めるための大切な要素です。一緒に過ごす時間や共有する経験は、絆を強化し、信頼関係を築くのに役立ちます。これにより、孤独感が軽減され、精神的な健康が向上します。
自分自身を大切にすることにもつながります。自分の好きなことや興味を追求する時間を持つことで、自己満足感が向上し、日々の生活に対する満足度が高まります。
現代のストレスフルな社会においてもヒュッゲな暮らしは、有益な方法です。 心地よい空間を作り出し、大切な人々との時間を大切にし、自分自身を大切にすることが、ヒュッゲの本質です。これを実践することで、心と体の両方に満足感をもたらし、豊かで幸福な生活を送ることができます。
「ヒュッゲと言えば何?」とデンマーク人に聞くと、85%以上もの人々が「キャンドル」と答えるそうです。それほどキャンドルは、ヒュッゲな暮らしを送るうえで重要なアイテムとされています。
デンマークのほとんどの家庭では、秋冬の暗い時間になるとキャンドルに火を灯し、くつろぎのあるヒュッゲな空間で過ごすのが定番です。
不規則に揺れる自然の火には心を落ち着かせる効果もあり、熱や音を感じながら、ぼーっと火のゆらぎを見ていると癒されます。 極寒で長い冬を過ごす北欧の人々にとっては、火は特別な存在なのです。
ノルウェーのあるテレビ番組では、番組内で暖炉の薪が燃える様子を映した映像を12時間放送したところ、なんとなんと!視聴率が20%を超えたそうです! 火を眺めて癒しを得るというのは、ヒュッゲな時間を過ごす基本なのかもしれませんね。
日本の暮らしの中で、暖炉は身近ではないかもしれませんが、キャンドルの火があればヒュッゲを味わうことができます。
デンマークの冬の時期は、夜の時間がとても長いという特徴があります。 真冬の間、日が出るのは午前9時から午後3時頃までのたったの6時間ほど。極端に日が短く、一日のほとんどの時間を暗い中で過ごします。
そんな背景もあり、冬の時期は大抵の時間を家の中で過ごす人々が多いため、デンマークの人々は椅子や照明などのインテリアにこだわってきました。
北欧デザインの家具は、シンプルでありながら機能性や実用性、耐久性に優れており、デザインもとても洗練されています。
余談ですが、多くのデンマーク人は、初任給で椅子を買うそうです。 インテリアにこだわりを持つ、デンマークの人々ならではの文化ですね。
デンマークの人々にとってインテリアは心地よい空間作りに重要です。
つまりヒュッゲに欠かせません。
家族や友人などの親しい人々と、楽しい時間を過ごすこともヒュッゲです。
特に夏は、北欧の人々が待ちに待った、ワクワクする季節。 人々は長い休暇をとり、のんびりと夏を満喫します。いわゆるバカンスです!
夜が長い冬に比べて、夏は日が長く出ているので、人々は遅い時間まで楽しみます。
公園や港などにたくさんの人々が集まり、それぞれが思い思いに時間を過ごします。外の空気をたっぷり吸って、陽の光を浴びながら親しい人々と過ごす時間は、まさにヒュッゲです。
デンマークでは、午後5時になると一斉退社します。 労働時間が「週37時間まで」と法律で決められているのだとか。 仕事に縛られすぎることなく、ワークライフバランスが実現しやすい環境です。
筆者が北欧にいた当時、毎日夕方には家族が帰ってくることに良い意味でカルチャーショックを受けました。午後6時には家族全員で一緒に食事をとれていたのですから驚きです。 一日の終わりに家族全員で食事をとること。それはなんとも温かく、心もおなかも満たされるヒュッゲな時間でした。
仕事が終わってから楽しめることは、食卓だけではありません。
ある日、ホストファザーが仕事を終え、帰ってきたときのこと。 ふいに「プールに行こう!」と言って、子どもたちと一緒にプールへ連れて行ってくれたこともありました。
子どもたちは喜んで大はしゃぎ! 日常生活の中でも、時間があれば家族とゆっくり時間を楽しむことは、今思えばこれもヒュッゲに繋がっていたんです。
特別なことはなかったとしても、両親が午後6時には家にいてくれること、そして一緒に余暇を楽しみ遊んでくれること。これは親子にとって、とても大切な時間だったと感じます。
ヒュッゲな時間は北欧の家庭の中に、自然と存在しているのですね。
デンマーク語で「フレーダスヒュッゲ(Fredagshygge)」という言葉があります。 これは「ヒュッゲに過ごす金曜日」という意味。日本でいうところの「華金」のような考え方ですね。
今思い返すと、北欧で過ごした日々の中に、フレーダスヒュッゲを感じた思い出がありました。
金曜日はいつも、夕食をとった後はそのまま家族全員でリビングに集まって過ごしていました。忙しい平日から解放された週末ということもあって、みんな気持ちに余裕があり、ソファーやロッキングチェアに座りながら本を読んだり、コーヒーを淹れたりと、とってもリラックスしているのです。
子どもがポテトチップスを持ってきてボウルに入れたら、お楽しみ時間のはじまり。 子どもも大人もポテトチップスをほおばりながら、家族みんなで人気の音楽オーディション番組を見ます。みんながニコニコと笑いながら、話しながら、温かい雰囲気の中で一緒に過ごす時間はまさにフレーダスヒュッゲ!
時間が経つにつれ、子どもたちはどんどん楽しくなって、次第におふざけがヒートアップ。 私は「あぁ、そろそろ怒られるぞ~」とソワソワしましたが、いつもなら注意する親たちは全く注意しません。
そう、金曜日だけは子どものおふざけが解禁なのです!
子どもも大人もゆったりとしていて、忙しい日々から解放されて、体の力が抜けてリラックスしている様子。自由に一緒に過ごす今この瞬間が心地よくて、心が満たされていくような、本当にいい時間でした。
ヒュッゲは、日々の暮らしの中にある、かけがえのない時間のことだと私は思います。
心を癒して余裕を与え、人との繋がりをより良いものにしてくれる。ヒュッゲとはそんなものなのかもしれませんね。
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大切なひとたちとヒュッゲの時間を意識して過ごしてみてはみてはいかがでしょうか。
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最近日本でもよく話題になる「ヒュッゲ」という言葉。
イギリスではヒュッゲブームが起きるほど、近年世界的に注目度が高まっています。
ヒュッゲとは、北欧デンマーク語で居心地の良い時間の過ごし方やマインドを表す言葉です。
その言葉の意味を掘り下げることで、幸福の秘訣に辿りつけるかも?
北欧フィンランドでホームステイをしていた筆者の経験をもとに、ヒュッゲについてご紹介します。
目次
ヒュッゲの歴史と背景
ヒュッゲという言葉は、17世紀にノルウェーからデンマークに伝わりました。
当時のデンマークは寒冷な気候と厳しい生活環境に直面しており、人々は暖かく心地よい環境を求めました。これがヒュッゲの発祥とされています。
北欧デンマークで大切にされる「ヒュッゲ(Hygge)」とは?
ヒュッゲとは、簡単にいうと幸せを表す言葉です。
「楽しい時間」や「心地のよい時間」が流れているときによく使われます。
ヒュッゲは日々の暮らしの中にあるものなので、特別なにかを用意する必要があるかと言われるとそうではありません。
北欧の国々はなぜ幸福度が高いの?
デンマークをはじめとする北欧諸国は、世界的に見ても幸福度が高い国々が集まる地域です。中でもデンマークは、国連が発表することでおなじみの「幸福度ランキング」で、何度も一位に輝いています。
ワークライフバランスや、教育や福祉が充実していることも理由の一つとして挙げられますが、幸福度が高い理由は実はそれだけではありません。
そうです。「ヒュッゲ」が幸せの秘訣なんです!
ヒュッゲな暮らしのメリットどんなこと?
日常生活にヒュッゲな暮らしを取り入れることは、どんなメリットがあるのでしょうか?
ストレスの軽減
ヒュッゲな暮らしは、日々のストレスを軽減するのに役立ちます。心地よい空間で過ごすことで、リラックスしやすくなり、心の安定が保たれます。
また、自分のペースで過ごすことができるため、忙しい現代社会の中でも心の余裕を持つことができます。
社会的つながりの強化
人と人とのつながりを深めるための大切な要素です。一緒に過ごす時間や共有する経験は、絆を強化し、信頼関係を築くのに役立ちます。これにより、孤独感が軽減され、精神的な健康が向上します。
自己満足感の向上
自分自身を大切にすることにもつながります。自分の好きなことや興味を追求する時間を持つことで、自己満足感が向上し、日々の生活に対する満足度が高まります。
現代のストレスフルな社会においてもヒュッゲな暮らしは、有益な方法です。
心地よい空間を作り出し、大切な人々との時間を大切にし、自分自身を大切にすることが、ヒュッゲの本質です。これを実践することで、心と体の両方に満足感をもたらし、豊かで幸福な生活を送ることができます。
ヒュッゲな暮らしを叶える5つのポイント
キャンドルを灯す
「ヒュッゲと言えば何?」とデンマーク人に聞くと、85%以上もの人々が「キャンドル」と答えるそうです。それほどキャンドルは、ヒュッゲな暮らしを送るうえで重要なアイテムとされています。
デンマークのほとんどの家庭では、秋冬の暗い時間になるとキャンドルに火を灯し、くつろぎのあるヒュッゲな空間で過ごすのが定番です。
不規則に揺れる自然の火には心を落ち着かせる効果もあり、熱や音を感じながら、ぼーっと火のゆらぎを見ていると癒されます。
極寒で長い冬を過ごす北欧の人々にとっては、火は特別な存在なのです。
ノルウェーのあるテレビ番組では、番組内で暖炉の薪が燃える様子を映した映像を12時間放送したところ、なんとなんと!視聴率が20%を超えたそうです!
火を眺めて癒しを得るというのは、ヒュッゲな時間を過ごす基本なのかもしれませんね。
日本の暮らしの中で、暖炉は身近ではないかもしれませんが、キャンドルの火があればヒュッゲを味わうことができます。
こだわりの北欧インテリア
デンマークの冬の時期は、夜の時間がとても長いという特徴があります。
真冬の間、日が出るのは午前9時から午後3時頃までのたったの6時間ほど。極端に日が短く、一日のほとんどの時間を暗い中で過ごします。
そんな背景もあり、冬の時期は大抵の時間を家の中で過ごす人々が多いため、デンマークの人々は椅子や照明などのインテリアにこだわってきました。
北欧デザインの家具は、シンプルでありながら機能性や実用性、耐久性に優れており、デザインもとても洗練されています。
余談ですが、多くのデンマーク人は、初任給で椅子を買うそうです。
インテリアにこだわりを持つ、デンマークの人々ならではの文化ですね。
デンマークの人々にとってインテリアは心地よい空間作りに重要です。
つまりヒュッゲに欠かせません。
楽しい空間や時間を共有する
家族や友人などの親しい人々と、楽しい時間を過ごすこともヒュッゲです。
特に夏は、北欧の人々が待ちに待った、ワクワクする季節。
人々は長い休暇をとり、のんびりと夏を満喫します。いわゆるバカンスです!
夜が長い冬に比べて、夏は日が長く出ているので、人々は遅い時間まで楽しみます。
公園や港などにたくさんの人々が集まり、それぞれが思い思いに時間を過ごします。外の空気をたっぷり吸って、陽の光を浴びながら親しい人々と過ごす時間は、まさにヒュッゲです。
日常の時間を家族とゆっくり過ごす
デンマークでは、午後5時になると一斉退社します。
労働時間が「週37時間まで」と法律で決められているのだとか。
仕事に縛られすぎることなく、ワークライフバランスが実現しやすい環境です。
筆者が北欧にいた当時、毎日夕方には家族が帰ってくることに良い意味でカルチャーショックを受けました。午後6時には家族全員で一緒に食事をとれていたのですから驚きです。
一日の終わりに家族全員で食事をとること。それはなんとも温かく、心もおなかも満たされるヒュッゲな時間でした。
仕事が終わってから楽しめることは、食卓だけではありません。
ある日、ホストファザーが仕事を終え、帰ってきたときのこと。
ふいに「プールに行こう!」と言って、子どもたちと一緒にプールへ連れて行ってくれたこともありました。
子どもたちは喜んで大はしゃぎ!
日常生活の中でも、時間があれば家族とゆっくり時間を楽しむことは、今思えばこれもヒュッゲに繋がっていたんです。
特別なことはなかったとしても、両親が午後6時には家にいてくれること、そして一緒に余暇を楽しみ遊んでくれること。これは親子にとって、とても大切な時間だったと感じます。
ヒュッゲな時間は北欧の家庭の中に、自然と存在しているのですね。
「フレーダスヒュッゲ(Fredagshygge)」でリラックス
デンマーク語で「フレーダスヒュッゲ(Fredagshygge)」という言葉があります。
これは「ヒュッゲに過ごす金曜日」という意味。日本でいうところの「華金」のような考え方ですね。
今思い返すと、北欧で過ごした日々の中に、フレーダスヒュッゲを感じた思い出がありました。
金曜日はいつも、夕食をとった後はそのまま家族全員でリビングに集まって過ごしていました。忙しい平日から解放された週末ということもあって、みんな気持ちに余裕があり、ソファーやロッキングチェアに座りながら本を読んだり、コーヒーを淹れたりと、とってもリラックスしているのです。
子どもがポテトチップスを持ってきてボウルに入れたら、お楽しみ時間のはじまり。
子どもも大人もポテトチップスをほおばりながら、家族みんなで人気の音楽オーディション番組を見ます。みんながニコニコと笑いながら、話しながら、温かい雰囲気の中で一緒に過ごす時間はまさにフレーダスヒュッゲ!
時間が経つにつれ、子どもたちはどんどん楽しくなって、次第におふざけがヒートアップ。
私は「あぁ、そろそろ怒られるぞ~」とソワソワしましたが、いつもなら注意する親たちは全く注意しません。
そう、金曜日だけは子どものおふざけが解禁なのです!
子どもも大人もゆったりとしていて、忙しい日々から解放されて、体の力が抜けてリラックスしている様子。自由に一緒に過ごす今この瞬間が心地よくて、心が満たされていくような、本当にいい時間でした。
ヒュッゲは、日々の暮らしの中にある、かけがえのない時間のことだと私は思います。
心を癒して余裕を与え、人との繋がりをより良いものにしてくれる。ヒュッゲとはそんなものなのかもしれませんね。
「ヒュッゲ」を欧州航路で
ヨーロッパ雑貨店 欧州航路では、日常をちょっと豊かにしてくれる、雑貨が並びます。
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大切なひとたちとヒュッゲの時間を意識して過ごしてみてはみてはいかがでしょうか。
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