人気のキーワード
★隙間時間にコラムを読むならアプリがオススメ★
太陽が照り輝く暑い夏。気温が高いときには、冷たいものやさっぱりとしたものが食べたくなりませんか? そこで、このコラムでは「かき氷」について、その歴史や日本で最初のかき氷店、さらに進化している最近のかき氷などをわかりやすく解説していきます。 またあわせて、かき氷が長く愛される理由についてもご紹介します。
このコラムを読み終わるころには、きっとあなたもかき氷が食べたくなっているはず♪ ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
さっそく、かき氷の歴史をチェックしていきましょう!どこか昔なつかしい雰囲気を持つかき氷ですが、その発祥は長くさかのぼります。
かき氷の発祥地は「日本」だと言われています。 日本には、古くから氷を保存しておくための「氷室(ひむろ/ひょうしつ)」がありました。奈良県天理市にある氷室は、国内最古とされ、今から約1300年前に作られたものだと考えられています。夏になるとそこで保管された氷を平城宮に献上したという記録もあるんだとか。
また、平安時代に清少納言が書いた『枕草子』には、「削り氷(けずりひ)」という記述があります。 これは、削った氷に甘味料をかけたものであり、かき氷に相当します。当時の貴族たちは好んで削り氷を食べていたんだとか。このころは氷が貴重だったため、まだ一般の人々が食べるものではありませんでした。
ちなみに、海外でも氷を食べる習慣が古くからありました。たとえば、ギリシャ・ローマ時代にも「氷菓」というかき氷のようなものが食べられていたようです。
「かき氷」という名前の由来は諸説あります。有力なのは、「欠き氷(欠けている氷が使われていたから・氷の欠けている部分から作られていたから)」というもの。ただし、「欠」という字があまり良いイメージを持たないため、ひらがなで書くのが一般的になりました。
また、大胆に氷を砕いて食べることから、東京方言で「ぶっかき氷」と呼ばれ、それが変化して「かき氷」という名前になったという説もあります。ちなみに、西日本の方言では「かちわり氷」というとか。
今ではたくさんのかき氷店がありますが、昔からあったわけではありません。かき氷が一般の人々にも食べられるようになったのは、明治時代になってから。
かき氷店の日本1号店は、1869年(明治2年)に横浜・馬車道にオープンした「氷水(こおりすい)店」でした。このお店では、細かく砕いた氷にシロップをかけたものやアイスクリームを販売。 ちなみに、お店は町田房造という人が開きましたが、彼は徳川幕府の使節団としてアメリカに渡り、そこで日本人として初めてアイスクリームを食べた人物だといわれているんですよ。
「氷水店」は現在の横浜・馬車道の関内ホール付近にあったようだ
先ほどもご紹介したとおり、かき氷店の日本1号店は、明治初期にオープンしましたが、最初は人々も、どのような食べものなのかわからず、あまり人気がなかったといいます。
そんなかき氷が日本で広まったのは、技術の進歩によるものです。1887年に機械で氷を削る「氷削機(ひょうさくき)」が発明されました。また、1897年ごろには、機械で氷を作れるようになりました。こうして、人工氷と氷削機が登場したことで、かき氷が全国へ広まっていったのです。
ちなみに、人工氷や氷削機が登場する前は、北海道や東北、富士山麓(さんろく)といった涼しい気候の地域からとった氷を運んでいたんです。製氷技術がなかった時代は、かき氷作りはとても大変な作業だったんですね。
かき氷は古くから日本にあり、明治時代以降は大きな変化をとげたことがわかりましたね。近年は、かき氷ブームが広がっています。ここからは、進化した最近のかき氷をご紹介します♪
昔ながらの日本らしいかき氷だけでなく、さまざまな国のかき氷が人気になっています。
たとえば、韓国のかき氷「ピンス」は、パウダースノーのようなふわふわとした口溶けの良い氷の上にあずきやフルーツ、アイスクリームなどがトッピングされています。ボリュームがあるので、1つを何人かでシェアして食べるスタイルが一般的。また、よりおいしくなるからという理由で、全体を混ぜて食べる人が多いです。
さらに、名物のマンゴーがふんだんに使われた台湾のかき氷も人気。新鮮な果肉がかき氷をよりフレッシュな味わいにしています。また、タロイモを煮てペースト状にしたもの乗せたりしたタロイモかき氷も台湾のかき氷として日本でも有名です。
進化をとげたかき氷に、「エスプーマ」というものがあります。エスプーマはフランス語で「泡」という意味。その名の通り、エスプーマは泡のようにふわふわとした泡状のクリームやムースが氷の上に乗っているかき氷です。見た目も華やかで、普通のかき氷と比べるとより軽やかな口あたりが特徴ですよ。
かき氷といえば、甘いシロップが特徴ですが、最近では「おかず系かき氷」といった変わり種も登場。 たとえば野菜やチーズ、お豆腐、肉や惣菜などをトッピングしたものなどがあります。また、甘いシロップの代わりに味噌を使ったソースをかけることも。おかず系かき氷は甘さ控えめなので、甘いものが苦手な方にもおすすめです。
かき氷が長く日本で愛されているのは、やっぱりそのおいしさから。天然氷や純氷を使ったかき氷は不純物がなく、硬さや品質も均一。そうした氷はかき氷器で均等に氷を削ることができるため、ふんわりとしたおいしいかき氷が作れるんですよ。
また、シロップの種類も豊富だったり、先ほどもご紹介したとおり、変わり種も登場するなど、誰もが楽しめるように進化をとげていることも、日本人が長くかき氷を愛してきた理由でしょう。
さらに、気温が高くムシムシとした暑さが続く日本の夏には、その暑さを見た目にも食べたときにも和らげてくれるかき氷は欠かせませんよね。味だけでなく、さわやかで涼しげな見た目も、かき氷が愛される理由のひとつです。
最後に、TSUBAKIYAの夏季限定かき氷をご紹介します。 TSUBAKIYAは、埼玉県川越市にある椿の蔵の1Fにある足湯喫茶です。川越ならではのドリンクや川越産の材料を使ったスイーツをくつろぎながら味わえます。
そんなTSUBAKIYAでは、夏季限定のかき氷が登場。 「生いちごみるく氷」「河越茶々氷」「さつま芋ショコラ氷」の3種類があります。 生いちごみるく氷は甘酸っぱい果実ソースがやみつきのおいしさ。河越茶々氷は川越産の抹茶とほうじ茶を練乳とあわせて楽しめます。さつま芋ショコラ氷は、日本らしいお芋の甘さが特徴。ぜひ、気になるものを食べてみてくださいね。ご家族やお友達と、それぞれ好きなものを頼んでシェアするのもおすすめです。
このコラムでは、かき氷がいつどこで生まれたのか、日本ではどのような歴史をたどって今の形になったのかなどをわかりやすく解説していきました。 古くから日本で食べられているかき氷は、今でも進化をとげて、たくさんの人に愛されていることがわかりましたね。
まだまだ続く暑い夏。見た目もさわやかで涼しげなかき氷を味わいながら、軽やかに乗り切っていきましょう!
太陽が照り輝く暑い夏。気温が高いときには、冷たいものやさっぱりとしたものが食べたくなりませんか?
そこで、このコラムでは「かき氷」について、その歴史や日本で最初のかき氷店、さらに進化している最近のかき氷などをわかりやすく解説していきます。
またあわせて、かき氷が長く愛される理由についてもご紹介します。
このコラムを読み終わるころには、きっとあなたもかき氷が食べたくなっているはず♪
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。
目次
かき氷の歴史
さっそく、かき氷の歴史をチェックしていきましょう!どこか昔なつかしい雰囲気を持つかき氷ですが、その発祥は長くさかのぼります。
かき氷の発祥
かき氷の発祥地は「日本」だと言われています。
日本には、古くから氷を保存しておくための「氷室(ひむろ/ひょうしつ)」がありました。奈良県天理市にある氷室は、国内最古とされ、今から約1300年前に作られたものだと考えられています。夏になるとそこで保管された氷を平城宮に献上したという記録もあるんだとか。
また、平安時代に清少納言が書いた『枕草子』には、「削り氷(けずりひ)」という記述があります。
これは、削った氷に甘味料をかけたものであり、かき氷に相当します。当時の貴族たちは好んで削り氷を食べていたんだとか。このころは氷が貴重だったため、まだ一般の人々が食べるものではありませんでした。
ちなみに、海外でも氷を食べる習慣が古くからありました。たとえば、ギリシャ・ローマ時代にも「氷菓」というかき氷のようなものが食べられていたようです。
かき氷の名前の由来
「かき氷」という名前の由来は諸説あります。有力なのは、「欠き氷(欠けている氷が使われていたから・氷の欠けている部分から作られていたから)」というもの。ただし、「欠」という字があまり良いイメージを持たないため、ひらがなで書くのが一般的になりました。
また、大胆に氷を砕いて食べることから、東京方言で「ぶっかき氷」と呼ばれ、それが変化して「かき氷」という名前になったという説もあります。ちなみに、西日本の方言では「かちわり氷」というとか。
かき氷店の日本1号店
今ではたくさんのかき氷店がありますが、昔からあったわけではありません。かき氷が一般の人々にも食べられるようになったのは、明治時代になってから。
かき氷店の日本1号店は、1869年(明治2年)に横浜・馬車道にオープンした「氷水(こおりすい)店」でした。このお店では、細かく砕いた氷にシロップをかけたものやアイスクリームを販売。
ちなみに、お店は町田房造という人が開きましたが、彼は徳川幕府の使節団としてアメリカに渡り、そこで日本人として初めてアイスクリームを食べた人物だといわれているんですよ。
「氷水店」は現在の横浜・馬車道の関内ホール付近にあったようだ
横濱今昔写真より引用 https://www.yokohama-konjakushashin.comかき氷が全国へ広まった理由
先ほどもご紹介したとおり、かき氷店の日本1号店は、明治初期にオープンしましたが、最初は人々も、どのような食べものなのかわからず、あまり人気がなかったといいます。
そんなかき氷が日本で広まったのは、技術の進歩によるものです。1887年に機械で氷を削る「氷削機(ひょうさくき)」が発明されました。また、1897年ごろには、機械で氷を作れるようになりました。こうして、人工氷と氷削機が登場したことで、かき氷が全国へ広まっていったのです。
ちなみに、人工氷や氷削機が登場する前は、北海道や東北、富士山麓(さんろく)といった涼しい気候の地域からとった氷を運んでいたんです。製氷技術がなかった時代は、かき氷作りはとても大変な作業だったんですね。
進化したかき氷!近年のブームとは?
かき氷は古くから日本にあり、明治時代以降は大きな変化をとげたことがわかりましたね。近年は、かき氷ブームが広がっています。ここからは、進化した最近のかき氷をご紹介します♪
さまざまな国のかき氷がブームに
昔ながらの日本らしいかき氷だけでなく、さまざまな国のかき氷が人気になっています。
たとえば、韓国のかき氷「ピンス」は、パウダースノーのようなふわふわとした口溶けの良い氷の上にあずきやフルーツ、アイスクリームなどがトッピングされています。ボリュームがあるので、1つを何人かでシェアして食べるスタイルが一般的。また、よりおいしくなるからという理由で、全体を混ぜて食べる人が多いです。
さらに、名物のマンゴーがふんだんに使われた台湾のかき氷も人気。新鮮な果肉がかき氷をよりフレッシュな味わいにしています。また、タロイモを煮てペースト状にしたもの乗せたりしたタロイモかき氷も台湾のかき氷として日本でも有名です。
さらに進化をとげたかき氷
進化をとげたかき氷に、「エスプーマ」というものがあります。エスプーマはフランス語で「泡」という意味。その名の通り、エスプーマは泡のようにふわふわとした泡状のクリームやムースが氷の上に乗っているかき氷です。見た目も華やかで、普通のかき氷と比べるとより軽やかな口あたりが特徴ですよ。
変わり種かき氷
かき氷といえば、甘いシロップが特徴ですが、最近では「おかず系かき氷」といった変わり種も登場。
たとえば野菜やチーズ、お豆腐、肉や惣菜などをトッピングしたものなどがあります。また、甘いシロップの代わりに味噌を使ったソースをかけることも。おかず系かき氷は甘さ控えめなので、甘いものが苦手な方にもおすすめです。
かき氷が長く愛される理由
かき氷が長く日本で愛されているのは、やっぱりそのおいしさから。天然氷や純氷を使ったかき氷は不純物がなく、硬さや品質も均一。そうした氷はかき氷器で均等に氷を削ることができるため、ふんわりとしたおいしいかき氷が作れるんですよ。
また、シロップの種類も豊富だったり、先ほどもご紹介したとおり、変わり種も登場するなど、誰もが楽しめるように進化をとげていることも、日本人が長くかき氷を愛してきた理由でしょう。
さらに、気温が高くムシムシとした暑さが続く日本の夏には、その暑さを見た目にも食べたときにも和らげてくれるかき氷は欠かせませんよね。味だけでなく、さわやかで涼しげな見た目も、かき氷が愛される理由のひとつです。
TSUBAKIYAの夏季限定かき氷の紹介
最後に、TSUBAKIYAの夏季限定かき氷をご紹介します。
TSUBAKIYAは、埼玉県川越市にある椿の蔵の1Fにある足湯喫茶です。川越ならではのドリンクや川越産の材料を使ったスイーツをくつろぎながら味わえます。
そんなTSUBAKIYAでは、夏季限定のかき氷が登場。
「生いちごみるく氷」「河越茶々氷」「さつま芋ショコラ氷」の3種類があります。
生いちごみるく氷は甘酸っぱい果実ソースがやみつきのおいしさ。河越茶々氷は川越産の抹茶とほうじ茶を練乳とあわせて楽しめます。さつま芋ショコラ氷は、日本らしいお芋の甘さが特徴。ぜひ、気になるものを食べてみてくださいね。ご家族やお友達と、それぞれ好きなものを頼んでシェアするのもおすすめです。
暑い夏は、かき氷を食べて乗り越えましょう♪
このコラムでは、かき氷がいつどこで生まれたのか、日本ではどのような歴史をたどって今の形になったのかなどをわかりやすく解説していきました。
古くから日本で食べられているかき氷は、今でも進化をとげて、たくさんの人に愛されていることがわかりましたね。
まだまだ続く暑い夏。見た目もさわやかで涼しげなかき氷を味わいながら、軽やかに乗り切っていきましょう!
※かき氷メニューは2023年のものです